GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! FINAL   作:混沌の魔法使い

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その4

 

リポート12 臨海学校・破 その4

 

 

~蛍視点~

 

地獄のような双六場はなんとか突破出来たのだが、全員が心に深い傷を負うというか……新しい扉を開きかけていたのが大問題だった。

 

「叩かれて身体が熱くなるとか無いんです、無いんです」

 

「……あれくらい強引でも全然いいけどね」

 

カーマが関わっているので自分の内面的な願望かもしれないけど、小竜姫様が大分やばそうな感じだ。否定したいけど否定しきれないみたいで……タマモはSっ毛もあったみたいだけど、Mでもあったみたいで満更でもない表情をしているのが業が深い。

 

「冷静そうな顔をしてますけど、貴女も大概ですからね?蛍」

 

「言わないで……全部分かってるから」

 

幼女フォームのくえすに言われなくても分かってる。分かっているけど、自分でそれを認めたくないって言うか……認めたら何もかも終わるというか……。

 

【ムッツリじゃったな】

 

【実は助兵衛だったんですね】

 

【ヘタレ助兵衛】

 

「止めてくれないかなッ!?」

 

英霊組みから非常に不名誉な渾名をつけられそうになり思わず声を上げるが、その時に素肌に外気が当たる感じがして声が尻すぼみに小さくなる。

 

「ようこそ、こっち側へ、認めてしまって良いんですよ。蛍さん」

 

肩をぽんと叩き慈愛の表情を浮かべるブリュンヒルデさんの格好は白ビキニはそのままなのだが、ガーターベルトとニーソックスが追加されていた。

 

「……違うんです。違うんですよ……?」

 

「認めた方がいいですよ。ねぇ?」

 

清姫も同様だ。白無垢からウエディングドレスにランクアップしているが、やはりというかやっぱりと言うか……肌の露出が多かったり、胸を強調するデザインになっていたりとかなり卑猥な感じになっている。そして私も……ビキニ面積のウエディングドレスに首輪にガーターベルトにニーソックス……後ついでに言うと色が黒で卑猥さがとんでもない事になっていて、出た当初はレザーのアイマスクまで付与されていた。

 

「なんだ、蛍も痛いのがいいんじゃないか」

 

「違うから、ねえ。弁明させて」

 

「ムッツリでござったか」

 

「本当違うから、お願いだから判ってたって反応するの止めて、ゴールに着いたらこうなってただけなんだから」

 

別に双六場で着替えた訳じゃない、何回も脱落を繰り返して最終的に得た情報と必要なマス目を計算し、そして運を味方につけた私が上がり全員が突破出来たのだが……上がりと同時にこの格好になるのは正直解せぬと言うか完全な罰ゲームである。

 

「へんなかっこ」

 

「……そうですね。テレサ」

 

純粋無垢のテレサの言葉が耳に痛い。と言うか現状普通の格好のままなのはテレサだけで、自分がなんか欲望塗れに思えて凄く辛い。

 

「まだ私よりマシじゃない、これ……無いと思わない?」

 

ハイライトが消えてる琉璃さんに私は何も言えなかった。私の格好もあれだが、琉璃さんは輪に掛けて酷いと言うか……。

 

「やっとの思いで下着を手に入れてすぐ着替えマスでこれよ……はは……こんなの横島君に見られたら私恥女確定じゃない」

 

ローライズのショーツはまだ良いが、上が……上が暖簾のような物で胸を隠しているだけで、少しジャンプすれば胸がフルオープン、そして横から見れば殆ど見えていると正面に対しての防御力が僅かにあるだけで殆ど上半身裸は普通に罰ゲームである。恥女認定は間違いなくまのがれないだろう。

 

「……もう次の広間だな」

 

「早くない?」

 

「でも行くしかないですからね、行きましょう」

 

サキュバス系、卑猥系、縛られてる系、ロリ系……とんでもない集団になっている私達が踏み入れた次の広間ではファンファーレが鳴り響いた。

 

【ボーナスステージだよ。ゲームをクリアすれば君達が日常的に着ている服をGET出来るよ!】

 

いつもの服装に戻れるの言葉は間違いなく救済要素だが、あの愉悦趣味の愉快犯が普通の救済処置なんて用意しているわけが無いと身構える。

 

【ただ全員が手に入れたら面白くないだろう?だから君達には服の奪い合いをして貰います。今着ている服は水に塗れると溶けます】

 

