片岡監督と落合コーチは、甲子園大会では地方大会の20枠から更に2枠絞られるため、ベンチ入りする18人を選考していた。
「投手陣はそのままとして、野手陣から2人除外することになるでしょうな。真夏のキャッチャーの負担は大きいですから、3人体制は崩したくない。となれば候補としては、外野5人のうちの1人、ファーストの結城、道川、会田の中から1人除外するのがベストでしょうか」
「都大会中、そして後のゲーム形式バッティングの成績や特徴を見る限り、石橋と会田を外すことになりそうだな。外野は神田、影次の2人も守れるし、いざとなれば岸谷、藤谷、伊佐敷、真木が守る手もある」
「そうですな。御幸はキャッチャーしかしたことがなく、守備に不安がありますからな。武藤、井手は打撃が不得手ですからあえて外野に置く必要はないでしょう」
お互いに意見を述べ合う。
「1,2年生に経験を積ませつつ、優勝を狙っていく。普通なら難しいことですが、今年に限っては戦力が充実していて、投手陣が4本柱すべてがしっかりしているので可能でしょう。結城、影次は問題ないとしても、小湊、御幸にうまく経験を積む機会を与えねばなりません」
「当たる相手にもよるが、スタメンを1回は経験しておいてほしい。小湊、御幸はバラバラに起用するとして、結城、影次は3年生と同じ扱いでスタメンに組み込んでいこう」
「了解です。抽選結果が出てから、おおまかの予定を立てていきますか」
2人の会議はまだまだ続くのであった。
▽
青道では、甲子園大会直前のミーティングがグラウンド行われていた。キャプテンの神田が、甲子園大会のトーナメント抽選結果の書かれた紙を配る。
「さすがに夏の甲子園大会に出てくるチームだ。油断してもいいチームなど1つもない。投手、野手共にある程度の質をもったチームばかりだ。」
神田は1度深呼吸をする。
「そのなかでも大阪桐生、西邦が群を抜いている。大阪桐生はエース兵藤を軸に、2番手の2年生 館が本格化してきた。3年生を中心とした野手陣もタレント揃いで、優勝候補の1つに数えられている。西邦は圧倒的スタミナを持つ、1年生エース 明石が基本的に完投してくるだろう。打線は夏合宿の時と変わらず飯岡、佐野、明石のクリーンナップが強力だ」
片岡監督はその言葉に頷くと、
「要注意な高校としてはその2つが挙げられるだろう。だが、抽選結果を見てもらえばわかるが、その2校と当たるのは決勝だ。それまで全員を組み替えながら試合をこなしていく。そして結果を残した者をその決勝でスタメンとして使う」
その言葉にミーティングルームに緊張が走る。片岡監督はニヤリと笑い、
「誰が出ても勝てるように、ここまで厳しい練習をさせてきたはずだ。お前らも自分が出たらチームを勝たせることができる。そう思っているだろう?背番号は先ほど発表した通りだ。だが、与えられる機会はこれからの活躍で増えることがある。決勝のスタメンは甲子園の結果で勝ち取れ!いいな」
「はい!」
「神田!」
「はい!」
「今あれをやれ」
神田は頷くと全員意図を察して輪になる。
「この円陣を俺たちが、このメンバーで組むことができる回数はあとわずか。その回数を限界まで増やすために、片岡監督、落合コーチを笑顔で胴上げするために、最後までバットを振り抜くぞ!‥‥俺たちは誰だ?‥‥」
「「「青道!」」」
「誰よりも汗を流したのは一一一」
「「「青道!」」」
「誰よりも涙を流したのは一一一」
「「「青道!」」」
「誰よりも野球を愛しているのは一一一」
「「「青道!」」」
「戦う準備はできているか?」
「「「おぉぉ!」」」
「我が校の誇りを胸に、ねらうはただ一つ!全国制覇のみ!いくぞぉ!」
「「「おぉぉぉぉぉ!」」」
青道 登録メンバー
1 武藤 3年生
2 岸谷 3年生
3 道川 3年生
4 神田 3年生
5 東 3年生
6 西 晴之 3年生
7 栃谷 3年生
8 柳 3年生
9 玉森 3年生
10 井手 3年生 ピッチャー
11 伊佐敷 2年生 ピッチャー
12 真木 1年生 ピッチャー
13 藤谷 3年生 キャッチャー
14 結城 2年生 ファースト
15 小湊 2年生 セカンド
16 西 影次 1年生 外野、ショート、サード
17 城之内 3年生 外野
18 御幸 1年生 キャッチャー
前編完
前編あとがき
初めて小説を書いてみましたが、設定の活かしかた、キャラクターの動き、背景など、とても難しいなと感じ、文章を書く人はすごいなと感じさせられました。
最低1日1投稿を目指してきましたが、最初は自分の考えたオリ主を書きなぐっただけで、感想でアドバイスをしてもらうまでは、読み手のことを全く考えていなかったりなど、とても反省が多いものばかりです。
読みづらいところ、意味不明なところが多くあったとは思いますが、ここまで読んでくださりありがとうございます。とりあえずは、最初書きたいと思っていたところまでは、書ききることができました。
もう少し小説の書き方を見直して、じっくりと書く、ということに挑戦してみたいので、投稿が遅くなるかもしれません。これからもよろしくお願いします。