GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! FINAL   作:混沌の魔法使い

156 / 157
第156話

 

リポート25 レクスゲーム その2

 

~美神視点~

 

レクス・ローとの遊戯のルールは不明だが、東京のあちこちにレクス・ローの分身が現れた事はGS協会へと報告されていた。正体不明の怪人であり、そして仮面ライダーを使役する能力を持つレクス・ローと無策で戦うほど私達は馬鹿では無かった。くえすのゴーレム、琉璃の式神、メドーサの分身を送り出し、レクス・ローの戦力、そして戦うべき敵を調べる。敵を知ることが出来ればそれが勝利への道へなると考えるのは当然の事だった。

 

【チョーイイネ! キックストライクサイコーッ!!】

 

紅いマスクをし、コートを着たような仮面ライダーの蹴りがゴーレムを蹴り砕き……。

 

【メロンスカッシュ! ソイヤッ!!】

 

前に神の山で見たメロンを鎧のように纏った仮面ライダーの斬撃がメドーサの分身を両断し、ビッグバイパーへとその姿が戻る。

 

【エクシードチャージッ!!】

 

月で戦った仮面ライダー……確かライオトルーパーに似た仮面ライダーが紅い光を纏った飛び蹴りが式神の胴体に風穴を開け、式神を燃やし尽くす。

 

【烈火抜刀ッ!!】

 

頭に剣を生やしたような仮面ライダーの一撃がゴーレムを蹴り砕き、燃やし尽くす。その光景を最後に会長室に映されていた映像は消えた。

 

「……分かっていた事だけど、これは本当にゲームだわ」

 

「ええ、私もそう思いますわ」

 

最初の紅いマスクの仮面ライダーは魔法のような物を使い戦っていたし、メロンの鎧と頭に剣を生やした仮面ライダーは剣を、そしてライトルーパーに似た仮面ライダーは拳打を使った喧嘩殺法……。確かに仮面ライダーは強いが特殊な能力を持ったものではなく、純粋な力に秀でた者達。

 

「私達で攻略出来る相手って事ですかね」

 

「多分ね、レクス・ローはこれをゲームと言ったわ。つまり勝てない相手は用意されていない、だけどルールを破れば……」

 

「私達は負ける訳ですね」

 

「その通りね。分かっているルール違反は横島君を連れ出すこと」

 

横島君を戦わせることがルール違反だ。つまりあの仮面ライダーを私達は自力で突破し無ければならない。

 

「……また何か面倒な事になっているな」

 

【何があったんじゃ?】

 

シズクとノッブの声に振り返る。妙神山に隔離されてい筈のシズクが何故と思ったものの、冷静さを取り戻しているのが一目で分かり、私は安堵の溜息を吐いた。

 

「シズク達の力も貸して欲しいのよ」

 

「……事情を聞かせろ」

 

シズク達が戦闘に参加する事が許されるのかは正直分からない。だけど英霊のノッブと龍神のシズクの観点から見れば何か突破口が見出せるかもしれない、そう思って私達は再びさっきの戦闘映像を再生する為のボタンを押した。それは時間にして5分弱の映像で、すぐに見終わったシズクとノッブの意見は私達と同じだった。

 

「……これはお前達の敵だな」

 

【多分ワシらが戦うのもルール違反じゃなあ……】

 

【1対1で戦う事が強制されていないだけ救いがあると思いますよ】

 

やっぱりだが、シズク達の力を借りるのは不可能であり、私達の力で4体の仮面ライダーを……。

 

「美神さん、焔達が戦闘を始めたみたいですよッ!」

 

式神を通じて監視していた琉璃が焔達が戦闘を始めたと叫び、GS協会のスクリーンに焔達と頭に剣を生やした仮面ライダー……セイバーとの戦いが映し出されるのだった……。

 

 

 

 

~シズク視点~

 

3人組みの女を見て私は思わず眉を上げた。何故、どうしてという疑問が頭を過ぎった。

 

