GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! FINAL 作:混沌の魔法使い
リポート10 来訪者 その4
~琉璃視点~
ただの年下好きの龍族だと思っていたが年下好きのドMの変態と1つの属性でもお腹一杯なのに……。
「なんで靴を脱いでいるんですか!?靴がないと駄目なんですよッ!あ、でも罵ってくれればそれはそれでOKです」
「……」
横島君が未だかつて見た事ない表情をしてるッ!?泣きそうでありながら、嫌悪感も混ざっているし、でも結界に必要って言われてるから我慢するべきなのか……凄い葛藤が見え隠れしているッ。
(あ、あと横島君はSじゃない見たいね)
それとは別に横島君がSではないというのを心のメモ帳に記しておいて、太腿のホルダーから神通棍を取り出して伸ばしたその時だった。
「もっとこうグリッと踏んでくれても「……良い加減にしろ、この変態」あ――ッ!!!!」
シズクさんの影から伸びた龍の尻尾が変態の背中を叩いた。その悲鳴に横島君がビクッと肩を竦めて足を上げようとする。
「ひいッ!?」
尻尾で打たれた変態が横島君の足を掴んで無理矢理自分の頭に乗せ直す……一体何が彼女をあそこまで駆り立てるのか己の性癖に素直すぎる変態というのは余りにも危険すぎたと思う。
「どうせ鞭で打たれるなら横島君に打って欲しいッ!!!」
「た、助けてぇッ!!!」
変態の眼光に横島君がついに悲鳴を上げたその時だった……この場にいてはいけない最悪の存在の声が響いた。
「あらあらあら……駄龍が横島様に迷惑を……ふふふ、これは制裁が必要ですわね」
白い着物が神通力と竜気で黒く染まり始めている清姫さんが何時の間にかシズクさんの隣にいた。
「わ、私は関係ないですから!!」
「あ、あたしもッ!!」
シズクさんと清姫さんのコンビにリーとリンシンさんが逃げようとしたが、シズクさんの影から伸びた龍の腕に足をしっかりと捕まれる。
「……連帯責任って言葉を知ってるか?」
「ふふふふふふ……」
これは絶対に悪夢になる。互いに抱き合い首を左右に振る変態3人から私達はそっと目を逸らした。
「横島、こっち」
「こっちに来なさい」
「もう大丈夫よ、悪は滅びるわ」
なんか新種の緩きゃらみたいになってへたり込んであうあう言ってる横島君においでおいでと声を掛けると腰を抜かしているのか巨大化したうりぼーに横島君が運ばれて来た。
「こわがっだッ!!なにあれッ!!なんかわがらないげどごわいのおッ!!!」
変態とのエンカウントが心底恐ろしかったのか号泣しながら怖かったと言う横島君に大丈夫大丈夫と声を掛けながら私達は横島君の背中を撫でるのだった……。
「これ精神的な暴行ってことで慰謝料請求したいんだけど」
「え、あ、じゃあ地龍が溜め込んでる宝石とかを慰謝料として提出させましょうか?」
「じゃあそれで」
美神さんが小竜姫様と交渉して慰謝料請求をしているけど、これは確実に慰謝料を請求できる案件だ。
「……つ、冷たい……」
「じゃあ暖めてあげますわ」
「「「あーッ!!!」」」
氷土下座の上で火あぶりという拷問を受けている3人の悲鳴が周囲に響くが、結界が張ってあるので警察に通報される事はないけど、横島君は優しいので助け舟を出すかもしれないのでその悲鳴を聞かさないためにそっと耳を塞ぐのだった……。
~くえす視点~
よほど恐ろしかったのか完全に腰を抜かしている横島を見ていると胸に込み上げてくる何かがある……それがなんなのかなんて言うまでもない……そうこれは嗜虐心だ。自分で言うのもなんだが……私はどちらかと言うとSっ気が強い誤解しないで欲しいが……横島の為ならば尽くす事も苦では無いがそれとこれとは話が別なのだ。
(ああ。なんて愛おしい)
