艦長「ゼロ戦...?」
摩耶「佐世保に偵察しに行ってたのか!?」
田崎「は、はい。」
金剛「...」
霧島「この船は佐世保に行くのでしょうか?」
副長「もともとそのつもりだったんですが、かすかに見えた佐世保の景色がおかしかったので、SH-60K哨戒ヘリコプターを偵察に向かわせ、状況が分かるまでは現在位置で待機、ということでした。」
艦長「それで、先ほどの報告の続きは?」
副長「はい、接近してきたのは"あきづき"に落ちた機体と同じぐらいの大きさをした零式艦上戦闘機と思しき機体、色は白で識別帯は赤線が二本とのことです」
雷「加賀さんの艦載機だわ」
艦長「加賀さんというのは」
明石「佐世保鎮守府の主力空母の1人です。」
田崎「鎮守府を警備してるんですね?」
夕張「そうです」
副長「えーと、皆さんは佐世保基c...じゃなくて佐世保鎮守府所属なのですか?」
艦娘たち「...」
摩耶「...そうだ」
副長&田崎「...」
艦長「...何か複雑な事情がおありなんですね?」
金剛「はい」真顔
田崎(それから艦娘さん達はかわるがわる説明をしてくれた)
田崎(鎮守府のこと、提督のこと、彼女たち自身のこと)
田崎(佐世保鎮守府は我々の世界でいう"ブラック企業"のさらに悪化した状態らしい)
田崎(ほとんどの娘が涙を流しながら震えていた)
田崎(生々しい体験を話す子もいた)
田崎(今回も無理のある作戦に出撃させられたうえ、轟沈寸前の状態で進撃させられそうになったため、通信を切って逃げてきたらしい。後の4人は前の6人を助けに来たようだ。)
艦長「つまり、佐世保に行かないでほしい、自分たちがここにいることを黙っていてほしい、ということですね?」
金剛「そうデス」
艦長「分かりました。しかし我々も元の世界に戻るまで補給なしでというわけにはいかないと思います。日本語が通じるんですし、ヘリも見つけられてしまったようですから、この世界の海軍に全く関わらず、というわけにもいきません。万が一にも攻撃されたりしたら大変ですから。」
金剛「そうデスカ...」
副長「...ではこういうのはどうでしょう。我々が乗っている"こんごう"、そして"まや""あきづき"は現在地に残り、ミサイル艇のどちらか1隻が佐世保へ行き、対話を試みる。もちろん皆さんがここにいることは明かさずに」
艦長「うむ、こちらとしては問題ないが、どうでしょう?」
金剛「摩耶」
摩耶「...わかった、それでいいぜ」
艦長「分かりました。副長、退避した後ヘリはどうした?」
副長「佐世保から少し離れた場所でホバリング中です」
艦長「よし、あきづきに戻るよう指示、引き続き対空警戒を厳となすよう伝えろ。それから"しらたか"を佐世保へ、副長もついていけ。」
副長「了解!」
---ミサイル艇"しらたか"
しらたか艇長「なるほど、了解しました」
こんごう副長「すぐに出発願います。」
しらたか艇長「はい。」
こんごう副長(しらたかは高速で大島などの島々の間を抜け、右方向へ舵を切った)
こんごう副長「この辺りからは低速でゆっくりと行きましょう」
しらたか艇長「了解」
---佐世保鎮守府
闇加賀「...今度は船舶が来ました」
佐世保提督「船?大きさは?」
闇赤城「約50m。鼠色塗装の艦艇のようです。」
佐世保提督「装備は?」
闇加賀「艦首に単装砲1門、中部両舷に機銃あり。」
佐世保提督「貧弱だな。補助系の船か?」
闇赤城「艦首両舷及び艦橋上部にに"829"との表記有。また艦尾両舷には"しらたか"と書かれています」
佐世保提督「白鷹?確か水雷艇と敷設艦の名前だったな。」
闇加賀「...湾の入り口で停止しました」
闇赤城「手旗信号です」
佐世保提督「何と言ってる」
闇赤城「ワレテ テキイナシ ニュウコウ キョカ モトム」
佐世保提督「旗は?」
闇加賀「艦首に日章旗、マストに軍艦旗」
佐世保提督「チッ、大本営か?とりあえず入港させろ。長門、出迎えろ。大和と陸奥は俺について来い。一航戦はそのまま警戒に当たれ。」
5人「了解」
---しらたか
しらたか艇長「信号が伝わっていればいいのですが...」
しらたか乗員「水上目標接近、艦娘と思われます。数は1です。」
こんごう副長「来ましたね」
しらたか艇長「さて、どうなる...」
闇長門「戦艦長門だ。提督から入港許可が出た。ついてくるように」ハイライト無し
---回想
副長「薬?」
夕張「はい、そうです。提督は鎮守府の主力艦である長門さん、陸奥さん、赤城さん、加賀さん」
夕張「そして大和さんを薬物で従えています」
艦長「戦艦...大和...」
田崎「要するに提督の言うことを何でも聞きてしまうわけですね。」
摩耶「ああ、そうだ。」
金剛「あの5人には鎮守府の艦娘が総出で向かって言っても勝てまセ―ン。だから鎮守府のみんなは反旗を翻せないんデース。」
副長「つまり提督の意思次第で攻撃してくる可能性もあるのか...」
こんごう副長「戦艦長門さん、ほんとに目にハイライトがありませんね。」
しらたか艇長「そうですね。敵対行動ととられかねない行為には気をつけましょう」
こんごう副長「このままうまく対話が成功するといいのですが...」
しらたか艇長「うーむ...」
しらたか乗員「あそこの岸壁へ、との指示です」
しらたか艇長「よし、指示に従え。」
こんごう副長(いよいよだ...)
---続く
読んでいただきありがとうございます!
マップや衛星写真などを見ながら書きましたが、佐世保付近で実際に船に乗ったことがないので、佐世保湾付近の描写に誤りがあるかもしれません、ご容赦ください。
もしよければ続きの方もよろしくお願いします!