勇者の花、桔梗の花 大満開の章   作:水甲

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今回で名草編は終わります!
割とがっつり出来なかったけど、大満開の章の今後次第で…………


11 名草と四葉

名草side

 

防人として、お役目を言われるがままにやってきた。

大変なことが多かった。

量産型の勇者だからか本来の勇者と違い死ぬ危険性があり、何人もの子達が止めていく。それをリーダーである芽吹さんは見送った。

芽吹さんの活躍が大きく誰も死亡者は出なかった。

だけどある時、私達が今までやって来た事がなかったことにされてきた。

理由としては……神樹様の力が弱まってきたこと、天の炎が強くなり、このままでは危険があると言うこと……

苗木を回収する任務で今まで確認されて来なかった黒いバーテックスとの襲撃戦。私たちは決死の戦いを挑み、何とか勝つことができた

 

 

そして天の怒りを鎮めるため、一人の勇者が犠牲になったらしいが……

 

 

 

 

 

そんな激動なお役目の中、私は墓参りに来ていた。

『神宮家の墓』

私の両親になるはずの……

 

「勇者たちは……知っているのかしら……」

 

何かが起ころうとしていることを……でも私にはそれをどうにかする力はない

 

「帰ろう……」

 

悩んでいても仕方ない。帰ろうとすると一人の女性が私のことを見ていた

 

「えっと……」

 

「名草ちゃんね」

 

私の事を知っている?

 

「私は姫野四葉。神宮桔梗の保護者よ」

 

お兄ちゃんの……

 

「あなたのことは大赦で聞いてるわ……少し話してもいいかしら」

 

「はい……」

 

 

 

 

 

 

 

姫野さんから語られたの勇者たちの戦いと結果的に何が起きたかだった。

友奈という勇者が無理矢理バーテックスを倒して、意識が戻らない状態になったこと

お兄ちゃんが自分の記憶を犠牲にして散華を治そうとしたこと……

そして天の神と和解したことを

 

「天の神と和解……でも!?」

 

「大赦には恐れている人がいる。天の世界でも同じ考えの人がいる」

 

「…………」

 

神と人の戦いでも一番問題なのは…………人同士の問題

 

「これから何か大きなことが起きる。なんとなくそう思うわ」

 

姫野さんは立ちあがり帰ろうとするが、立ち止まり

 

「名草ちゃん、貴方は会わないの?」

 

「え?」

 

「桔梗に……全てを話したうえで……妹だと……あなたにはその権利が」

 

「……まだ私にはお役目がありますから……でもそのいつかは私的には」

 

すぐ近いはずだ

 

「そう、それじゃ……またね」

 

姫野さん、何だか不思議な人だった……何者なんだろう?

 

 

 

 

 

 

 

東郷side

 

防人たちの話を聞かされ、私は奉火の儀の生け贄となり…………みんなが私を探さないようにと願った。きっとみんなは私の事を探したりしないはず……

 

儀式の中、私は夕暮れの教室にいた。そして目の前には……

 

「銀?どうしてここに……」

 

「どうしてって……何とか助けようと思って……」

 

「助けって……」

 

「友達がヤバイことになってるんだから……まぁここに来るのはかなり難しかったけど……ある勇者がきっかけをくれたからな」

 

「ある勇者?」

 

「あぁまぁその内会えるさ」

 

「……私、私……」

 

「あー謝るのなし。聞こえてたからさ」

 

「銀……」

 

「あはは、今更照れるよな」

 

「ずっと一緒にいてくれるの?」

 

「あぁでも須美はまだこっちに来ちゃダメだ」

 

「どうして!こうすることでみんなが助かるのよ!一時的なものかもしれないけど……その間に対策も……」

 

「相変わらず真面目だよな~須美は……対策とか大赦とかさ、そんなのは須美が一人で考えなくっていいんだよ」

 

「でもこれは……私にしか出来ないことで」

 

「そうだとしてもさ。それはみんなが許してくれないんじゃないのかな?」

 

「みんな?」

 

「そ!大事な大好きな大切な皆」

 

その時、皆の声が聞こえた。風先輩、夏凜ちゃん、樹ちゃん、そのっち、友奈ちゃん、桔梗くん…………

 

「世界の理なんてさ、どんなにお利口に繕ってもそんなもの簡単にぶっ飛ばせるんだよ。言ったろ。須美……園子……」

 

銀は優しく私を抱き締めた。こうして貰えるのは……本当に……本当に……

 

「私たちはずっと一緒だ。神樹館の三人勇者の絆は……世界の理なんかよりも強いのさ」

 

「うん……」

 

「讃州中学の勇者部すっげー格好いいじゃん!数えるほどしかあってないけど……格好いいよ……だから行け!」

 

「私は……行っていいの?」

 

「あぁ鷲尾須美は勇者なんだからさ」

 

銀に背中を押されて……私は…………

 

 

 

 

 

 

 

そして私は助けられた。本当にこれで良かったのか分からないけど……友奈ちゃんたちの言葉は……神の理も関係なかった…………

 

そして私を助けるために別の世界から来た勇者……上里海。彼は桔梗くんがある世界であった勇者…………何処か優しく、暖かな感じがした

 

こうして私は救われたけど…………でも……知らなかった。過酷な運命が待ち受けていることを…………

 




最新話……ぐんちゃん(泣き)
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