龍の剣士 〜心の中のツヨサ〜   作:山吹色の大妖精

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1話

迷宮都市オラリオ。そこは冒険者達が金と名声を求めてダンジョンに潜り込む都市である。ダンジョンで生まれるモンスターから採れる魔石はこの世界のエネルギー源となっており、冒険者達はそれをギルドに換金して収入を得ている。そのオラリオの前に二人の男がいた。一人は黒髪黒目の青年、もう一人が白髪紅目の少年。二人はオラリオの検問に許可を貰いオラリオの中に足を踏み入れた。

 

「ここがオラリオ・・・!」

「ベル、あまりうろちょろするな、逸れるぞ」

「あ、ごめんカナデ兄さん!」

 

少年の名前はベル・クラネル、青年の名前はカナデ・バウンティス。二人の姓は違うもの、今では兄弟のようになっている。そして青年は異世界からの転生者である。カナデは前世を余り覚えていないが気にしていないが、この世界に転生する前に地獄のような修行をしてきた。それは『シノ・ミカグラ』という老b・・・美女に剣術を叩き込まれたことである。例えば剣の打ち合いになると容赦なく斬りかかってきて頭の中で首が落とされる自分の姿を錯覚させるなどと色々ひどい。そんなこんなだが、シノの技を全て習得し、最後はとある世界では伝説である龍を討ち、取り込んで龍殺しとなった。

 

その後はこの世界のベルが住んでいる村で目覚め、ベル達と馴染んでいたが、ベルの祖父が崖から落ちて亡くなってしまい、彼の遺言である『オラリオに行け』という言葉にベルとカナデはオラリオへ向かった。そして今はダンジョンに行くためのギルドで冒険者登録をするために入団するファミリアを探していたが・・・

 

「「ハァ・・・」」

 

全敗であった。カナデは身長も高く刀を携えているが、一方ベルは身長が低く剣などのそれらしい武器を持っていないので入団希望の際、ファミリアからはカナデはよくてもベルはダメという差別が起こっていた。それをカナデは良しとせず、入団を蹴って最後の希望であるロキ・ファミリアに来たが、怪しい者とみなされて門払いをくらった。

 

「仕方ない・・・最終手段として無一文でもいい、ファミリアを一から立ち上げるぞ」

「ええ!?それって大変なんじゃ・・・」

「ねえ!そこの君たち!」

「「ん?」」

 

そこで二人に話をかけるのは黒いツインテールで巨乳の少女だが彼女は女神である。女神は下界に来てから友神のもとでダラダラしすぎて友神に怒られ追放されて眷属を探していた。

 

「ファミリアを一から始めるならボクのところにこないか!?」

「いいぞ。むしろこちらから頼みたいくらいだ」

「はい!僕もそう思います!」

「本当かい!?ヤッタァ!」

 

即答され初めての眷属が二人も入ったのでヘスティアは大喜びだ。その姿を見ていたカナデは先ず自己紹介をした。

 

「俺はカナデ・バウンティス。こっちが」

「ベル・クラネルです!」

「カナデ君にベル君だね!ボクはヘスティア!炉の女神さ!それじゃあ、早速ホームに行こう!」

 

ヘスティアは言うや否や走り出して二人はヘスティアについて行った。そして着いたのはボロボロの教会だった。教会に入った一同だが、内装もボロボロだった。ヘスティアはそれに気にせず奥へ進み、そこにある地下へ入っていった。そこには小部屋があって二人は驚愕した。そこにヘスティアが振り返ってこう言った。

 

「ここがヘスティア・ファミリアのホームだよ!」

「わぁ・・・まるで秘密基地みたいです!」

「お、いいこと言うねぇベル君。それと恩恵を刻むから服を脱いでそこでうつ伏せになってくれ」

「わかりました!」

 

ベルはヘスティアの言う通りに服を脱ぎ、ベットでうつ伏せになった。ヘスティアはベルに跨って自身の指に針を刺して血を出して、ベルの背中に垂らした。

 

 

ベル・クラネル

Lv.1

力:I0

耐久:I0

器用:I0

敏捷:I0

魔力:I0

 

《魔法》

 

 

《スキル》

 

「よし、次はカナデ君だね」

「わかった。ベルは一旦出て待ってくれ」

「うん」

 

そうしてベルが出ていくとカナデはベルと同じく服を脱ぎ、ヘスティアも同様にカナデの背中に血を垂らした瞬間、視界が暗転した。

 

「・・・?・・・!?」

 

ヘスティアは突然の事態に戸惑ったが、視界が暗闇に慣れる瞬間背筋が凍った。ヘスティアの目の前には巨大な龍がこちらをじっと見ていたのだ。ヘスティアは蛇に睨まれた蛙のように動けなかった。

 

「ヘスティア?」

「・・・はっ!?」

 

ヘスティアはカナデの声に気がついたのか目の前はカナデの背中が見えている。しかし、さっき見たモノを思い出し全身から冷汗が溢れ出ていた。

 

「カナデ君、君は一体・・・」

「うん?もしかして・・・()()()のか?」

「!」

「その話については後だ。それと俺はこの力で世界を滅ぼすとかするつもりはない」

「・・・わかったよ。それじゃあ恩恵を紙に写すから少し待ってくれ」

 

この世界の神々は下界の人間が嘘をついているかどうかがわかる。ヘスティアはカナデが嘘をついてないことがわかったので、ステータスを写そうとカナデの背中にある恩恵を見た瞬間絶句した。

 

カナデ・バウンティス

Lv.∞

力:∞

耐久:∞

器用:∞

敏捷:∞

魔力:∞

 

《魔法》

 

 

《スキル》

無限之龍(ウロボロス)

・ステータスが∞になる

 

龍之眼(ドラゴン・サイト)

・あらゆるものを見抜く

 

なんだこれは?ステータスがバグっている。恐らくさっき見たアイツの影響かもしれないがこの情報が外に漏れたらオラリオの情勢はひっくり返る。そう確信したヘスティアは紙をもう一枚用意して本物と偽物のステータスシートを書いた。

 

「ハイ、これが君のステータスだけど見せるのはこっちの方だけだぞ?」

「わかっている。自分のことは自分が一番よくわかる。それと話はベルが寝てからにしよう」

「わかったよ」

 

そうして話が終わったのでカナデはベルを呼び戻し、ギルドへ冒険者登録をしに向かった。

 

こうして始まった二人の兄弟と一柱の女神と一体の龍が紡ぐ【眷属の物語(ファミリア・ミィス)




オリ主の名前はクロス先の主人公のノゾム・バウンティスをオマージュしました。望む→叶う
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