GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! FINAL   作:混沌の魔法使い

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別件リポート トトカルチョメンバーの愛情分析~英霊編~

別件リポート トトカルチョメンバーの愛情分析~英霊編~

 

小鳩さんのせいで壊れた愛情を量る秤の修理が終わったので次となったのだが。サッちゃんと顔を見合わせてうーんと唸る。

 

「これ今神魔を見たら壊れると思うんですよね」

 

「確かになぁ……新型じゃないと壊れそうやな」

 

神魔は愛が重いなのでまた壊れてしまう、そうなればいらない出費が出てしまう……これは決して安いものではないですし……人間で壊せるくらい横島さんへの愛情が重い人がいるのならば神魔は絶対に壊れてしまう。

 

「こっち見て見いへん?」

 

サッちゃんがそう言って差し出した物を見ると数枚のプロフィール表であり、愛情を量る秤でその者の愛情等を読み取るための物だが……神魔では無く、英霊のプロフィールだった。

 

「それなら壊れそうもないですね」

 

「そやろ?おまけみたいな感じでつけてみよか!」

 

限りなく人間に近い英霊だが、やはり霊は霊だ。性交渉こそ出来ても子供を身篭ったりは出来ないし、この時代の人間ではないと言う事を踏まえてちゃんと理性ある反応を……。

 

~牛若丸 愛情度170 狂愛度100 執着度125 愛欲度97 夜伽心待ち度100 忠犬度∞~

 

「「自重してなかったあッ!!!」」

 

下手すれば人間勢より酷い分析結果に思わず叫んでしまった。ついでに言うと愛情の重さを量る秤は既に煙を上げていて瀕死だ。

 

「忠犬って人のステータスちゃうやろ……」

 

「って言うか夜伽命令待ってどうするんですか……」

 

牛若丸……いや、義経の経歴を考えれば分からない事はないですが……自分の忠義を疑われ、敬愛する兄に殺されて、最後まで人の心を理解出来なかった悲運の武将である牛若丸にとって横島さんは理想的な主かもしれないですが……。

 

「これそのうち食われそうやな……」

 

「口八丁手八丁で魔力供給とかで横島さんを丸め込みそうですね……」

 

これはやばいですね……おまけ程度に考えていたのですが、蛍さん達よりも圧倒的に愛情が重い……。

 

「英霊って事が逆に色々と思い悩ませるんやろうか?」

 

「でもこれ生身だったらもう食いに行ってますよ。平安時代価値観を甘く見てはいけない」

 

一夫多妻は普通だし貞操観念も割りと緩いので生前に横島さんに出会ってなくてよかったと思うべきなのだろうかと思いながら2枚目の紙を秤に掛けると音を立てて天秤が机の上に落ちた。

 

「なんや!?誰を乗せたんや!?」

 

「お、織田信長……」

 

さばさばしていて、横島さんを導く事を最優先にしているから牛若丸より酷くないと思ったのだが、牛若丸よりも数倍酷かった。

 

~織田信長 愛情度77 狂愛度25 執着度300 愛欲度220 我慢度400~

 

「……我慢ってあれか?」

 

「あれでしょうね……」

 

言うまでもないあれだろう、捕食者として横島さんを喰らう時を待ってるのだろう。これが何時になったら起爆するのかは判らないが、横島さんは自分の家に捕食者を最低2人は住ませている事になる。

 

「横っちって爆弾処理得意なんかな?」

 

「その可能性もありますよね。ギリギリで回避しているのかも……」

 

起爆寸前の所でパーフェクトコミュニケーションで回避して、最悪は回避してるがその分蓄積してるから牛若丸と織田信長の数値がひどいのだろうかと私とサッちゃんは頭を悩ませ、そして恐怖しながら残り数枚の英霊のプロフィール表に視線を向ける。

 

「これパンドラの箱ですけど……どうします?」

 

「ここまで来たんや、最後まで見ようや」

 

英霊の数はそう多くないから秤に負担を掛けたとしても壊れる事はないだろうと言うサッちゃんの言葉を信じて、私は次のプロフィール表を秤の上に乗せるのだった……だがサッちゃんの願いも空しく、パンドラの箱を再び開く事になったのは言うまでもない。

 

 

 

 

英霊は既に死者ではあるが、感情もあるし、エーテルで作られた擬似的な肉体もあるので限りなく生者に近い死者ではあるが……良く考えれば人外という区分になるので横っちの人外キラーの効果を受けるのは予想出来た事だった。

 

~フローレンス・ナイチンゲール 愛情40 信頼度20 心配度180~

 

「「普通だ……」」

 

いや、ナイチンゲールは殺しても治療するとかなりアレな性格ではあるが、やはり医療従事者としての矜持が強いみたいで……

 

~初恋度14~

 

