Fate Grand Order  超越不定空間 ゼラード・クアル 活動中止   作:(´・ω・`)しょんぼりくん

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今日は戦闘はありません。


異界人

周りはまさしく自然に飲まれる前の街の風景だ、石が積み重ねられた建物は風化による疲労で崩れ中が見えおり石でできた机や椅子などが砕けて散乱しており前まであった生活空間が広がっていた、一応入っては見て確認して見たがそこには石屑しかなく特に人影はない、だが入口の大きさや少し残っていた生活品から考えるとかなり昔まで人が住んでいたのは確かだ、

 

「生命反応はありません」

 

『それはこっちでも確認している、そこ周辺には何がある?』

 

そう返答したのはホームズだ、少しの間ゴルドルフと一緒に方針などと話していて遅れたのだが今は二人ともおりモニターをしている

 

『見た所ローマあたりの建物と少し酷似しているが使われているのはレンガじゃないね、それに食器や家庭用品は石じゃなく鉄でできているな、藤丸君ちょっとそれを手に取って見せてくれるかい?』

 

「わかりました」

 

既に壊れた入口から中に入る、細かな石が足にすりつぶされ音がなり舞っていた埃も相まって時間の経過が過ぎているのを実感する、そして試しに近くに落ちてあったスプーンを取りそれを自分の目の前で鑑賞してみる、長年使われてなかったせいか土や汚れが付いて多少汚くなっていたがそのスプーンにはキチンと装飾の形ははっきりと見えた

 

『これは…何だろうな、他のも見せてくれるかい?』

 

「わかりました」

 

皿や飾ってあった装飾品、家の造形と石でできていた椅子や机の形など様々な物に手をつけて藤丸はダ・ヴィンチに見せたのだがその本人は頭を捻っている

 

『一番似ているのはイギリスで使われていた装飾に似ているがどれもこれも装飾品の形がバラバラ過ぎるな、日本風の桜だったりイギリスの服掛けだったり何だかあるのがちぐはぐだらけだ』

 

「確かにどれもこれも似ているが微妙に違うね、時代背景と言うか装飾品に統一性が無い、特にこの建築物にこんな日本風の絵はおかしいからね」

 

指をさす場所には縦長のスペースがありそこに緑色の掛け軸があった、絵は日本の龍が空に舞い上がる姿が描かれており洋風な場所には少しこれは浮き過ぎている

 

「拾った物を飾った…とかですかね」

 

「いやこれは元々掛け軸をかけるために作られたスペースだ、ここに掛けるために作ったのだろう」

 

マシュが言った事にセイバーが答える、掛け軸を掛ける時はだいたい部屋の端に縦長のスペースを取るのだがこれも似たような物で作られている、ただ日本は木造建築なので日本の事を知っている人にとっては石でできたスペースも掛け軸もあるのも違和感がある

 

『ここにいたのは日本人?でも家の外装イギリス…寄せ集めなのか?』

 

『えぇい!こうごちゃまぜだとわかりずらい!もっとわかりやすい物はないのか!?』

 

「どうする?他の場所も探してみるかい?」

 

『いや状況が落ち着くまでここにいた方がいい、報告にあった龍の感知力を考えると浮島の移動は困難だろう、浮いている破片群で見つけられたら回避が難しい。』

 

あの龍の空間戦闘力と遠距離砲撃を考えると平たい場所や漂う破片群何かで見つかったらほぼ終わりだ、アーサーの直感マーリンの魔術によってようやっとあの光線を避けられた、次も同じように避けられるとは考えられない。

 

『また厄介な奴に目を付けられたものだ、だがそんな化け物みたいな奴ならここも狙ってきそうなものだが…』

 

「上空を見た限りあの龍の姿は確認できません、てっきり上を徘徊しているものかと…」

 

上空ではまるで適当に絵の具を混ぜ合わせたような空が雲に覆い隠されている、高さがどれくらいあるのかはわからないが少なくとも地球で発生する雲よりは低いようだ。

 

『今の状況を整理しよう、特異点の発生地点であった冬木に向かった所謎の時空穴に巻き込まれ不思議な浮島に落下、セイバーと合流した後アーチャーを捜索していたらリーバスと呼ばれる謎の敵と遭遇、交戦中に謎の龍の妨害を受けここまで撤退した。ここまではいいね?』

 

それに藤丸たちは頷く、それを見たホームズは言葉を続ける。

 

