金曜日…月から続いたミストガンの来訪も今日で最終日を迎えた。俺は身支度を済ませてベンチに座り、ミソラやレクティと話をしていた。
ミソラ「えぇ!?学園祭の出し物を決めてないって!?」
月夜「実はミストガンの来訪とアメリカ奪還作戦の事後処理ばかり気にしてて学園祭のことをすっかり忘れてたんだよ…アナキンとアソーカはもう出し物を決めたらしいんだけど…」
そもそも教師であるアナキンも出し物やるとかどうかしてるだろこの学園…ちなみに、あの2人が出したものは一般人でもライトセーバー体験ができる体験を用意したとのことだ。
レックスたちも出し物をやるようでハンドブラスターを使った射的だとか…
アイツら生徒じゃねーよな?なーんで出し物やるんだよ…そんなことを思っていると、向こうからアイツの声が聞こえてきた。
リコ「すまない。待たせてしまったか?」
そこにはIS学園の制服を着たリコがいた。ミソラとレクティは驚いたような顔をしているか…
ミソラ「本当にIS学園に転校しちゃうの?」
リコ「そう悲しい顔をするなミソラ。冬休みには戻ってくるさ。」
レクティ「絶対!絶対に戻ってきますよね!」
リコ「安心しろ!暇な時は特訓に付き合ってやろう!」
なぜリコがIS学園に転校することになった理由は一つだ。彼女はもっと自分の技量を上げるためにIS学園に入学したいとのことだ。だが、彼女にはIS適正はない。
ならば俺が「空戦魔導士科予科2年」から連れてきたクローン連合軍の新人という名目で転校させるように千冬先生や轡木十蔵に相談したらすぐに…
月夜「OK?」
十蔵「OK!」
千冬「えぇ…(困惑)」
と、すぐに了承してくれた。いやアナタ心が広いな?ミストガンの生徒も引き受けるのか…
月夜「てなわけだから、リコは貰っていくぞ?」
カナタ「おい。その言い方だと合コンで女を持ち帰るような言い方だぞ?」
月夜「別に構わないだろ?どのみちアイツ、俺にゾッコンだったし…(小声)」
カナタ「それはそうだが…」
それにカナタの
あれホウキなのか?
とにかくカナタの戦闘データは手に入れたし、色々と収穫はあったからいい視察にはなった。まぁ色々と楽しかったな?
え?どうしてカナタの武器とかの戦闘データを手に入れたのかって?
それは見てからのお楽しみ…
ミストガンを離れた俺たちはクローン連合軍の基地へと戻った。
リコ「こ、ここがクローン連合軍?」
月夜「あぁ、ビックリだろ?」
リコ「凄い。これをお前が全て指揮しているのか?」
クルルシファー「全てではないけど、他のことはアナキンやアソーカに任せっぱなしよ?」
リコ「そ、そうなのか?」
月夜「まぁ、任せっぱなしというか…手に負えない時には彼らに任せてるよ?」
アム「お?月夜よ。新人か?」
俺たちの前に双子のライトセーバー使い、カレとアムがやってきた。
月夜「今日からミストガンの空戦魔導士科に転校してきた生徒だ。」
カレ「生徒ってことは新しいIS学園の生徒か?」
月夜「まぁ、そういうところだな?」
というか、アナキンたちがいないな?文化祭で忙しいのか?と、そんなことを考えながら数分後…
月夜「メイド喫茶ぁ!?」
怒輝「おう、メイド喫茶だ。」
双真「どうだ?似合ってるだろ?」
楓牙「オーダーメイドの執事の服装だ。ラウラが支度してくれたんだぞ?」
どうしてメイド喫茶になったんだよ。どーなってんだよ…
リコ「つ、月夜…私はどーしたらいい?」
月夜「ぶっつけ本番はよくないから俺としばらく行動だな…それに…」
後ろを振り向くと、千冬さんがこっちに来るような手招きをする。それを見た俺はみんなにリコを紹介してからその場を去る。そして千冬さんが俺を呼んだ理由は…
月夜「警備ですか…」
千冬「本当は学園祭を楽しんで欲しかったが…どうも招かれざる客もいるようでな?」
月夜「それって、亡国企業ですか?」
千冬「あぁ、よく分かったな?」
噂によれば最近、色々なところでIS強奪グループの人間がいるらしい。ソイツらの正体は間違いなく亡国企業だ。
ヤツらの全貌はほぼ皆無と言っていいほど情報が不透明なヤツらだ。ドミニオンが支援を受けているテロリスト集団ぐらいの感覚だが、容易に見過ごすわけにはいかない。
月夜「リコ、俺からの特訓は覚えてるな?」
リコ「あぁ、任せてくれ。」
ミストガン滞在時に俺はリコ、ミソラ、レクティの3人を特訓させた。とくにリコにはカナタの戦闘スタイルを真似るように努力させたのだ。
これには明確な理由もある。
俺の知る限り亡国企業には四人の構成員がいる。まずは女性幹部のスコール。元は米軍に所属していたらしいが、10年以上前に死亡したことになっているものの身体の一部は機械に置き換えて長生きしているようだ。
次は実働部隊に所属するオータム。かなり短気で口が悪い。コイツはアラクネというアメリカの第2世代機を使う。
そしてエム…コイツは実働部隊に所属する少女だ。コイツはイギリスで奪われたサイレント・ゼフィルスだ。
コイツはセシリアのブルー・ティアーズの次に製造されたBT兵器2号機目だ。
月夜「あれは偏向射撃をしてくる厄介なヤツだ。だが、俺がお前のために開発した魔導IS兵器を使えば大丈夫だ。」
そう言って召喚したのはウェーブボード型の兵器だった。
リコ「コイツは?」
月夜「ブルー・ティアーズを製造した会社にサイレント・ゼフィルスとブルー・ティアーズの戦闘データを貰った。そこにカナタのブラックホークとお前の戦闘データを換算して完成させた【ブラック・ウィンドバーン】だ。」
千冬「ほぉーう…お前も負け続けるわけではないんだな?」
月夜「もちろんです。リコ、いけるな?」
リコ「あぁ、だが…私だけではないんだろう?」
月夜「あぁ、お前のところにはクルルシファーとセリスをつける。俺はクローンたちと一緒にオータムに対抗する。一夏に接触しなきゃいいんだがな…」
一方、IS学園の外にいたウィルティは隣にいたコマンダーのストームトルーパーと会話をしていた。
ウィルティ「クリール、状況は?」
クリール「とくに怪しい動きはない。」
ウィルティ「そうか…変だな。」
(ピッ!)
ウィルティ「こちらウィルティ、異常はない。そっちはどうだ?」
アグライア『とくに怪しい動きはありません。』
ウィルティ「そうか…」
アグライア『月夜さんを心配しているのですか?』
ウィルティ「まぁな…学園祭の警備を頼まれたものの、嫌な予感ばかり感じてな…」
クリール「気晴らしに見に行ったらどうだ?」
ウィルティ「私がか?」
クリール「学園を周るのもいい勉強にもなるはずだぞ?」
ウィルティ「ふむ…お前がそう言うならそうしよう…」
次回
・月夜と亡国企業