GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! FINAL   作:混沌の魔法使い

82 / 157
その5

リポート12 臨海学校・破 その5

 

~アリス視点~

 

愛子お姉ちゃんの机の中の世界は遊園地みたいで凄く楽しかった。ルイお姉ちゃんが用意してくれた玩具や遊園地のチケットもあったし、双六とか、的当てとか、本当に遊び道具が沢山あって楽しかった。

 

「ねーミィ。まだ大人の姿のままが良いの?滑り台の前に元に戻れるよってあるよ?」

 

沢山の玩具と遊園地で遊び、最後の滑り台が終わればお兄ちゃんの所に行けるって書いてある。そして滑り台の前には幻術を解除するゲートも用意されているのにミィは絶対に大人の姿のままが良いと言うのに首を傾げながら尋ねる。

 

「写真があるから子供の姿に戻った方がいいんじゃないですか?」

 

「……私はお兄様に胡散臭いって言われたら立ち直れませんわ」

 

天竜と紫は子供の姿に戻ろうと提案する。アリスもお兄ちゃんに分からないって言われると悲しくなるので、子供の姿に戻れるなら戻った方が良いと思う。

 

「ちょっと恥ずかしいし」

 

色々な服に着替えれたけど、楽しくなってそのまま進んでしまったので丈が短い着物だし、天竜姫や天魔はメイド服だし……ちょっとお兄ちゃんに見せるのは恥ずかしいような気がする。

 

【私は良く分かりません!】

 

リリィは良く分からないと笑ってるのでアリス達の意見とは違っていて、どちらでもないと言う立ち位置のようだ。

 

「私は横島に可愛いと言って欲しいのでこのままで良いと思ってます」

 

「……私もですのよ、折角これだけ可愛いですもの、横島にも見せたいですの」

 

でも天魔とミィの言う事も分かる。お兄ちゃんに可愛い、似合ってるって言ってもらえるのは凄く嬉しい……けど。

 

「お兄ちゃん分かるかなあ……?」

 

お兄ちゃんの知ってるアリス達よりも大分大人になってしまっているので、お兄ちゃんに気付いてもらえないかもしれないと思うと怖くなってくる。

 

「……大丈夫ですの、横島が私達を分からない訳が無いですの!」

 

ミィは自信満々だけど、やっぱり怖いって気持ちが……。

 

「……横島が気付いてくれなかったら皆でぎゅーって抱きついてなんで分からないんですの!って怒りましょうですの!」

 

……それはそれで面白いかもしれない、お兄ちゃんは多分困ったように笑いながらごめんねって言ってくれるかもしれない。ちょっと気付いてくれなかったって怒ってお兄ちゃんを困らせるのも良いかも知れないと思わず思ってしまう。

 

【じゃあもし分からなかったら、ここで見つけた遊園地とかに絶対に連れて行ってくれるようにお願いしましょう】

 

「それが良いですね。私も大人のままで行く事に賛成です」

 

「……ちょっと悩みますけど、私もそれで良いですわ」

 

リリィの提案でお兄ちゃんに絶対に遊びに連れて行ってくれるって約束してもらおうと言う事になり、ミィの提案に賛成する声が上がる。

 

「わ、私はちょっと」

 

それでも天竜はちょっと嫌かなあと渋っているので、どうして嫌なのかとアリスが尋ねようとした時だった。ミィが後から天竜に抱きついて……いや、あれは体当たりに近いと思う。

 

「……多数決でこのままですの!天竜、行きましょうですの!」

 

「ま、待って……わ、私は……私はい、いやああああああ――ッ!?」

 

滑り台を落ちて行く天竜の悲鳴が滑り台が怖いのか、それとも大人の姿でお兄ちゃんに会うのが怖いのかどっちだろうかと思ったけど、ミィと天竜が行ったからアリス達も目配せをして滑り台を滑り降りる事にした。

 

「あ、あわわわああああ!?」

 

