誰も私の事を知らない。
私はひとりぼっち……ただただ孤独だった
私が生まれた頃、両親は事故に遭い、頼れる親戚もおらず……施設に預けられた。
性格の問題なのか……私は誰かと接することはなく、一人でずっといた
そんなある日……一人の老人が訪ねてきた。職員の人が話していると、私の方に来て……
「初めまして。名前を教えてくれないかな?」
「…………名草」
「名草……名字は?」
私は名字を忘れた……と言うより捨てた。その方が大赦からしてみれば都合がいいから……
そんな大昔の人とは全く関係ない。ただ同じなだけ…………
「そうか……それなら君はこれからこう名乗りなさい『神宮名草』と……」
「神宮?」
「そう、私と同じ名字だよ。今日は君を……養子に迎えたいと思ってね」
「養子?おじいさんの子供になるの?」
「そうだな。私の息子夫婦の子供になる。君は私の孫になるんだよ」
ずっと一人でいたから……正直今更誰かの子供になるのは……
「一人、息子がいるのだけどね。きっと君と仲良くなると思う」
「そうなの?」
「どうかな?」
「…………」
答えに悩んだ。私は……どうしたら……でも今答えを出すべきだと思った。
「家族が……欲しいです」
そう答えるとおじいさんは頬笑み……今度孫に会わせると行って去っていった。
この日、私はようやく『家族』が出来る。ずっとうれしい気持ちでいた。
だけど……おじいちゃんが来ることはこの日を限りなかった。
大橋の崩壊。その事故に巻き込まれたらしい。
私はそれを聞き、また家族を無くした…………
それから月日が経ち、私はゴールドタワーに来ていた。
元々勇者の素質があると言われていたけど、私は訓練とかに参加しなかった。
きっと私が勇者になっても誰も誉めてくれない。家族も……いないから…………
ある時、勇者に確実になれると言われた一人の男の子がいた。それは……私の兄になるはずの…………兄はあの事故で素質に目覚めたらしい
誇り高いお役目に選ばれた兄。
私はそんな兄と肩を並べて……伝えたい。
私はあなたの妹だと…………
そしてゴールドタワーに呼ばれたのも勇者関係だと思った。
だからこそ来た。
海side
「彼女が……桔梗さまの妹」
「はい、本来はそうなるはずでしたが……」
「あの事故ですね……そこから……桔梗さまの運命は変わりました」
天ちゃんが力に目覚めさせ、勇者になれるようにした
そこから……彼は天の世界との架け橋になり、境界の勇者と呼ばれるようになった
「今回の件……天ちゃ……天の神に話した方が……」
「いえ、それはなりません。大赦の中には未だに恐れているものがいます。その証拠に……未だ外の世界は炎に包まれています」
「…………」
何故、まだ世界は炎に包まれているのか……個人的に聞いた際は……
『あれは言うなれば罰だ。そうなるように組み込まれている』
『組み込まれているとは……貴方がしているのでは?』
『いいや、違う。天の炎を管理しているのは……私が作ったシステムだ』
『システムですか?』
『破壊することも出来ない。出来るとしたら……神に認められたものくらいだ。まぁそんな奴は私が知る限り……三人しかおらんがな』
『三人……誰ですか?』
『一人は境界の勇者。一人はこことは違う別の世界の勇者、そしてもう一人は……まぁ良いか』
気になるところで……
『もうひとつ……他の世界にもそのシステムは……』
『いいや、システムはこの世界のみ。他の世界は天の神が罰を与える』
この世界事態が本当に稀と言うことなのでしょうね
私は防人と巫女を上から見て……もしも叶うなら……誰も死なないで欲しいと