GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! FINAL   作:混沌の魔法使い

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その2

 

リポート22 どらごんぱにっくぅ その2

 

~タマモ視点~

 

横島が新しく拾ってきた……いや紫達の護衛としてスカウトしてきた自然の生物とは思えない桃色の身体をした鼠のような、猫のような、熊のようなその魔獣はパモさんと命名された。

 

「せんせー。パモでござるか?それともパモさんさんでござるか?」

 

「パモさんさんだな」

 

「パモ?」

 

なんか物凄い頭の悪い会話をしてるシロと横島を見ているとなんか頭が痛くなってきたと思ったところで枕を引き抜かれた。

 

「なにすんのよ」

 

コヤンスカヤを名乗る私と瓜二つの性悪はにやりと邪悪な笑みを浮かべる。

 

「いつまでもゴロゴロしてるからですよ?少しは横島の役に立とうとか思いませんの?」

 

「思わないし、別に横島が好きにすれば良いって言ってるから好きにしてるのよ」

 

奪われた枕を奪い返し、ソファーの上に寝転がる。

 

「よくもまあこんなだらしのないのを飼ってますわね」

 

コヤンの態度がめちゃくちゃ腹立つがなにもしてないのは事実なのでなにもう言えずうぐうっと呻く事になる。

 

「パモさん、お勉強に行くので一緒に行きましょう」

 

【もう私達は準備できてますよ】

 

紫とリリィがにこにこで出発の準備を終えている後で茨木童子と酒呑童子が嫌な顔をして出てきた。

 

「吾も行かないと駄目か?」

 

【なんでうちまで】

 

「お勉強は大事でござるからな!いって来る「シロもだぞ?」え、拙者も!?タマモは」

 

自分は違うと思っていたシロが私の名を呼び、横島が振り返って私を見る。

 

「タマモはどうする?」

 

「パス」

 

「ん、じゃあタマモは良いや」

 

なんでござるかあ!?と叫んでいるシロと茨木童子達を紫の障子が飲み込み騒がしい連中は皆妙神山へと向かった。

 

「……なんだ。タマモはおいておいたのか?」

 

「タマモはイヤみたいだからな、それに美神さん達が仕事があると言ってたからそっちについて着てもらおうかなって」

 

「はいはいはい!私、私がいますわ!」

 

コヤンがチャンスと思ったのか自分を熱烈にアピールするが、横島はうーんっと若干渋い顔だ。

 

「ちなみに聞いておくけどコヤンちゃんの武器は?」

 

「はい!これですわ!」

 

満面の笑みを浮かべながらコヤンが横島の前に差し出したのは黒光りする銃器だった。

 

「コヤンちゃんはお留守番ね、タマモよろしく」

 

「なんでですかあ!?」

 

なんでじゃなくて当たり前なのにとコヤンを内心嘲笑う。

 

「しょうがないわね、手伝ってあげる」

 

「ん、よろしくタマモ」

 

横島に頼まれたからしょうがないという体で横島の仕事を手伝うと返事をしたのだが……。

 

【私は全ての合法ロリを救うフェニックスだッ!すべての合法ロリに救いあれッ!】

 

なんかとてもつない変態と遭遇する嵌めになっただけではなく……。

 

【全ての合法ロリ救うビームッ!】

 

「は?」

 

「……は?」

 

シズクもろとも変態の放った謎ビームの直撃を受けることになることを今の私は知る由もないのだった……。

 

 

 

 

 

~小竜姫視点~

 

暫く横島さんの所に入り浸っていたモグラちゃんがやっと帰ってきた。帰ってきたのは良いのですが……。

 

「ふんすッ」

 

全然習得出来てなかった人化を習得し、自信満々の表情をしてるのを見てロンさんに思わず視線を向けた。

 

「おーそうかそうか、人化を覚えたか」

 

「コクコクコク」

 

