艦娘と、深海棲艦と、護衛艦と   作:ソロモンのみなも

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第22話 カレー

 

呉提督「...と、言うことになりましたから当分は安泰だと思います。」

こんごう艦長「そうですか、よかったです...」

呉提督「元の世界へ戻る方法は何か見つかりましたか?」

こんごう艦長「いえ、何も...」

こんごう艦長「当分はお世話になりそうです、申し訳ない」

呉提督「いえいえ。それはさておき、昨日のの戦闘で修理や補給が必要なことはなかったんですか?以前補給したときは補充しなかった兵器も使ったそうですが」

こんごう艦長「...」

呉提督「...まあ、お互いに明かせないこともあるでしょう。そちらが必要でないならば、こちらから言うことはないです。」

こんごう艦長「...助かります」

呉提督「では、また何かあればお答えします」

こんごう艦長「お願いします」

 

 

 

---こんごう機関室

田崎「整備の方はどうだ?」

こんごう整備員「はい、機関係に問題はなさそうです。最大戦速で航行することが多かったので心配していた個所も、大丈夫そうですよ。」

田崎「いざって時に動けなくなったら困るからな。昨日の戦闘で、敵潜水艦が見つけにくい上に無誘導の長魚雷を使ってくることが分かったし、回避運動が取れるようにしておかないと命取りになる。」

こんごう整備員「長魚雷なんでしょうが、大きさは我々の短魚雷より小さかったですよね...。我々の世界の船に命中した際の被害はどれくらいになるんでしょうか。」

田崎「どうだろうな...。当然把握しておきたい情報だが、こちらが情報を明かしていないのに海軍が実験などに付き合ってくれるのは思えん。」

こんごう整備員「ですよね...」

田崎「今のところ転移した日の最初の戦闘でこの"こんごう"が被弾した敵戦闘機機銃弾1発のみ。被弾箇所はへこむ程度だったから、恐らくは我々の世界の物理法則を信じていいと思う。何なら彼女たちが使ってる砲弾より、見た目は127mm砲弾の方がでかいからな。ただ問題は爆発した際の威力だ、機銃弾でわかる情報じゃない。」

こんごう整備員「そのあたりも、艦長とはお話になられたんですか?」

田崎「いや、まだだな。」

こんごう整備員「...あ、そういえば」

田崎「なんだ?」

こんごう艦長「今日、カレーでしたよね。艦娘さん達と交流するとか」

田崎「ああ、そうだったな」

 

 

 

 

 

田崎(昨日の作戦の前に、呉の提督が"カレー、やっぱ食べるんですか?"って言ったのが始まりで、今日はカレー交流会的なのをやるって話になっていた。)

田崎(その後にあんな作戦があったから、すっかりわすれていた。)

 

 

---鎮守府内の食堂

ガヤガヤ

田崎「楽しそうにやってるな。」

こんごう乗員A「だって、こんなかわいい子たちに囲まれて、こんなうまいカレー食えるんですもん。そりゃあ最高の気分ですよ。」

田崎「はぁ、羽目を外しすぎるな。」

こんごう乗員達「了解!」

田崎(5隻の乗員全員が同時に参加するのなんて無理だし、そもそも護衛艦3隻のうち1隻は必ずレーダーフル活用の警戒を行うことになっているので、代わりばんこに参加することになっている。)

田崎「...うわぁ」

田崎(ずっと海にいたからか、作戦終わって気が緩んでいるからか、ナンパしまくるチャラそうな乗員)

田崎(逆に何もしなくても艦娘さん達が寄ってくるイケメン乗員)

田崎「...みんな我々が今どういう状況なのか覚えているのか?」

田崎(というか、ただのカレー交流会がパーティーみたいなノリになっている)

田崎「艦艇乗員は異世界転生にあこがれたことのあるオタクばかりなのか...」

呉加賀「...うっとおしいです、やめてください」

こんごう乗員B「ち、ちょっとぐらいお話ししようよぉ」

呉加賀「うわぁ...」

ガシッ

こんごう乗員B「おわっ」

田崎「お前ガチで引かれてるじゃねえか」

こんごう乗員B「だ、だってぇ...デュフ...こんな美少女たちが目に前にいるってのにぃ」

田崎「...お前そんなキャラとしゃべり方じゃなかっただろ」

呉加賀「!」

呉加賀「あなたは確か昨日の作戦に来ていた駆逐艦の攻撃指揮官だったわね。」

田崎「は、はい。そうですが」

呉加賀「とても見事な戦闘でした。」

田崎「そ、それはどうも。ありがとうございます」

呉加賀「...その階級で知らない艦娘に敬語を使うとはね。きっとあなたはいい人だわ。」スタスタ

田崎「...行っちゃったな。」

こんごう乗員B「...なんで」

田崎「ん?」

こんごう乗員B「なんで砲雷長にあんなデレてたんですか!!!」

田崎「知らんわ!」

こんごう乗員B「俺だって頑張って役割をこなしたのに...」

田崎「...まあ、現場の者より指揮する側が褒められる世界だからな。お前より俺。俺より副長。副長より艦長だ。たたえられたけりゃあ出世しろ。」

こんごう乗員B「はい...」

田崎「はぁ...まったく」スタスタ

田崎「...」

田崎(でも、ちょっとあの娘)

田崎(初恋の女の子に似てたな)

田崎(その子には振られたけど)

田崎(あの頃が懐かしい)

田崎(というか、元の世界自体が懐かしい。)

田崎(まだそんなたっていないんだけどな...)

田崎(俺は独身だが、お相手がいる奴らはかわいそうだな)

田崎(おやじ、心配してるだろうな)

田崎(お袋のカレーが食べてぇな)

田崎(...)

田崎(いったい俺たちはいつ)

 

田崎「帰られるんだろう...」

 

---続く




お読みいただきありがとうございました

ぱかライブTV Vol.9を見ていたので、始めの方全然手がつきませんでした。

そろそろクライマックスに向けて話を進めていこうかと思いますが、あと何話ぐらいで完結させるかはまだ決めていません。

もしよかったら次回も読んでいただけると幸いです
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