酔って吐きそうになったクロリ・ディウム・ロイ子が戻ってきたのを確認し、ギルメン11人は特殊ステージの『聖域』へと向かっていた。
『聖域』付近は木々が生い茂っており、所々人間よりもひとまわり大きい石像の残骸が見受けられた。空を見上げれば神話の絵画のように一面黄土色の雲で覆われている。
「私初めてきてマップが完全に埋まってないんですけど、本当にここで大丈夫ですか?」
たっち・みーが不安そうに言う。
ユグドラシルは現地を歩くことによって、マップが詳細に分かるようになっていくシステムになっていて、この場にいる全ての人が『聖域』付近のマップが開放されていない。
現在ギルメン一行は道なき道を進んでいる。どこを見渡しても木や割れた岩に囲まれた空間にいれば不安を抱くのも無理はないだろう。
「大丈夫です!弐式炎雷さん特製の地図がありますから!」
先頭に立つ探知系に特化したぬーぼーが言う。
地道に歩いているのには訳がある。『聖域』近くの森、今歩いている上空には石像の残骸と同じ見た目をした翼を持つゴーレムが常に監視をしている。
今は《
「ちょっとスキル使うんで止まってくださーい」
ぬーぼーが立ち止まりスキルを使うと、ずるりと音をたてながら文字通り目玉が飛び出る。
そのまま地面に落ちるかと思うとふわりと浮かび上がり、突如意思を持ったようにあたりを見渡して木々の隙間を目指して飛んでいく。
「・・・なんかその目玉飛んでくのグロい」
ロイ子がボソリと呟き、隣のデットレバーは同意するように頷く。
時々スキルを使うために停止しながらも少しずつ『聖域』に近づく。
「お!開けてきた!ここからはまっすぐ行って大丈夫っすよ!」
「よっしゃい!一番乗り!」
ペロロンチーノが歩くのをやめ、四つの翼を羽ばたかせて走り出す。するとぬーぼーが何かを察知する。
「ペロンさんストップ!」
「《
咄嗟の機転でばりあぶる・たりすまんがスキルを使用し、ペロロンチーノとたりすまんの位置が変わる。それと同時にガード成功の効果音が鳴り響く。
「ありがとう!たりすまんさん」
「いいってこと・・・ぬぅん!やっぱ良くない!」
たりすまんが再び攻撃を防ぐ。
目の前にあらわれたのは、最上級の天使の
「ぬーぼーさん!敵の数は?」
「3体。楽勝だね」
「了解です。サポートの人たちは魔力をあまり使わないようにしてくださいねー」
「「了解」」
後衛から必要最低限のバフが飛んでくるのを確認して、たりすまんは素早い動きで槍を突き立てる。
しかし金属が叩きつけられる音が鳴ると同時に槍が跳ね返されてしまう。
「クソっ、硬すぎだろ!ベルリバーさん、武器替えるから抑えておいて!こいつ刺突武器無理だわ」
「あいよ!《
魔法剣士のベルリバーが視界を奪うことによって天使の動きが止まる。それと同時に唱えた魔法で斬撃を強化し、両手に持つ禍々しい剣と共に畳みかける。
「《風斬》!」
連撃によって剣から燃え上がるように溢れ出る漆黒のオーラに天使は包まれる。
それに抵抗するかのように天使の両手から黄金の光が集まるが、ベルリバーはそれを見逃さない。
「《
狙いは完璧に当たり、二重化によって両手にあった光が完全に離散する。
後ろから武器の交換が終わったたりすまんがベルリバーに呼びかける。
「ベルリバーさん!俺が一気に叩き込むから、もし倒しきれなかったらよろしく!」
たりすまんが柄が非常に長いメイスを両手にスキルを使用して素早く跳び、天使の頭に叩き落とす。
「《飛行撃墜》!」
浮遊している相手に大ダメージを与える技で、天使の体が地面に叩きつけられる。
たりすまんが隙を与えまいと再びメイスを振り上げるが、突如天使の姿が消える。
「どこいった!?」
「やべぇ、
ベルリバーから驚きの声が聞こえる。延長化したにも関わらず短時間で解除されたと言うことは天使にはベルリバーの想像以上の強化が施されているのだろう。
「れいじぃーさんお願いします。《プロビデンスの目》」
ぬーぼーのスキルにより、周囲の敵が強調表示される。
「《
