GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! FINAL   作:混沌の魔法使い

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リポート3 迷いの竹林と月の姫君 その3

リポート3 迷いの竹林と月の姫君 その3

 

~美神視点~

 

冥華おば様からの依頼を聞いた私達はその打ち合わせをする為に事務所に集まっていた。

 

「さてと、横島君には霊地はどこまで説明したかしら?」

 

「えっと……霊脈の影響を受けやすい土地で、幽霊が集まりやすいでしたっけ?イタズラと肝試しに行く馬鹿が被害に合いやすいから気をつけないといけないんですよね」

 

膝の上にチビ達を乗せ、わちゃわちゃと撫で回しているのでちゃんと覚えているか不安だったけど、教えた分は覚えていていてくれたようだ。まだ初歩的なことしか教えてないから、それを覚えているだけでもこれからの説明がかなり楽だ。

 

「基本的にはそうね、でも有能な霊能者にとっては霊地は確保しておきたい土地でもあるわ。なんせ霊脈の影響を受けやすい土地だから霊力の回復やその質を高める事にも繋がるし、集まってくる悪霊とかのレベルが低ければ安全に除霊の訓練を出来るからね」

 

民間人の被害が出る可能性があるから街中にあると困るのが霊地だが、人が滅多に足を踏みいれない場所なら霊能者の誰もが確保したいと思うのが霊地でもある。

 

「確か日本の霊地の3割は六道の管理下でしたよね?」

 

「その通りよ。後は神代家が2割くらい、残りは政府や旧家と言われる霊能者が管理しているわね」

 

六道と神代家が確保している霊地で有名な所だと、富士の樹海や、イタコと協力して管理している恐山などがある。今は霊能者を排出していない旧家が昔の伝を頼って六道や神代家に管理を委託する事も多い。実際の所ガープの隕石落としの影響であちこちの霊地の悪霊などがパワーアップしているのでこれ以上昔の面子に拘ってられないって言うのが本当のところでもあると思うけどね。

 

「じゃあえっと迷いの竹林って言うのも管理されている霊地なんですか?」

 

「そうよ。私が六道女学院に通っている時は良く訓練の場所に選ばれた所ね」

 

複数の霊脈が重なる場所にある迷いの竹林は高密度の霊力が満ちていて、妙神山ほどでは無いが修行場としてはうってつけで、悪霊のレベルも高くないので泊り込みで修行をする場所として有名だ。

 

「じゃあ美神さんは迷いの竹林にいる薬師を知っているんですか?」

 

「全然知らないわね。そもそも迷いの竹林ってその名前の示す通り、進んでも進んでも奥にいけなくて元いた場所に戻されるって言うので有名なのよ。だから六道の財宝が眠っているとか、色々噂の多い場所でもあるわね」

 

自然発生の霊地じゃないとか、何かを隠しているとか、色んな噂が多いのが迷いの竹林という場所だ。今は除霊の経験がなくても、六道の監視下なら安全だろうと考え、六道の財宝を探してっと言って忍び込む六女の生徒が多いから封鎖されている場所でもあるけど、私に取ってはけっこう懐かしい場所だったりする。

 

「薬師もそうだけど、案内人って本当にいるのかしらね……」

 

在学中に迷いの竹林に足を踏み入れたのは10回や20回では効かない。しかし、案内人も薬師にも出会ったことが無いのが気掛かりだ。

 

「やっぱり神魔なんでしょうか?」

 

「まぁその可能性は高いわね。迷うように結界を張っているって考えるのもそうだし、格は高いけど戦闘力が弱い神魔だから霊脈の上に陣取っているっていう可能性も十分に考えられるわ」

 

人間でも影響を受けるのだ、神魔ならば霊脈の力を引き出せる。例え下位の神魔でも上級に匹敵する力は十分に引き出せるだろう……だからこそ薬師が陣取っているって言うのが気掛かりだ。

 

「案内人も幽霊だったりするんですかね?」

 

「みむ、みむ」

 

