艦娘と、深海棲艦と、護衛艦と   作:ソロモンのみなも

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第10話 呉

 

艦長「教えていただけますか?」

能代「はい、私は1か月ほど前に呉鎮守府で建造され、その後佐世保に来たのですが、呉の提督が"何かあったときのために"と連絡先をくれました。いざ佐世保につくと連絡手段が立たれていて助けは求められませんでしたが...。これです」メモ渡し

艦長「ご協力感謝します、ですが今の話ですと能代さん本人に電話していただく方がいいですよね?」

能代「は、はい、可能であるのなら」

艦長「ではこちらへ」

能代「えーと...皆さんのことは話しても大丈夫でしょうか?」

金剛「能代がその人を信頼できると思うのなら、私たちのことも言ってもらった方が助かりマース。」

摩耶「ああ、そうだな。」

能代「...分かりました!」

 

 

艦長「こちらです」

能代「はい、えーと...」ピッ...ピッ...

プルルルル プルルルル

能代「...」ゴクッ

呉提督「はい、こちら海軍呉鎮守府です」

能代「提督!お忙しいのにお時間頂いてすみません、佐世保に転属した能代です!実はご相談したいことが...」

呉提督「ああ君か!何かあったのか!」

能代「はい、実は...」

 

呉提督「な、なるほどな...」

能代「それで、助けていただいた方たちの船と我々艦娘10人を一時的でいいので呉に入港させていただけないでしょうか。」

呉提督「...分かった。君には申し訳ないことをしたな、連絡手段が遮断されてる可能性を全然考えていなかった。本当にすまない。」

能代「い、いえ、そんな...」

呉提督「それで、その船の中から連絡してくれているんだよね?」

能代「はい。」

呉提督「その船の者に電話をかわってもらうことはできるかい?」

能代「分かりました。」

受話器渡し

艦長「お電話かわりました、護衛艦「こんごう」の艦長です」

呉提督「初めまして、海軍呉鎮守府の提督です。この度は艦娘たちの救助、保護をしていただき、本当にありがとうございます。」

艦長「いえ、海を守り、人を助けるのが我々の任務ですので。」

呉提督「話は能代君から聞きました。私としては呉に入港し、補給をしていただくことに異論はないのですが...海軍の中にはやはり見ず知らずの者が大勢港に入ってくることをよく思わない者もいるでしょうから、いったん1隻だけで指揮官と先ほどの能代君を乗せて呉に来ていただくことはできますか?」

艦長「...なるほど、分かりました。この後4時間ほどでそちらに着くと思いますが、すぐ向かってもよろしいでしょうか?」

呉提督「ええ、問題ないですよ」

艦長「ではそういうことで、よろしくお願いいたします。」

呉提督「こちらこそ、艦娘たちをよろしくお願いします」

 

ガチャリ

夕立「だれか来るっぽい?」

呉提督「ああ、お客さんだよ」

 

艦長「能代さん、ご協力、本当にありがとうございます」

能代「いえ、私たちも助けていただきましたから。」

艦長「それで、呉の提督さんが一旦1隻のみで我々の指揮官と能代さんを乗せて呉に来てほしいとおっしゃっていたのですが、来ていただけますか?」

能代「はい、分かりました!」

 

---医務室

能代「能代戻りました」

霧島「あ、能代さん」

金剛「お帰りなサーイ!どうでした?」

能代「はい、一旦OKは出してくださいましたが、まずは私と自衛隊さんの指揮官に船1隻で来てほしい、ということです。」

摩耶「なるほど」

明石「優しい人...なんですか?」

能代「はい、私が知る限りではすごくお優しい方です!」

夕張「佐世保があんなのだったから、私軍人不信になりかけで怖いのよね...」

明石「いい人にせよ悪い人にせよ、私たちもこの船の人たちも彼に頼るしか方法がありませんからね...」

 

---艦橋

艦長「...ということだ。"おおたか"に私と能代さんが乗っていき、呉の提督と話してくる。」

副長「艦長が直接行ってもよろしいのですか?」

艦長「我々にとっても、艦娘たちにとっても、そろそろ港に入らないとまずいからな。向こうの言うとおりにするべきだろう。」

田崎「艦長、"しらたか"に分けた砲弾、"おおたか"に戻した方がよいですか?」

艦長「そうだな、分けた内の半分だけ"おおたか"に戻せ。」

田崎「了解」

 

---ミサイル艇"おおたか"

こんごう艦長「準備はよろしいですか?」

能代「は、はい!」

こんごう艦長「では」

おおたか艇長「行きましょう」

 

 

 

 

おおたか艇長「もう少しで広島湾に入ります」

こんごう艦長「了解」

おおたか乗員「...ん?あれは」

おおたか艇長「どうした?」

おおたか乗員「艦娘らしき人が1人、近づいてきます」

能代「誰でしょう?」

 

おおたか乗員「こ、こんにちは」

時雨「やあ、君たちがお客さんだね?話は提督とゆうだちから聞いているよ。ついてきて。」

おおたか艇長「ありがとうございます。」

おおたか乗員(すっごい美人さんだった...)

 

こんごう艦長「見えてきましたね」

能代(たった1か月前だけどなんだか懐かしい...海から見るのは初めてだけど)

おおたか艇長「あそこに着岸すればいいようですね。」

こんごう艦長(うまくいってくれるといいのだが...)

 

---続く




読んでいただきありがとうございます!
ところどころ能代の口調が安定しないところがあります、ごめんなさい。
今回でこのシリーズも第10話ですが、まだまだ内容が行ったり来たりですね...
もしよければ次回も読んでいただけると幸いです!
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