Fate Grand Order  超越不定空間 ゼラード・クアル 活動中止   作:(´・ω・`)しょんぼりくん

4 / 4
ゼラード

「さて何を聞きたい?俺の英雄談なら幾らでも聞かせてやれるが…どうもそう言う雰囲気じゃないな。」

 

槍を立てると同時にその場にあった瓦礫に座る、それを気にホームズが切り出す。ダ・ヴィンチの方も色々聞きたい事はあるようだ。

 

『まず最初に君は地球出身かな?』

 

その言葉にガルードは横に首を振る。

 

「俺らが住んでいるのはゼラードと呼ばれる星だ。お前らとは違って人間が主体として生きている星じゃねぇ、俺らのような龍の祖先が住んでいる。人も一応いるはいるんだがな…」

 

『別の惑星か…そこには国はあるかな?』

 

「あるぜ、色々と…別々の国が存在し支配している地区で住んでいる種が異なる。俺が住んでいる所はまあ飛竜とかもいるが中心は俺のような原龍だな。」

 

「その飛竜と原龍とは何なのでしょうか?」

 

そうマシュが聞き返す、ガルードの方はそれを聞いて返答する。

 

「飛竜はまあ飛ぶ事を主体とした奴だ、あんたらで言う所の鳥かな。原龍はまあ何と言うかそこに前々から住んでいた龍の事だよ。あんたらで言うとそうだな…日本に住んでいるから日本人みたいな感じだな。」

 

「と言う事はその国に住んでいる民族の事?」

 

「そうなるな。」

 

『なるほど、そうなると君たちの世界では龍が生物界の頂点になったのか…』

 

「他の龍となると何がいるんだい?」

 

「国によって存在する魚とか動物とかかな。あんたらとの違いと言えば人間と違って数が少ないから自然が多い事かな。」

 

『となると現代科学のような発展は遂げていないと?』

 

「そうだ、俺らはどちらかと言うとそんなの必要ないからな、移動とかは飛竜や走龍とかを使えばいいし魔術で何なら魔術で作った道具を使用すればいい、飛行機とかは俺らの世界は気候が厳しいからほぼ無理だ。」

 

ガルードの話を聞くにどうやら重力も何もかも違う上にガルードの世界では現代科学のような物より多少手間がかかるような移動手段の方が好まれるらしい。建物の方も違いがあるようでガルードが住む場所ではレンガや石での建築が主流のようだ。

 

「ガルードさん、誰ですかそいつら?」

 

すると藤丸たちの後ろで声がした、そこには青い鱗を纏った人型がいた、ガルードと同じような鱗をしているがこちらの色は青い、頭はトカゲ、胸には鋭い逆鱗があり体格も身長も人より大きい。着ている鎧の方も急所はしっかりと守らてはいるが少し露出が多い。手には白く光る剣を持ちながらこちらに近づいて来た。

 

「おおどうだった坊主。」

 

「無理ですね、あの龍がいるので近づけません。」

 

「困ったな…」

 

いきなり現れガルードと話始めた青い龍人に呆気に取られてしまった。それに見かねたマシュが話しかける。

 

「えっと、あなたは?」

 

「俺か?俺の名前はジュルド・トゥルトゥー、ランサーだよ。」

 

「そういや職業の方言うの忘れてたな、俺はライダーだ。」

 

「ジュルド…やはり聞いた事がない名前ですね。」

 

「そりゃそうでしょ、むしろ知ってたら驚きだよ。」

 

「その、ジュルドさんは今まで何をしていたのですか?」

 

「周辺調査、見知らぬ空間だからね。なるべく知っておきたいから俺が見て回ってたんだ。んで、何か変な白い龍のせいで一か所だけ調べられない所があったんだ。」

 

『白い龍?それはもしかして大きな一角を持つ奴かい?口から光線や火炎放射したり翼からジェット機見たいな飛び方したり。』

 

「何だ、あんたらも知ってたのか。」

 

どうやらジュルドたちの方でも接触をしていたようだ、まああの移動速度から見ても行動範囲は広い事はわかっていたので当然と言えば当然だがかなり厄介な事になる。藤丸たちは軽く移動して来ただけだが彼らは藤丸たちより前に来ていた上に事前調査を行っていたのだ、そんな彼らが会っているとなるとあの龍の行動範囲が広すぎる可能性がある。

 

『もしや調査した所々の場所にあの龍が現れたのかな?』

 

「まあそうなんだがあの城の周辺やその近い地区にいかなければ接触はしない。」

 

「城?」

 

藤丸がそう答えるとジュルドはその城があると思われる場所を指す。

 

