ISと神装機竜と運命の戦士達   作:XIYON

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・織斑マドカと異世界からのライトセーバー使いに新たな戦いの予感
・織斑マドカの苦難


マドカ「(闇川月夜…アイツはいったい…)」

 

亡国企業のエムこと織斑マドカは悩んでいた。軍事用のサイレント・ゼフィルスを圧倒するほどの生身での戦い…そして彼女ですら下がるほど圧のある表情…

 

そして彼女が何よりも気にしていたのは…

 

月夜《「強さを求めるなら、借り物に頼るな。次は自身の力で足掻いてみせろ。」》

 

という言葉だ。

 

マドカ「はぁ…」

 

スコール「マドカ?」

 

マドカ「すまない。外の空気を吸ってくる。もしかしたらそのまま出かけるかもしれない。」

 

マドカはスコールたちのセーフハウスを去り、ある場所へと向かうのであった。一方、エルノーヴァ事件の後処理に追われていた月夜は総指揮官部屋でゆったりしながら資料整理をしていた。

 

月夜「これで最後っと。」

 

レックス「随分と早く終わったな?」

 

月夜「アナキンの助けもあったからな…別世界とはいえ、今回はIS学園にも影響は出ている。」

 

レックス「それは亡国企業の影響か?」

 

月夜「ドミニオンの背後にはアイツらがいるからな?それに…」

 

レックス「なにか気がかりがあるのか?」

 

月夜「気がかりってワケじゃねーが…」

 

俺は今日、IS学園の真の学園長である轡木十蔵から送られてきた資料をレックスに渡した。

 

レックス「どれ…ダリル・ケイシーとフォルテ・サファイア…どっちもIS学園の生徒だな?」

 

月夜「表向きはな?だがダリル・ケイシーはその皮を被った亡国企業のスパイだ。」

 

レックス「それは確かなのか?」

 

月夜「あぁ。そしてフォルテ・サファイアは彼女と心を通じ合ううちに彼女に着いて行くようになったそうだ。」

 

ダリル・ケイシー。この名前は偽名だ。本名のコードネームは『レイン・ミューゼル』という名前でスコール・ミューゼルを叔母に持っている。

 

そしてフォルテ・サファイア。ダリルとは恋人関係にあるそうだが、彼女の正体を知ってもなおアイツに付いていくことを決めて亡国企業に入ったそうだ。

 

レックス「それで?お前さんはどーするんだ?」

 

月夜「言うまでもなく、帝国主義勢力とその背後にいるサラマンダーマフィアも、そしてドミニオンと亡国企業を倒す。もちろん、殺しはせずに降伏させるさ。」

 

レックス「おぉう。怖い怖い…」

 

月夜「さてと…俺は気晴らしに散歩でもしてくるよ。色々と整理したいことがあるからね。」

 

レックス「あぁそうだ。例の件はどうする?」

 

月夜「それならあとでこっちで何とかするよ。俺が帰るまでに用意してくれれば大丈夫だ。」

 

例の準備をレックスたちに任せた俺は気晴らしのために散歩に出かけた。しかしこの何ヶ月で色々なことが起きた。

 

アメリカを解放するためにモフ・ギデオンと戦ったり、龍輝たちの世界を救うためにドミニオンと衝突したりと、戦争ってこんなものなのかな?

 

アナキンとアソーカ、レックスたちクローンはこんなにも大変なことをしていたんだな…

 

月夜「ん?アイツは…」

 

空を見あげて考え事に耽ていた俺は目線を前に戻すと見たことがあるヤツを目撃する。

 

織斑マドカだ。彼女は俺の視線に気づいたのか後ろを振り返る。

 

月夜「織斑マドカ?」

 

マドカ「闇川月夜、なぜ貴様がここに?」

 

月夜「それはこっちのセリフだ。亡国企業の人間がどうしてこんなところを彷徨いている?」

 

そもそもの話、コイツはサイレント・ゼフィルスのバイザーを装着していたから大丈夫だろうとでも思っていたのか、俺が本名を言った途端にバレていると思っていたそうだ。

 

マドカ「私をどうするつもりだ?」

 

月夜「別にライトセーバーで切り刻んだりしねーよ。4人がかりでお前のゼフィルスを修理に出すほどボコボコにしたんだ。そんな状態のお前を倒すわけないだろ?」

 

マドカ「……」

 

月夜「それに俺の周囲には特殊なジャミングを貼ってる。ここでの会話と映像は記録されないから安心しろ。」

 

マドカ「(やはりコイツは不思議だ。あれほどの軍を率いているのに生徒とは…それに話していて不快を感じない。)」

 

月夜「とりあえず、ここでは話しづらいから別の場所で話そう。」

 

行きつけの喫茶店へとやってきた俺は誰も見られない角のテーブルへと座った。マドカも何となくその場に座るが、俺に警戒していないのかリラックスしていた。

 

ケーキと紅茶を頼んだ俺はある話題を持ちかけた。

 

月夜「お前さん千冬さんのクローンとして作られたけど、失敗作だったから破棄されたんだろ?…パク(*゚~゚*)モグ モグ」

 

マドカ「よくわかったな?」

 

月夜「まぁな…」

 

誰が作ったかは知らないが、マドカは千冬さんみたいな実力者をこの世界のクローン技術で造られた存在だ。しかしその力は千冬さんには及ばず、結果的に破棄されたそうだ。

 

月夜「お前さ、このままでいいのか?」

 

マドカ「このままで…というのは?」

 

月夜「正直に言うと亡国企業はお前がいていい場所じゃない。」

 