「うむうむ、ならば横島の所に行くことを許そう。だが勉強をしに毎日来るのだぞ?」

 

「コクコクコクコクコク」

 

物凄く何度も頷いて駆けて行くモグラちゃんの背中を見送り、ロンさんに視線を向ける。

 

「良いんですか?」

 

「お主気付いてないのか?」

 

「へ?何のことでしょうか」

 

気付いてないのか?と言われて何の事かを尋ねるとロンさんは深い溜息をはいた。

 

「天竜姫の竜気が混じっておる。恐らく抜け落ちた天竜姫の角を食べたのじゃろう」

 

「え、あッ!?」

 

そう言われると天竜姫様が持ち帰った角が一本しか無かったのを思い出した。

 

「……どうしましょう」

 

「どうもなにもないの、好きにさせるしかあるまいよ」

 

横島さんが大好きで横島さんの所に行く為に一生懸命モグラちゃんは修行をしていたのを思うと止めては駄目だと思うんですけど……。

 

「私めちゃくちゃ竜神王様に横島さんの事を聞かれたんですよね……はははは」

 

「……まああれだ。側室くらいには入り込めるんじゃないだろうかの?」

 

清姫様も天竜姫様も横島さんが大好きで、しかも私よりも上の地位であり、諦める必要は無いが側室になる道しかないと私は深く深く溜め息を吐いた。

 

「♪~♪」

 

小竜姫が絶望している頃、モグラちゃんは小竜姫の部屋へ忍び込んでいた。

 

「にこお~♪」

 

危ないからと小竜姫が取り上げていた小竜姫眼魂を見つけて満面の笑みを浮かべたモグラちゃんはその眼魂を鞄の中に隠し、代わりに岩を丸めた物を眼魂の入っていた箱の中に収めて早足で小竜姫からの部屋から逃げ出していた。

 

「んで、お姫様に負けてるって、もっと前から負けてるだろお前」

 

「うぐう……」

 

東京のセーフハウスに戻った所で若くなったメドーサから負けてるって言われ私は机の上に突っ伏した。

 

「別に正妻でなくてもいいのでは?」

 

「いや、なんかこうあるじゃないですか」

 

「年下に執着して独占欲むき出しは気持ち悪いぞ」

 

「げぶうっ!」

 

ブリュンヒルデとメドーサの口撃に私は顔を持ち上げる気力すら失った。

 

「大体な、前に独占しようとしたから失敗したんだよなあ」

 

「前に?どういう意味ですか?」

 

「前の失恋の話。横島の周りに女が集まるのは当然だから、その中に入るのが大事なんだとあたしは思うんだよな」

 

「英雄は色を好むといいますしね」

 

私とは恋愛の価値観は違いすぎる2人の言葉は受け入れ難いと思ったのですが……でもこのまま失恋するならと思うと。

 

「妾なれますかね」

 

「そうだねえ。今のままだと少し難しいからね。あいつあれで倫理観めちゃくちゃ固いし」

 

「そこを何とかすればチャンスはあると思いますよ」

 

「私も混ぜてくださいよぉ」

 

このままだと絶対に失恋するし、絶対それを引き摺る予感があり、私はもう龍神族のプライドを投げ捨て自分の恋を成就させることを最優先にすることを決めた。

 

【良し】

 

なお、小竜姫がなんとしても失恋回避する為に動き出したのは未来小竜姫の暗躍の影響だったりする……。

 

 

 

~横島視点~

 

 

美神さん達から都内での除霊と聞いてついて来たのだが、依頼書を見ても俺はぴんと来なかった。

 

「なんですか?この合法ロリ絶対救う妖精って」

 

何かの間違いのような名前をしてる妖精というか悪霊が何なのかと尋ねると美神さんが車を運転しながら物凄く深い溜息を吐いた。

 

「年齢よりも幼く見える女性の幽霊ね。20をすぎても10代それも小学生くらいにしか見えなくて失恋し続けた人が何時の間にか精霊を自称し始めたはた迷惑な霊能者よ」

 

