勇者の花、桔梗の花 大満開の章   作:水甲

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本当にゆゆゆの最新話は、友奈ちゃんからしたらちょっとした安らぎだけど…………うぅ


12 ほんの少しの安らぎ

友奈side

 

私は消滅しようとしていた。最後の瞬間魂だけが残ったけど、それも消えようとしていた。

魂の入れ物。新しい身体、御姿を与えられ、私はまだ私として生きていくことを許された。

嬉しかった。だけど……私、結城友奈はあれほど約束したのに大事な友達のことを忘れてしまった。だから天罰が下ったのだ。

東郷さんは私達から記憶を消すようにお願いしていた。私と桔梗くんは思いだし、みんなも思い出した。そして別世界で桔梗くんが一緒に戦った勇者、上里海くんが手を貸してくれて……東郷さんを取り返した。だけどその時、私と桔梗くんは天の呪いを受けた…………

 

呪いは私の身体を蝕み続けた。同じ呪いを受けた桔梗くんは一部の呪いだけ…………

その呪いは誰かに話そうとするとその人に災いが起きる。私は耐えきれずに風先輩に話そうとしたけど……やはり話せなかった。でもそのせいで風先輩は大怪我をし、私は風先輩と樹ちゃんから平穏を奪った

 

それに耐えきれずに私は一人で泣いていたけど…………その時海くんが手を差し伸べてくれた。海くんは一度死に、異世界で勇者へとなった。精霊も女神様だから呪いに対して無効化できているらしい……

海くんは私達のために自らを生け贄に散華を解こうとしていたことを話してくれた。

そして私の事を助けたいと…………

 

 

 

 

 

 

海side

 

年が明け、一月五日。僕と桔梗さんの調べ事は一旦休むことになり、園子の家で風先輩の為にクリスマスとお正月を同時に開いていた

 

「八マス戻る……スタート地点!?」

 

「うぅ、乃木……本当にありがとうね」

 

「大成功ー」

 

そのっち、何で獅子舞の被り物なんだ……まぁそのっちらしいけど……

 

「友奈も入院中に貯まってた依頼を片付けてくれたんでしょ」

 

「私は……何かしてないと落ち着かなくって」

 

「ん?」

 

「じゃなくって元気がありあまってるから」

 

「よよよ~ありがとうね~」

 

友奈……本当は辛いのに…………

 

「えっとふと人生を見つめて、やり直したくなってスタートに戻る!?」

 

と言うかこのそのっち特製のスゴロク……難しすぎないか?

 

「えっと……歌コンテスト優勝を逃すも一部ディープなファンに支えられ、百万円もらえる……園子さん、これ良いことなんですか悪いことなんですか!?」

 

「えっと僕は……彼女といちゃつきすぎて、怒られてしまい10回休み…………」

 

「僕は……凶暴なオークに囲まれて、逃げてスタートに…………」

 

そのっち……僕は話してないのに何で一番のトラウマを……うぅ未だに思い出すだけで震えてくる

 

「車に跳ねられてお楽しみを全部失う。心のショックで……10回休み」

 

何か過酷すぎないか……まさに風先輩だし…………

 

するとそのっちのお手伝いさんの声が聞こえてきた

 

「園子様、他にお申し付けはありませんでしょうか?」

 

「うん、ありがとう。今日は大丈夫だから」

 

そのっちも家柄的に大変だな……

するとそのっちはお手伝いさんがいなくなったのを確認し、部屋の外に置いてあった風呂敷を持って広げた

 

「これは……」

 

「私の家に保管してあった古い書物。色々と調べたかったからね」

 

そのっちは僕と桔梗さんの事を一瞬見た。まさかと思うけど……気がついてるのか?

すると積まれた書物から一冊の本を取り出して、東郷に渡した

 

「勇者御記……」

 

「随分古いものみたいですけど……」

 

「乃木家に伝わる三百年前のものみたいだよ。かいくんの家にもあったよね?」

 

「あぁ……でも僕は見れなかったな……」

 

それほどにまで厳重に保管されているから……ただ三百年前の事はこの書物よりも……誰よりも知っている

 

「これ……」

 

桔梗さんも何か覚えがあるみたいだ。もしかして……

 

「僕の家にも……ある」

 

「きょうくんの家は特殊だからね~多分残されてるはずだよね」

 

「ただ……僕が読んだ話はそれを読んでからの方がいい」

 

きっと消された勇者……あの人が大きく関わっているからか…………

 

「僕は少し……外に出てる」

 

「海くん?」

 

「僕はこの世界の人間じゃないからとかじゃなく、三百年前の勇者たちがどんな風に戦ったのかは知ってるから……」

 

「……やっぱりか」

 

そのっちは小さく呟いていた。気がついてるよな…………

 

「かいくんは昔から伝え聞いてる可能性があるけど、それでも読むべき……」

 

「……分かった」

 

そのっちはどうしても僕にも聞いてほしい感じだな

 

そしてみんなで勇者御記を読み始めた。所々塗りつぶされているけど……そしてやはりあの人の名前は…………

そして思い出していた……あの日、あの時、あの人が……千景さんが話してくれたことを

 

 

 

 

 

 

 

 

それは珍しく千景さんが鍛練に参加していた。その休憩中に

 

「話しておきたいことがあるの」

 

「話したいこと?」

 

「前に勇者が敗北したことで非難を浴びたことは聞いたわよね」

 

「あぁ……」

 

あの時は戦い続けて、非難の声をかき消してやるって言ったんだっけ?

 

「あの時の事を貴方は知っておくべきよ……私が犯した罪、それを許してもらったことを」

 

「それって……」

 

「バーテックスがより強大になって私達に襲いかかってきた。今までは切り札を使って倒せていたけど……そんなもの関係なしに……その時に土居さんと伊予島さんはバーテックスに殺され……怒りに身を任せて、高嶋さんは不安定だった切り札のひとつを使用して何とかバーテックスを倒したけど…………」

 

敗北したことにより、皆の心は傷つき……そして千景さんはふとネットで人々の言葉を見てしまった。それは勇者たちに対する誹謗中傷……死んだ杏さんと珠子さんに対してもだ

 

「あの時は……切り札で精神的に蝕みがあったからか私の心が弱かったからか……おかしくなりそうだった…………そして……私は」

 

そこからは千景さんが町の人たちを切ろうとしたこと、若葉さんを殺そうとしたこと…………勇者システムを剥奪されたこと、そして自分を信じてくれた若葉さんに少しでも助けになろうと……若葉さんを庇って死んだことを……淡々と話した

 

「そして気がついたら……あの空間にいたの」




海の世界では、のわゆは原作通りに
桔梗の世界では、のわゆはぐんちゃん救済になってます
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