横島君の指にじゃれついて甘噛みしているチビを見ながら私はどうだろうと呟いた。霊脈の影響を受けて怨霊化しないで案内をしている幽霊というのも考えれられる。だからこそ案内人のあの字も聞いたことが無いのが私には不思議だった。

 

「引き受けた以上行かない訳には行かないわ。集合は明日の朝6時、装備は探索と除霊用の2つを準備して頂戴」

 

「シズクとかに応援は頼みますか?」

 

横島君の問いかけに少し悩んでから私は首を左右に振った。確かに何が起きるか判らないけど、シズクやノッブを連れて行けば威嚇していると思われる可能性が高い。

 

「力でこっちの考えを押し付けようとしているって判断されるとそれこそ最悪だわ。とんでもない条件を吹っかけられるかもしれないから

チビ達くらいなら許すけど、眼魂とか、シズク達の同行は止めておいた方がいいわね。勿論茨木童子もよ」

 

横島君相手だから少女のように振舞ってくれているけど、茨木童子は日本でも有数の鬼。連れて行けば話が拗れるのは目に見えていると言うと横島君は判りましたといって頷いた。

 

「厳しい交渉になりますかね?」

 

「五分五分って所ね、とりあえず今日はしっかり休んで明日に備えて頂戴、明日はよろしくね」

 

蛍ちゃんと横島君を送り出した後、すぐに受話器を手に取る。

 

「あ、もしもし?西条さん、迷いの竹林の事なんだけど何か知ってる事ってある?」

 

『迷いの竹林?随分と懐かしい名前だけどどうしたんだい?』

 

「冥華おば様の依頼でそこにいる薬師と交渉することになったの、でもあんなところに薬師がいるなんて聞いた事がないから何か知らないかなって思って」

 

私では集められる情報には限りがある。迷いの竹林について知っている可能性があるとすれば西条さん、琉璃、そして唐巣先生くらいだろうと思い、1番最初に西条さんに電話を掛けた。

 

『薬師、薬師かあ……確かに六道の薬師は凄く優秀だけど……うーん』

 

「思い当たる節はない?」

 

『力になりたいところだけど、申し訳無いが無いね、神代会長なら何か知ってるかもしれないけど一般の霊能者じゃ情報を得るのも難しいと思う』

 

「やっぱり……そうよね」

 

六道の管理している霊地だから普通の霊能者じゃ情報を得ることすら難しいだろう。噂程度の話を聞いても、それが真実とは言い切れないし……。

 

「忙しい所ごめんなさい」

 

『いや、構わないよ。出発は何時になりそうだい?』

 

明日の朝になりそうと伝えると可能な限り情報を集めるよと言ってくれた西条さんにもう1度感謝を告げて、今度はGS協会の番号をプッシュする。

 

(迷いの竹林の薬師……か、出発前に何か判ればいいんだけど)

 

交渉相手の事をこちらは何も知らず、向こうはこっちの話を聞いているという余りにアンフェアな条件、しかも場所も場所だし、それに加えて六道の専属薬師となると失敗するとどんなペナルティが発生するかを想像するだけで恐ろしい。出発前にどんな情報でも欲しいと思うのは当然であり、何か1つでも有力な情報があればと願わずにはいられないのだった……。

 

 

 

 

 

~蛍視点~

 

準備をするのも大事だと判っているが、下手に気負い過ぎると余計に失敗すると思い、準備は何時もしているから大丈夫だと開き直り、あげはを連れてきて横島と公園で少し息抜きをすることにした。

 

【ジャンヌオルタ・リリィです!こんにちわ!」

 

「リリちゃんでしゅか!あたちはあげはでちゅ!」

 

リリィと揚羽が楽しそうに笑いあい、公園で遊んでいるのを見ると肩に圧し掛かっていた重荷が少し降りた気持ちになる。

 

「横島は来てくれないのか?」

 

「お兄さんもあそぼーよ」

 

茨木童子と紫ちゃんに呼ばれた横島はちょっと待っててなーと返事を返して、膝の上で丸まっていたチビとうりぼーを抱きかかえる。

 

