ソードアート・オンライン 金色の天使(仮) 作:ハーベントリート
SAOの正式サービスが開始されてから既に4時間ほど経過している。 時刻はもう5時を回ってきた頃・・・
レイカ side
《黒薙レイカ》 それが、現実世界での私の名前。この世界では《ナギ》と名乗っている。 私の両親は、両方共イギリス人と日本人のハーフなため、よくヨーロッパへ旅行に行っている。 私もついていくこともあるが、今回はこのSAOをプレイするために旅行にはついて行かなかった。
でもって、今とっても困っている。
「う~ん。なんでログアウトできないんだろう? まさか茅場さんがこんなことをするわけ・・・あるかもしれない。このままログアウトできないとなると、デス・ゲームにでもなるのかな?」
ログアウトができないのだ。どんなことをしてもメニューウィンドウにログアウトボタンが現れないのである。 まぁ、一応ナーヴギア本体を少しいじって現実の世界の人とメールできるようにはなっている。
果たしてこの先どうなるのかという不安もあるのだが、その一方で期待と興奮が沸き起こっている自分がいるのが分かった。
side out
突如、リンゴーン リンゴーンとどこからともなく大きな鐘のようなサウンド聞こえてきた。
「な、何?・・・強制転移?」
そして、体が光りだし、光が消えるとそこには誰もいなかった。
レイカ side
突然青い光に包まれて視界が奪われたと思ったら、次に視界が晴れたら、このゲームに降り立った時に居たスタート地点である街《はじまりの街》の広場にいた。
ほかにも続々とプレイヤーたちが転移してきて、次第に広場が人で埋め尽くされていった。
プレイヤーたちは皆、ログアウトできないことについてさまざまな言葉を発していた。
「あ・・・上を見ろ!」 不意に、誰が発したのかそんな事を言った。 それにつられて、周りのプレイヤーたちも上を見る。もちろん私も反射的に上を見た。・・・そこには、徐々に上層の底面を埋め尽くすように赤いパネルのようなものに包まれていくのが見えた。やがて、すべてが赤色に包まれると、今度はそのパネルが液体のようにドロドロと溶け出して、空中で形を作り始めた。 人型? だろうそれは、だんだんとはっきりと人の形を形作っていった。 だが、それは決して人ではない。なぜなら、人が必ず持つであろう、顔がないのであるからだ。
「何、あれ? GMなの? なんで顔がないんだろう?」
そんな声が周りから発せられていたりもしている。・・・確かに変である。普通のオンラインゲームでもGMといえど、アバターに顔はあるものだ。
そんなことを考えていると、不意に声が聞こえた。
「プレイヤーの諸君、私の世界へようこそ」
私には、その声に聞き覚えがあった。 間違いない。 茅場明彦の声であった・・・
いかがでしたかな? 誤字、感想等お待ちしております。 それではまた。