めだかボックス 先生にはなりたくない 作:ストップウォッチ(腕時計型)
「あはは!そう結論を急ぐなよ、名瀬ちゃんとやら。実験に焦りはきんも、「何やっとんねん、阿呆。」(ズガンッ)・・・。」(バタン、キュー)
ったく、なんで出会ってそうそう初対面でそんなことができるんだよ。いくらめだかの兄貴で箱庭学園の元生徒とは言え、こんな奴に容赦はせん。・・・まあ、やりすぎた感は否めないが。
「釘裏先生、それに真黒さんも・・・。どうしてお二人が地下四階に?まさか!俺を助けるために階下に先回りして!?」
「んや、なんか「阿久根書記なら大丈夫だろう。」ってめだかが言ってたから、お前を置いて全員で下に降りて、手分けしてフロアを探索してたら偶然ここにたどり着いただけだ。ま、めだからに信頼されてる証だな。」
「いや!仮に信頼の結果だとしてもその行動は冷たくないですか!?」
「いや、お前も捕まってたのがめだかだったら、先を急ぐためにそうするだろ。」
「ぐっ、たしかに。」
「・・・偶然?よく言うぜ、それに手分けしてんのになんでお前らは二人なんだよ。」
「ん?ああ、すまん。めだか・喜界島コンビと善吉君・対馬兄弟トリオ、んで俺らってわけなんだよ。フラスコ計画現統括、名瀬夭歌。」
「・・・へえ、高千穂か宗像から聞いたのかい?」
「あ、当たった?鎌かけてみるもんだな。」
「チッ。どうせ黒神真黒から聞いてるもんだと思ってたが。」
「う~ん、ここは誰、私はどこ・・・。は!ひどいじゃないか。釘裏くん、急に人をグーで殴るなんて。可愛い女の子に会ったら何はともあれスカートをめくらなきゃ失礼じゃないか!」
「・・・だめだ、こいつ。」
「・・・お目にかかれて光栄だぜ、黒神先輩。あんたは妹にしか興味のない変態だと聞いていたがな。」
「うん?王土くんがそういてたのかな?あはは!その情報は正しいけど、~~~~~。」
「~~~。そして、もしもきみが僕より下だったなら!ノーブラというのが本当かどうかも確認させてもらう!おっと、釘裏くん。これは元とはいえ、生徒同士なんだ。口出ししないでくれよ。」
「・・・はぁ、いいだろう。」
「オッケー勝負成立だ。じゃ!~~。」
ふう、真黒も起きたし、原作通り賭けも始まったな。だが、賭けは構わんが・・・。
「阿呆、いくら口出しするな、と言われても、そんなパンツ丸出しなのは見逃せねえぞ、おい。とっとと履け。」
「そんなこと言われてもよ、釘裏先生。あっちが履かねえとそれはできねえ相談だぜ。」
「・・・真黒。」
「・・・ハァ。流石に君と争いたくないからね。ま、履きはするけどもう終わるとは思うから、ちょっと待ってくれないかい?ほんとにすぐだと思うからさ。ということで阿久根くん、一つ助言しよう。壊すか壊さないか、君の前にある選択肢はそれだけかな?」
「~~~。おおっと名瀬ちゃん。セーラーブラウスはまだ脱がなくていいよ。それよりも先にその覆面を脱いでもらおうかな!」
「~~。・・・ああ、もちろん心配なんかしねえよ古賀ちゃん。だけどごめんな、俺は友達が大事なんだ。」
「~~~。黒神くじら。それがお前の本当の名前だ。あれからもう六年か。~~~~~。」
「・・・・・・お兄ちゃんっ・・。」(プスッ)
「・・・いや別によ、あんたの話を疑うわけじゃねえんだ。たぶんそれは本当の話なんだと思うよ。だけどごめんな。そういう幸福な記憶を俺は心ん中、改造して消したんだわ。~~~~~。俺には妹とか家族とか!そんな幸せそーなものはいらねえんだから。」