「すこーし、明日の事で話し合うから遊んでてくれるか?」

 

「みむ!」

 

「ぷぎゅ!」

 

チビとうりぼーが勇ましく返事を返し、チビノブがベンチの上から降りて横島の前に立った。

 

「チビノブもお願い出来る?」

 

【ノッブ!】

 

敬礼し、揚羽達の輪の中に加わるチビノブ。横島がいなくて少し不満そうだけど、友達が沢山いるから我慢してくれているようなので、今の内に明日の打ち合わせを済ませることにする。

 

「蛍は迷いの竹林って知ってる?」

 

「ごめん、私も知らないわね」

 

イタズラ半分の六女の生徒のせいで封鎖されているので、六道の関係者じゃなければその詳細は知る良しも無い。

 

【冥子にも会えなかったしな】

 

「普段の散歩コースなら鉢合うと思ったんだけどなあ……」

 

多分だけど、冥子さんは迷いの竹林の詳細を知っているから冥華さんに止められているのだと思う。ショウトラの散歩の時間を狙って散歩に出たのに、それが外れたので肩透かしをされた気分だ。

 

「竹の妖怪って何かいる?」

 

【竹と聞いても管狐くらいだな】

 

「私もそうね」

 

竹に関係する妖怪や神魔の話なんてそうそうある物じゃない。昔話ではかぐや姫とかあるけど……あれはフィクションとしての意味が大きいような気がする。

 

「横島の方が思い当たる節があるんじゃないの?」

 

横島の顔を見ると期待半分、不安半分という表情を浮かべているのでそう尋ねる。

 

「……いやさ、平安京での輝夜ちゃんの事を思い出してさ」

 

「輝夜って、横島がお世話になっていたって言う……」

 

「そうそう、もこちゃんと茨木ちゃんと良く遊んだんだぜ?」

 

転がって来たボールを拾い上げ、紫ちゃん達に投げ返す横島。私達はついに輝夜姫に会う事はなかった、私達が横島に合流したのは輝夜姫が逃げ、月神族の暴言と悪逆に横島が怒りに飲まれて暴走した後だった。

 

「迷いの竹林って聞くとさ……もしかしてって思っちゃうんだよなぁ」

 

「確かにね……そう言われるともしかしてって思うわね」

 

輝夜姫と言えば竹から生まれたという逸話がある。そう考えると迷いの竹林と輝夜姫は関連性があるように思える……横島を指定しているのも、その可能性に信憑性を与えていると思う。

 

(1回美神さんに相談した方がいいかもしれないわね)

 

可能性はゼロではない、むしろその可能性の方が高いような気がしてきた。

 

「あのさ、横島。輝夜姫ってどれくらいの年齢だった?」

 

だけど私が心配したのは横島との年齢関係とか、そこに恋愛要素があったかどうかと言う不安だ。

 

「え?あー……茨木ちゃんとかと同じ位かな?俺より少し年下って感じ」

 

(思いっきり駄目じゃんッ!)

 

月神族で、年下で横島の特攻に突き刺さっている。冥華さんが横島を指定したの、そういうのを期待しているように思える。

 

「あのさ、横島「お兄さん、遊ぼうよ!」「遊ぶでちゅよッ!」判った、判った!今行くよッ!」

 

「……あ」

 

輝夜姫の事を横島に聞こうと思ったのにチビッ子の手を引かれて横島は遊びの輪の中に加わってしまった。私は横島へと伸ばしたどこに向ければ良いのか判らず、膝の上に戻してスカートの裾を握り締めた。

 

「……行きたくないなあ……」

 

笑顔で遊んでいる横島達を見ていると凄く心が穏やかになるんだけど、迷いの竹林に絶対横島を好きな相手がいると判り、私は絶対行きたくないと思ってしまった。だけど冥華さんの仕事なので断る訳にも行かず、私は半分やけになって遊びの中に加わり考えることを放棄するのだった……。

 

 

 

~横島視点~

 

