5歳も過ぎてようやく系統別の修行と、道場での稽古が始まった。
とは言っても、稽古に関しては走り込みや型などで基礎と言われる部分だった。空気にプロテインが含まれていると言われている世界と違って、ここでは普通のようだ。
ただ、俺は普通じゃないから5歳の時点でかなり体力も、身体もよく動く。親父には嬉しいようで、今後スパルタにならないか不安だ。
系統別は例にも漏れず、思い出しながらやれることをった。
得意な操作系と具現化系は、原作でそれに触れられてないから(思い出せない)どうするか悩んだ、たしかオーラを数字にしたりするのが変化だった気がするから、それと別になると分からなくて、具現化系はとにかくイメージをした。
最初はもちろん歪で、刀や式神のことを考え動物などをイメージしながらオーラをその形に変えて、具現化するにはここからどうするのかを瞑想した。その為変化形の修行にもなっている。
これが合っているのか分からないが、少なくとも出来ることがこれしかない(これしか思いつかない)ので、ひたすらこれをやっている。
操作系も難航したが、とりあえず物体(鉛筆や石)にオーラを纏わせ、動かそうとすることから始めた。
具体的には鉛筆に消しゴムを刺して、消しゴムだけ念の力だけで取れないか試行錯誤した。これは全く成果が出ていないが、「周」の修行にもなるので、とりあえず続けている。
次に変化形と放出系だが、これは先程の具現化系での修行で事足りてるので変化形は特にやっていない。
放出系に関しても小さいオーラを飛ばす事をひたすらやっている。確か約60%の習得率だった割には、何故か得意でシャボン玉のようにポンポン飛ばせている。
大きいものにしない理由は、破壊したくないからだ。まぁ空中に向けて打つなりすればいいのだが、連射力も必要だろうと思い小さい攻撃力の無いものを、外でも中でも構わずやっている。
ただ親父はなにか違和感があるのか、蚊を払うような動作を見るので親父の方面には極力やらないようにしてる。
多分だが、鬼道で放出するのに慣れている?事が原因で得意なのではと思っている。
次に1番重要と言われる強化系は、習得率が低いせいなのかかなり難しい。やっているのはもちろん石割りで成功しても3つと、なかなか進まない。でもまぁやるしかないのでとりあえず10を目標に頑張っている
系統別の修行は今の所こんなもので、個性に関してはかなり進化した。
今までは単語かつ、小さい変化しか無かったが、空中にかけるようになったし、具現化するようにもなった。
紙に土と書けば、土が紙から盛り上がり、草と書けば草が生える?いや出現する?に近いか…、空中に水と書けば水が出る。
ただやっぱり現象と違って、効率が落ちる。土に土と書いた場合と、紙に土と書いた場合だと明らかな差がある。それはやっぱり仕方ないとも思うし、使い方次第の個性なんて言ったが普通に強固性なんじゃないかと思ってる。
あと固定概念というか、どこか魔法的なものに憧れていたからかとにかく土や火などを書いていたが、親父に体の強化は出来ないのかと言われて試したら、これが出来たので刺青を入れようかと真剣に考えた。
元プロヒーローである親父の意見は凄くためになって、出来ないと思ったら出来ることもできないとも言われた。
親父の個性【集中】も最初は元々やっていた武道の精神統一から始まり、精神統一をした時と、しない時では身体の動きが若干違う程度だったらしい。
ただ、日常に組み込まれたソレは日に日に効果に差が出てきたそうで
「私の場合、毎日道場に通う事が当たり前だったからな、最初はキレが良くなる位の感覚が、次第に力も集中力も増していった。どうも集中する事で個性が集中力をも強化するみたいで、8八歳の時には誰にも負けなかった……ただ個性の無断使用だからな、普通の集中と個性の集中を別けるのに苦労したよ」
と、普段あまり喋らない親父が嬉しそうに話していて、こちらも少し嬉しくなった。
ただ、それなんてチート?とも思った。だってそうだろ?集中することによって力が上がる個性、謂わば集中が解けたら個性も解除される。当然そうならないよう修練するが、それがいらない。
そもそも集中したら力が上がるではなく、集中したら超人化するの方がしっくりくる。集中する事で個性を使い、その個性がさらにその集中力を深くする、永久機関の完成だ。
と思ったらそこまで都合いい訳ではなく(十分都合いい)
「もちろん、限度はある。」
との事。ただ…
「所謂ゾーンだ、深く短くな」
と、短い言葉で締めた。
よく分からんが、多分こうだ、スポーツ選手が極限に集中した時に起こる現象ゾーンに、何時でも手軽に入れるしゾーンの深く奥の、黒いバスケの誰かが他の人と手を取り合って入った第2の扉にも、お隣さんちに行く感覚で行けて、更に先があるか知らんが第3までも手にかけるが、その分体力を使うんだろう。
「じゃあ父さんは短い時間最強なの?」
「まぁ、そうとも言えるしそうでもない、それじゃすぐ動けなくなってしまうだろう?私の個性は中々に使い勝手が良くてな」
とニコっと笑う
「どういう事?」
「まぁ…なんだ、ある程度回復もできるんだ」
………えっ?やっぱチートやん。
集中状態なら傷や体力の回復が可能と?やっぱ永久機関だコレ。
「そんなことより、ほらやるぞ」
そう言って型の練習に戻った。いや、もっと聞きたいんだけど。
なかなか進まないのはただ妄想を垂れ流しているから