機長「なるほど、確かに地形は絶対に佐世保だ。だが人工物の多くが違うものになっているな...」
副操縦士「基地が...」
乗員「戦時中の写真によく似ていますね。」
機長「映像送る」
乗員「ん?飛翔物体接近中!あれは...!」
---佐世保鎮守府
闇大和「明石、霧島、雷、照月の4名が無断出撃しました。ですが速力で劣ってしまい追跡できませんでした。」
佐世保提督「は?どいつもこいつも舐めたマネしやがって...」
闇長門「どうする」
佐世保提督「全員見つけ次第沈めろ。もっとも最初の6人は既に海の底だろうがな」
闇艦娘5人「了解」
闇一航戦2人「!」
闇加賀「見たことのない航空機が接近中。」
闇赤城「主翼がありません。大きな回転翼が上部についています。色は白、小さな日の丸が両面に。後方に"海上自衛隊"との表記があります。」
佐世保提督「なんだそいつ」
闇加賀「...離れていくようね」
佐世保提督「大本営の回し者かもしれん、警戒しておけ」
闇艦娘5人「了解」
---佐世保沖こんごう艦内
副長「うーん...」
田崎「これは確実に佐世保ですが...」
艦長「...要は我々が今朝出港した佐世保ではない佐世保...だな?」
副長「そうですね...」
田崎「水の上に浮かぶ女性たちに、目が光る女性たち」
副長「彼女たちから発進する生物と人工物が合わさった機体...」
田崎「そして鋼鉄で治る傷」
副長「佐世保だけでなく、何もかもが出港した時とは違う...」
艦長「一番可能性が高いのは...元とは違う世界に来てしまった...か」
副長「そんなことが起こるトリガーになりえるのは...」
田崎「轟音、振動とともに多数の機器が異常をきたしたあの時」
艦長「状況証拠的に、違う世界に転移した、と考えて間違いないだろう」
副長「今後はどういう動きをするべきでしょうか」
艦長「乗員の安全が最優先、その次に元の世界へ戻ること、だな。」
田崎「は!」
副長「他4隻へも通達します」
艦長「田崎は私と医務室へ行くぞ。さらに詳しい話を彼女たちから聞こう」
田崎「了解」
副長「ヘリはどう動きます?」
艦長「あきづきへ帰投させろ」
副長「了解」
副長「こんごうからあきづきへ、航空機帰投せよ」
あきづき乗員(無線)「こんごう副長!」
副長「どうした?」
あきづき乗員(無線)「飛翔物体が接近してきたため、へりは佐世保から退避しています」
副長「何!?飛来してきたやつと同じか?」
あきづき乗員(無線)「いいえ、それが...」
---こんごう医務室
艦長「なるほど、終戦後すぐに"深海棲艦"なる人型の艦艇群が現れ、戦争に...」
摩耶「ああ。」
夕張「戦後すぐでどの国も軍備が整っていないところでした。圧倒的な数を前に、所要国の軍艦は減っていくばかり、海路を絶たれているため資源の輸送もままならず、日本のような島国はあっという間に艦艇が全滅、アメリカやソ連も資源はあれど圧倒的はやさで減りゆく艦艇に建造が間に合わず...」
霧島「人類は滅亡...誰もがそう思っていた時に...」
田崎「現れたのが、あなたたち艦娘ということですね?」
明石「はい、そうです。」
艦長「なるほど...」
能代「お話を聞いている限り、あなた方はこの世界の方じゃないんですか?」
艦長「どうやらそのようです。この世界では"大日本帝国海軍"のままのようですが、私たちの世界では戦後に軍が解体されています。」
田崎「"深海棲艦"なる者も現れていません」
雷「?でもこの船駆逐艦なんでしょ?軍じゃないの?」
艦長「日本はアメリカに負けた後、陸海の軍が解体されたんです。」
田崎「そんな時に北朝鮮が韓国へ進撃、朝鮮戦争が勃発、日本にいた約8万人のアメリカ兵は朝鮮半島へ行ってしまい、日本の警備と防衛力の強化が求められました。」
艦長「そこでGHQは海上保安庁の8千人増員と、自衛隊の前身である警察予備隊の設立を指示。」
田崎「その後他国と条約等いろいろあって日本は完全にアメリカの傘下になり」
艦長「紆余曲折あった後警察予備隊と海上保安庁から独立した"警備隊"は保安隊という組織にまとめられ、その後1954年に自衛隊法成立、これにより陸上、海上、航空、の3つの自衛隊が設立されました。」
霧島「なるほど、大体は理解しましたが、なぜ"軍"ではなく"自衛隊"なんでしょうか?」
田崎「日本は憲法9条により、軍隊は持たないと決めています。」
艦長「防衛に軍は必要ですが、他国に侵略し、非人道的な戦法をとるなどした日本は軍を持たない、と決めたので軍は保有できない。そこでできたのが、防衛のみを行う軍事力を持った組織、自衛隊です。」
金剛「"防衛のみの組織"と"軍"の違いは何なんデース?」
田崎「我々の行動には専守防衛という縛りがあります。」
艦長「相手から攻撃を受けない限り、拳銃1発撃てないんです。要は"正当防衛"としてのみ武器を使用できる組織ってことです。」
霧島「侵略ができないってことですね。」
艦長「そうです。」
艦長「この船と乗員は、海を守る"海上自衛隊"に所属しているのですが...」
田崎「訓練中になぜかこの世界に飛ばされてしまったようです。」
夕張「な、なるほど...」
ガチャ
副長「艦長!」
艦長「どうした?」
副長「偵察に行ったヘリに飛翔物体が接近、ヘリは佐世保上空から退避したそうです!」
艦長「何!?またあの機体か?」
副長「いえ、それが...」
副長「小さなゼロ戦です」
---続く
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歴史はにわかなので間違ってるところや誤解をまめく表現があるかと思いますが、ご了承ください。
もしよかったら、続きも読んでいただけると幸いです!