安全靴の紐をしっかりと縛ってから荷物を背負い、チビ、うりぼー、チビノブを抱かかえて振り返る。

 

「せんせー、拙者はお留守番でござるかあ?」

 

「吾もか?」

 

シロと茨木ちゃんが連れて行けと未練がましく言っていると、後ろからタマモのチョップが2人の頭に炸裂した。

 

「痛いでござるよ!?」

 

「何をするか狐!」

 

「黙りなさい、馬鹿2人。それともシズクに説教されたい?」

 

タマモに怒鳴るシロと茨木ちゃんだがタマモの視線の先を見て完全に動きを停止させる。何が?と思いリビングの方に視線を向けて、俺も動きを止めた。

 

「……(にたぁ)」

 

もう最近は全然見なかった邪悪すぎる笑みを見てひえってなった。氷の正座板を用意して手招きしてる姿は俺が対象じゃないと判っていても足が震える。

 

「せんせー気をつけて行ってくるでござるよ!」

 

「気をつけてな!」

 

駄々を捏ねるのを止め部屋に逃げていく2人を見て思わず小さく笑う。

 

「シズクにありがとうって言っておいて」

 

「はいはい、後あんた馬鹿なんだから交渉の時にしゃしゃり出ない方が良いわよ?」

 

「判ってるって。じゃ、行ってくる」

 

んっと言って手を上げるタマモに手を振り、俺は集合場所になっている美神さんの事務所に足を向けた。

 

「おはようございます」

 

「おはよう、横島君」

 

「……おはよ、横島」

 

なんか凄い蛍が元気ないけど、どうしたんだろうか?俺がその事を尋ねようとすると美神さんが俺の肩を掴んだ。

 

「すぐに出発するから話は後にしなさい。大丈夫よ、着くころには回復してるから」

 

「それなら良いんですけど……」

 

さっさと助手席に乗り込んでしまった蛍の背中を見つめながら俺はチビ達を連れて後部座席に乗り込み。美神さんの運転するバンはゆっくりと走り出した。

 

「迷いの竹林って結構遠いんですか?」

 

「ううん、かなり近いわよ?車で2時間掛からないと思う」

 

「マジですか?」

 

霊地と聞いていたのでかなり遠いと思っていたのに思った以上に近くて驚いた。

 

「厳密に言うとちょっと違うんだけど……これ、見える?」

 

美神さんの指先を見るとフロントガラスに貼られている札が見えた。

 

「なんですかそれ?」

 

「通行札。結界と結界を繋いで移動する札よ、人間で使える転移術ね」

 

美神さんの言う通り走り出して暫くし、復活した蛍がそう説明してくれ俺は驚いた。

 

「転移出来るんですか?こんなのが使えるならもっと移動が便利なんじゃ?」

 

転移札があるならそれに越した事はないのにと思いながら尋ねると心眼が違うと俺達の話に割り込んできた。

 

【1000年前の術式だ。今の技術では作れない】

 

「そういうこと、多分だけど高島とか西郷さんが準備してくれた物よ」

 

1000年前の術が現代まで生きているってことに驚いた。移動時間は2時間でも移動距離はとんでもないことになるのかと思い窓の外を見ると霊力の光に包まれているのに今気付いた。

 

「今霊力で移動しているのよ、外見ると多分酔うからやめときなさい」

 

美神さんの言う通り数秒外を見ているだけで気分が悪くなったので、うりぼーを抱っこしてその背中に顔を埋める事にするのだった。

 

「ぴぎゅ?」

 

「あーなんか落ち着く」

 

獣臭い訳ではないんだけど、こうなんか動物って感じの匂いが気分を落ち着かせてくれると思いながら俺は車が止まるまで、うりぼーやチビノブ達と遊んで過ごすのだった……。

 

「うわ。凄いですね、これ」

 

「前よりも凄くなってるわね、霊力を軽く放出させておきなさい」

 