「……悪霊とかじゃなくて?」

 

「一応生きてるんだけど悪霊認定ね。しかも20年目撃情報が続いてるわ」

 

下手な悪霊よりやばい霊能者って言うのは分かった。

 

「……まぁ楽に押さえ込めるだろ」

 

「過剰戦力に近いと思うわよね」

 

シズクとタマモのいう通りで、この面子なら楽に取り押さえて封印できると思っていたのだが……。

 

【私は全ての合法ロリを救うフェニックスだッ!すべての合法ロリに救いあれッ!】

 

「迷惑行為をやめなさい。東京に貴方の言う合法ロリはいないわよ」

 

「これ以上迷惑行為を続けると除霊する事になるわよ」

 

除霊というか説得をしてる美神さん達を見て俺は首を傾げた。

 

「霊能者ってこういうこともするのか?心眼」

 

「これは極めて特殊な例だな。霊能者が強いこだわりを持って変化したタイプだ。英霊もどきともいう」

 

「ノッブちゃんみたいな?」

 

【あれと同じ扱いはめちゃくちゃ不満なんじゃが?】

 

ノッブちゃんが信じられないくらい嫌そうな顔をしているのをみて確かに失礼なことを言ったかもしれないと思っていると急に肩が重くなった。

 

「なんか取り憑かれた!?めちゃくちゃ肩が重いんだけど!心眼、ノッブちゃん助けて!」

 

油断しすぎて何か悪霊に取り憑かれたと思ったのだが、白魚のような手に目元をふさがれた。一瞬ひえっとしたが暖かい事に気付いて幽霊や悪霊ではないと気付き、そしてこんな事をするするのは1人しか思い当らなかった。

 

「……清姫ちゃん?」

 

「はい貴方の清姫です!遊びに参りました!」

 

「……今仕事中なのが分からないのか?」

 

「ですからお手伝いをしようと思ったのが分からないのですか?」

 

「待って落ち着いて、今仕事中だから」

 

清姫とシズクがバチバチに揉め始めて、仕事中にこんな事をしてる場合じゃないと止めようとしたのだが、悲しいことにそれは遅すぎた。

 

【全ての合法ロリ救うビームッ!】

 

「は?」

 

「……は?」

 

「はい?」

 

「る?」

 

全ての合法ロリを救うフェニックスを名乗る怪人物のビームが俺達を飲み込んだ。

 

「あれ、痛くな……ぶふうっ!?」

 

霊波砲と思ったのだが、俺には何の影響も無かったのだが霊波砲の光が消えた瞬間に俺は噴出した。あの謎のビームは俺には影響が無かったが、シズク達には大きな影響があった。

 

「……なんだ。あいつ、良い奴じゃないか」

 

「ちょっと龍神の里で面倒を見ましょうか、あれ……」

 

【英霊も対象ってあいつ化物か……】

 

「……ありね」

 

シズク達が成長し、襤褸切れとまでは言わないが破けた服で際どい所だけを隠してる姿は俺には刺激があり過ぎた。

 

【私は全ての合法ロリを救う者!さらばだッ!ターッ!】

 

シズク達を成長させた自称精霊はビルの谷間の中に跳躍して消え、下手な全裸よりも刺激的なシズク達の艶姿に俺は鼻血噴出しながら意識を失うのだった……。

 

 

 

リポート22 どらごんぱにっくぅ その3へ続く

 

 




と言う訳で今回のパニックはシズク・清姫の成長と、モグラちゃんの小竜姫眼魂の持ち出し、そして形振り構わなくなり始めた小竜姫となりました、次回のパニックでは大惨事を起して行こうと思いますので、どんなパニックが待っているのかご期待ください。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします


今回の新規ガチャは余り欲しいと思わなかったので今回は見送る事にしたのでガチャ報告はなしということで……
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