惚れた弱みとしても余りにも歪だが、この泣いている横島が愛おしいと思うのだ。とは言え横島を傷つけたいと言う訳ではない。
「もう大丈夫ですわよ。シズクと清姫が制裁を加えてくれていますからね」
制裁というか拷問に等しいが横島をあれほど脅えさせたのだからそれ相応の罰を受けるのは当然だ。
「みむみむ」
「うきゅうー」
【ノッブウ】
チビ達と私達に慰められ横島も大分落ち着きを取り戻して来たようだ。私としてはもう少し泣いていてくれても良かったが、そうなると嗜虐心が抑えられなくなる可能性があるので今はこれで良いのだ。
「とりあえずこの変態は横島様の家に結界を張らせた後で龍族のほうでお預かりします、横島様には危害は及ばせないのでご安心ください。では連れて行ってください」
「「はっ!!」」
清姫付きの若い龍族に連れられていく変態龍3人衆、氷土下座に膝に重り、その上火あぶりと拷問されていたのだが、流石は龍族というべきかまだピンピンしている。
「これだけ痛めつけられたのならもう少し横島君と触れ合っても良いと思うんですけど!?小竜姫とか師匠とか言われて悦には入ってるでしょ!?」
「おにロリの振りしておねショタやろうとしてるんだろ!?私には判るからなッ!!」
「……もう止めて下さいよ……恥を晒すのやめましょうよ……あ、あのーご迷惑を掛けてすいませんでした……ちょっと欲望を抑えられなくて……」
……龍は愛情が深いといいますが、もしかして変態が多いだけではないのかと思わざるを得ない。
「はい、もう良いわよ。横島、諸悪の根源は消えたわ」
「……凄い怖かった……俺の知り合いにはあんな人いないし……ねぇ?なんでそこで目を逸らすの?」
あんな人(ドM)がいないと言う横島だが……少なくとも私は1人知っている。横島から貰ったチョーカーを見て悦に浸っている変態を1人知っている……琉璃も何とも言えない表情をしているが、少なくとも柩はMに分類されるタイプの人間である事は間違いない。
「でも横島、沖田さんとかルキさんとか膝枕してる時あるでしょ?あの時とは何か違うの?」
蛍がそう問いかけると横島は何を言ってるんだ?という表情を浮かべ、蛍が一歩下がって琉璃に小声で問いかける。
(私何かおかしな事言いましたかね?変態って言うならあの2人もいい勝負だと思うんですけど)
(いえ、間違ってないわよ?私もそう思うし)
横島を自分のお父さんになってくれる少年と言っている沖田に、横島に膝枕をさせ直ではないが、座布団越しに股間に顔を埋めているルキフグス……どちらも変態レベルで言えばあの龍族と良い勝負だと思うのですが……。
「だって沖田ちゃんは良く遊びに来ますし、ルキさんは家の事手伝ってくれてるし……あの人達とは全然違うって」
……横島が懐に入れた人間の判定に甘いのは知ってましたが、この発言を聞いてもっと目を光らせる必要があると誰もが思った。その判定でいくと、もしもあの3人と付き合いが長ければ普通に受け入れていた可能性があるからだ。
「と、とりあえず監視状態で結界は張らせますし、変な仕掛けもさせませんので安心してください。それと今回の件に関してのお詫びと謝罪は後日お伺わせていただきます!!」
小竜姫が腰を90度に曲げて深く謝罪し清姫が乗ってきたであろう龍が引く牛車に乗り帰って行った。
「あ。横島様、竜神王とロンさんから伝言を受け取ってきておりますのでご自宅にお邪魔してもよろしいでしょうか?」
「OKOK、あ、そうそう美神さん、リリィちゃん達が晩御飯を作ってくれてるから美神さん達も良かったらどうですか?」
「……材料は沢山用意してあるしな、夕食を横島の家で食べていけば良いだろ?まぁ横島は帰った後に散歩に行くが……」
シズクの言い回しは横島が散歩に行っている間に話があると言う風に受け取れた。