思ったより急降下で、思わず声が出てしまう。この滑り台も魔法が効いているのか、皆殆ど同時に滑り台に入ったのにぶつかる事無く、一定の距離で滑っていけるけど……。その風圧でただでさえ短い着物の裾が捲れあがってしまい、慌てて両手で押さえるけど右に左に、急降下と続く滑り台に完全に無駄な抵抗で……遠くに白い光が見えたと思った次の瞬間に再び急降下で着物を抑える間もなく次の瞬間に感じる浮遊感――。

 

「っきゃあああああッ!?」

 

「あ、あぶなああッ!?」

 

物凄いスピードで落ちる感覚と浮遊感にアリスが悲鳴を上げるのとお兄ちゃんの悲鳴が同時を聞きながら、飛び出した勢いのままアリスは床に向かって落ちて行くのだった……。

 

 

 

 

~横島視点~

 

外に出ることは出来ない変わりにトイレも冷蔵庫も生活に必要な物は全部用意されているこの部屋で過ごしていた俺だが、ソファーにもたれかかりながら思わず暇だと呟いた。

 

「みむー……みむー……」

 

「キバ……きば……」

 

「ふかー……ふかああ……」

 

お昼ご飯を食べさせたら遊び疲れたのもあったのか、チビ達は大鼾をかいて眠り始めてしまったし……かと言って蛍達が迎えに来てくれるかもしれないのに眠っているのは悪いし……暇つぶしに本を見るか、それともTVでも見るかと考えていると急に目の前に看板が出てきた。

 

「なんだ?」

 

変化のない部屋での初めての変化。もしかしたらこれが外に出るヒントなんじゃと思い腰を上げて看板に視線を向ける。

 

『落ちてくるよ』

 

「落ちてくる?心眼、これなんだと思う?」

 

【とりあえず身構えておいた方が良いと思うぞ?】

 

落ちてくるってなんだ?と首を傾げていると遠くの壁の上の方に穴が空いたのが見えたと思ったら悲鳴が聞こえて来る。

 

「なんだ、落ちてくるってまさか!?」

 

蛍とかアリスちゃんが落ちてくるのかと慌てて穴の方に走るが、走り出すのが遅かった。既に穴から2人飛び出てくるのが見え、一気に踏み込んで全力で走り出すが、余りにも初動が遅すぎた……このままでは落下地点に回り込む前に飛び出してきた2人が床に叩きつけられてしまう。

 

【横島!サイキックソーサーだッ!サイキックソーサーで受け止めろッ!!】

 

「分かった!」

 

走りながら心眼の助言を聞いてサイキックソーサーを展開して、落下位置に滑り込みながらサイキックソーサーを展開する。

 

「っつうっ!?」

 

受け止めた衝撃とスライディングをした反動で思わず呻く、だが続け様に悲鳴が響き次々にサイキックソーサーに衝撃が伝わり、慌てて展開したサイキックソーサーは練り込みが甘く、落ちてきた誰かを4人受け止めた所で砕け散り、残りの落ちてきた面子は身体で受け止める事になり、その衝撃と痛みに俺は一瞬意識を飛ばしてしまった。だけど身体を鍛えていたのと、反射的に霊力で身体を強化していたのでそれはほんの数秒の事ですぐに意識を取り戻したのだが……目の前の光景に俺は意識を飛ばしたままの方が良かったと思ってしまった。

 

「ぶっ!?ぶふうッ!?」

 

目の前に広がっていたのは捲りあがったスカートとレース付きの白い下着……しかもガーターベルトまで付いている扇情的な下着は余りにも目に毒だった。そして咄嗟に視線を逸らした先に黒レースの下着があって更に噴出し、その音に俺の目の前の誰かが小さく悲鳴を上げた。

 

「きゃあッ!み、見ましたかッ!?み、見たんですねッ!?」

 

俺の声に気付いたのか俺の目の前でお尻を突き出すように倒れていた誰かが慌てて後ずさり、スカートを両手で押さえる。謝ろうと思ったのだが、その言葉は俺の口から発せられる事は無かった。

 

(だ、誰だ……?)