「ここから数十キロ先にでかい城がある。その周辺の浮島にも都市みたいな物があるんだけどそこら上空にあの龍が飛んでいて俺らを見つけ次第攻撃してくるんだ。正直困ったもんだよ。調べていないと言えばそこら辺だけなんだがな…」

 

「戦おうにもあいつが早すぎて俺らじゃどうしようもない、それにあの火力だし立往生しててな。」

 

「攻撃方法はあのアホ見たいな威力している光線を上空から撃ち続けるやつともしくは一撃離脱、後はあのバカげた速度から来る突進だな。正直距離取られたらどうしようもない。」

 

『爆撃機のように上空からの爆撃に音速を声掛けた突進、今回の相手も中々厄介そうだ。』

 

「今僕たちで対抗できるのは…ギルガメッシュとマーリンくらいかな。」

 

『とは言えマーリンの攻撃はほぼ効いていないような物だった、ギルガメッシュの宝具ならば対応策はあるだろうがあの速度だ避けられる可能性が高い。』

 

「たわけ、私にもその龍の速度に勝るとも劣らない物がある。とは言え龍如きに使うのは癪だがな。」

 

恐らくヴィマーナの事を言っているのであろう。ヴィマーナの機動力とギルガメッシュの宝具なら確かにいけるかもしれない。

 

「なんだ嬢ちゃん、アーチャーなのに移動手段の脚も持ってんのか、羨ましいねぇ。」

 

「ふ、我が宝物庫に勝る物などない。」

 

「ずりいぞまじで。」

 

「何の話で?」

 

「こいつの蔵の話。」

 

『とは言え彼女の宝具なら対抗できるかもしれないがそれは彼女だけだ。作戦を考えなければいけないね。』

 

「僕の魔術でも幻術などなら聞くかもしれない。」

 

「…あれ?もしかして俺らお荷物?」

 

「まあ作戦立てる前ですからまだわかりませんよ。とは言え正直まだあいつと戦うのはおすすめしませんよ。やるならもうちょっと対抗手段を用意した後でやった方がいいんじゃないすか?」

 

『そうだな、どうも不安要素が多すぎる、それに今まで上手くいって来た事がない。もう少し何か欲しいなぁ…』

 

「なら他の奴探すか?変な連中もいるが他にもいろいろな臭いがある。恐らく俺ら以外に他にもいるかもしれないぞ。」

 

『そう言えば聞くのを忘れていた。龍人の二人に聞きたいのだが紫色の鎧を着た人型に会わなかったかな?』

 

「紫?いや見てないが、どんな鎧を着てやがった?」

 

「あの白い龍とほぼ同じ姿をしていました。形状が似ているだけですが…」

 

それを聞いた龍人の二人は顔をしかめお互いに顔を見合わせた。直ぐに顔を藤丸たちの方に戻す。

 

「…一応言っておくとあの白い龍もその紫の奴が着ている鎧はまったく同じだ。」

 

「『生体装甲』か、またこりゃめんどくさいのが出て来たな。」

 

『生体装甲とは何のことかね?何か名前からして嫌な感じがするんだが…』

 

「俺らの世界ではその鎧は超越した存在だけが持つとされる鎧だ。自身の皮膚や細胞に魔力を流し込み装甲に変化させる、現れ方は龍それぞれだがそれを着ていると言う事はそいつは龍を越えた証でもある。しかも俺らが会った奴の中にその鎧を着こんだのが三人いた。全員敵だったが…」

 

『なにぃ!?あんなめんどくさいのが四人もいるのか!?』

 

「紫の奴も含めるとそうなるな。」

 

つまりあのリーバスと同じ実力を持った奴が後三人もいると言う事になる。そうなるとかなり厄介だ、なんたってこっちは一人に三人がかりで挑みほぼ押され気味だった。幾らギルガメッシュがいなかったからと言ってアーサーもマーリンもいたのにほぼギリギリの戦いだった。

 

「でも超越した存在だからと言って能力の上げ下げにはかなり差がある。例えば俺があったアサシン何かはそんなに強くはなかったしライダーの方も…まあジュルドの二人がかりだったから何とかなるしあんたらがいるからわりと何とかなるぞ。一番警戒するのはその紫と後一人だろ、二人ともあった事ないが…お前らの反応からすると片方は強いらしいな。」

 

それに藤丸は頷く、油断していたとは言えほぼ真正面からの戦いだった。実力はほぼセイバークラスで間違いない。

 

「となるとやっぱりタイマンは難しいか。まあこんだけいるんだから何とかなるだろ。」

 

「戦力も大事だがここが何処かと言うのも大事だぞ、それが一番わからないんだから。」

 

『そうだね、今の所まだ未知な部分が多いが取り敢えず今はここが何処なのかを探りながら行こう。』

 