「「「「はぁッ!?」」」」

 

水に塗れると溶けるの言葉と共に広間の床が消えプールと浮き島が出現する。だが流れるプールなのか浮島は右に左にと揺れに揺れている、下手をすればそのまま滑って落水で全裸のコンボまでありえるレベルで揺れている。落としてやるという悪意まで感じるレベルだ……その余りに救いのなさに絶望する。

 

【服の面積によって溶ける量は区々だ。面積が多いほどよく溶ける】

 

「……」

 

「くひ♪」

 

おキヌさんが死んだ目をしているけど、柩が妙にうれしそうなのが怖い……余りに無敵すぎて全裸でも気にしなさそうのが怖い。

 

【互いに潰しあっても、協力し合ってもいい。プールの中にも刺客はいるしね】

 

刺客の言葉に顔を上げると小型の使い魔が水鉄砲を手にふわふわと浮いていた。見つかったら絶対集中砲火されるパターンだと確信する。

 

【一応救済処置もある。全裸になった場合は水着を提供しよう、これだ】

 

指を鳴らす音と共にせりあがって来たマネキンには確かに水着を着ていた。きていたが……。

 

「馬鹿じゃないの!?」

 

「え、ええ!?流石にあれは……」

 

【下着より卑猥じゃね?】

 

【お尻丸出しですよ……あれ】

 

布面積の極めて細いスリングショットの水着で、絶望感が半端ではない。

 

【あとはあければランダムに着替えが手に入る箱もあるけど……超ミニスカメイドとか、ハイレグアーマーとかしかでないからね、まあスリングショットよりかはマシかどうかと思うかは君達の羞恥心って所かな】

 

スリングショットORエロコスプレという地獄のような選択肢しかないと知り絶望でその場に崩れ落ちそうになったが、これは足の引っ張り合いであり、救いの無いデスゲームなのだ。

 

(絶対裏切られる)

 

味方を作れれば良いが、絶対裏切りそうな面子しかおらず本当に救いはどこにも存在して無かった。

 

【ゴールさえ出来れば君達の私服を用意しよう。ほかの相手の服を溶かして裸にした場合、もしくは使い魔を撃破した場合は水を防ぐ盾をプレゼントだ。協力し合うも潰しあうも自由、まずは武器である水鉄砲を手にすることを最優先にするといい、ではゲームを楽しんでくれたまえ】

 

ゲームを楽しめって言うけど、こんなの楽しめるわけが無い。こんな絶望しかないゲームを良くも考えつくものだと恨んでも許されると思う。

 

「とりあえずどのレベルで溶けるか試して見ますか」

 

「はい?きゃあッ!」

 

そしてくえすが小竜姫様をプールに突き飛ばす、慌てて這い出てくる小竜姫様だが……。

 

「うわ、やば……」

 

「あの面積でこれって普通の服なら瞬殺じゃないですかぁ!?」

 

サキュバス的で布面積が殆ど無い小竜姫でさえも数秒水に使っているだけで虫食いみたいに穴だらけになっており、下手に動いたらその瞬間に服が弾け飛んでしまいそうな有様だ。

 

「でも全員で協力すれば」

 

「いえ、ありえませんね。ルイ様ですよ?絶対に誰かはあの水着にされます。多分スポットライトで照らされているのは2着あるので、最低2人はあの水着を着ないと私達は外にでれませんね」

 

ルキフグスさんが全然嬉しくない名推理をしてくれるけど、それはあくまで濡れないでクリアした場合であり全滅もありえるデスゲームに私達は心の底から恐怖するのだった……。

 

 

 

~天魔視点~

 

双六を皆で攻略して、プレゼントは預かり所と書いてある部屋に預けて次のフロアに来た私達でしたが、私達は完全にその広間に足を止めることになりました。

 

「こんなの私に似合うでしょうか?」

 

「似合うよ!天魔にピッタリだと思う」

 

「そ、そうでしょうか?」

 

沢山の服がハンガーに吊るされていてここで好きに着替えて良いとあり、これが可愛い、あれが可愛いという話になって色々と服を着替えてみることになったのです、そして私は着慣れていない西洋の服を勧めて来るアリスにたじたじになってしまいました。

 

「これ面白いですわ、大人の姿も子供の姿も自由自在ですわ~♪」

 