「私は行きますわよ、呼ばれたのに断るのは横島とシズクに悪いですしね」
「じゃあ折角だからお呼ばれしましょうかね」
「帰りに少し食材を買い足して行った方が良いかも知れないですね」
「……仕事あるけど……息抜きで良いか。私も行くわね、横島君」
私達全員が行くと言うと心底嬉しそうに笑う横島を見て私達も笑みを浮かべましたが、基本的に私達が横島の家に来るのを良い顔をしないシズクが私達を招いた事に何か裏があるのではないか?もしくは横島がらみで何か問題が発生したのではないか?と不安を抱きながら私達は横島の家へと向かうのだった……。
~清姫視点~
久しぶりに横島様の家に足を踏み入れましたが……なんと言えばいいんでしょうか……うーん……上手く言葉には出来ないのですが凄い事になっていた。
「やっぱり庭に机と椅子だそうか?」
「……そうだな、良い天気だしそれでも良いだろう」
横島様の家は言いにくいですが、決して広いわけではない……それなのに住んでいる住人が爆発的に増えている。
(……紫だけではなかったのですね、人造神魔は……)
紫は妙神山で何度も見ている。真面目で自分に出来る事を増やして横島様の役に立とうとしているとても素直で良い子だと私は思っている。だけどもう1人の人造神魔はどうも紫とはタイプが違うようだ。
「……どうしても駄目ですの?」
【駄目です。散歩に行くのならばちゃんとした服を着ないとお兄さんの迷惑になります】
「せんせーが逮捕されてしまうでござるよ」
「……ぐむむむ……く、苦渋の決断ですの……」
独特の言い回しと天女のような服装をした少女は納得いっていないという表情でしたが、横島様と散歩に行きたい気持ちが勝ったのか天女式……即ちほぼ半裸かつ半透明の服から普通の服を抱えてリビングを浮いたまま出て行った。
「よっし、誘っておいて座る所もなくてすいません。それで清姫ちゃん、ロンさんからの伝言って何?」
外の準備を終えた横島様がリビングに入って来て、ロンさんの伝言が何かと尋ねてくる。
「ではお伝えしますね。モグラちゃん……妙神山に帰ってくるようにだそうです」
「うきゅう!」
手を×にして嫌だとアピールするモグラちゃん……この反応は私も想定通りです。
「どうしても帰らないと駄目なの?」
モグラちゃんを抱っこして駄目なの?という横島様に反射的に良いですと言いそうになったが、その言葉をグッと飲み込んだ。
「人化の術の最終試験をするそうです、これが終われば横島様の家にずっといて良いそうなのですが……それでも嫌ですか?」
「うきゅッ!!うきゅうっ!!」
横島様の家にずっといれると聞くとモグラちゃんは妙神山に行くと力強く、そして興奮した様子で返事を返す。
「そっか、モグラちゃん。頑張ってな」
「うきゅ!!」
横島様の所で暮らして良いと言えば駄々を捏ねずに連れて帰ることが出来ると聞いていましたが、本当にその通りで思わず笑ってしまう。
「……横島は遅くなる前に散歩に行って来い。皆そわそわしているぞ?」
「そうだな。普段の時間より遅れてるしな、じゃあ美神さん達はゆっくりしていてください。良し、行くぞー」
横島様がそう声を掛けるとチビ達が立ち上がり横島様の後をついて歩き出したり、空を飛んだりするのだが……。
「「「ぴよぴよぴよ」」」
「「「みむー」」」」
ぞろぞろと大量のガルーダの雛とグレムリンの幼生の群れもついて歩き出す。その行進に思わず私達は絶句し、横島様は散歩に使っているバッグを肩から下げながら少しだけ引き攣った声を出した。
「……今日はちょっと遠くに行くのはやめようか」
「そうですわね。ちょっと無理かもしれませんもの……」
【絶対に無理だと思います】
「吾も無理だと思う」
あれだけの幼生を連れて歩くのは無理だと判断したのか近場で散歩しようかと口にし、新しい鞄を取り出して蓋を開ける。
