仮面ライダーセイバー Eternal Promise 作:かなん
《須佐賀美乃緒》
生と死。それは決して変わることのない概念。しかし俺はそれを超越した。死を越えて生き返ったのだ。望んだものではないが。聖剣、『
死人に居場所はない。家に帰っても温かく迎えてはくれないだろうし、学校に行っても驚かれるだけだ。俺の目的はただ一つ。暁の剣士、雨寺神彗に会って大切なことを伝える、ただそれだけ。それが達成できればもうこの世界に思い残すことはない。俺は記憶を辿りかつて通っていたかがり高校に来ていた。彼女は学校にいるはず。校門を通り抜けようとしたとき、帽子を被った男に声をかけられた。警備員ではないようだが・・・
「君が魔喰剣の戦士かな。話があるんだ」
コイツは!昨日戦っていた炎の剣士。それに・・・隣にいるのも剣士か?現代の風景には似合わない服を着ている。
蔑むような目で彼らを見たが、大して興味がないので無視することにした。今は神彗を探すことに集中しよう。
「その手に持っている剣、それを渡して貰えないか?」
もう一度俺に話しかけてきた。そう、俺は片手にベルト『魔界ブレードライバー』を、反対には『魔喰剣怒愚魔』を持っている。怪しさ全開だから気づいたのか。答えをもちろん
「無理だな」
「なら強引にでも渡してもらおう」
食い気味に言った変な格好の男はベルトを装着すると、派手な色合いのブックを取り出す。
『エックスソードマン!』
「ユーリ!・・・こうするしかないか」
一度は止めに入ったが諦めたのか炎の剣士も構える。
『ブレイブドラゴン!』
「「変身!」」
『Get all Colors!エックスソードマン!!』
『クロスセイバー!クロスセイバー!クロスセイバー!』
なるほど。伝説の剣と光の剣か。本来の目的とは異なるが相手をしてやろう。
右手のベルトを腰に巻き、聖剣をしまう。そしてワンダーライドブック『バイオレンスオロチ』を開く。
『バイオレンスオロチ!
かつて誰もが恐れた八の頭をもつ大蛇がいた・・・』
それをベルトに装填。巨大な蛇の化け物が俺を包み込む。
「変身」
『怒愚魔抜刀!バイオレンスオロチ!怒愚魔!凶悪な剣で全てを喰らう!』
『魔喰剣怒愚魔!』
剣を引き抜くと化け物は俺と一体化し、アーマー随所に蛇の頭が埋め込まれた戦士『仮面ライダースサノオ』へ変身を遂げた。
二人の剣士は隙がない。俺はひたすら攻撃を避け、勝機を伺うことにした。クロスセイバーの攻撃を受け止めたその時が勝負。しかし互いに隙を埋めあって連続攻撃を仕掛けてくる。何十回も攻撃を受け流し、ついにチャンスがやって来た。クロスセイバーの剣を魔喰剣で受け止め、空いた手で最光に毒の弾を発射する。
「くっ・・・」
毒は直撃。すぐさま変身が解けてもがき苦しむ。
「ユーリ!」
最光との連携が崩れた今がチャンス。必殺技で一気に畳み掛けよう。
『必殺卒読!怒愚魔抜刀!オロチ千枚下ろし!」
巨大な怪物がクロスセイバーを襲う。
『流水!既読!激土!既読!
流水!激土!クロス斬り!』
ヤツは刃王剣の柄部分をスライドさせ防御態勢を取るがもう遅い。
現れた波と岩は真っ二つに割れ、変身解除となったセイバーは地面に倒れ込む。
「挑むだけ無駄だったようだな」
俺が剣を振るった刹那、セイバーと最光は姿を消す。まるで時が削られたように。