【本当ですね!天竜、こんどは私と写真を撮りましょう】

 

「え、ええ……でもこんな格好私した事がなくて……おかしくないでしょうか?」

 

【可愛いから大丈夫です!はい、ピース!】

 

カシャっと言う音を立てて写真が撮られ、すぐに現像される。

 

「おお……」

 

【ね、似合うでしょ!】

 

リリィに可愛いと言われている天竜姫は満更でもない様子で、私もアリスが差し出してくれたワンピースに袖を通す。

 

「アリスとお揃い!写真撮ろうよ」

 

「は、はい!分かりました」

 

今の私とアリスは幻術が解除された普段の姿で2人で並んでカメラの前に立つとカシャっという音がして写真が現像される。

 

「はい、これ天魔の分ね」

 

「あ、ありがとうございます」

 

天狗の山では殆ど見ることのない洋服姿の私はどこか新鮮に見える。これも大事に持って帰ろうと思って肩から下げた鞄の中に入れる。

 

「……敏腕秘書ですの、夜のお仕事までお任せですの」

 

「「「【おお~】」」」

 

ミィはスーツ姿に眼鏡と大人っという感じで思わず声が出てしまう。

 

「……大人の写真も撮ったら横島は可愛いと言ってくれると思いますのよ?」

 

「そっか!じゃあ、色々着替えて写真を撮ってみようか」

 

【私メイド服って言うのを着てみたかったんです!】

 

「きちゃおー♪」

 

大人の姿で写真を撮ると言うのは中々気恥ずかしい物がありますが、何事も経験ですよね。

 

「天魔はこれが可愛いと思うよ!」

 

「え。でも……これ短くないですか?」

 

「そうかな?普通だと思うよ!」

 

アリスが可愛いと勧めてくれた服は少し丈が短いような気がしますが、横島が可愛いと言ってくれるのならば悪くないかもしれないですね。

 

【天竜、私着物着てみたいです!】

 

「……私もです」

 

「え、これ短……分かりました。ちゃんと着付けてあげますね」

 

ミィとリリィに着物を着て見たいと言われた天竜姫が困惑してるように見えましたけど……私は用意されている着替えの部屋の中に入って服を脱ぎ始める。

 

「アリスも今度は着物を着てみますか?」

 

「うん!その服で一緒に写真を撮ってから着物を着て見たいな」

 

「それなら私も着てみたいですわ」

 

「紫も多分似合うと思うよ」

 

こうやって普段着た事の無い服を友達とワイワイと話をしながら着るのは凄く楽しい、写真を撮って記念に残すのも凄く楽しい。

 

「どうですか?に、似合いますでしょうか?」

 

やっぱり少し丈が短いような気がしますが……自分では似合っていると思う。

 

「バッチリだよ、凄く可愛いよ」

 

「ええ、とても似合っていますわ。さあ、写真を撮りましょう」

 

「はい♪」

 

アリスと紫と私の3人で写真を撮り、私達はまたきゃいきゃいと騒ぎながら着替えを選び始めるのだった……。

 

「……ちょっとそう、腕を寄せて前かがみで」

 

「こう?」

 

【この姿勢に何か意味があるんですか?】

 

「……凄く意味がありますの」

 

なおサキュバスが混じっているミィが見えそうで見えないに重点を置いたポーズを無知なアリスやリリィに取らせ、それを写真に収める。

 

(……1人で駄目なら大勢でですの♪)

 

自分1人で駄目ならば、大勢で魅了するという作戦に切り替え、完成した写真を見たルイはミィのアグレッシブさを気に入り、写真集のように纏めたのだが、若干いかがわしいコスプレ写真集みたいになってしまい、それを受け取った横島が噴き出す事になるのだが……その写真集がどうなったかは定かではない……。

 

 

 

 

~美神視点~

 

英霊と思わしき存在による斬首殺人事件の調査をしていたのだが……金時の予測していた通り源氏の英霊に平家の英霊が人格と身体を乗っ取る形で憑依していると言うのはほぼほぼ確定となったのだが、その源氏の英霊が想定外の者の可能性が浮上してしまった。

 

「間違いないのかしら?」

 

「そこまで念を押されると僕としても不安なんだが……この刀痕を見る限り遮那王の物に近い」

 

遮那王――義経の稚児名で牛若丸と比べるとやや知名度は劣るが幼年期の義経という点では共通している。

 