「へえ、幸福や幸せはいらない、地獄のような人生が良い、ねえ~?どうにも甘ったれてんな。名瀬夭歌。」
・・・俺はあんまし名瀬のことは好きじゃなかったんだよな。そりゃあ、後々改心して心強い仲間とかになるのは知ってるし、さっきのセリフに友達や親友が入ってないのもしっかり聞いた。だが、やっぱ好きになれなさそうだ。たしか、志布志飛沫のセリフだったか?「幸せになるために不幸を追い求める」ってやつ。なんていうのかね?どこか回りくどいというか、適当にそれっぽいこと言ってるみたいでな~んか合わんのよな。ま、目的のために自分を犠牲にできるのはすごいとは思うがな。
「何が甘ったれてんだよ、釘裏先生。憶えてねえとはいえ、実の兄貴を犠牲に学究に邁進できるとか!実に不幸で実に不遇でとっても偉人っぽいじゃん☆」
「そうか、そう思うのか。ま、それは置いといておれのスキルは知ってるよな?」
「・・・先手必注。万象に終焉を告げる能力。だったよな。」
「ああ、こいつを使えば名瀬、お前のこれからの幸福な人生を終わらせることができる。どうする??もちろん副作用とかはねえよ。」
「!!??そいつはときめくね。それで俺はもっと不幸になれるんだな!」
「ああ、なれるよ。というかもうした。」
「・・・なんも感じねえんだけど。顔も変わった感じがしねえし。」
「ああ、そりゃそうだ。なんたって、お前を本当の意味で不幸にしたんだからな。」
「は?それはどういう、(ドサッ)古賀ちゃん??おい、どうした古賀ちゃ「もう死んでるよ。」ん!??」
「不幸になりたかったんだろ?だからお前のもっとも大事な人に死んでもらったよ。よかったな、上っ面だけじゃねぇ、不幸になってない訳でもねぇ。名瀬夭歌、お前が不幸を、地獄を望んだから、古賀いたみは死んだんだよ!」
「・・・古賀ちゃん、嘘、やだ、目をさまして。」
(近づき、名瀬の胸倉をつかみ、持ち上げる)
「おい、なに泣いてんだよ。お前が不幸を望んだ結果がこれだ。喜べよ、これで記憶なんか消さずに不幸な人生を歩めるじゃねえか。実験とかの記録も頭ン中の計画とかもなんも忘れないで済む。良かったな、名瀬。お前は今誰がどう見ても不幸で地獄の中にいるよ。あの世で古賀もお前が不幸そうなのを見て喜んでるはずだよ、なんせ友達なんだからな!ハッハッハ。」
さて、こんだけ言ってなんの反応もナシならちょっと拍子抜けなんだが。
「・・・・。古賀ちゃん・・・。古賀ちゃん・・・。」
「チッ、壊れたか。やっぱお前はマイナスなんかじゃねえ。ただのプラスだったな。」
「・・・お兄ちゃん。不幸になりたいなんて言ってごめんなさい。なんでも言うこと聞くから古賀ちゃんを助けて・・・。」
「・・・ふぅ、いかんな、どうにもスキルに引っ張られる。これじゃああの王土とおんなじだな。ハハハ、はぁ・・・。これ、原作改変も甚だしいな。」
(めだかが壁を蹴破って入ってくる)
「レディの涙が落ちる音がしたんだが、ここかな?あ、釘裏先生と、く、くじ姉!!??一体なぜ泣いて・・・。釘裏先生!!!!」
「はあ、もうめんどくさいからリセットだ。全員寝ろ。」ドドドドドッ!!(この場にいる、五人全員の頭に釘が刺さる)
「たしか名瀬が作った記憶制御薬があったよな。それがあれば俺のスキルと合わせればなんとかできるだろ。・・・一応、封印はしておくかな。あぁ、面倒くさい。自分でやること増やすとか我ながら何やってんのやら。」
なんか深夜になるにつれて展開がおかしなことに・・・。名瀬のヒロイン化が自分で難しくしちゃったよ。