 

短めの黒髪でスレンダーな体型のメイド姿の美女。見た感じ……俺と同じか少し年上という感じなのだが、蛍達ではなく誰だ?と困惑したのだが……その目付きを見てあれっと呟き、マナー違反と分かりつつも思わず指差してしまう。

 

「て、天竜姫ちゃん?」

 

目付きや雰囲気で気付いたのだが、間違いなく目の前の美少女は天竜姫ちゃんだ。下着を見られたからか赤面し、ぷるぷる震えながらも頷く天竜ちゃんに驚いたが、その驚きの余韻に浸る間もなく横殴りの衝撃に吹き飛ばされる。

 

「あいたた……ッ」

 

吹っ飛ばされた衝撃に頭を振りながら、俺を突き飛ばした誰かに視線を向け俺は完全に硬直した。

 

「お兄ちゃん、お兄ちゃん。分かる?」

 

「お兄様、お兄様、分かりますわよね!?私胡散臭くないですわよね!?」

 

出る所は出て、凹んでいる所は凹んでいる絶世の美女としか言いようのない金髪の美女がコスプレにしか見えない胸を大きく開き、丈が異様なほど短い着物姿で近寄ってきて、その隣ではチャイナドレスの裾を大きく捲りあがらせて、太腿が丸見えでその捲れた裾の先に紐下着が見えて咄嗟に目を閉じるが、半開きで思わず胸元と紐下着を見つめかけハッとなった。お兄ちゃんとお兄様……そうやって俺を呼ぶのは2人しかいない……。

 

「アリスちゃんと紫ちゃん?」

 

ぽつりと呟いた瞬間に凄まじい罪悪感が襲い掛かってきた。俺の事をお兄ちゃんと慕ってくれている2人が大人の姿をしているだけで、獣染みた欲を感じた自分が酷く浅ましいように思った。

 

「やっぱりお兄ちゃんは分かってくれた!」

 

「嬉しいですわッ!」

 

「ととっ!?」

 

アリスちゃんと紫ちゃんがいつものように抱きついてくるのだが、今の2人は大人の姿をしておりあれやこれと柔らかい感触などに思わず目を白黒させてしまう。

 

【私も混ざります!】

 

リリィちゃんの大人の姿は完全にジャンヌさんなのだが、白いワンピース姿と満面の笑みでジャンヌさんと大分雰囲気が違う……等と考えていても俺の視線は物凄い勢いで暴れている双丘に完全に釘付けだった。大人の姿をしているアリスちゃん達の中で1番胸が大きいリリィちゃんの動きに胸が暴れ回り、その胸に完全に視線を奪われたまま飛びついてきたリリィちゃんの胸に顔面を殴られるという今だかつてない衝撃に完全に思考が停止した。

 

「「「「ぎゅーッ♪」」」」

 

いつものように抱きついて甘えてきているのだが、いつものと違う感触に完全に目を白黒させる。俺も歳若い男な訳で、ここまで無警戒に抱きつかれ、柔らかい感触を全身で感じているのと込み上げてくる何かがあって……本当にやばいと思ったその時だった。

 

「……良いんですのよ?皆横島が大好きですのよ?」

 

【横島!しっかりしろッ!魅了されているぞッ!】

 

耳元でミィちゃんがそう囁き、その囁きに従いかけた時――心眼の一喝で我に返り、胸のボタンを外して、胸の谷間を見せつけながらスカートを捲り上げて流し目を向けてくるミィちゃんの頭に思いっきり空手チョップを落す。

 

「むきゅッ!?」

 

口を×の字にして頭を抑えるその姿を見て、込み上げて来た欲求や、無防備な胸元や下着に向いていた視線が急に無くなった。

 

(良い子だけど危ない……)

 

心眼の一喝がなければもしかしたらアリスちゃん達を傷つけていたかもしれないと思うと、本気で怖かった。サキュバスが混じっているというのは知っていたけど……想像以上にミィちゃんの能力が危険だったと肝を冷やす。

 

「アリスちゃん達は何をしてたの?」

 

「遊んでた!あのね、あのね!一杯遊ぶところがあってね、凄く楽しかったんだよ!」

 