ブルー・プラネットに変身したれいじぃーが魔法を放つとまるで早送りするように急激に植物が生え始め、立て続けに天使を引きずり込もうと足に絡みつく。
「ナイス!ベルリバーさん一気にいくよ!」
「オッケー、いくぜぇ!」
ベルリバーが天使の背中に剣を突き立てると再びオーラが天使の体を蝕む。そして、たりすまんの打撃でみしりと軋む音と共に天使が光の粒となり消えてゆく。
「お、これで終わりか?」
辺りを見渡すと既に戦闘は終わっており、ぷにっと萌えが損害の確認をしているようだ。
「ちゃんと周りを確認してくださいよペロロンチーノさん!」
たっち・みーがペロロンチーノ注意をする。
「そんな横断歩道で走り出す子供みたいな叱り方しなくても・・・・警察官だけに」
「いや、確認を怠った私が悪いんですよ。」
ぬーぼーがペロロンチーノを庇うが、たっち・みーはまだ何か言い足りないようだ。
「確認完了しました。皆さん行きますよー」
損害はほぼなし。魔力を消費したが、時間の経過とともに回復するのであまり気にしなくても良い。
11人は再び歩き始める。
時々上空にいる天使型ゴーレムに襲い掛かられたが、それ以外何事もなく進むことができた。開けた場所を道なりに歩くと、石像の残骸以外の人工物が見えるようになる。
「なんか近そうですね。地面が石畳になってきましたよ」
入り口から離れれば離れるほど人の手が行き届いた景色に変化する。しかし相変わらずゴーレムの残骸はそこらじゅうにある。
「おい、なんかいかにもって感じの場所にに着いたぜ」
森に囲まれた道を突き進むと『人』の字に支えあった岩の門にたどり着く。奥を覗いてみるが、それ以外見つけられない。
「うーん、いかにも転移させますよーって感じですね」
メンバーの雰囲気が緊張に変わる。
「念のために一旦装備の確認しましょうか。では必需品のカルマ値上昇の装備持ってますかー・・・」
「先生!ペロロンチーノくんが弁当忘れたらしいです!」
チグリス・ユーフラテスの冗談に笑いが起こると、たっち・みーが懐かしそうに言う。
「なんか遠足みたいですね・・・」
「遠足?ケッ、富裕層がよぉ」
ペロロンチーノがウルベルトの声真似をするとたっち・みーを中心に再び笑いが起こる。さすが声優の弟と言うべきか良く特徴を捉えていて良く似ている。
「ちなみに遠足ってどこ行ったんですか?」
たっち・みー達の住むリアルの世界は既に荒廃しており、外で遠足などできない状態だ。遠足に行こうにも空気は有毒ガスを含んでおり、自然はほぼ存在していないに等しいため、遊べるような場所もない。
「自然保護ドームですね。でもバスで遠くに行っただけだし、ほぼ施設見学のようなものですよ」
自然を保護するという名目ので作られたが、実際は富裕層の人間専用の動物、植物園のような施設になっている。
「えぇ〜野原の上で弁当食ったりしなかったの?」
ペロロンチーノが考えていたのと違うようで残念そうに言う。
「あ、でも人工じゃない芝生の上で寝そべったりできましたよ」
「ケッ、富裕層がよぉ」
今度はチグリス・ユーフラテスが言う。
「あーあ、俺も綺麗なお空と空気のある自然の中に囲まれて生きたかったな〜」
「はいはいーお喋りはそこまで。確認終わったしさっさと行っちゃおう!」
ぷにっと萌えが手を叩き、注意を向ける。
「んじゃぁ、俺が一番・・・」
「一番乗りじゃないっすよ。全くー・・・なんで後衛のペロロンチーノさんが前行くんすか・・・」
「あーれー」
ぬーぼーに引きずられながら後ろへと移動する。
ぷにっと萌えが全員戦闘の配置についたのを確認して岩の門に歩き出す。
「さて、いきますよ!」
全員で門に足を踏み込むと辺りが眩い光で包まれる。
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「まずは突然の呼びかけに応じてくれたことに感謝をする」
相変わらず黒魔術じみた部屋で4人は机を囲んで座っている。
部屋はるし★ふぁーに指摘されているところは直されて統一感が増し、少しばかりか部屋が拡張されている。