「全員しゅうごー」
開けられた鞄の中にぞろぞろとガルーダとグレムリンの幼生が入っていき、今度こそ横島様達は散歩に出かけて行った。
「……一応護衛で付いていく、ノッブ」
【おう。ワシもいく】
シズクと信長が横島様の護衛に付くといって横島様の後を追って家を出ていくのを見送っていると美神が疲れたように口を開いた。
「……あれを散歩させようとするとか正気とは思えないわ」
「でも美神さん、横島の性格を考えると仲間外れにするのは可哀想とかで絶対連れて行きますよ?」
「だから早くガルーダの雛だけでも引き取り場所を考えろと言ったではないですか」
「でもくえす、それを言うならどこに引き取ってもらうのよ?グレムリンはデジャブーランドが引き取ってくれることになったけど、ガルーダなんておいそれと持ち出せるものじゃないのよ?」
ガルーダの雛の扱いについて美神達が揉めている声を手を叩いて強引に中断する。
「ガルーダの雛の問題もありますが、横島様がいない間に進めたい話もあるのでそれは後回しにしてくれますか?」
横島様がいると出来ない話もあるのは勿論だが、私がこの場にいることで神魔の注目を集めるかもしれないので話は手早く済ませたい。
「ごめんなさい、話がそれちゃったわね。それで竜神王様はなんて言っていたのかしら?」
「4大天使が離反した今、神魔の情勢はめちゃくちゃで特に勢力の大きい西洋系は大惨事となっています。天界側から横島様の護衛として神族で送り出せるのは小竜姫のみとなる可能性が高い事を謝罪すると、出来れば本人が来たがったそうなのですが……」
「それこそ東京が吹っ飛びますわね」
「その通りです。なのでこうして隠行能力の高い私が伝言役に選ばれたのです」
竜神王が動いたとなれば魔族は勿論過激派神族、もっと言えば4大天使も動き出し東京を消し飛ばす可能性が極めて高い中で竜神王が動く訳にはいかないのだ。
「天界に常駐している英霊で横島様と相性がいい英霊をピックアップし東京に派遣するのと同時に、駄龍3人の結界で日本全域を守るという計画となります」
「英霊は何人くらい来てくれるのですか?」
「……正直言って分かりません。現在天界に常駐している英霊10人ほどと聞いておりますが、横島様との相性もありますが懸念があります」
「……4大天使のスパイ」
「はい。その通りです、天界に常駐している英霊の多くは西洋系、それもキリスト教に関係する者が多いです。今東京にいる聖女マルタは白と断定出来ていますが、他の英霊には不安材料が残るのも事実なのです」
4大天使がどこまで勢力を伸ばしているかは定かでは無いが、下手な神魔や英霊を派遣して横島様を暗殺されるような真似をさせる訳には行かない。
「かなり苦しい状況ってことね?」
「ええ。魔界はそうでもないらしいのですが、天界は疑心暗鬼に囚われている者が多いですね。まぁ私達が属している東洋系とインド系は独立しているので安全と言えますが勢力の規模が少ないのも事実です。なので竜神王はある決断を下す事にしました、成功すれば横島様の回りの守りを固める事が出来ると思います」
「何をするの?そんなに状況を変えれる何かなの?」
不安そうに尋ねてくる蛍に私は小さく息を吐いてから東洋系の天界が下した決断を口にした。
「……英霊召喚です。主要な人全員に挑戦して貰います」
私の言葉に美神達が信じられないと言う表情を浮かべた。
「召喚出来ると思ってるの?」
「五分五分だと思っています。今の状況は英霊が召喚される条件を満たしていますから、後は相性ですね。正直に言うと神魔が所有している英霊召喚はかなり旧式の物でガープが用いている物よりも安定性は落ちますが召喚者と縁が優先されるので反英霊などが召喚される可能性が極めて低いというメリットがあります。その代り英霊由縁の霊具が出る可能性も高いですが、それでもそちらでも戦力強化は可能であると言う考えです」