「玩具とか、遊園地のチケットとかもあったんですわ!!」

 

わいわいと楽しそうにどんな遊びをしていたのか、机の中で何があったのかと教えてくれる。姿こそ大人だが、中身は完全な子供のよく知っているアリスちゃん達のままで、本当にミィちゃんの魅了に抗う事が出来てよかったと思いながら何があったのかと楽しそうに教えてくれるアリスちゃん達の話に耳を傾けるのだった……。

 

 

 

 

~琉璃視点~

 

シズクさんの裏切りと言うか……シズクさんの思惑のせいで服を全部溶かされて、苦渋の策でルイさんが愉悦で用意していた服に袖を通す事になったんだけど、絶対に2人はスリングショットを着なければならないという地獄……私達はじゃんけんで恨みっこなしで決めた。どっちにせよ、全員全裸で流石に横島君やアリスちゃんを探すのに全裸はない。スリングショットもルイさんが用意した服も似たような物で面積は殆ど差がないことが判ったことでジャンケンで皆納得してくれた。

 

「シロ、ちょっとこっち向きなさい」

 

「テレサ、こっち向いてくれますか?」

 

「なんでござッ!?」

 

「かこッ!?」

 

無垢すぎるシロとテレサさんはタマモとマリアさんに締め落とされた。とんでもない力技だが、羞恥心皆無で性知識も壊滅的な2人の意識を刈り取ったのはある意味英断だと思う。

 

「こいつは絶対駄目だと思うから」

 

「流石にこれ以上はテレサには早いです」

 

タマモとマリアさんの意見を聞き入れて、2人には比較的面積の多い服を着せる事になり改めてスリングショットになる2人をジャンケンで決めた……。

 

 

「……私は死にたい」

 

「さ、流石に……これは恥ずかしいですわね」

 

言いだしっぺの法則って言うけどさッ!なんで私とくえすがスリングショットなワケッ!?乳暖簾も酷かったけど、これは別の意味で酷すぎるんだけどッ!?辛うじて腰布があるけど、前も後も丸見えで本当に左右の腰についてるだけの短すぎるパレオ生地はない寄りましと言うか、ない方が良いレベルだし、下手に動いたら乳首が見えてしまいそうな幅なのにも悪意しか感じない。

 

「……これはちょっとマシですけど……」

 

「ほ、本当にほんの少しだけまし程度ですよ……」

 

一応服の体裁は保っているが、スカートと上のシャツが透明で下着丸見えのおキヌちゃんと蛍ちゃんが赤面し、辛うじて隠そうとしているが無駄な抵抗に等しい。

 

「……だ、駄目元で……ルイ様に反逆してもいいと思いますか?」

 

「し、死にますよ……あ、ああ……は、恥ずかしい……」

 

小竜姫様とブリュンヒルデさんはブラジャー強奪、ローライズで、胸に切れ込みの入ったTシャツのみ。シャツが長ければスカートのように見えなくもないがめちゃくちゃ短いので下着が殆ど丸見えだし、動けば胸が見えてしまうと完全に死にたいだ。

 

【……恥ずかしくて死にます】

 

【ワシは気にしないの】

 

【私は基本的に英霊の姿がこれですし?】

 

……乳暖簾なのになんであんなに堂々としてるんだろ……英霊組の倫理観とか羞恥心は私達と余りにも違いすぎると思う。

 

「……♪♪」

 

「……身体が熱くなって……んん♪」

 

……柩と清姫は無敵すぎないかしら……服の面積では一番大きいのにめちゃくちゃ太い荒縄で亀甲縛りで上気した頬と荒い呼吸が完全に欲情していてやばすぎると思う。あれな目で見られているのに全然気にした素振りを見せないのが本当に無敵すぎる。

 

「……これは流石に私も……」

 

「あんたの裏切りのせいだからね?分かってる?」

 

「……すこし横島に性欲を実感させようとしただけなのに……」

 

「まぁ確かにそれは必要かもしれないけどね……やって良い事と悪い事があると思うわよ」

 

