ロドス基地へと戻った俺たちは今後のことを話すために会議を開いた。
ケルシー「では各自の報告。私からはヤツらの背後にいる連中のことだが…一つだけ分かったことがある。」
月夜「なんだ?」
ケルシー「ビューティメイダーが黒いマントを纏った謎の人物と交渉していたことが監視カメラで分かった。しかしソイツはフードを装着していたから素顔を見ることは出来なかったが…」
月夜「俺たちに自分たちの素性をバレたくはないんだろうな…」
ケルシー「それで?月夜からは何か分かったことはあったか?」
月夜「あぁ…アーミヤの手伝いも借りながら今まで倒したメイダーの液体を解剖してみたんだが…」
アーミヤ「月夜さん。」
月夜「あぁ…」
アーミヤ「彼女たちの身体は共通して同じものが使われていました。」
二アール「同じもの?プリキュアのことは月夜から全員が十人十色の戦士と聞いた。」
月夜「だが、メイダーは違ったんだ。ヤツらは水も炎も風も雷も使えない。ヤツらはISの力を使ってそれを模倣してるに過ぎない。」
アーミヤ「そして私、ドクター、そして月夜さんが一緒に研究を進めた結果。ある可能性が出てきました。」
ドクター「たぶん。みんな予想がつかないと思う。」
月夜「アイツらは、ある種のクローンだ。」
「「!?」」
ケイシー「つまりこの世界のデザイナーベビーということか?」
月夜「残念ながら生態兵器と言われるとそういうわけではない。」
ドクター「彼女たちは前座のために造られた所謂、プロトタイプだよ。」
月夜「あらゆる方法でオリジナルたちの髪や汗を採取し、そこから身体の組織を形成した可能性がある。」
ドクター「そしてそれを運ぶ母船としてあのゲネガーグを使った可能性がある。」
ドーベルマン「そうか…見た目を怪獣にすれば、その証拠は隠せる。ヤツの身体のなかは貨物専用機だったというわけか。」
月夜「確かに言われれば貨物専用機だ。そしてそれが着陸したと同時にヤツらが目を覚ますシステムに設定されたんだろうな?」
Mon3tr「随分と信じられない話だね。ならばそのビューティメイダーと話をしていた例の人物が…」
ケルシー「あぁ、ソイツらを作ったに違いない。」
二アール「となると…これはこの世界の問題だけじゃないぞ?」
アーミヤ「はい。これは多次元、つまり哀良さんのいうスフィア・リム全体に関わることにになります。」
冥「このことはすでに一葉には報告済よ。嫌な結果がなきゃいいけど…」
すると会議中に慌てて兵士の1人が入ってきた。
兵士「大変です!マーチメイダーが現れたようです!」
月夜「場所は!」
兵士「ゲネガーグが墜落した近くです!」
月夜「今回は俺と冥、そしてアーミヤでいこう。ドクター、メイダーの解剖の続きは任せた。」
ドクター「わかった。」
ロドス基地を離れた俺たちはマーチメイダーが現れたというゲネガーグが墜落した場所へとやってきた。そして目の前にいたのは…
マーチメイダー「待っていたぞ。仮面ライダー、そしてプリキュア!」
冥「アナタ、色々と吐かせてもらうから覚悟しなさい?」
月夜「何を企んでいるかは知らないが、お前は所詮はパチモンのクローンだ。ここで倒させてもらう!」
ウィザード!
龍騎!
パッション!
ビート!
セッション!
フュージョンチェンジ!
月夜「変身!」
冥「チェンジ。ギアアップ!」
フュージョンライズ!
仮面ライダージード!イリュージョンドラゴンナイト!
フュージョンチェンジ!
キュアスレイヤー!ハートフルハピネス!
俺と冥は変身したあとにマーチメイダーへと攻撃を仕掛けようとするが…
ビューティメイダー「お待ちなさい。」
そこに乱入するように現れたのはメイダーの最後、ビューティメイダーだった。
冥「ビューティメイダー!?」
月夜「どうしてここに?」
ビューティメイダー「2対1では分が悪いでしょう。」
マーチメイダー「助けに来てくれたのか!すごく助かっ…」
と、マーチメイダーが勝利を確信してビューティメイダーへと近づこうとしたその時だった。
マーチメイダー「がっ!?そんな……貴様、どうして!?」
ビューティメイダー「ごめんなさいね?アナタはあそこで3人を取り込んだ後にもう用済みが確定となりましたの。後はアナタを吸収し、私が進化するのみ!」
マーチメイダー「そうか…最初から私はお前に操られたんだなぁ…」
マーチメイダーはその言葉を放ったあとに気絶。その場で倒れた彼女を確認したビューティメイダーは彼女に口付けして吸収していった。そして…
そして彼女の服装と髪が変化していった。
ビューティメイダー「はっはははは!これよこれ!これを待っていたのよっ!ははははははは!」
ビューティメイダーがそう高笑いしたあとにレイピアらしきものを召喚。それを使って俺たちに襲いかかろうとする。
冥「信じられない…さっきよりも火力が高くなってる!」
ビューティメイダー「当たり前ですわ。今の私は全てのメイダーの力を結集させておりますから!」
月夜「だが、それは欠点でもある。」
ビューティメイダー「なに?」
月夜「所詮はDNAを模倣して作ったパチモンだ。その身体に流れる体組織はすでにボロボロになっているということだ!」
ビューティメイダー「そんなこと! 有り得るわけがありませんわ!」
そう言った途端、彼女の右腕の肌に何かしらの亀裂ができ始めた。それを確認した俺は新たなカプセルを取り出す。
ゼッツ!ゼロワン!