私の説明を聞いても渋い顔をしている美神達、英霊召喚は決して安定度が高い技術ではなく、不確定要素も多い。それなのにそれに踏み切らねばならないほどに今の神魔……いや天界の情勢は逼迫していたのだ。
「ただいまーいやー、福引で肉当たったよ、肉!いやあ福引券って持ってるべきだよなあ」
【横島の幸運だけが高すぎるだけじゃろ?】
「……横島、お前は風呂に入って来い、チビ達が砂場ではしゃいでいるからな」
玄関の扉が開き横島様達の楽しそうな声が響いた。思ったよりも長く話し込んでいてしまったようだ。
「今はまだいつ実行するかも決まっていませんが、胸の内に留めておいて下さい」
美神達にそう声を掛けて私は立ち上がって厨房の中に足を踏み入れる。
「手伝いますわ」
「……ん、分かった」
過去が変わったからか以前のように喧嘩することは無くなったシズクと並んで私は夕食の準備を手伝い始めるのだった……。
天界でも魔界でも、そして人間界でもない空間の狭間の日本家屋の縁側に1人の女性が腰掛け朱色の茶器を呷る。色素の抜けた白髪に紅色の着物を纏い上機嫌に酒を呷り煙管の灰を落す。
「かんらからから、そうかそうか、あの悪戯娘を見つけたのか天魔」
「はい、横島の家にいるそうですよ」
「ほほーう、あのじゃじゃ馬をなあ。かんらからから」
天狗の長の娘である天魔に声を掛ける紅の着物の女性は本当に楽しそうに目を細める。無礼とも言える口の聞き方に天魔が起こらないのは目の前の女性が天狗として極めて高い能力を持っているからに他ならない。
「く……「やめい、その名で呼ぶでない。僕は鬼一法眼だ」……本当に今の情勢を見ても上役に戻ってくれないのですか?」
「かんらからから、僕はもうああいうしがらみはごめんだからな。まぁ相談くらいには乗ってやるが、それ以上はせんぞ」
本名を告げようとした天魔の口を塞ぎ、紅色の着物の女性――鬼一法眼は子供のような笑みを浮かべる。
「横島か、お前が最近良く口にする人間だな。どんな人間じゃ?」
「とても不思議な人ですよ、神通力と魔力に竜気を持っているのに自然体で人間のままで」
「ほほう?それは奇な事じゃな、普通はそこまで混ぜれば人間としては死んでいるが……良し、決めた」
天魔の言葉を聞いて鬼一法眼は自分の膝をパンと叩いて手にしていた酒器の中身を飲み干して立ち上がる。
「何を決めたのです?」
「遮那王の奴に用もあるからな、天狗の宝も持ち出しておるし、それを取り返すのを兼ねて横島とやらを見に行ってくる」
「……騒動だけは起こさないでくださいよ?」
「分かっておるわ、では行って来る」
言うが早く翼を広げて飛び立った鬼一法眼だったが、空中で旋回し天魔の前に逆さまで浮遊する。
「横島の家はどこじゃ?」
「……はぁ、今地図をご用意しますので少し待っていてください」
「かんらからから、悪いなあ」
悪いと言いつつまったく悪びれた様子を見せない鬼一法眼に天魔はしょうがないなあという様子で肩を竦め、横島の家の地図を書き上げる。
「では横島によろしく言っておいて下さい、それとまた時間が出来たら遊びに行くと」
「あい分かった。では今度こそ行ってくる」
大きく翼を広げ飛んで行く鬼一法眼を天魔は黙って見送り、気配を殺して自分の部屋へと戻る。そして半刻後には哨戒天狗達の鬼一法眼逃走という叫び声と鐘の鳴り響く音が周囲に響き渡るのだった……。
リポート10 来訪者 その5へ続く
次回でリポート11は終わりで12に入ろうと思います。最後の来訪者は天狗の鬼一師匠ですね、今回の話で登場人物がかなり増えましたが、今後のためと言う事で1つよろしくお願いします。それでは次回の行進もどうかよろしくお願いします。