1番酷いのはシズクとタマモかもしれない。本当に辛うじて胸を隠してるだけのブラジャーに、際どすぎるショーツ……その両方は鉄製で、なんと言うかあれだ。ハイレグアーマーって奴でお腹も背中も丸見えで、私とくえすと似たような内よりマシ程度の腰布に悪意を感じる。少し動くだけで捲れあがるし、ショーツも際どすぎるローライズだし……本当に完全に横島君を欲情させる事しか考えてない組み合わせだ。

 

「私に何かいうことはないんですか?」

 

「大体諸悪の根源の部下じゃないですか、何を言えって言うんですか。しかも恥じらいも何も無くて、堂々としてるのに愛子さんと違いすぎるじゃないですか」

 

ルキフグスさんは下着姿に透明な羽衣のみ……同じ格好の愛子さんなんて自分の身体を抱き締めてしゃがみこんでぷるぷる震えて、こんなの横島君に見られたら死ぬしかないって呟いてるのと比べれば恥じらいも何も感じさせないルキフグスさんに言う言葉なんて何も無い。

 

「……これ先に進んだら普通の服ありますよね?」

 

「多分ね。とりあえずそれを願って進みましょう」

 

まだこの迷路が続き、ちゃんとした服が手に入る事を期待しようと口にし、歩き出そうとした瞬間だった。ルイさんの幻が目の前に現れ、とっさに身構える。

 

【残念なお知らせだ。アリス達が先に横島の所についてしまってね、本当ならもう少し遊びたかったんだけど……今回はここまでにしようと思う】

 

アリスちゃん達がゴールしたので、これで終わりと聞いて満面の笑みを浮かべたが続く言葉に絶句した。

 

【実に残念だ、この後は君達が理想とする初夜を疑似体験させようとか色々と考えていたのに……】

 

【あ、幻ですけど、感じた感覚は全部魂に刻まれますからね?下手な麻薬とかよりよっぽどやばいことこの人しようとしてましたからね?】

 

……いやいや、無い無い……そんなことされたらどんな顔をして横島君に会えば良いのか分からなくなるじゃないの……。

 

【ほら、色んな意味で一皮剥けた方が面白いだろ?霊能者なんだから房中術でどれだけ霊力が強化されるか分かるだろう?】

 

……い、いやそれは分かるけど……強くなるとか、霊能者だからとかじゃなくて……そういうのは大事にしたいって言う乙女心もある訳で……。

 

【言っておきますけど、この人進展がないから無理や進展させようとして適当な事言ってるだけですからね?ただ面白おかしくしたいだけですからね、本妻と妾の争いを見たいとかそんな感じのことし考えてないですよ】

 

カーマさんがそう付け加えるけど、乙女の純情はそう安いものではない。と言うか本当に人の色恋とかを面白いとか、面白くないとかそういう考えで引っ掻き回さないで欲しい……。

 

【だってあんまりにも進展がないからね、面白くないじゃないか。ただちょっと激しすぎるロデオマシン耐久とか、君達と感覚がリンクしているピンボールとかを横島君にやらせようとしただけじゃないか】

 

物凄い軽い感じで言われてるけど、魂にその感覚を刻まれたらそれこそ肉欲に抗えなくなるレベルの呪いと言っても良い、正直アリスちゃん達が先に横島君の所に到着してくれて良かったと心からそう思う。

 

【真顔でこんな事を言う悪魔ですよ】

 

【失礼な、私は天使だったこともあるよ】

 

【はいはい……まぁとにかく言える事はこの人は貴女達の恋愛で遊びたいと思ってるわけで、それこそ自分の知り合いとか部下で人の性欲を刺激するような能力を持った奴を連れ出しかねないので本当に気をつけてくださいよ】

 

カーマさんが私達の事を感じてくれているのは判るけど、人間が感情を操るような最上級神魔にどう抗えと言うのか……。

 

【ただ私は進展して欲しいが、終わって欲しいわけじゃないんだよ。長く、心から楽しみたいんだ。だからあんまり動きがないと……また悪戯したくなっちゃうかもしれないな♪】