「そんなことあるの?牛若丸は横島君と一緒にいるわよ?」

 

どうして横島君と一緒にいる牛若丸が英霊として出現しているのか理解出来ず、何かの間違いじゃないかと尋ねる。

 

「いえ。合ってるわよ。英霊はあくまで写し身、同じ義経という側面から牛若丸が横島の側にいるように、別の側面が召喚される事はありえないことじゃないわ」

 

完全に現界しているマルタがあたしの別の側面が出て来てもおかしくないしと付け加える。

 

【英霊は人間のイメージに影響を受けるわ、源氏だけど、源氏を憎んでいるって言う解釈をしてる人がいれば、それに信憑性があれば……】

 

「嘘もまことになるって事ね」

 

義経は兄である頼朝に殺された悲運の武将だ。源氏を憎んでいると解釈が出来なくもないが……今までそんな予兆は無く、何故急にという別の疑問が今度は浮上してくる。

 

「とりあえずこの周辺にいる源氏血筋を調べる必要があるわね」

 

この連続殺人はまだまだ続く、この海を壇ノ浦に見立てているのならば……この殺人に終わりはない。

 

「身体は遮那王でも中身が分からん。中身を特定する必要もあるぞ」

 

「ある程度予想はついたりしない?」

 

「恨みを持ってる奴が多すぎて特定なんて出来るものか、1度遭遇出来れば話は別じゃが……お主、死ぬ覚悟あるか?」

 

鬼一法眼の鋭い視線に一瞬息を呑むが、その気迫に負けずと睨み返す。

 

「私達が倒さないといけないのは神魔なのよ、英霊に怯んでる場合じゃないの」

 

英霊は確かに強いが、私達が最終的に戦うのはガープを始めとした最上級神魔の集団だ。英霊に恐れ戦いていては何にもならない、英霊と戦う事を恐れていては神魔と戦うなんて夢のまた夢だ。

 

「かんらからから、良い気迫だ。あい分かった!準備が出来次第夜、誘い出してみるかの」

 

「そんなこと出来るの!?」

 

「はっはっは!僕を誰だと思っているんだい?大天狗ぞ?源氏の末裔を見つけ、その魂の写し身を作ることなぞ訳ないわ!」

 

自身満々に笑い、胸を揺らす鬼一法眼の言葉に驚かされる。確かに不安要素はある、だが1度遭遇して正体を特定するのは必要なことだ。

 

【とりあえず結界とかも準備は出来ると思うし……最悪逃げるのは不可能じゃないわ】

 

リスクはあるが、英霊の正体を探るヒントを手にする為に私は鬼一法眼の策に乗ることにした。

 

「所で本気で横島を僕の弟子として面倒を見て見たいから天狗の山に連れて行ってもいいかの?」

 

「絶対駄目ッ!」

 

弟子として面倒を見てくれるのはありがたいが、天狗の山に横島君を連れて行くのは絶対に駄目と言うと鬼一法眼はケチじゃなと言うが、そんな人外だらけの場所に横島君を連れて行ったらどうなるかなんて火を見るより明らかであり、下手をしたら古の盟約とか言い出して天魔ちゃんと婚約とかさせられないかねない場所に横島君を連れて行かせるのは認められないのだが、今一緒にいる間に天魔ちゃんが横島君に懐きすぎる可能性も十分にあって……もしかしてどっちにせよ詰みなんじゃ?という考えが頭を過ぎるのだった。

 

一方その頃デスゲームに参加している蛍達と言えば……

 

「きゃああッ!な、何するのくえすぅ!!!」

 

「事故ですわよ、事故」

 

「絶対わざとよね!?私と蛍ちゃん狙い撃ちしてるわよね!?」

 

「さぁ?そんなつもりはありませんわね?」

 

案の定くえすが裏切り、蛍と琉璃を集中砲火し、服を溶かしに掛かり自分は手にした盾で水を防いでゴールまで恐ろしい勢いで飛んで行く。

 

「きゃっ!?た、タマモちゃん!!」

 

「ちょっとお!?わ、私を道づれに……このッ!?小竜姫!あんた神様でしょ!?人間2人くらい支えなさいよ!」」

 

「や、やだあッ!!離して下さい!わ、私これ以上色物は嫌なんですぅ!!?」

 

