こんごう艦長(まぁ、撃つしかないんだがな)
こんごう艦長(人命よりルール優先なんて、それこそ自衛官としてあるまじき行為だ。)
こんごう艦長「よし、あきづきへ指示、主砲による攻撃を許可する。ただし1発のみだ」
こんごう副長「了解、伝えます」
あきづき副長「攻撃の許可が出ました。ただし1発のみ」
あきづき艦長「1発...か」
あきづき艦長(確かに1発で当てられる確率がより高いのはこちらのMk.45か)
あきづき艦長「よし、攻撃しろ」
---あきづきCIC
攻撃指揮官「対水上戦闘用意!」
一般警報「ポーンポーンポーンポーンポーン」
CIC戦闘員「各部対水上戦闘用意よし!」
攻撃指揮官「よし」
攻撃指揮官(砲をむこう側に向けたいが...ばれるか?)
攻撃指揮官(全力で回したとして、敵に攻撃と捉えられる前に撃てるか?)
攻撃指揮官(相手の注意を別の者に引き付けたいが...)
攻撃指揮官(...おそらく無理だろう、引き付ける行為自体を攻撃と捉えられてしまいそうだ)
攻撃指揮官(潔く撃つしかないようだな)
攻撃指揮官「主砲攻撃始め、発射弾数は1発のみ、敵船に正確に当てろ。それから撃つ直前まで砲自体は動かすな。動かすときも、できる限り早く向けろ」
砲術長「了解!」
攻撃指揮官「ふぅ....よし!」
攻撃指揮官「対水上戦闘、作戦指揮官指示の目標...」
攻撃指揮官「撃ち―方始め―!!」
Mk.45 5インチ単装砲「キュイ――ン(旋回&照準)」
ダン!!
小型船「ドカ―――ン」メラメラ
佐世保提督「ガッ」
CIC戦闘員「ターゲットキル」
あきづき乗員(艦橋)「爆破閃光視認」
攻撃指揮官「攻撃やめ」
攻撃指揮官「艦長、主砲攻撃目標へ命中、敵船撃沈したと思われます。対水上戦闘用具納めます。」
艦長(艦橋)「よし」
攻撃指揮官「対水上戦闘用具納め」
CIC戦闘員「...各部対水上戦闘用具納めよし」
艦長「こんごうへ、目標撃沈、報告」
副長「了解」
海軍関係者「...」
佐世保提督「ケラケラケラ」
海軍関係者(狂っていやがる)
あきづき乗員「!...すみません!」
海軍関係者「ん?なんだ?」
あきづき乗員(大きな音がするので耳をふさいでください)
海軍関係者(!...分かった)
海軍関係者(何が始まるんだ?)スッ
ドォ――――ン
海軍関係者「んなっ!?」
船「ドゴ―――ン」
海軍関係者(轟音とともに、船は爆発、炎上)
海軍関係者(みるみる沈んでいった。)
海軍関係者(着弾時になんとなく悲鳴が聞こえた気がするが、それ以外は佐世保提督の声は聞こえなかった)
海軍関係者(燃えながら沈みゆく船の残骸の一部には、血かオイルかもよくわからない赤黒いものが飛び散っていた。)
海軍関係者「...はっ!君たち、こちらへ!」
佐世保駆逐艦たち「!」ザザザ~
海軍関係者「さて、そっちの君たちは...」
闇艦娘3人「...」フラリ...バシャン
海軍関係者「!?」
あきづき乗員「っ!船に助け上げて!」
海軍関係者「横須賀艦隊の者も手伝え!」
横須賀艦娘達「は、はい!」
こんごう副長「...だそうです。あきづき内火艇が救助した3名は、例の大和、長門、陸奥の戦艦娘。現在はあきづきに収容、処置を行っていますが意識は戻っていないとのこと。他の佐世保所属の駆逐艦たちも、あきづきに乗り込みました。」
こんごう艦長「わかった。陸上部隊の方は?」
こんごう副長「突入時は"しらたか"を襲った空母"加賀"が攻撃してきたようですが、ちょうど"あきづき"が小型船を撃沈したころに攻撃がピタリとやみ、近づいてみると他の3人と同じように倒れていたとのことです。」
こんごう艦長「とりあえずは成功...だな」
こんごう副長「艦隊はこのまま宮崎沖まで進み、呉艦隊と我々は離脱、という形になるようです。軍関係者は呉で降ろすことになっています。」
こんごう艦長「ご苦労。今のままの速力で、艦娘と衝突しないよう注意しながら艦隊についていけ」
こんごう副長「了解」
---あきづき艦内
作戦指揮官「結局俺の出番はほとんどなかったな。」
海軍関係者「そう落ち込まないでください。予定とは違いましたし、あなたを前線へ行かせるわけにはいきませんよ」
作戦指揮官「まぁそんな話は置いといて...お前はどう思う」
海軍関係者「一言でいえば"化け物"...でしょうか」
作戦指揮官「...俺も左舷の通路から見ていた。一瞬で敵船へ向きを変え、たった1発で正確に的を射抜いた。正直背筋が凍ったよ。」
海軍関係者「推進機も我々のとは大きく違うようですし、船の構造も何もかも...やはり彼らがこの世界の者ではないことは確かでしょう。」
作戦指揮官「そうだな。」
作戦指揮官「...」
海軍関係者「どうされました?」
作戦指揮官「...着弾したときの爆発、見たか?」
海軍関係者「はい。大爆発、という感じではありませんでした。」
作戦指揮官「そうだ。ろくに艦砲への装甲を施していない船であの威力では、高精度で当てたところで艦隊戦では役に立たないだろう。しかも前に1門のみ。他の兵装といえば、艦橋の前と航空機格納庫の上にある変わった形の機関砲と、盾がついた機関銃が4基のみ。軍艦にしては軽武装過ぎる。」
海軍関係者「!...そうですね」
作戦指揮官「まあ向こうも軍人、こちらも軍人だ。手の内を明かし切らないのはもっともだろう。あの制度の兵器を作る者たちだ。きっととてつもない奥の手を持っているはずだ。呉の提督には十分監視しておくよう伝えてくれ。」
海軍関係者「了解。」
---続く
お読みいただきありがとうございました
どのくらいでこのシリーズを終わらせるか考え中です。
もしよかったら次回も読んでいただけると幸いです