桔梗side
大赦をぶっ潰すという園子の発言に、みんなが……と言うより海と友奈以外は衝撃というかまたとんでもないことを言い出したよって顔をしていた。
「ぶっ潰せるの?」
「今の混乱に乗じて、乃木園子の特権と私が放った草を最大限に利用すればどうにか……」
「ちょまてまて待て!?」
夏凛が慌てて止める。まぁ止めるよな普通に……
「待ってそのっち、ちょっと興奮するクーデターだけど落ち着いて、もう争いはダメよ」
「そうだな……変に争いが起これば余計に色々と拗れてくる」
僕も園子のやり方にはあまり共感はできない。
「うーん、今、超グダグダな大赦に任せておくと、またじゅくじゅくして間違ったことしちゃうと思うんだよな~だったら私が……」
自分が犠牲になればって……友奈は慌てて止めようとするが……
「園子さん」
樹が止めに入った。ここは任せた方がいいかな?
「そうすることが……初代勇者の思いに繋がるんですか?人間の暮らしが戻るように頑張るのが勇者でしたら、若葉さんや白鳥さんの事を想うのでしたら……分かりました!」
樹は決心したみたいだった。本当に……樹は成長したな……
「讃州中学勇者部はこれからもっと勇者部になります!変身が出来なくても!人のためになら出来ることがたくさんあります!今不安になってる人……困ってる人……大勢います……そんな人たちのために、率先して世のため、人のため、私たちは今まで以上に勇者部を続けます!それが私たちの方法です!それじゃダメですか?」
「ダメじゃ…ないです」
「だから園子さん……もう危ないことはやめてください……私たちは中学生なんです。勉強も部活も夢も青春も大切なものがあるんです」
「うん、わかったよ。いっつん。ありがとね」
「本当に……樹は……」
「桔梗さん、まさか……」
「海、冗談でも笑えないし、お前が言うなだぞ」
こいつの場合は色々と称号つけられてるはずだな。友奈キラーもしくは園子キラーとか
園子は今後、平和的に大赦を見守るということに落ち着くのであった。
海side
元の世界に戻る前に、僕はそのっちと一緒に夜の歩道橋に来ていた。友海とみゆの二人は歩道橋の下で楽しそうに遊んでいる
「僕に話を聞きたいって言ってたけど、本当は自分達の世界の今後を見届けてほしいって事だったんだろ」
「よく分かったね。流石は平行世界では私と付き合ってるね」
「はいはい……でもまぁ……園子とはそうなる予定だったけどな」
「お互い家の事が関係してるからね」
とは言え今回は色々と見れたし、いや見届けられたな
「かいくんは元の世界に戻ったらどうするの?」
「とりあえずカズマさんたちと一緒に異世界でのんびり暮らしつつ、向こうの四国でのいろいろをやっていくよ」
「きっとこれから先は色々と違ってくるのかもね」
「でも同じ道を目指してるだろ」
「?」
「平和な世の中を作っていく……それが今の時代の勇者のお役目だからな」
「ふふ、そうかもね……かいくん、色々とありがとね」
「お礼なんて」
「ううん、言わせて、かいくんがいたから色々と変われたんだよ。もしかしたらゆうゆは思った以上に苦しんでいたかもしれない」
「……僕はどんな世界でも友奈を救う……そう決めてるからな」
「そっか」
とは言えそれだけじゃダメそうだな
「もしかしたらこれから先、色々と天の神に頼まれて、他の世界を回りそうだな」
本気であり得そうだけど仕方ないか
「大変だね~女神の勇者は」
「お前も頑張れよ。どうせ色々と自分の役目だとか考えて勇者部を退部しようとしてたろ」
「……流石だね。でも自分で決めたから、やめたりしないよ。今の大赦を纏めるには新しい御神輿が必要なんよ……でも私は人形じゃないから……」
「だな。お前なら出来るように祈っておく」
「うん、よろしくね……かいくん」
僕は二人に声をかけて、元の世界に戻るのであった。
桔梗side
これからの事を決めてから……四年後
次回最終回!