『さっきリーバスとその龍の姿を見てみたのだが姿がオリュンポスで戦った敵と少し酷似しているが戦い方はまるで戦士のようだ。武器は自身が身に着けてある物を何らかの方法で変化させているがほぼナイフや剣と言った物で実にシンプルだ。』

 

『マーリン、君はあれを見てどう思う?君の意見を聞いてみたい。』

 

「う~んあれは今の現代魔術と言うより古代の魔術と少し似ているね、ただ進歩があまり見られない。オリュンポスのように規格外に進歩した技術と言うよりは昔の形を残したまま質を上げ続けた魔術って所かな?」

 

自身の着けていた装飾品を変化させての使用、今で言う投影と似たような物だがそれなら大抵強度が脆く壊れやすい。セイバーの剣と切り合いができる時点で投影を極めたのか別物と考えた方がしっくりくる。

 

「と言う事は技はあれ一つだけ?」

 

『いやそれはないかな、魔術の系統は確かに少ないが種類は幾つある筈だ。ただ彼が見せなかったと言うのは十分ありえるからね。』

 

死霊魔術、理想魔術、ルーン等の系統は少ないがその魔術で使用できる技の種類は多い。あれ一つだけと言うのは魔術師としては考えづらい。

 

「戦い方としてはケルトの方たちと似ています、ただ力がかなり強かったです。盾で防いでいたのですが盾越しに衝撃が強く直ぐ立て直すのが難しく感じました。」

 

「彼の方も魔術に対する耐性は強く感じたよ、私の援護はあまり通らないかもね」

 

『ともかくだ、特異点の問題となっている聖杯を見つけ回収しなさい。それに特異点だったらはぐれサーヴァントもいるだろう、見つけて協力を申し込むのだ。』

 

『ゴルドルフ社長の言う通りもしサーヴァントがいた場合は協力してくれたらありがたい。聖杯の情報収集もしなくてはいけないし上空には気を付けたまえ。』

 

ゴルドルフたちの指示に藤丸は頷き会議はそこで終了となった。

 

「今ギルガメッシュは何処に?」

 

『ここからそう遠くない場所にサーヴァント反応が一つあるね。霊基の大きさからして恐らくギルガメッシュだよ。北西二キロの場所かな?』

 

「なら移動しよう、皆もそれでいい?」

 

サーヴァントたちはそれに頷き移動し始める、廃墟となった都市を移動していきながら雑談をしていく。

 

「ここがこうなったのはどうしてなんだろう、崩れ方からしても自然に崩れていったって感じだけど。」

 

「確かに、地形の方を見ても別段戦ったような形跡はない。」

 

「それに少し見て回っただけだが死体が何処にもない、まあこんな有り様だし移住とかも十分ありえるんだけどね。」

 

「そうなるともしかしたらここよりも大きな街があるのかな?」

 

『どうだろう、ここよりも大きな浮島はあるかどうかはわからないが似たような浮島ならあるかもしれない。人が存在していた以上他の場所に出をだしているのは十分考えられるからね。』

 

『かと言って油断はするな、オリュンポスのように敵対するかもしれんしな。だが幸いなのはここが特異点だと言う事だ、たとえ接触したところでどうせ忘れられる。』

 

藤丸はそれを聞いて胸が締め付けられた、今までの事を考えると当然だ。マシュはそんな藤丸の心中を察したのだろうか声を掛けて来た。

 

「あの、先輩?」

 

「大丈夫だよマシュ、大丈夫だから。」

 

そう平気そうに笑顔を浮かべながら歩いて行く、だが藤丸は少しは楽だったのだ。ここは異聞帯じゃないので人が消滅する事はないのだから。

 

『どうかな藤丸君、もうすぐなんだろうけど見える?』

 

「うん、パスも繋がってるからすぐ近くにいるのはわかる。」

 

そう藤丸は返答をして先頭を歩きだしその直ぐ隣でマシュがついて行く、マーリンたちはその後を追う形で追いかける、崩れた瓦礫の山を越えたその先では…

 

「そうだ!貴様中々話がわかるではないか!」

 

「だろ!?おめぇもわかってんな!」

 

黄金でできた椅子の上でギルが隣にいる誰かと酒を飲みながら談話をしていた、しかもその相手の姿も中々妙な姿だ、装備を見た所中世風の鎧を着こんでいるが脚と腕が露出している。その全身を覆う小さな鱗と顔の造形を見るに今で言うリザードマンのような姿をしていた。

