艦娘と、深海棲艦と、護衛艦と   作:ソロモンのみなも

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第19話 砲撃

こんごう艦長(まぁ、撃つしかないんだがな)

こんごう艦長(人命よりルール優先なんて、それこそ自衛官としてあるまじき行為だ。)

こんごう艦長「よし、あきづきへ指示、主砲による攻撃を許可する。ただし1発のみだ」

こんごう副長「了解、伝えます」

 

 

 

 

 

あきづき副長「攻撃の許可が出ました。ただし1発のみ」

あきづき艦長「1発...か」

あきづき艦長(確かに1発で当てられる確率がより高いのはこちらのMk.45か)

あきづき艦長「よし、攻撃しろ」

 

---あきづきCIC

攻撃指揮官「対水上戦闘用意!」

一般警報「ポーンポーンポーンポーンポーン」

CIC戦闘員「各部対水上戦闘用意よし!」

攻撃指揮官「よし」

攻撃指揮官(砲をむこう側に向けたいが...ばれるか?)

攻撃指揮官(全力で回したとして、敵に攻撃と捉えられる前に撃てるか?)

攻撃指揮官(相手の注意を別の者に引き付けたいが...)

攻撃指揮官(...おそらく無理だろう、引き付ける行為自体を攻撃と捉えられてしまいそうだ)

攻撃指揮官(潔く撃つしかないようだな)

攻撃指揮官「主砲攻撃始め、発射弾数は1発のみ、敵船に正確に当てろ。それから撃つ直前まで砲自体は動かすな。動かすときも、できる限り早く向けろ」

砲術長「了解!」

攻撃指揮官「ふぅ....よし!」

攻撃指揮官「対水上戦闘、作戦指揮官指示の目標...」

 

攻撃指揮官「撃ち―方始め―!!」

 

 

 

Mk.45 5インチ単装砲「キュイ――ン(旋回&照準)」

 

ダン!!

 

 

 

 

小型船「ドカ―――ン」メラメラ

佐世保提督「ガッ」

 

 

 

 

 

CIC戦闘員「ターゲットキル」

あきづき乗員(艦橋)「爆破閃光視認」

攻撃指揮官「攻撃やめ」

攻撃指揮官「艦長、主砲攻撃目標へ命中、敵船撃沈したと思われます。対水上戦闘用具納めます。」

艦長(艦橋)「よし」

攻撃指揮官「対水上戦闘用具納め」

CIC戦闘員「...各部対水上戦闘用具納めよし」

艦長「こんごうへ、目標撃沈、報告」

副長「了解」

 

 

 

 

 

 

 

海軍関係者「...」

佐世保提督「ケラケラケラ」

海軍関係者(狂っていやがる)

あきづき乗員「!...すみません!」

海軍関係者「ん?なんだ?」

あきづき乗員(大きな音がするので耳をふさいでください)

海軍関係者(!...分かった)

 

海軍関係者(何が始まるんだ?)スッ

 

 

ドォ――――ン

 

 

海軍関係者「んなっ!?」

船「ドゴ―――ン」

 

海軍関係者(轟音とともに、船は爆発、炎上)

海軍関係者(みるみる沈んでいった。)

海軍関係者(着弾時になんとなく悲鳴が聞こえた気がするが、それ以外は佐世保提督の声は聞こえなかった)

海軍関係者(燃えながら沈みゆく船の残骸の一部には、血かオイルかもよくわからない赤黒いものが飛び散っていた。)

海軍関係者「...はっ!君たち、こちらへ!」

佐世保駆逐艦たち「!」ザザザ~

海軍関係者「さて、そっちの君たちは...」

闇艦娘3人「...」フラリ...バシャン

海軍関係者「!?」

あきづき乗員「っ!船に助け上げて!」

海軍関係者「横須賀艦隊の者も手伝え!」

横須賀艦娘達「は、はい!」

 

 

 

 

 

こんごう副長「...だそうです。あきづき内火艇が救助した3名は、例の大和、長門、陸奥の戦艦娘。現在はあきづきに収容、処置を行っていますが意識は戻っていないとのこと。他の佐世保所属の駆逐艦たちも、あきづきに乗り込みました。」

こんごう艦長「わかった。陸上部隊の方は?」

こんごう副長「突入時は"しらたか"を襲った空母"加賀"が攻撃してきたようですが、ちょうど"あきづき"が小型船を撃沈したころに攻撃がピタリとやみ、近づいてみると他の3人と同じように倒れていたとのことです。」

こんごう艦長「とりあえずは成功...だな」

こんごう副長「艦隊はこのまま宮崎沖まで進み、呉艦隊と我々は離脱、という形になるようです。軍関係者は呉で降ろすことになっています。」

こんごう艦長「ご苦労。今のままの速力で、艦娘と衝突しないよう注意しながら艦隊についていけ」

こんごう副長「了解」

 

 

 

 

 

 

---あきづき艦内

作戦指揮官「結局俺の出番はほとんどなかったな。」

海軍関係者「そう落ち込まないでください。予定とは違いましたし、あなたを前線へ行かせるわけにはいきませんよ」

作戦指揮官「まぁそんな話は置いといて...お前はどう思う」

海軍関係者「一言でいえば"化け物"...でしょうか」

作戦指揮官「...俺も左舷の通路から見ていた。一瞬で敵船へ向きを変え、たった1発で正確に的を射抜いた。正直背筋が凍ったよ。」

海軍関係者「推進機も我々のとは大きく違うようですし、船の構造も何もかも...やはり彼らがこの世界の者ではないことは確かでしょう。」

作戦指揮官「そうだな。」

作戦指揮官「...」

海軍関係者「どうされました?」

作戦指揮官「...着弾したときの爆発、見たか?」

海軍関係者「はい。大爆発、という感じではありませんでした。」

作戦指揮官「そうだ。ろくに艦砲への装甲を施していない船であの威力では、高精度で当てたところで艦隊戦では役に立たないだろう。しかも前に1門のみ。他の兵装といえば、艦橋の前と航空機格納庫の上にある変わった形の機関砲と、盾がついた機関銃が4基のみ。軍艦にしては軽武装過ぎる。」

海軍関係者「!...そうですね」

作戦指揮官「まあ向こうも軍人、こちらも軍人だ。手の内を明かし切らないのはもっともだろう。あの制度の兵器を作る者たちだ。きっととてつもない奥の手を持っているはずだ。呉の提督には十分監視しておくよう伝えてくれ。」

海軍関係者「了解。」

 

---続く

 

 

 

 

 

 




お読みいただきありがとうございました

どのくらいでこのシリーズを終わらせるか考え中です。

もしよかったら次回も読んでいただけると幸いです
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