「今日ってたりすまんさんはクエストでいないよね。大丈夫なの?」
この部屋の雰囲気と合わないと言うことで、黒い服を着たるし★ふぁーが聞く。
「ふむ、なぜ集まったのがギルドの殆どが出払っているこのタイミングなのか、そこも含めて話させて頂こう」
ウルベルトはどこからともなく魔法陣の描かれた紙を2枚取り出す。それを見たるし★ふぁーが嫌そうな反応をする。
「安心しろ。ありがたいことに解読書がついたものが送られてきたからな、もう解読しておいた。」
「おお・・・よかった」
るし★ふぁーが胸を撫で下ろす仕草をする。ちなみに前回は司令の解読に1時間半費やしている。
「本題に入ろう。この指令は最初で最後の最優先事項だ」
「最優先?それは何より大切だと言うことかな?」
タブラの質問にウルベルトは膝を机に置き、両手を口のあたりで組ながら頷く。
(「最初で最後って、今までに最優先事項の指令なんてあったの?」)
(「いや・・・なかったはず」)
るし★ふぁーの横で、タイニーは小さく困惑したような声色で言う。
「皆、心して聞け・・・この世界は終焉に近づいている」
「・・・終焉?」
「世界の終焉・・・・・・そうか。いや、忘れていた・・・」
意味がわかっていないるし★ふぁーとは違い、理解した様子のタブラ。タイニーもタブラの言葉で何か気づいたようだ。
「はっきり言って指令を読むまで私も忘れていたよ。すっかり浮かれていたようだ・・・」
るし★ふぁーただ1人話に追いついていないようだ。
「終焉って何が終わるの?」
「この世界、そうユグドラシルのことだ」
「ユグドラシルの終わり・・・・・・サービス終了か!すっかり忘れてた!」
るし★ふぁーの言葉を最後に部屋内は静まり返る。
そんな中、どこか楽しそうにタイニーが口を切る。
「この世界が終わるのは確定事項だ。運命を変えることはできない・・・。さてウルベルトさん、最初で最後の最優先事項の指令を聞かせていただこう」
ウルベルトは静かに話し出す。
「タイニーくんが言ったように運命を変えることはできない・・・。それを受け入れた上での指令だ。では話そうか『ノアの箱舟作戦』について・・・」
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11人は転移されたと思われる眩い光に包まれると、ゆっくりと光が弱くなっていく。しかし、風景は先ほどと変わっていない。
「・・・え?何か変わった?」
「いや、変わってるぜ。今きた道がなくなってる」
スーラータンの言葉で、皆がパッと後ろを振り返る。
今さっき通った岩の門の後ろには生い茂った木々と崩れ去った石像しかなく、木々を開くようにして作られた道は無くなっていた。
「恐らくですけど逃げられないように、見た目も全く同じ場所に転移してますね」
「なるほどね〜」
たっち・みーの言葉にロイ子が納得したように返す。
すると大地が突然盛り上がり揺れ始める。
「きましたよ各自戦闘態勢!《リーダーシップ》」
「念のために使います!《
ぷにっと萌えのスキルにより味方の攻撃、機動力が大幅に上がる。
ユグドラシルでは演出かと思いきや攻撃であったなんてことがよくあるため、その対策としてたりすまんが11人全員を覆う大きな魔法陣を作り出す。
地面の揺れが止まると目の前の景色に亀裂が入り、次第に崩れ始める。亀裂の先に見えるのは神々しさを放つ光とともに舞い上がる白い羽だ。
完全に崩れ去ると、今度は空間にぽっかり空いた穴から人形のような関節をした腕が現れ、空いた穴をこじ開ける。
「すげぇ、ロボットみたい!ガーネットさんがいたら大興奮だぜ!」
スーラータンが子供のようにはしゃぐ。
背中に生える柔らかな羽とは対照的な、金属を思わせる頑丈な体をした人形のボスが全員の目の前に現れた。
「ボスだけですね。じゃぁ雑魚がいないうちにさっさと片付けましょう!《植物達の鼓舞》《宣戦布告》」
「《
「《神殺し》《
辺りにスキルや魔法のバフのエフェクトが一斉に飛び交う。