足を滑らせたおキヌがタマモの服を掴み、プールに道づれにしようとしタマモが尾を伸ばして小竜姫に支えるように叫ぶが、最初に落とされている小竜姫は服が虫食いだらけでそれを両手で押さえている為動きが極めて鈍く、3人もろとも徐々にプールへと滑り始める。

 

「きゃあ……あうあう……や、やばい……」

 

「こ、これ以上は本当に……やばいです……」

 

「あははははッ!!これ楽しい!!」

 

【本当ですね!楽しいです!】

 

愛子とマリアは服としての機能を失う一歩手前で羞恥心でその場に蹲り、テレサと牛若丸は水鉄砲を回避し、使い魔を迎撃したことで入手した盾を使い、普通にサバゲー気分で楽しんでいた。

 

【お、お前ぇ!?わ、ワシの足を離せ!?】

 

【ノッブウ、お前も地獄に落ちろぉ!!】

 

【盾にしたのは謝るから放せ!】

 

【絶対に嫌ですよおお!!!】

 

ノッブに盾にされ全裸に剥かれスリングショット確定になった沖田はプールの中を泳いで進み、奇襲でノッブを水中に引きずり込もうとし、それを耐えて逃げようとするノッブとそうはさせまいとする沖田の泥沼の足の引っ張り合い。

 

「シズク。裏切るんですか?」

 

「……裏切る?はは、人聞きが悪いな……他にも着替えがあるかもしれないんだぞ?」

 

「いやあ……出来れば勘弁して欲しいなあ」

 

「……ちょっと横島に色欲くらい認識させないと何も始まらないじゃないか、だから全員……脱げてしまえば良いだろ?」

 

巨大な水球を作り雨を降らそうとしているシズクに気付き、あちこちから悲鳴が上がるがシズクはにちゃあっと邪悪な笑みを浮かべ指を鳴らす。それと同時に水球は炸裂しこの場にいる全員に向かって降り注いだ。

 

「だ、駄目駄目!?それは本当に駄目ぇ!?」

 

「終わった……何もかも終わった……」

 

「あっ!?あうう……」

 

「巨乳は皆死ねば良いんですよ」

 

「ちょっと!?おキヌが白かったのに黒くなったんだけどどうしてくれるのよ!?」

 

死屍累々の地獄絵図、辛うじて服が生き残っても動いただけで服が千切れ飛んでボロきれになるという地獄絵図、殆ど裸のスリングショットを着るか、エロコスプレが出現するアイテムボックスに走るかという地獄を強要された蛍達は究極の二択を選択する羽目になるのだった……。

 

 

 

美神達がいまだ正体不明の英霊に頭を抱え、紫達がコスプレ写真撮影会を行い、蛍達が極限の羞恥心と戦っている頃、横島はと言うとやはりのんびりというか穏やかな時間を過ごしていた。

 

「みむ」

 

「ぴ、ぴよおおおッ」

 

「く、くあああッ!!!」

 

「おお、ピー助とペンギンが飛んだッ!」

 

チビが飛んでいるのを見て、ピー助とリヴァイヤサンが翼を羽ばたかせ、飛んでいると言うか浮遊しているという感じだが間違いなく飛行能力を獲得していて、横島は凄い凄いと喜んでいたが、美神達が見れば冗談じゃないと言いたくなるような光景が広がっている。

 

「キバ?キバー?」

 

「ぷぎゅッ!」

 

「うきゅーん!!」

 

うりぼーとモグラちゃんが後ろ足で立って前足をピコピコと振り、斧龍の幼生に立ち上がり方を伝授しようとしたりと、ミィ主導で横島の倫理観を破壊しようとしているロリーズや、ルイの策略によって横島が欲情するような服装に着替えさせられている蛍達と部屋の外が地獄のような光景になっているとは夢にも思っていない横島は何時になったら開くのかなーと能天気に鼻歌を歌いながらマスコットとの触れ合いを楽しんでいる。だが愛子の机の中の世界でルイが行なった悪戯によって少しその関係性が変わろうとしているのだった……。

 

 

 

リポート12 臨海学校・破 その5へ続く

 

 




次回で机の中編は終わろうと思います。かなりカオスな展開で進んできた机の中編ですが、偶にはギャグ展開でこんなのも面白いなと思いやってみました。ルイ様の梃入れでヒロインとの関係性が少し進展するという感じになると思います、それでは次回の更新もどうか宜しくお願いします。
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