「「っておいッ!!!!」」

 

なんで最後に初恋度なんて化け物みたいな数値が出てくるんや……数値が低いとは言え、ナイチンゲールも爆弾を抱えていると言うことで先行きが不安だった。

 

「横島さんが入院する事になると大体ナイチンゲールの所ですよね」

 

「そこ以外に入院させれる所ないからな……どうか横っちがこれ以上パーフェクトコミュニケーションをしませんように……」

 

狂神石や眼魂の力を使う関係上普通の病院には入院出来ないのでナイチンゲールの所に行く事になるのはしょうがないが、横っちの社交性などを考えると一気に好感度が跳ね上がりかねないので恋愛に直結する部分の数値は頼むから上げないで欲しい。

 

「ナイチンゲールも結構な美人ですしね」

 

「まぁそやな」

 

胸が大きくて腰がくびれていて、尻が大きいとボンキュッボンの具現みたいな感じなので横っちの好みにストライクなので、好感度を上げてしまい責められると弱そうだ。

 

「……美人婦長深夜の個人「それ以上はアカンッ!!!」ふぐっ!?」

 

急にAVみたいな事を言い出したキーやんに地獄突きを行い、ナイチンゲールのプロフィール表を回収し、絶対にセーフだと思う英霊のプロフィールを秤の上に乗せた。

 

~マルタ 愛情度50 信頼度48……~

 

「ふう、流石聖女やな。自制心は……

 

聖女と言われるだけあって清らかな考えを持っていると安堵したのも束の間……次の分析結果に思わず白目を向いた。

 

~期待度50 姉度170~

 

「なんでやッ!!!なんで最後に色物がつくんやッ!!!」

 

一体ナニに期待して、そして何故横っちに弟を見出しているのか……1度天界に呼び戻して話を問い詰めたくなった。

 

「マルタは確かに聖女でその姉御肌から面倒見も良いですが、天界ではこう言われています」

 

「……なんて呼ばれてるんや?」

 

最高指導者と呼ばれているとは思えない下種な笑みを浮かべてキーやんはにっこりと告げた。

 

「そのおっぱいで聖女は無理、むしろ性……「なんで天界側がそんなことばっかり言ってるんやッ!!」目がッ!!目があッ!!!!」

 

目潰しに悶絶している馬鹿にワイは激しい頭痛を覚えた。天界側の方がサキュバス的なことをしてる、これならワイの部下のサキュバスの方がもっと清らかなんじゃないかと思うレベルだ。

 

「……だって分かるでしょ?」

 

「それ以上言ったら金すぐ返してもらうで」

 

脅しを掛けてやっと黙ったキーやんに呆れながら、どうか聖女のままでいてくれることを心から祈り、次の英霊の愛情の重さを量る。

 

~三蔵法師 愛情度75 信頼度60 無欲度200……~

 

「おお、こうや、こうや、これこそ英霊のあるべき姿やろ」

 

「いやいや、まだ分かりませんよ。あんな水着みたいな服装してるんですから」

 

「なんでそう下衆んや……と言うかブッちゃんも自分の趣味じゃないって言ってたやろ」

 

「ふっ……ブッちゃんはむっつりなんですよ。きっと多分メイビー」

 

「ホンマに殴られるので?」

 

怒ったら説法(物理)をしてくるので本当に弄るのは止めた方が良いと話をしていると

 

「私がなんです?」

 

「ほわッ!?」

 

「あれ?ブッちゃん……ってなんや、ハヌマンか」

 

「はっはっは、声真似上手いじゃろ?」

 

ハヌマンが悪戯成功と笑いながら愛情を量る秤を見て楽しそうに笑う。

 

「ワシも混ぜてもらおうかの、おお、そうだ。竜神王とオーディンも……お師匠……なんで横島が自分の弟子になる事を期待してるんですか……」

 

師匠に頭の上がらないハヌマンは三蔵法師の愛情を量る秤から最後に算出されたステータス。

 

~期待度(弟子)200~

 

の数値に何とも言えない顔をして深い溜め息を吐いたが、確かに竜神王とオーディンを呼ぶのは天界と魔界の横っちを好きな相手の反応を見るのに良いかもしれないと思い、最高指導者命令で2人を執務室に呼び出す事にするのだった……。

 

 

 

横島に向けられている愛情を秤で確認すると言うのは正直少し悪趣味に思えたが、トトカルチョを行なう上で重要な判断材料になると思い、今まで出された分析結果に目を通した。

 

「重いの」

 

「めちゃくちゃ重いんや」

 

「重すぎて草生えるwww」

 

キーやんは相変わらず暴走しているおるが、確かにこれは笑う。横島に想いを寄せている者の感情が全部重すぎて笑い話にもならない……。

 

「次は誰じゃ」

 