バフ掛けが途切れたのを確認するのと同時にたっち・みーがユグドラシル最強の物理攻撃スキル、ワールド・チャンピオン専用技を放つ。
「《
ボスの上半身が一瞬だけずれた後、ユグドラシル最高峰のダメージが叩き出される。
「今ので4割削られました!物理防御力と体力どちらも低いっす!」
ボスの体力を魔法で見ているぬーぼーが言う。
「「4割!?」」
「少し怪しいですね・・・何かカウンターが来るかもしれないです。もう少し警戒しながら戦っていきましょう!」
ぷにっと萌えが皆に警告する。
その後あっという間に体力が半分になってしまったが、ボスもただやられてばかりではない。背中の羽で全身を覆い防御の姿勢を取ると、11個の魔法陣が宙に浮かび、メンバー全員に向かって光線を放つ。
「自動追尾ビームじゃん!デットレバーさんごめん!《
ある程度の移動速度の高さを持っていない限り振り切ることのできないこの光線は、そこそこ攻撃力が高いため通常は移動速度が低い人はタンクの背後に隠れてやり過ごすのが普通だ。
ロイ子はデットレバーの体力を全回復して彼をを盾に背後へ隠れる。
「え?ちょ、痛い痛い!朝起きた時の痺れた足くらい痛い!」
聖属性の連続ダメージがデットレバーの体力を削っていくが、それと同等以上の回復でデットレバーはロイ子の肉壁となる。
ユグドラシルは一部の感覚が制限されているが、ダメージを受けた際の多少の痛みは存在する。多少とはいえど連続して2人分のダメージを受けると中々の痛さになるだろう。
「《
デットレバーの目の前に巨大な盾を持ったたりすまんが現れ、2人の攻撃をまとめて受ける。
「デットレバーさんが私のこと守ってくれたんだよね〜。かっっこい〜」
「守らされたんだよ!」
「いいじゃん、私の回復のおかげで生き延びられてるんだから。おっと、たりすまんさん体力減ってんね。回復するわ」
光線攻撃をやめたボスは今度は何かを掴むような動作をすると、パキパキとガラスがひび割れるような音がする。すると再び亀裂が入り先ほどより小さな穴ができ、そこから大量のゴーレム天使と同じ見た目の天使がなだれ込んでくる。
「あれはゴーレム・・・じゃない!騙されないで!」
ぬーぼーが敵のステータスの確認をして言う。
それを聞いた雑魚狩り担当のペロロンチーノが弓矢の属性を変え、丁寧に一体ずつ撃退していると、
(あれ?外してないよな?)
当てたように見えたが、明らかに攻撃が入っていない。ぬーぼーのようにステータス確認のスキルを持っていないので、望遠鏡のようなスキルでよく観察すると、よく見ると体の一部が欠けていたりヒビが入っていた。
「おい、ペロロンチーノ手を止めるなよ!抑えきれなくなるぜ」
「待って!一部ゴーレムも紛れ込んでる!」
ゴーレムは刺突、弓矢などの一部の投擲武器に耐性を持っている。そのためペロロンチーノだけではなく、一部のギルメンも武器に制限がかかる。
「後ろの森の方から来てますね・・・スーラータンさん、ユーフラテスさんは後ろのゴーレム抑えてください!中、後衛は作戦通りサポートと・・・」
「ぷにっとさん!ボスの体力が回復していきます!」
ぬーぼーが驚いたように言う。
ぷにっと萌えが振り返ると、ボスの周りのゴーレムが次々と崩れてゆき、それに比例して体力を回復している。どうやら森のゴーレムの残骸はボスがやったものらしい。
そこにたっち・みーが颯爽とやってくる。
「ゴーレム共々やります!《
たっち・みーの攻撃によって空間が切られ、ボスにダメージを与えつつ複数のゴーレムと天使を倒す。
「ナイスです!天使はキリがないのでゴーレムを重点的に倒して下さい!」
再びボスが攻撃のために防御の姿勢に入る。
「させません!《復讐の誓い》」
デットレバーがスキルで体力を生贄にして大幅に攻撃力を上げボスを殴るが、ダメージはあまり入ってない。
ボスの反撃だ。攻撃によってフィールド全体が青白い光に包まれる。
「何も見えない!」
「おい、いつまで続くんだ!デバフじゃないから解除できねぇぞ!」
引き続き光線の放たれる音が聞こえてくる。