マドカ「なぜそう思う?」

 

月夜「お前がもし本当に千冬さんを超えたいという思いがあるなら、亡国企業なんかに入るより、こっち(IS学園とクローン連合軍)で鍛えた方がよっぽど似合っている。それにお前にサイレント・ゼフィルスは似合わん。」

 

マドカ「何故だ?」

 

月夜「簡単な話だ。お前の戦い方はオールラウンダー…一方の千冬さんは近接型の万能型だ。遠近両方に特化したISの方が、お前には合っている。」

 

マドカ「歯が立たないのはそれが理由だったんだな…」

 

月夜「それさえ克服すればお前のIS技術は代表候補生なみになるはずだ。」

 

俺の高評価に彼女は驚いていた。それはそうだ。事前に情報を知っていたとはいえ、あの4対1の戦いでマドカの実力を見抜いたんだ。

 

するといきなりマドカが急に黙り始めた。あまりの評価に驚いていると思っていた俺は彼女に声をかけた。

 

月夜「どうした?」

 

マドカ「貴様はどうして私をそう良くしてくれるんだ?」

 

月夜「そうだなぁ…俺はみんなに一人一人にあったプランを用意している。あの時のクルルシファーたちが強かったのは俺のおかげでもある。」

 

マドカ「どおりで全て見透かされていたわけか…」

 

月夜「それに俺はお前をクローンとして評価しているわけじゃない。マドカ、お前自身の評価として話したんだ。」

 

マドカ「!?」

 

正直に言うと、彼女を生み出したのにも関わらず雑に扱って破棄した研究所の連中とただ駒として使っている亡国企業には腹が立ってるんだよなぁ…情報を聞いた時は度肝を抜かれたよ。

 

月夜「お前が学園の生徒なら専用機を造ってやったのに…」

 

マドカ「そんなことがあるなら頼らせて貰おう。」

 

月夜「そういやお前さん、端末は持ってるか?」

 

マドカ「支給されたのを使っているが、何か理由があるのか?」

 

そう言われた俺は彼女の端末を色々と弄くり回す。そして…

 

月夜「これでよしっと…」

 

マドカ「何をした?」

 

月夜「それは今度やるキャノンボール・フィスト観戦チケットだ。あ、それ使ってドミニオンのドロイド率いて襲撃してくるなよ?複製やってもバレるからな?」

 

マドカ「安心しろ。私が見張っている。」

 

もう信頼されているな…これなら安心できるな。だが、問題はもう1つある。

 

月夜「お前、その衣装で行く気か?」

 

マドカ「仕方ないだろう。これしかないんだから。」

 

月夜「(亡国企業はアイツに服も買ってやることもできねーのかよ。)」

 

そう思った俺はその場で立ち上がったあとに彼女の腕を掴み、会計を済ませて外へ出る。

 

マドカ「お、おい!どこに!」

 

月夜「その服だとみっともない。今から服を買いに行くぞ。」

 

マドカ「だが、私は金を…」

 

月夜「安心しろ。俺が払ってやる。」

 

マドカ「お金の懐もいいのか貴様は…」

 

レゾナンスへ向かった俺はその中にある女子物の服屋さんに入る。そして…

 

月夜「コイツに合う服を何着か頼む。スタイルは任せる。」

 

マドカ「おい!?」

 

それからマドカは店員の着せ替え人形となってしまった。

 

数時間後…

 

マドカ「は、はぁ…はぁ…」

 

スコール「あら早いじゃない…てか、その服どうしたのよ?」

 

マドカ「や、闇川月夜に買ってもらった。」

 

スコール「ど、どういうことよ?」

 

マドカ「偶然ヤツと出会って軽く話した。キャノンボール・フィストにも招待されたし、服もあれしかないと言ったら買ってくれた…」

 

マドカは困惑した顔をしているが、それはスコールも同じだった。そこにオータムが入り、スタイルを変えた彼女に驚きを隠せなかった。

 

オータム「お、お前どーしたんだよその服!?」

 

スコール「偶然、闇川月夜に買って貰ったそうよ。押し付けにね…」

 

オータム「はぁ?なんだよそれ。」

 

スコール「キャノンボール・フィストにも招待されたそうよ?」

 

オータム「あの男は何を考えているんだ?アタシらとこの前まで戦ってただろ?」

 

スコール「ドミニオンともね。」

 

月夜の行動が読みなくなった3人はその場で頭を抱えるのだった。一方…

 

アソーカ「こ、これって…」

 

バリス「が、合宿の時の…」

 

アナキン&レックス「……」

 

月夜「ふっふーん♪この時のために調整したんだぜ?どうよ?俺がカスタムしたヴァルドジャータだ。」

 

クルルシファー「そういえば、帰ってきたらからコソコソと何かやってたわね。」

 

セリス「あのぉ…まさかとは思いますが、このヴァルドジャータで出場するのですか?」

 

月夜「あぁ、そうだよ?」

 

アイラ「アナタまさかこれで出場するつもりなの?」

 

アナキン「月夜、お前…」

 

月夜「ハメを外しすぎないようにしろだろ?安心しろ。俺はそう簡単にバカじゃねーよ。ま、1位は取らせて貰うからな?」

 

リコ「あのISはどこで手に入れたんだ?」

 

狼亜「俺たちがまだ敵対していた時だろう。まさかとは思っていたが、コイツを倉庫に閉まっていたとは…」

 

双真「アイツだからやりかねないだろ。」

 

怒輝「だな…(すっー…そういえば楓牙のヤツ、最近なにしてるんだ?)」




次回

・キャノンボール・フィスト
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