至高の一打   作:もぐもぐファンタ爺

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夏の西東京都大会 4回戦 part1

[夏の西東京都大会 4回戦、春の甲子園覇者の青道と市大三高の試合が始まろうとしています。両校とも強打のイメージがありますが、今年はお互いにドラフト上位候補の打者を擁しています。青道には西、東、柳が、市大三高には北川といった打者のドラフトの目玉がいます]

 

〈かなりレベルの高い打者が揃っていますからね。今名前が挙がった選手の他にもいい選手がたくさんいます。投手にも注目していきたいですね〉

 

 

 

スターティングオーダー

 

先攻 青道

 

1 神田 セカンド (左)

2 西 ショート (左)

3 栃谷 レフト (右)

4 東 サード (右)

5 柳 センター (左)

6 玉森 ライト (右)

7 道川 ファースト (右)

8 岸谷 キャッチャー (右)

9 武藤 ピッチャー (右、右オーバースロー)

 

 

 

後攻 市大三高

 

1 神宮寺 セカンド (右)

2 石川 センター (左)

3 大前 サード (右)

4 北川 ショート (右)

5 根岸 キャッチャー (右)

6 星田 ファースト (左)

7 堀田 レフト (右)

8 上田 ライト (右)

9 真中 ピッチャー (右、右オーバースロー)

 

 

 

[そうですね!各チームのスターティングオーダーは、以上のものとなっています。各チームの先発は、青道は3年生の武藤、市大三高は2年生の真中と、両校ともエースを起用してきました]

 

〈青道のエース 武藤は、最速150キロ越えの本格派右腕。対して市大三高のエース 真中は、キレのあるスライダーを武器とする投手ですね。両投手の立ち上がりに期待したいところです〉

 

[ここまでの両校の成績を振り返っていきましょう。画面上に出るでしょうか]

 

 

 

青道

 

2回戦 22-0 5回コールド

3回戦 28-0 5回コールド

 

市大三高

 

1回戦 14-2 5回コールド

2回戦 17-3 5回コールド

3回戦 18-13 vs成孔

 

 

 

[お互いに二桁得点を続けてきています。その一方で青道は無失点、市大三高は失点が目立ちますね]

 

〈そうですねぇ、今年は青道の投手陣はエースの武藤を中心として、井手、伊佐敷という甲子園を経験した投手に加えて、関東大会で活躍した1年生の真木が加わり磐石な投手陣となっています。それに対して市大三高は2年生の真中がエースで、次点投手が2年生の村上、1年生の天久、三崎と比較的経験の浅い投手が多くなっています。打撃は北川がいますが、投手には柱となる絶対的な存在がいないのが懸念ですね。実際、昨秋の都大会と春季大会では、失点の多さで早めに敗退してますからね〉

 

[なるほど、投手陣の出来次第では、市大三高に厳しい試合になりそうですね。さぁ、夏の西東京都大会 4回戦が始まります。青道の先頭打者は、キャプテンの神田です。俊足巧打の魅力溢れる選手ですが、どういったバッティングを見せてくれるのか!]

 

 

 

 

 

 

市大三高の歴代最強の4番打者、北川 小虎は憤っていた。

 

(上の世代と下の世代に好投手がいるのに、同期投手が全員結局花開かねぇとはな‥‥大学に行けばなんとかなりそうなやつはいるが‥‥真中や天久、三崎に頼らなければならない現状が歯がゆい)

 

ショートの守備位置につき、青道の先頭打者 神田が打席に入るのを見つめる。

 

「バッター足が速いぞ!練習通り下半身を意識して、捕ったらすぐ送球!慌てずに確実にいけ!」

「はいっ!」

「しゃぁー!バッターこぃぃぃ!」

 

(青道の野手陣はさすが、鍛えられてるがそれはこっちも同じこと。堅実なのにしゃべり方が異様な監督にしっかり指導してもらってるからな。最後の夏、こちらがもらうぞ!西!)

 

 

 

カキィン!

 

 

 

真中の3球目の決め球、スライダーをいきなりライトスタンドへ運ばれる。明らかに真中の顔色が悪くなる。

 

「真中ぁ!落ち着け!10点くらいならひっくり返ししてやる!」

 

その言葉に真中は顔をひきつらせながら

 

「はいっ!すいません」

 

(あれはいかんな、飲まれてやがる)

 

次のバッターは西、青道打線で1番警戒しなければならない。監督の方を見るが、田原監督は首を振り、真中続投の意思を示す。

 

(この打線との戦いを糧にするってか?平凡な投手に任せるよりは、天久に期待した方がいいだろうに)

 

その後、西から玉森まで5連打され、更に4失点すると

 

「ピッチャーの交代があります。ピッチャー 真中くんに代わりまして、天久くん、背番号11」

「天久、すまない、頼んだ」

 

そんな真中の言葉に反応せず天久は

 

「俺がここから無失点で抑えたら、かなり目立っちゃいますよね?ファンがめっちゃついて彼女も簡単にできますよね」

 

北川は、内心ブチギレながら

 

「そうだな、抑えたらお前はヒーロー、彼女の1人や2人簡単にできるだろうよ。だが、ボコボコに打たれてみろ、負け犬扱いだ。全国トップの打線を1年生の天才が抑える。それがお前だと示してやれや」

「うっす!北川さんもなんだかんだ俺のこと認めちゃってるんじゃないすか!ちょちょいと抑えちゃいますよ!」

 

(くそったれが!三崎の方に才能があってくれたらよかったのによ!)

 

「あぁ、点は俺たちが取るから、お前はバッターを蹴散らしてくれたらいい。いくぞ

「っ!はいっ!」

 

最後のドスのきいた声に内野陣は、気圧されたように返事する。

 

初回で5点差、いまだノーアウトでランナー2塁のピンチの場面。北川に認められていたと思った天久は躍動する。

 

道川をショートゴロに抑えると、岸谷、武藤と続けて三球三振に仕留めた。

 

生意気な天久が本能的に、唯一認めていた先輩、北川の認めていた発言に本来以上の力を発揮し、青道打線に立ちはだかった。

ふと、今後どこまで書くかなと思ったのでアンケートを1つ。よろしくお願いします。

  • 東世代の卒業まで
  • 結城世代の卒業まで
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