「は?やばいだろ運営!エフェクトで目隠しとか卑怯だぞ!」
「あーもう、もうどうにでもなれ!《羅刹》」
ベルリバーが四方八方に攻撃を放つと偶然当たったのか攻撃が止む。
盲目状態から復活したぷにっと萌えは苛立ったように言う。
「もうぶっ潰しましょう!ボコボコですよもう」
しかし、天使が穴から湧き出てくる数は増えていくばかりだ。聖属性の耐性やカルマ値がアップしているので煩わしい程度に抑えられているが、もしなかったらとんでもないことになっていただろう。
気づけば天使の大群に囲まれていた。ギルメンを中心として何重にもドーム状に重なっている。
もはやたっち・みーのスキルを使っても、天使の勢いを抑えることはできない。
「すいません!私ではもう手が回りません」
「了解です!たりすまんさん、超位魔法で一掃するので守ってください!」
「誰もお前に近づけねぇよ《ウォールズ・オブ・ジェリコ》!」
超位魔法を使おうとするユーフラテスをたりすまんが守る。
「いきます!《
砂時計の課金アイテムを使用して時間を短縮する。
すると上空から巨大な魔法陣が現れ水が溢れ出し、次々と雑魚を倒して光の粒に変え、ボスにもダメージと防御力低下のデバフをかける。
「トドメだ!《大ー・・・」
「《
たっち・みーによってトドメが刺され、ボスとその取り巻きが光となって消えてゆく。
そしてボスクエスト達成の演出が流れ、達成したのを祝うかかのように紙吹雪のように羽が舞い上がる。トドメを刺し損ねたスーラータンが恨めしそうにたっち・みーを見つめる。
「なんと言うか・・・結構あっさり終わりましたね」
「うーん・・・まぁまだ他にもクエストはあるからね」
簡単と感じたのはワールド・チャンピオンであるたっち・みーのスキルで複数の敵をまとめて倒すことが出来たからである。
また、クエスト企画はまだ終わりではない。企画の内容は“天界系”のクエスト攻略であり、天界系のクエストはまだまだあるからだ。
「何はともあれクエストお疲れ様でーす」
「おつでーす」
白い光とともに元のフィールドに戻る。
「お家に帰るまでが遠足です!気を引き締めて帰りましょう」
たっち・みーがペロロンチーノの方を見ながら言う。
「はいはい、わかってますよ・・・」
「すいません、ちょっとナザリックにいる人に連絡入れます!」
たりすまんが皆から少し離れて《
「クエスト報酬はどんな感じっすか?」
「うーん、まぁまぁですかね。それに鑑定してもらわないとわからないものがあるのでまだわかんないです」
「あー、今日あまのまさんいませんでしたっけ。アイテムの詳細はまた今度っすかね〜」
たりすまんは少し話した仕草をすると、ギルメンの集団に戻ってくる。
「さて、帰りましょうか!」
「じゃぁナザリックまでひとっ飛び!一番乗りヤッホーイ!」
「あっ、ペロロンチーノさんダメっす!」
ぬーぼーが止める暇もなくペロロンチーノが空を飛ぶと、ペロロンチーノに向かって上空の天使型ゴーレムが一斉に襲いかかってきた。
「え!ちょっと、うわー!」
「はぁ・・・言ったそばからこうですよ・・・。もう帰りましょう」
たっち・みーの言葉に見ながら賛同してペロロンチーノを無視して歩き出す。ペロロンチーノはゴーレムに夢中で最初は気付かなかったが、助けが来ないことを不審に思い周りを見渡す。
「え・・・?誰も・・・いない・・・」
この後ゴーレムとの相性の悪さから死亡して、誰よりも早くナザリックに帰ることができたペロロンチーノであった。
次からは既存(?)キャラのオリジナル設定を書いていきたいと思います。
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ついに5話まできました。ここまで読んでくださった皆様、誠にありがとうございます。
恐らく次回を最後に異世界編・・・かもしれません。
今回の場合は魔法とスキルの名前ですが、やはり私は名前をつけるのに少し時間がかかってしまいます。《星に願いを》でネーミングセンスを良くしてもらいたいですね。