芽吹side
あの神宮名草……初めてあったけど、気になることがあった。それは名字だ。
彼女は……大橋の事故で亡くなった神宮家の一人なのか?
だけど聞く限り……と言うより会った限りでは彼しか生き残っていないらしいけど……
「芽吹さん?どうしかなさいまして?」
「弥勒さん、あの神宮さんは……」
「あぁ彼と同じ名字ですわね」
「なになに?メブ、あの子知ってるの?」
「ううん、彼女は知らないけど、彼女と同じ名字の人には会ったことがある」
あの候補生時代の時に何度かその姿は見た。
神官の話では彼は男子でありながら勇者になれるらしい。
その時は腕の件があってか、少し鍛練をしているだけだったが……
一度だけ彼と戦い……私や弥勒さんは負け、そして三好夏凜ですら勝てなかった
「芽吹、気になるの?」
「あぁ……」
「あの……」
遠目で彼女のことを話していたら気がついたのかあっちから話しかけてきた
「すまない。陰口をしていたわけでは……」
「いえ、何となく想像はできます。神宮桔梗と私が血縁であるんじゃないかと」
「あぁ、私と弥勒さんは何度か会ったことがある」
「そうなんですね」
「兄妹なのか?」
だとしたら彼女もまた勇者になる確率が高かったと言う事に…………
「兄妹……なのかな?」
「え?何?どう言うこと?」
「もしかして……複雑な家庭とか?」
「だとしたら……申し訳ありませんわ」
「すまない……」
「気にしないで……正直ちゃんと話すときには話すけど……今はね……」
名草さんは少し悲しそうにしていた。本当に彼女は…………
海side
「防人?」
『そうなんよ~かいくんは会ったことあったっけ?』
園子から電話が来て、いきなり防人について聞かれていた。
「まぁ会ったことがあると言うべきか……」
『別世界ではってことだよね』
「まぁそうなる」
あっちで防人の人たちと話したりしたけど……でもなんでいきなりそんなことを?
「もしかしてこっちでも防人の役割が?」
『うん、大赦の人から聞いたらね~』
聞いたと言うか脅しと言う事じゃないよな?
「確か……壁の外の地質調査とかやってるんだよな?」
『それに苗を植えたりね』
「こっちでもやってるんだな」
『まぁこっちは天の神と和解してないからね~と言うより対話することが出来るか……』
対話か……まぁそんなことが出来たらどれだけ楽だろうなと思うけど……
「とりあえず防人に関して報告のみか?」
『そうやね~もしかしたらそっちで少し鍛練するかもね』
いや、来てもいいのかよ?まぁつっこんだら負けなんだろうけど…………