千景side
気がついたときは真っ暗な空間に…………そしてその中心には水色の髪の女性がいた。
「迷える魂よ……貴方は死んだわ。そして貴方に与えられた選択肢があるわ。一つは記憶を消して元の世界に戻る事、二つは何も無い天国に行きなにもせずに暮らす。もう一つは知識、記憶、身体能力はそのままで異世界、貴方がいた世界とはまた別の世界に行く事……」
「天国……」
私には行く資格はない……記憶を失ってまで元の世界に戻って赤ん坊からやり直したくもない……異世界には……
「因みに異世界には貴女の仲間の二人も送っておいたわ」
仲間……土居さんと伊与島さんね……
「私に彼女たちの仲間を名乗る資格はないわ……それに天国に行くなら……地獄の方がいいわ」
「あら?どうしてかしら?」
「私は罪を犯した……決して許されないことをした……だから……」
私は地獄に行くべき……そう言おうとしたら……
「はぁーウジウジ面倒ね」
「は、はい?」
「生きてるときにやらかしたことは仕方ないことよ!と言うかあっちはあっちでいろいろと面倒なのよね!全く神樹も天の神も面倒なことしてるわね~」
何かさっきと違って……どうにも感じが変わりすぎでは?
「もう面倒だからあんたは異世界行き!さっさと行きなさい」
こ、こっちの話をガン無視!?
海side
「と言う感じよ」
「アクアさん……」
なんと言うかたまにあの人は本当に女神なのか疑わしいよ
「でも本当にどうして千景さんはこの話を?」
「知っておくべきだと言ったわ……貴方にはその資格はある」
「あるって……」
「貴方は……勇者になり、何人もの勇者たちと関わってきた。だからこそ……よ」
そう……なのか……確かに一緒にいる中で僕はみんなのことを詳しくは知らない……
「改めて聞くわ。貴方は勇者として……この先…………」
「非難されてもそんなの関係ない……ただその非難を非難じゃなくさせる……僕の気持ちは変わらないですよ」
「……そう」
千景さんは嬉しそうに微笑むのであった。僕が出した答えに満足したからか?
「ちょっと海、聞いてる?」
「え?」
「ちゃんと初代勇者たちの残した話よ」
「うん……聞いてる……」
こうして改めて聞かされると辛いものだ……みんながしてきたことは……それに大赦の…………
「かいくんは……ううんなんでもない」
何となく知ろうとしてるのかもしれない……僕がどんな風に勇者になったのかを……
「海くん?」
「これまでの話を聞いて思ったのは……みんなは……僕らと変わらない事だと思う」
『みんな?』
桔梗さん以外のみんなが不思議そうにしていた。うっかりみんなって言い方をしたけど……これは本当に思っていることだし、関わってきた僕だけが分かる事なのかもしれない…………
「続き読もうか」