ホームズの言う通りここにいても始まらない、不安要素は強いがそれでもここで何が起こっているのかを調査するのが先だ。細かな詳細は移動しながらでいいだろう。

 

『Mr.ガルード、君が知っている浮島の中で何か気になる場所はなかったか?なんでもいい。』

 

「う~んそうだな気になる場所か……そう言えば浮島の幾つかに人がいたと言う日記を見つけたんだ。」

 

『日記何ぞ探せばありそうな物だろう。何が気になるんだ。』

 

「いやよそれがさその日記、日本語で書かれてて、しかもかなり前に書かれたやつだ。」

 

そう言うとガルードは懐からその日記を取り出した。見た目は今でも見る皮の本だがかなり使いこまれておりさらに風化による損傷が見られた。ぱっと見数十年前程のように見えるがそれにダ・ヴィンチが声を上げる。

 

『これ保護の魔術がかけられているね。実際は恐らく数百年程前くらいと考えられるかも。』

 

「となると先輩じゃ読めないかも…」

 

「いやそれが…まあ捲ってみな。」

 

そうジュルドが言うと藤丸がその本を受け取りページをめくる。するとそこには藤丸でも読める文字だった。使われているのは今の日本語で日付も漢字もまったく現代の物とは思えない物だった。だが藤丸は驚いたのはそれだけじゃなかった。その日記を書いていた人物の名前が一番最後のページに記載されていた。そこには…

 

「佐藤 和也って、まさか」

 

それを聞いたマシュとマーリンがその日記を注視しアーサーがそれに驚いてしまう。アーサーはその和也と言う人物と会った事はないため驚かなかったがマーリンの反応に思わず驚いてしまった。その名前を聞いた途端いつも表情に変化が無いマーリンが目を見開き口をポカンと開いているまさに驚いている表情を浮かべたのだ。

 

「和也って、和也さんですか?」

 

「え?知り合いなのか?」

 

『お、おいダ・ヴィンチ、これは本当に数百年前の物なのか?確かその和也って…』

 

『うん、私の方でも記録されている。藤丸君が過去の特異点で会い協力をしてもらってきた人物だ。2001年生まれで確か飛ばされた年は2032年、理由不明のレイシフトや転移を繰り返している人物だ。』

 

『ありえない!これは数百年前の物なのだろう!?人間がそんなに生きれるはずがない!誰か他の奴じゃないのか?』

 

「いやそれが…」

 

そう藤丸が指す、そこは風化による影響で途切れ途切れだがこう書かれていた。

 

『藤丸たちと別…大分経…、マシュは……か、…二人は……ろう。』

 

『どういう事だ!?人間の筈なのに何故こんな物が残っている!?そいつは今も生きているんだろう!?』

 

『考えられるとしたらレイシフトによる誤差かここの空間の時間がずれているかのどちらかだろうけど…もしかしたら彼が残した物と言うのも十分に考えられる。彼は基本的に軽装備だったからね。』

 

「いや彼は確か黒いリュックがあった、中身は知らないが確か日記を書いていたのは彼から聞いた事がある。」

 

それを聞いたカルデア一行は思わずマーリンの方を注視する。マーリンは基本的に他の事にあまり興味が無い、そのため何事にもほぼ客観的な上に冷静な意見が多い、表情もいつもニコニコしていて変わらずただ楽しそうにしている様子しか見てこなかった。そんな彼女が珍しく興味がある人物の事を話した。彼女に目をつけられるなんてかなり稀な事なのだがそこは流石和也と言った所だろうか。

 

「…随分詳しいんだな魔術師。」

 

「そりゃまあ今まで話し相手になってくれた友人だしね、話題もいつも面白かったしよくアヴァロンに連れて来たよ。」

 

「…その和也と言う人物に色々言わなければいけないことができてしまった。できればこの馬鹿の謝罪と言うなの。」

 

「何言っているのさ我が王よ、彼も面白そうに話していたからギブアンドテイクさ☆」

 

それを聞いたアーサーは大きなため息をつき藤丸たちは苦笑いを浮かべた。ガルードたちの方はなんの事なのかさっぱりわからずただ不思議に見ていた。カルデアにいる人たちも藤丸たちと同じように苦笑いを浮かべていた。だがマーリンの表情はいつもと違って若干嬉しそうに見えた。




佐藤 和也

謎の転移を繰り返し続ける人物、独自で磨き上げた魔術と体術を使用しさらに様々な一般技術を使用する、藤丸たちの協力をした事も幾つかある。性格は邪龍百年の時はかなり人嫌いな性格だったがそれ以降は信用していくようになりキャメロットでは負けず嫌いな頼れる人物になっていた、ソロモンの特異点収束後行方がわからなくなっていた。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。