勇者の花、桔梗の花 大満開の章   作:水甲

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くめゆ編のオリジナル主人公、名草が本格参戦します


09 名草

誰も私の事を知らない。

私はひとりぼっち……ただただ孤独だった

 

私が生まれた頃、両親は事故に遭い、頼れる親戚もおらず……施設に預けられた。

 

性格の問題なのか……私は誰かと接することはなく、一人でずっといた

そんなある日……一人の老人が訪ねてきた。職員の人が話していると、私の方に来て……

 

「初めまして。名前を教えてくれないかな?」

 

「…………名草」

 

「名草……名字は?」

 

私は名字を忘れた……と言うより捨てた。その方が大赦からしてみれば都合がいいから……

そんな大昔の人とは全く関係ない。ただ同じなだけ…………

 

「そうか……それなら君はこれからこう名乗りなさい『神宮名草』と……」

 

「神宮?」

 

「そう、私と同じ名字だよ。今日は君を……養子に迎えたいと思ってね」

 

「養子?おじいさんの子供になるの?」

 

「そうだな。私の息子夫婦の子供になる。君は私の孫になるんだよ」

 

ずっと一人でいたから……正直今更誰かの子供になるのは……

 

「一人、息子がいるのだけどね。きっと君と仲良くなると思う」

 

「そうなの?」

 

「どうかな?」

 

「…………」

 

答えに悩んだ。私は……どうしたら……でも今答えを出すべきだと思った。

 

「家族が……欲しいです」

 

そう答えるとおじいさんは頬笑み……今度孫に会わせると行って去っていった。

 

 

 

 

 

この日、私はようやく『家族』が出来る。ずっとうれしい気持ちでいた。

だけど……おじいちゃんが来ることはこの日を限りなかった。

 

大橋の崩壊。その事故に巻き込まれたらしい。

私はそれを聞き、また家族を無くした…………

 

 

 

 

 

それから月日が経ち、私はゴールドタワーに来ていた。

元々勇者の素質があると言われていたけど、私は訓練とかに参加しなかった。

きっと私が勇者になっても誰も誉めてくれない。家族も……いないから…………

 

ある時、勇者に確実になれると言われた一人の男の子がいた。それは……私の兄になるはずの…………兄はあの事故で素質に目覚めたらしい

誇り高いお役目に選ばれた兄。

私はそんな兄と肩を並べて……伝えたい。

私はあなたの妹だと…………

 

そしてゴールドタワーに呼ばれたのも勇者関係だと思った。

だからこそ来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海side

 

「彼女が……桔梗さまの妹」

 

「はい、本来はそうなるはずでしたが……」

 

「あの事故ですね……そこから……桔梗さまの運命は変わりました」

 

天ちゃんが力に目覚めさせ、勇者になれるようにした

そこから……彼は天の世界との架け橋になり、境界の勇者と呼ばれるようになった

 

「今回の件……天ちゃ……天の神に話した方が……」

 

「いえ、それはなりません。大赦の中には未だに恐れているものがいます。その証拠に……未だ外の世界は炎に包まれています」

 

「…………」

 

何故、まだ世界は炎に包まれているのか……個人的に聞いた際は……

 

『あれは言うなれば罰だ。そうなるように組み込まれている』

 

『組み込まれているとは……貴方がしているのでは?』

 

『いいや、違う。天の炎を管理しているのは……私が作ったシステムだ』

 

『システムですか?』

 

『破壊することも出来ない。出来るとしたら……神に認められたものくらいだ。まぁそんな奴は私が知る限り……三人しかおらんがな』

 

『三人……誰ですか?』

 

『一人は境界の勇者。一人はこことは違う別の世界の勇者、そしてもう一人は……まぁ良いか』

 

気になるところで……

 

『もうひとつ……他の世界にもそのシステムは……』

 

『いいや、システムはこの世界のみ。他の世界は天の神が罰を与える』

 

この世界事態が本当に稀と言うことなのでしょうね

 

 

 

 

 

私は防人と巫女を上から見て……もしも叶うなら……誰も死なないで欲しいと

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