「……誰だ、あれは」

 

「焔と雷、それとマリア・Z。なんか未来から来たらしいわ」

 

未来から来た……それはありえない話ではなかった。既に私達の常識は崩れ去り、過去から来る者もいれば未来から来るものもいる。

 

【……なんともなあ】

 

【少し痛ましいですね】

 

「……だな」

 

美神達も小竜姫も気付いていないが、あれは、あの3人は私達も知っている。魂の波長が近いから気付けた。そしてその事を指摘しようと思ったのだが……喉が締め付けられた感覚がした。

 

(……なるほど、それもルール違反ということか)

 

(私達も縛られたと……)

 

(あやつ、本当に何者だ?)

 

ルール、何か特殊な法則が課せられている。私達はあの3人の正体に近づけたが、その正体を口にすることは許されていないのだろう。何も言えなくなってしまった。

 

『『実装』』

 

仮面ライダーに似ているがそれよりももっと機械的な何かを展開した焔達と仮面ライダーセイバーの戦いは自我が無い、セイバーが優勢だった。

 

【!!】

 

『くっ!』

 

『……やっぱり力負けします』

 

仮面ライダーと比べるとあの姿は弱いのだろう、振るわれる一撃で簡単に装甲が傷付き吹き飛ばされる。誰が見ても完全に力負けしていた。

 

【!!】

 

突き、薙ぎ払い、振り回し、攻撃自体は単純だ。だが地力に余りにも差がある。攻撃を防ぎ、反撃に出るだけの余力が無いように見える。

 

『もうしょうがありませんわね、助太刀して差し上げますわ』

 

『コヤン?』

 

『はいはいはい、コヤンちゃんですよ。無理をしている貴女達を少しだけ手伝ってあげますわ』

 

「コヤンと焔達は知り合いなの?」

 

「そう見えますわね……一体どう言う関係なのですか?」

 

コヤンが横島ではないのに、焔達を助けた。それが特別な意味を持つのは一目瞭然だ。だが焔達を危険視している美神達は気付けない、そして美神達を敵対視している焔達も助けを求めない。

 

(……一体何があったのやら……)

 

時間にすれば10年……その10年でどれだけの亀裂が出来、そして修復出来なくなったのかを思いながら私はスクリーンに映し出される焔達の戦いへ視線を向けるのだった……。

 

 

 

~焔視点~

 

仮面ライダーセイバー。未来で何度も戦った仮面ライダーだが、その時はゼロワンドライバーが使えていた。だが今の私にはゼロワンドライバーはおろか、フォースライザーもなく、レイドライザーを使っている。格落ちのレイドライザーだけではなく、身体への負担で劣勢に追い込まれていた私を助けてくれたのはコヤンだった。

 

「さっさと蹴りをつけなさいな、長くは持ちませんわよ」

 

「分かってる!」

 

コヤンが何かをしてくれたお蔭で僅かしかない霊力が増大されているのを感じていた。文字通りその力は長く満たないだろうし、私と雷も長く持たないのは分かりきっていた。

 

「速攻!」

 

「それしかないわねッ!」

 

レイドライザーは使える時間に限りがある上に使用回数も2回までだ。その貴重な1回をここで使った以上、倒せず撤退するなんてあり得ない。

 

【!!】

 

「こっのおッ!!」

 

振り下ろされた剣に拳を突き出す。さっきまでは押し切られていたがコヤンの力を借りていた私の拳はセイバーの剣を上に弾き飛ばす事が出来た。

 

「続けてッ!」

 

【ファイティングジャッカルポライドッ!!】

 

ショットライザーが無いので目の前に作り出された3Dモデルの銃弾に蹴りを叩き込み、仮面ライダーセイバーへ向かって蹴り出す。

 

【!?】

 

狼の噛みつきと共に銃弾が命中し、膝をつく仮面ライダーセイバーを見て私も続けてレイドライザーに手を伸ばした。

 

【ホッパーポライドッ!】

 

「はぁああああッ!!」

 

