桔梗SIDE
古のシステムが現れ、僕らは勇者に変身した。あんな巨大なものとどう戦えばいいのかわからないけど……今は考える必要はないな。
「皆、私も一緒に戦うよ。この世界のために……」
「ミノさん……うん」
「一緒に……戦おう」
「おう」
「それじゃ皆、アレを倒して、すべてを終わらせましょう。勇者部出撃!!」
全員で動き出すが、何百体もの星屑が僕らがいる場所とは違う場所へと向かう。あの先には…………まさか
「桔梗くん?」
「……別の方に向かってるバーテックス……もしかしたら…………」
防人たちも出撃してるなら……もしかしたら…………
「桔梗、あの子達なら……」
「そうだけど……」
こんなときに迷うなんてな…………くそ
「…………友海、牡丹、悪いけど二人は誘導を頼む」
「え?誘導……あ、もしかして」
「来ているのですか?」
「うん、来るって話してたから……それと」
海は僕の大鎌を取り出し、牡丹に渡した。もしかして……
「これを桔梗さんが心配してる人に渡してあげてほしい」
「分かりました。お父様、その人は……」
「名草……名前を呼べばきっと答えてくれる。海、この武器は……」
「僕が解除しない限り消えないですから大丈夫です」
「そうか……ありがとう」
頼む……二人が来るまでの間、持ちこたえてくれ…………
名草side
神官たちの制止を振り切り、私たちは敵の数を減らすために動いていた。一部でもこちらに注意が向けば……勇者たちの……兄さんたちの戦いが楽になるはず
「ふええええ!?物凄い数がこっちに来てるよ~」
「雀!防御に専念しろ!シズク!弥勒さんは私と共に数を減らすぞ!」
「芽吹ちゃん、神官たちが話していた千景砲は…………」
「…………戦いが始まる前、神婚をする勇者が連れ拐われた話を聞き、もう何人かの神官たちは…………」
絶望してるってこと……だよね?亜耶ちゃんは一人でなんとかしようとしてるみたいだけど………………
「名草……諦めるな」
え?私……諦めかけてた?
「お前は誰よりも生き残ろうとする思いが強かった。だから…………」
「……うん!」
私たちは迫りくる星屑を凪ぎ払っていく。だけど数が減らない……
「ハアアア!」
でもここで挫けるわけにはいかない!私は迫りくる敵を次々と蹴散らしていくが
「名草!横!」
芽吹ちゃんの声が聞こえ、横を振り向くが既に星屑が口を開いて私を…………あぁここで私は……終わるのか……ごめんね……みんな、後は任せたよ……兄さん…………会えただけでも…………
「ハアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
突然叫び声が聞こえたと同時に、私に迫ってきていた星屑が真っ二つに切り裂かれていた。
「え?」
すると船の上に五人の少女たちが立っていた。
「若葉さん!」
「パパたちは向こうですが……」
「分かってる……ある程度ここに敵を倒してからみんなのところへ行くぞ!」
若葉と呼ばれる少女がそう告げて、迫りくる星屑を一気に倒していく。この人たちは……
「あの……名草さんはどちらですか?」
「名草はあそこに……君たちは?」
「私は上里友海」
「私は東郷牡丹と言います。そしてあそこにいるのは……えっと色々と事情があって、別世界の初代勇者です」
「初代勇者!?どう言うことだ?いや、後で話は三好さんから聞くとして……」
「あの、私に何か?」
「これを海おじ様が渡してほしいと」
「牡丹のパパ……桔梗おじちゃんが使ってる武器だよ。私のパパは勇者全員の武器を使えるからね」
この子……どや顔してるけど……もう何がなんだが…………
「私たちもある程度敵を減らしたら、みんなのところに行きますので」
「生き残りましょうね!」
二人はそう言って、星屑の群の中に突っ込んでいく
「立てるか?名草」
「うん……」
私は銃剣と大鎌を構え…………
「私たちも勇者だからね……頑張るよ!」
初代勇者たちの手を借りてら敵を蹴散らしたあと、勇者たちは元凶の所へと向かうのを見送ると、暫くしてから双子みたいな子と黒い衣装の子がやって来た
「あれ?この船なに?」
「目についたから来たけど……」
「君たちは……彼処で戦ってる勇者たちの仲間か?」
「はい!」
「その……」
「早くいってやれ……こちらは大丈夫だ」
「わかった!友奈ちゃん、行こう!」
「うん!えっと……」
「この船はまだ動かせますね。ギリギリの所まで乗せてもらいます。きっとウミはそれを望んでますから」
黒い衣装の子が笑みを浮かべてるけど……この子は本当に何者なんだろうか?
次回!古のシステム決着!