 

【1番早いのはこの机の中に来る事だと思いますけど……まぁそこは貴女達に任せますよ。ただそうですね……心は強く持ってください、分かっていると思いますけど……ここは魂に作用しますから……擬似サキュバスとかになりかねないですからね?】

 

カーマさんの言葉に完全に言葉を失った、いやいや、この羞恥心を刺激しまくる暗黒世界に二度とは入りたくないのに、定期的に入らないとルイさんが悪戯という名目でとんでもない事をしでかす、それを阻止する為に机の世界に入るけど、入れば入ったらで魂に干渉する感じのエロイ感じの何かが付与される……。

 

「どっちにせよ……死亡確定じゃない……ッ」

 

「ないない……そんなの死んじゃうじゃない」

 

この地獄のような机の中に入っても、入らなくても地獄……なんて恐ろしい事をしてくれたんだと心底恐怖する。

 

「ボクは一向に構わない、でもどっちかと言うとボクより、横島に干渉して欲しい。無理矢理にして欲しいんだけどボクとしては」

 

「無敵かよ……ッ」

 

「と言うか余計な事は言わないでくれますかね!?本気でやりますわよ、あいつッ!?」

 

性癖に関して無敵すぎる柩は余りにも堂々としている。と言うか横島君に襲われたいって言う願望を隠しもしないその姿は余りにも無敵すぎて恐ろしささえ覚える。

 

【いいじゃねーの?少し横島は性欲を刺激するべきだとワシ思うし!】

 

【私は組み敷かれるのありです!!】

 

賛成派、反対派、暗黒笑みを浮かべてるとか……本当に皆思い思いの反応をしてるけど、私的には絶対に無いと言いたい。

 

【いいじゃないか別に、ただの夢の体験さ。少しばかり鮮烈かもしれないけどね、でもね。君達が悪いんだ、あんまりにも進展がないから

見ていて退屈になるだろ?少しはアプローチとかしなよ、あと机の外に出たら普通の服には戻してあげるからね】

 

……人の色恋を見てつまらないとか言うの止めて欲しい。でもここで反論すると強制的に淫夢に落とされそうで怖くて何も言えない……。

 

【ま、そういうわけでやりたい事が全部出来なかったのは無念だけど、今回は特別に外に出してあげよう。但し……その格好のまま1分間は横島君の目の前にはいてもらうけどね?】

 

「「「「は?きゃあああああああッ!?!?」」」」

 

ルイさんの言葉の意味が判らず、はっ?っと言った瞬間に浮遊感を感じて足元を見ると落とし穴で、無駄な抵抗と分かっているが腰布を押さえるが本当に無駄な抵抗と言うか……。

 

「ミスったああッ!!!」

 

反射的に腰布を押さえたせいで、スリングショットが完全に外れてしまって滑り落ちる中で暴れまくる自分の胸を慌てて腕で押さえるが本当に無駄な抵抗で絶望感しかない。しかし絶望感に苛まれているのは私だけではなく、同じ様に滑り台に落とされた人達の悲鳴があちこちから聞こえて来る。

 

「やばいやばいやばいッ!!!?」

 

「いやあああああッ!!!」

 

「こんなの絶対に嫌です~ッ!!」

 

阿鼻叫喚の地獄絵図、そして遠くに光が見えたと思った瞬間に空中に投げ出され、そのまま地面へと落下する。叩きつけられる前に魔法か何かで減速したけど、そんな気遣いをしてくれるならそのまま外に出して欲しかった。尻モチをついたような感覚だったが、かなりの衝撃に一瞬意識を飛ばしてしまうのだった……。

 

 

 

 

 

~横島視点~

 

アリスちゃん達を一瞬でも性的な目で見てしまった事を後悔し座禅を組んでいるのだが、どうしても集中し切れなかった。

 

「……」

 

【まぁあれだ。健全な反応と言えるだろう?しょうがないさ】

 

「駄目だって、良くないって」

 