地面を強く蹴り込み、凄まじい速度の飛び蹴りを仮面ライダーセイバーの腹に叩き込む。

 

「うぁあああああッ!!」

 

だがそれでも仮面ライダーセイバーを倒すには力が足りない、レイドライザーでは仮面ライダーを倒すだけの力は出せない。だが仮面ライダーを倒すには相手を倒す必要はない、仮面ライダーを倒すのに1番確実なのは……。

 

【!?!?】

 

「もう遅いッ!」

 

ベルトを攻撃すれば良い、ベルトに装着されている本を爪先で蹴り砕くと同時に目の前にいた仮面ライダーセイバーは溶ける様に消え去り、私と雷が使っていたレイドライザーも紫電を走らせ砕け散った。

 

「素晴しい、仮面ライダーとの戦い方をよく理解しておられる」

 

「レクス・ロー……うっ……」

 

レイド・ライザーを使った反動で思うように動けない体で拍手をしているレクス・ローに掴みかかろうとし、動けずに私と雷はそのまま膝をついた。

 

「勝利者には報酬を、それがゲームのルールでは?」

 

「勿論そのつもりですよ。どうぞ、これを差し上げましょう」

 

軽く投げ渡されたのは薄く、小さな本……ページ数にすれば僅か数ページの冊子だった。

 

「これが……報酬」

 

「ええ、報酬です。まぁ正規の報酬ではないですがね。本来は美神達がセイバーを倒すことで得られる報酬はありましたが、貴女達が倒しましたからね、これは貴女達への報酬です」

 

正規の報酬ではないと告げ、コヤンの放った火の玉を背中に受けてもなお平然としレクス・ローは手を振りながら闇の中へと消えていった。

 

「本当に忌々しい怪人ですわね。それであ「焔」……あーはいはい、焔。貴方達の報酬は何ですの?」

 

コヤンに言われて報酬と言って投げ渡された冊子に手を伸ばし、その最初のページを捲る。

 

【作られた機人。その真なる願いは何ぞや?その願いを何故考えない?】

 

「……願い……アークウィスプの?」

 

「……そんなの、そんなの……?」

 

「知りませんね」

 

人間を攻撃してくるヒューマギアとそれを支配するアークウィスプ。私達は何度も交戦して来たが、殺されていない。簡単に人を殺す事が出来るだけの力をアークウィスプは勿論、ヒューマギアだって持っている。だが誰も殺されていない事を、今初めて実感した。

 

【虚構とは時に真実を覆い隠すものである】

 

「憎悪と殺意に満たされた目では真実は見えないものですが、焔、雷。貴女達はその目で何を見てきたのです?」

 

憎いと、倒すしか無いと思っていたアークウィスプ。コヤンに言われた通り憎悪と殺意で満たされた目で私達は何を見ていたのだろうか。レクス・ローに投げ渡された冊子とコヤンの言葉。それは私達自身がずっと見ようとしていなかった真実……レクス・ローをおって来た過去の世界で私達は見たくない、考えたく無いと思っていたアークウィスプについて考えなくてはならない、それがレクス・ローに奪われた物を取り返し、自分達の世界を救う為の何かに繋がると私は感じたのだった……。

 

 

 

 

リポート25 レクスゲーム その3へ続く

 

 




セイバーが瞬殺でしたが、これはあくまで美神達の敵であり、変身する前提だった焔達相手では弱すぎた訳ですね。だからこそレクス・ローもやれやれとと肩を竦める結果となりました。次回は今回よりももっとしっかりと戦いを書いてみようと思いますので、今回はこれでご勘弁を、それでは次回の更新もどうか宜しくお願いします。


PS

ビショーねガチャは10連でビショーねと黒姫GET

正し種火を武蔵とヒロインXXオルタとはくのんで使い切ったので少し放置

PS2 そしてなんかいけると思い沖田オルタ水着狙いで30連

綱さんの宝レベルが5になっただけでござった……無念
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。