屋敷を構え10年の月日が経った。
未だ手がかりは0。
どうしようかなぁ…
俺が直々に探してみるか。
だが何も収穫がなかったわけじゃない。
俺は今ある力の使い方を覚えた。
後は探す、だけだね。
そう思った童磨はふてぶてしく森の中へと入っていった。木々が生い茂る何もない森。
ふとある瞬間、童磨は違和感を察知した。
なんだろう、今のくらってした感覚。それに後ろの道がなくなってる。何が起きた?
誰がいる…ん?女の子じゃないか。
こんな山奥に…どうして。
童磨 「ん~!君よくこんなとこにいるね~!名前はなんて言うの?」
八雲紫「あら、人に名を尋ねるならまずは名乗るべきじゃないかしら」
ん~?意外と頭が良さそうな子だ。
食べてあげたいくらいに
童磨「おっと、失礼~!俺の名前は童磨。極々普通の一般人さ!」
八雲紫「極々普通…あなた人間じゃないでしょ。」
勘が鋭い子だなぁ~!
鼻がいい?それとも肌の感覚?
いや直感の可能性もある。
童磨「君、すごいね~!その通り俺は人間じゃない」
八雲紫「じゃあ、何なのよ」
童磨「君たちは知らなそうだけど、俺は鬼さ!元、帝弦の弍。今は忘れられてるかもだけどね!(ニコニコ)」
八雲紫「だからここにたどり着いたのね」
何を言ってるんだこの娘は…?
八雲紫「鬼ってことは星熊勇儀の知り合いかしら?」
童磨「うーんごめんねぇ~!俺はそんな子知らないなぁ。」
八雲紫「あなたも角を隠してるのかしら?ちょっと気配が違うけど鬼っぽい気配だわ」
気配…なるほどこの子は感覚が鋭いんだね
鬼に角…?あの方の仲間では無さそうだ
童磨「うーんちょっと惜しいよ!俺らは角なんか生えてない」
八雲紫「そうなのね、そういえば、あなた血の匂いがするのだけど何を食べてるのかしら?」
匂いも見極める、なかなかだね
童磨「うーん森に来る前に女の子を2,3人食べてきたね~!」
八雲紫「あなた、人を食べるのね」
童磨「鬼はみんな食べる、俺は女の子しか食べないけどさ~!」
童磨は笑うために表情筋を動かした
八雲紫「あなた、心はあるの?」
なんて鋭い子だ。そこまで勘づくなんて
童磨「あるに決まってるだろ~!俺だって泣いたりするんだよ?あはは」
八雲紫「嘘ね、目が笑ってないもの」
童磨「いや~、君には参ったよ。どうしてそんな酷いこと言うのかなぁ?」
そう言い放つと童磨は扇子を構えた。
八雲紫「まさか私と戦うつもりかしら?」
童磨「どうだろうねぇ~!」
童磨は不敵な笑みを浮かべてそう言った。
血鬼術!【氷】蓮葉氷!
八雲紫「氷か、また厄介だね」
スペルカード・境符「四重結界」!
防御技か、なるほど。
だが攻撃にも反転させられる技だな。
記憶に留めておこう。情報は有益だ。
童磨「いや~参った参った!君強いね~!」
八雲紫「……本気じゃないくせによく言うわ」
ははっ、お見通しか。
いや~いきなりこんな女の子が目の前に来るなんて思ってなかったよ。
八雲紫「あぁ、忘れていたわ。私は八雲紫。あらゆる境界を操る者よ。幻想郷と、現世を繋げてるのも私」
童磨「幻想郷?なんだそれは~?気になるなぁ!」
初めて聞く、神隠しの1種かなにかか?
なわけないな、この世に神も仏も存在しないからね
八雲紫「幻想郷はわすれられた者がたどり着く世界。あなたもまた、現世では認知されてないと言う事ね。」
童磨「わすれられた者…ねぇ」
俺はあの方や鬼からは死んだ者になっているし鬼殺隊にも会ってないから、そう言うことか。
童磨「その、幻想郷は一体何があるんだい?紫殿」
八雲紫「まぁ、色々と教えてあげるわ」
続く