「沖田総司です。彼女は中々あれですし……きっと面白いものが見れますよ」

 

にまにまと笑うキーやんに本当にこいつは神側の最高指導者なのか?と思う物の、それを口にせず分析された感情のデータに視線を向ける

 

~沖田総司 愛情度60 信頼度120……~

 

「普通に100を突破してるの」

 

「普通に皆突破してくるんや」

 

普通100が最大値なのにそれを普通に突破するのはどうなんだ?と思う物の、全部横島のせいだなと思い残りはっと少しずつ分析されている感情に視線を向ける。

 

~愛欲度70 横島に父性を感じてる度∞~

 

「……分かってた事やけど、こいつも変態やな」

 

「それ以外にいえることはないな……」

 

沖田の外見的な年齢は20代前半――これは元になった人間の女優の年齢だが、精神は肉体に引っ張られるので少し精神も成長している筈なんじゃが……。

 

「この女優、ショタコンです」

 

「……それに惹かれてるにしても酷いな……」

 

「いや、横島の父性も凄い事になってるからな」

 

チビ達やアリスと触れている間に煩悩が弱くなり、子煩悩が強くなっているのは間違いない。ルキフグスとかも父性を感じてるし、神魔を駄目にする人間とか言うふれこみが最近出ておるし……。

 

「横島は色んな方向性に進化するな」

 

「煩悩があってもモテモテでしたしね……まぁそのお蔭で面白いんですがね」

 

「ワイも賭けの対象にしてるから言えんけど横っちは凄すぎるわ」

 

愛欲度の数値が高いのが心配じゃが……まぁ押し倒されたとしても周りにセコムが沢山いるから大丈夫と思う事にする。

 

~■■■■ 愛情度■ 信頼度▲ 執着度■■■■ ~

 

「「「誰だ!?」」」

 

次に出てきたのは全部が表記がバグっていた。しかしバグっているのは良いとしても名前も表記されていないので誰だと困惑している中、秤はどんどん名前を吐き出してくる。

 

~■■■ 愛情度☆ 信頼度■■■ 執着度■■■■~

 

~■■■■■■■ 愛情度▲ 信頼度■■■ 執着度☆☆~

 

~■■■■■■ 愛情度■▲ 信頼度■■ 執着度■■■~

 

~■■■■ 愛情度■■■ 信頼度■■■ 執着度■■■ 監禁度■■■

 

~■■■■ 愛情度■ 信頼度☆ 食欲度☆■

 

「本当に誰や、しかも食欲ってなんやねん……」

 

「物理的に食べる気となると鬼ですかね……」

 

「受難が続きそうじゃな……」

 

恐らくだが牛若丸などの縁で出会うことになるであろう英霊になるであろうが……余りにも横島が不憫に思えてくる。

 

「名前が分かれば対策もあるんですけどね」

 

「もうどうしようもないわ、横っちのパーフェクトコミュニケーションに賭けるしかないで」

 

英霊がこれだけ召喚されるとは思わんが……今後は少し警戒をしておくべきかもしれない。

 

「さてとこれで最後ですけど……」

 

~ジャンヌ・オルタ・リリィ 愛情度50 信頼度70 お兄ちゃん子度97~

 

「なんか癒されますね」

 

「確かになぁ」

 

「これが普通なんじゃろ、ちょっと周りが……んん?」

 

リリィの余りにも普通の評価に安堵したのも束の間、秤がもう1度動き出し吐き出された紙を覗き込んだワシ達は思わずひえっという上擦った悲鳴を上げた。

 

~ジャンヌ・オルタ 愛情度250 信頼度200 狂愛度300 執着度450 依存度650 愛欲度700~

 

「重い重い重い……ッ」

 

「無限じゃないのが逆に怖すぎるッ!!」

 

「やばすぎるじゃろ……」

 

秤を壊す程に重いジャンヌ・オルタの横島への愛情の重さ、∞はむしろ軽いと思うほどに重い、むしろ数値化されている事が恐怖を覚えるほどじゃ……。

 

「ちなみに予備があるのでこのまま神魔の愛情も量りましょう」

 

「マジでか!?少し休もうとか思わんのか!!」

 

「恐怖には鮮度があり、今麻痺している間に量りましょうよ、神魔なんてみんなどいつもこいつも愛が重いって相場が決まってるんですから」

 

本当にキーやんが神魔側の最高指導者なのは何かの間違いではと思う物の、キーやんの言う通り神魔は愛情が重いと昔から相場が決まっているわけで。後でまた恐怖するくらいならとこのまま神魔の愛情も量りに向かったのだが、想像を超える愛情の重さに後に合流する竜神王、オーディンと共に戦慄すると同時に横島の危機回避能力の高さに驚愕する事になるのだった……。

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