迷いの竹林は薄い靄が掛かっていて、弱い浮遊霊や動物霊がこれでもかと浮遊していた。管理下と聞いていたので普通の場所を想像していたのでこの光景にはかなり驚かされた。美神さんの言う通り霊力を軽く放出し、地図を持っている美神さんに先導されて竹林の中を進む。

 

「横島、どこ行くの」

 

「え?あ、あ!?」

 

蛍に手を掴まれて辺りを見ると美神さんの後を歩いていたはずなのに、全然違う方向を向いていた。これが迷いの竹林が迷いの竹林と呼ばれる由縁……複雑に入り混じった霊力の影響で見た目は平坦でも複雑に入り組み、霊力による方向感覚の誤認……こんなにも感覚が狂わされるものなのかと俺の背中に冷たい汗が流れた。

 

「横島君じゃまだこの霊力に対応出来ないみたいね。蛍ちゃん、手を引いてあげて」

 

「いや、別にそこまで……」

 

「1人で囲まれたら困るでしょ?」

 

そう言われては何も言えず、俺は蛍と手を繋いで時折、てを引き寄せられながら薄靄に包まれた竹林を進む。どれくらいそうしていただろうか?20分……30分?1時間は経っていないと思うけど、突然竹林が開け広場のような場所に辿り着いていた。

 

「本当に案内人がいるのね」

 

「幻術で隠されていたみたいですね。これは全然気付きませんよ」

 

古い藁葺き屋根の一軒家だ。家の裏手には竃や畑があり、生活観に溢れている。特に竃からは煙が出ていて、今も何かを作っていると言う気配がひしひしと伝わってきていた。

 

「丁度いいわ、休ませて貰ってから薬師の所に案内してもらいましょうか」

 

「あ、それなら俺が聞いてきますよ!」

 

「そう、それなら悪いけど横島君にお願いするわね」

 

「気をつけてね」

 

「大丈夫だって!」

 

ただ着いて来ただけなので1番元気な俺が動こうと思い、立候補し美神さんと蛍に任せてくれと言って一軒家の扉を叩きながらすみませーんと声を掛ける。

 

「はいはーい、今行くよ」

 

家の中から聞こえて来たのは少女の声だった。でも俺が驚いたのはそこではなく、その声に聞き覚えがあったからだ。

 

「ご苦労さん、少しやすん……「もこちゃん?」ふあ!?」

 

扉を開けて出てきたのは大きな赤いリボンで髪を縛り、Yシャツとオーバーオウルのような赤袴という変った服装だったが、その美しい髪を俺は良く覚えていた。間違いなく、平安時代でわかれたもこちゃん本人だと俺にはすぐに判った。頬と鼻の頭に炭の後をつけているもこちゃんは俺を見て、奇声を上げた後口をパクパクとさせ、暫くするとわなわなと身体を振るわせ始めた。

 

「大丈夫?」

 

「うあわああああああああッ!!!」

 

「もこちゃんッ!?」

 

その様子を見て、どこか調子が悪いのでは?と思い尋ねた時だった。もこちゃんは突如大絶叫をして扉を勢い良く閉め、俺は思わず彼女の名を叫んだ。

 

「なんで閉めるの!?」

 

「ちょっと!ちょっと待ってくれ!いえ、待ってください!すぐ準備しますから!!」

 

どたどたという凄まじい音が家の中から響く、こけた音とか、悲鳴とか聞こえるけどこれはどうするべきなんだ……。

 

「横島君、もしかして平安時代での?」

 

俺ともこちゃんのやり取りを見て、座って休んでいた美神さんが近づいて来て事情を尋ねてくるので、俺は扉が開くまでの間もこちゃんの事を美神さんと蛍に説明を始めるのだった……。

 

 

 

リポート3 迷いの竹林と月の姫君 その4へ続く

 

 

 

 




いつもの六道の使いが来ていると思ったら横島だったので大絶叫して扉を閉めてしまうもこちゃん。炭塗れ、ボロボロの服装だったら乙女としてアウトの絶叫するのは当然ですね。次回は横島がもこちゃんの説明をして、永遠亭に辿り着くまでの所を書いて行こうと思います。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします。
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