心眼はしょうがないと言ってくれるが、これは本当に良くない。今までの関係を全て壊しかねないので本気で反省する必要がある。遊び疲れたのか欠伸を繰り返すアリスちゃん達を寝かしつけたのは良いが、ミィちゃんがまた下着を見せつけながら悪戯してくれても良いんですのよ?と甘く囁いてくる声にクラっと一瞬来てしまったので本当に良くないと反省するばかりだ。

 

「……」

 

座禅を組んで集中しようと思えば思うほどに水着姿の蛍達とか、そしてさっきの大人のアリスちゃん達の姿が脳裏を過ぎり、どうしても座禅に集中出来ない。

 

【横島。お前は蛍達が嫌いなのか?】

 

「……心眼、急にどうしたんだよ」

 

【答えるんだ、お前は蛍達が嫌いなのか?】

 

蛍達をどう思っているのか答えろと強い口調で言う心眼。それは否定も嘘も許さないと言わんばかりの強い口調に俺はゆっくりと口を開いた。

 

「好きだよ、本当に好き」

 

蛍達は本当に綺麗で、俺みたいに何も持ってない人間じゃ吊りあわないほどに綺麗で、触れるのもおこがましいと美しくて……本当に触れても良いのかとそばにいても良いのかと思うほどだ。

 

【なら健全な反応だろう。好いた女と共にありたいと思うのは当然の反応だ、そこまで自分を嫌悪することはないだろう】

 

「でも怖いんだ」

 

【何がだ?】

 

「全部無くなるのが怖い……だって俺には何もないんだ」

 

好きだと言ってくれるけど、蛍達の好きと俺の好きが違うかもしれない。関係を変えようとして、踏み込んで今までの信頼関係が崩れ去ってしまうのが怖い……。

 

【そんなことはない、横島。お前はお前が思うような無価値な人間じゃない】

 

頭が良いわけではないし、顔が良い訳でもない、そして金を持っているわけじゃないし、霊能者としても中途半端で、眼魂や牛若丸達がいなかったらまともに戦えない……なにもかも中途半端な俺に何が出来るのだと叫びたくなる。

 

【お前がそんな事を考えていると知れば蛍達はお前を怒るぞ】

 

「そう……かな」

 

【ああ、間違いなく怒る。お前は無価値なんかじゃ……む?】

 

心眼が急に黙り込んでどうしたと顔を上げるとアリスちゃん達が落ちて来たのと同じ穴が開き、そこから悲鳴が聞こえてきたと思った次の瞬間には蛍達が目の前に落ちてきた。

 

「え……」

 

目の前の光景に乾いた声が出た。目の前の蛍達の姿は余りにもその……俺には刺激が強すぎた。殆ど裸同然で透けた服や、胸が丸見えだったりするのを見て目を閉じようと思ったのだが、余りにも美しい姿に完全に俺は完全に目を奪われていた。

 

「え、あ……あ……」

 

俺の声に蛍達が慌てて座り込んだり、腕で胸を隠したりする。だが腕で胸が押し潰されたり、少し見えたりしている分与形に艶かしくて……。

 

「……あ……あ……ぶぶううっ!?」

 

余りにも刺激が強すぎた。アリスちゃん達とは違って、異性として蛍達は好きだった。俺では釣りあわないと思っていても大人の関係になることを妄想した事もあって……そんな蛍達の余りに艶かしい姿に鼻の奥が熱いと感じた次の瞬間には凄まじい勢いで鼻血が噴出した。

 

「「「「きゃああああああッ!?!?」」」」

 

鼻血が降りかかり蛍達が悲鳴を上げるのを聞きながら俺の意識は闇の中へと沈むのだった……。

 

 

リポート13 臨海学校・急 その1へ続く

 

 




もう少し続けたかったのですが、これ以上は書くとどう考えてもR-18な展開不可避だったのでここで終わりです。ただ横島の性欲を刺激するのは成功で子煩悩が少し低下し、煩悩UPは成し遂げれたと思います。次回からはシリアスな展開に入って行こうと思いますので、次回の更新もどうかよろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。