 

「え、えっと、ギルガメッシュ?」

 

「お、遅かったではないかマスター。」

 

「お!兄ちゃんがマスターって言う奴か?」

 

リザードマンと思われる生物が藤丸に近づいて行く、口から出ている牙とギラギラこちらを見る黄色の鋭い眼光がこちらを覗いていた。

 

「ははは!やっぱりちっけぇな猿は!けど来ているその鎧は中々いいねぇ、確か魔術礼装って言うんだっけか?まあいいや」

 

そう手を頭に置かれる、その大きな手にすっぽり収まり頭がガシガシ揺さぶられる。マシュの方は口をポカンと開けておりセイバーたちの方もそれと似たような表情をしている。

 

「え、えっと…あなたは?」

 

『サーヴァントだよね君?』

 

「お?何だ今の声、どっから出て来た?」

 

『和也くん一度我々を出してくれないか?彼と話をしたい。』

 

「は、はい。」

 

そう言われ藤丸はホログラムを起動する。するとリザードマンの方はそれを見て口を開け驚いていた。

 

「おわ!?」

 

『驚かせて失礼、こうやって話をした方がいいと思ってね。』

 

「へぇ~未来ではこんなもんがあるのか、中々変わってんな。」

 

そう彼はホログラムの方に手を突っ込みそこに人物がいない事を確認する。それを見ながらもホームズの方は疑問に思っている事を口にする。

 

『君はサーヴァントで間違いないね?』

 

「あぁそうだぜ、それが?」

 

『なら君は何の種族なのかな?』

 

全身を覆う鱗、トカゲのような長い尻尾に鰐のように長い顎は今で言うリザードマンと呼ばれる生物に該当するが伝承や童話の話ではリザードマン等の生物は存在しない。あくまで現代フィクションで登場する架空の生き物であるので本来ならサーヴァントでこういった生物は存在はしない。その事を気にしたホームズはその事を投げかけた。

 

「種族?俺は一応龍だが…それが?」

 

『そのわりには人と酷似した姿をしている。』

 

「そりゃそうだろ、竜人なんだからよ。」

 

『竜人、と言う事は君は人と龍のハーフなんだね?』

 

「お、おう、そうだけど。なんだ兄ちゃんさっきから当たり前の事聞いてきて」

 

『いやすまない少し確認したくてね、それで最後の確認なのだが…君は何処の英霊か教えてもらえないだろうか?』

 

「良い事聞くじゃねぇか兄ちゃん。聞いて驚くなよ?…かの大戦から行く数年、あらゆる災害に身を乗り出す龍族の中でもっとも戦いにたけた我らがウルダの一族、『ザイガの双璧』『コーガの丘』『アクレポリスの災害』を片付け果てには『ギルガ戦争』であのイング・ティティラトスを倒した英雄、『ウルダの激走』と呼ばれたガルード・デインとは俺の事よ!!」

 

そうドヤ顔で自分の顔に親指を差しながら笑顔を見せるゼイン、とは言えマシュも藤丸、果てにはホームズだってその名には聞き覚えがなかった。そのリアクションを見てどんどん自身が無くなっていったのか顔が曇り出し頭を掻きだした。

 

「あ、あれ?何かリアクション薄いな…おっかしいな家の国じゃ結構有名なんだがな~」

 

(マ、マシュ、ウルダって何?)

 

(わ、わかりません。残念ながらどれもこれも聞いた事がない物です。)

 

『(どれもこれもこちらの世界では聞かない伝承、それにサーヴァントは現代の知識を分け与えられている筈、だから彼は自分の国では有名だと知っている。だがそんな記録に引っ掛かった物はない…となれば恐らく…)』

 

『すまない君の国家を教えてくれないかな?』

 

「家の?ウルダと言ったら『源の大地』に決まってんだろ。」

 

『それは君の国の名前なんだな?』

 

「はぁ?そりゃそうだろ、何言ってんだ兄ちゃん猿の癖に何か鈍くないか?」

 

『そう言われるのは君が初めてかな、少し君に幾つか聞いて置きたい事がある。どうやらこの特異点は普通ではなさそうなのでね。』

 

どうやら今回もただ事ではなさそうだ、ホームズが言う事に危機感を覚えた藤丸は身を引き締めた。




はいオリキャラ登場、見てわかる通りだと思うが生まれが違う人です。キャラの詳細とかについては次の話に書くのでそこはご了承を。
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