早々に親父から会話を切り上げられ、型の練習を行っているとふと違和感を感じて親父を見上げると、いつもより汗をかいて息も切れているようだった
心配そうな顔をしていたからだろうかいつもの笑顔で
「大丈夫、少し疲れただけだ」
伊達に長く生きた記憶を持っていない、嘘だとわかったし、それがどういう嘘なのかも分かったから、なにも言わずに型の練習に戻った。
ただ集中は出来なかった。
そもそもプロヒーローである親父が、日々ヒーローとしての活動をしてない事も疑問に思わかなかった訳ではないし、お金の問題や、人との繋がりが希薄なのも不思議と感じていた。ただ大事なのは自分を大事に思っている事だと思うから、もうそれ以上考えるのは止めたけど。
その日からも、特に変わったことはなく親父も辛そうにしてる姿を、見せないようにしてるのか解らないが見ていない。
だから俺も修行する日常に戻った。
念も個性もなんの障害もなく、日々確実に成長しているのがわかってやる気もかなり上がっている。これが早いスピードなのかは分からないが、系統別の修行をしはじめてから1年、6歳頃になると自分の予想が正しかったことが証明された。…と言うよりそれよりも遥かに上を行く個性だった。
それは個性のことで、想像を形にするという事。
むしろなぜ、今まで出来なかったのが理解できないのだが、その理由もこれまた多分だが想像を形にすることが、この個性の本質だから……だと思う。
と言ってもそこまで万能な訳ではないし、むしろ俺の言い方が大仰なだけだな。
無から有は生み出せるが、未来のクラスメイト予定の八百万さんのように何でもではない。 簡易的な例えば林檎と書くと、りんごが出てくるが美味しくない。これは想像うんぬんではなく、どうやら仕様のようだ。
他にも銃なんてのも出来るが、これもハリボテのようなもので撃つには撃てるがすぐ壊れる。そして物体として残るのかといえば一部を残して崩れる。だからリンゴを食べても腹は膨れないし、水を飲んでも根本的には渇きが収まらない。
じゃあ何が出来るのかと言うと、転生モノでよくある魔法は想像しだい…みたいな。
「壁」で書いたものを自分の想像通りに壁にできる。鉄に書けば粘土のように曲がり、土に書けば盛り上がって即席の防御が出来る。もちろん空中に書けば空間固定のようにも使えてかなり便利だ。
ただこの個性の真骨頂はそこではない。
それは、ある程度だが事象に介入出来ることだ。
簡単に言うと治癒から身体強化、もちろんバフデバフに始まり個性への働きかけ、果ては時間への介入までできる。
もちろん限界越えのバグみたいなものではないけど(充分バグ)治癒なら織姫みたいな、時間の巻き戻しのような治癒力じゃないし、時間への介入なんてできてコンマ何秒の世界。
ちなみに、媒体があった方が楽で、時間に干渉するなら時計を、治癒の場合処置後の回復力増進みたいな使い方をしないと、あまり効果がでない。これに関してだが、治癒のほうはまだなんとか向上しそうな気もするけど、時間はダメだ。まあそりゃそうか…強すぎるしな。
身体強化は文字通りで、自分の知ってる知識と想像を充てることが出来る。「クイック」や「ヘイスト」で早く動けるし、「プロテス」や「ラオザルク」などで、防御力や攻撃力を上げれるから、俺にもっとゲームの知識があれば……と少し落ち込んだ。
ただこれ、何がめんどくさいって自分の視点が全部の基準になっている様で、腕だけ早くしたいなら腕に「ヘイスト」って書けば良いんだけど、身体をってなると鏡文字で書かなきゃいけないという面倒仕様。
そこで思いついたのは、見えない手を使って背中(後ろ)に書けば鏡文字じゃなくても、イケるんじゃないかという事。ただここまで考えて思ったが、俺念使えるし正直バフいらないんじゃないかなー…なんて、だがら使うとしてもバフを他人に使った方が、個性の活用法としては良い気がする。
それなら鏡文字とか気にしなくていいしね。正直戦闘中に鏡文字とか考える頭持ってるわけではないし。一応雄英に入るまでに使える文字は整理しておいた方がいいかな。
あっ当たり前に雄英って言ってるけど、ヴィランルートとかないからね?自分で言うのもなんだけど、基本善性の人間だし、何よりクラスメイトに会いたいしね、ただ…原作がどうブレイクするか分からないから、下手に介入して余計悪いことにならないようにだけ気をつけるつもり。
それから、他に書くことで力を使うキャラがいたか考えていたんだけど、そこまでサブカルに精通してなかったから有名所しか分からず、烈火や和尚にサイくらいしか思いつかない…まぁ全員別個の能力なんで出来ることを試してみた。
まず、1番最初に思いついた烈火さんは、炎をイメージしながら「崩」と書いてみたら、イメージがしっかりとしてあったのが良かったのか小さい炎の玉が出てきたし、その通りに使用できた。
ただ、本当に八竜がいる訳ではないのでどうにも使いづらさが残る。
和尚は名前に由来することから、その物が持つ名前を変えようとしたがこれは上手くいかなかった、確か名前の変更は卍解してからだったので、それが原因だと思うのだが……塗り潰しはどうだろうと思いやってみるも、これも上手くいがず、和尚の能力は再現不可だった。
これは、斬魄刀に由来する能力だからじゃないかと考える。それに文字を書いてる訳では無いしね。
最後にサイは、まず同じように筆を親父に用意してもらって、それっぽい絵を描いてみたが、ダメだった……断じて絵が下手だからとかの理由ではないと信じたい。まぁ…これも文字を書いてはいないからね。
ただ筆でサイの能力をイメージしながら書く「鳥」と、普通に書いた「鳥」だと、イメージがあるからなのか違う結果になった。これに関しては要検討だな。
3つ試してみて思ったのは、やはり書かなきゃダメという事と、それ以外の要因が入ると厳しいであろうこと。ただ、イメージ次第でどうにかなるような気がするのだが…うーん、感覚なのだが、多分イける。
でもそれを頑張るよりは、元々出来ることを伸ばしていった方が良いから、この3つは多分あまり使わないかな。
今後本編でネタバレする事ないのでポロるけど、3年間近く想像を形にする個性が発動しなかったのは所謂主人公補正ですな。イチゴの様にハイブリット過ぎて上手く出せなかった………的な適当な設定
烈火→烈火の炎
和尚→BLEACH
サイ→NARUTO