月夜「お前にこの力を倒せるか!」
フュージョンライズ!
仮面ライダージード!
フィジカム ライジング!
月夜「さぁ、ミッションを遂行してお前を止めさせてもらおうか?」
そう言った俺はビューティメイダーへと急接近して殴った。それを喰らった彼女は仰け反ったあとに俺へ向かって言葉を放とうとする。
ビューティメイダー「アナタ!乙女に向かってなんて……」
ビューティメイダーが話続けようとしたところを俺はアッパーを仕掛けて浮かせたあとに、上に飛び上がって強力なキックを放つ。
ビューティメイダー「ひ、人の話を…最後まで……」
月夜「悪いな…悪者の話はあまり聞きたくないんだよ。」
ジードカリバーを取り出し、今度はそれを使って彼女を追い詰める。
ビューティメイダー「なぜ、私をここまでに!」
月夜「さっき言ったはずだ。お前は所詮パチモンだってな!」
LADY CHARGE!
月夜「このまま他のメイダーと消えろ!」
ツインインパクトブレイク!
俺はインパクトバニッシュとライジングインパクトを組み合わせたライダーキックでビューティメイダーを撃破。それを喰らった彼女だが、倒れ込んでもまだ立ち上がろうとしていた。
ビューティメイダー「まだよ…まだ終わらないわあああああ!」
ビューティメイダーは様々なプリキュアのメイダーたちの顔の幻影と重なり合うように悲鳴をあげ、その場で溶け始める。そしてその中から出てきたのは…
月夜「青木れいか…」
に、そっくりな女性だった。すぐさまに変身を解除した俺たちはそのまま彼女へと寄り添う。
冥「どうして彼女がメイダーのなかに?」
月夜「分からない。だが、なにか理由があるはずだ。」
俺はすぐ二アールへ連絡を入れた。
月夜「二アール、メイダーの中から青木れいかという人物とそっくりな女性が現れた。救護班を連れて搬送してくれないか?」
二アール『わかった。すぐに向かわせよう。』
連絡を終えてひと段落したと思ってホッとする俺であったが、辺りを見てソワソワし始めた冥を見て不思議に思い、彼女へ問いかける。
月夜「どうした?」
哀良「溶けたメイダーがいないの。一体どこへ消えたのかしら?」
そう言われた俺は冥と同じように辺りを見渡したあと、異質反応機を取り出してスキャンする。彼女の言う通り、いつの間にかビューティメイダーの反応は消え去っていった。
メイダー「クソォ…身体が不安定だ…どうにかして修復しなければ!」
???「私は言ったぞ。メイダー。」
メイダー「!?」
???「失敗すれば、お前の力は我々が貰い受けると。」
メイダー「待ってくれウィルティ!これも全てサンシャインメイダーが不要な物も取り込んだせいだ!せめてあと1回だけチャンスを!」
ウィルティ「ほーう…あれほど闇川月夜にボコボコにされた挙句、自分の計画も失敗したんだ。我々の援助も受けたにも関わらずここまで失敗するとはな?」
ウィルティはそう言った瞬間、なんと赤いエネルギー光の刀身を持つ特徴的な剣を差し向けた。
メイダー「そ、それは!?」
ウィルティ「これはライトセーバーというんだ。我々のは分け合って赤い物でな?これで貴様を木っ端微塵に出来るのだが、それでは対した処刑にはならない。」
メイダー「まて!処刑というのは!?」
(メイダーの腹が貫通する音)
メイダー「ガッファ!?」
ウィルティ「おっと…口が滑ってしまった。」
何者かに刺されたメイダーは後ろを振り向き始める。そこにいたのは黒い仮面ライダーだった。
メイダー「こ、コイツは!?」
ウィルティ「後始末しろ。」
???「わかった。」
そう言った黒い仮面ライダーは指した剣を抜いた後、彼女を真っ二つに切り裂いた。
メイダー「そんな…私の……私の人生が……」
ウィルティ「安心しろ…お前の技術はちゃんと我々が引き継いでやる。」
そう言われたメイダーはそのまま液状になって消えると思いきや、ショートヘアでメガネをかけた女性に回収される。
リンファ「貴重なサンプルを零さないでくださいよ?狩剣。」
ウィルティ「構わないだろう?コイツは狩りに飢えているんだ。そうだろう?狼亜。」
狼亜「あぁ、俺は狩りに飢えたハンター。どんなモノも俺が狩り尽くしてやる。」
ウィルティ「君には期待しているよ?狩剣狼亜、仮面ライダーハンター。」
リンファ「次の計画は?」
ウィルティ「IS学園だ。あそこは我々の戦力を発展させるほどの兵器が沢山ある。だが、その前にコテンパンにしてくれた闇川月夜には英気を養って貰わないとな?」
そう言った二人は黒いフードを被り、仮面ライダーハンターと共にその場から立ち去っていった。
次回
・決着が終わったあとの適正検査