或兎「フェッショーーン!」
衣舞紀「或兎、風邪ひいた?」
或兎「いや、誰か俺の噂をしているんじゃねーかなって…」
響子「まさかとは思わないけど…」
咲姫「それ、もしかして…」
或兎「ははは、まさかね?はははは…」
キャノンボール・フィスト当日。俺は銀の福音時に現れた時に手に入れたヴァルドジャータの最終調整を行っていた。
クルルシファー「アナタ本当にそれで向かうつもりなの?」
月夜「あぁそうだ。悪いか?」
クルルシファー「悪いとは言わないけど、私たち以外の人は知らないんだからね?」
セリス「そうですよ?ただでさえ秘密の整備室に来ているんですから。」
クローン連合軍の隠れ家のようなこの整備室はISに関するものが沢山ある。勿論、ISだけではなく、俺とクルルシファーやセリスたちのISなどのメンテナンスもここで行っている。
リコ「しかしこのISが異世界の物とは思えん。その火電或兎というヤツは相当な実力者なんだろうな?」
月夜「あとで聞いた話だと、コイツは元々無人のISとして完成させる予定だったらしい。」
クルルシファー「それをアナタが手懐けて有人用にしたのがまた恐ろしいわ…本当になんなのよ…」
一方、キャノンボール・フィストの会場へカジュアルスタイルの服装で来ていたマドカは素性がバレないように髪をポニーテールで纏め、帽子とサングラスを被って入場していた。
マドカ「(随分と賑わっているな…これがISのお祭りか。)」
初めての経験に戸惑う彼女だが、そんな自分に声をかける人物がいた。
???「あの、お隣よろしいでしょうか?」
マドカ「あ、あぁ…」
褐色の肌と緑の髪を持ち、尚且つで鍛えたしなやかな脚線美と豊満なバストを持ったスタイル抜群の少女がマドカの隣の席に座った。
???「あの、お名前は?」
マドカ「マドカだ。お前は?」
ヴィシュヌ「ヴィシュヌ・イサ・ギャラクシーです。」
マドカ「(ギャラクシー…宇宙?)」
ヴィシュヌ「あ、あの…マドカさんはお客様ですか?」
マドカ「あぁ、となるとお前もか?」
ヴィシュヌ「はい。私はタイのIS特別訓練校に転入していたんですが、そこの代表候補生としてこちらに転校することになったんです。」
マドカ「そうなのか…」
ヴィシュヌ「それで、マドカさんはどういった経緯でこちらに?」
マドカ「友人に誘われたから気になってきただけだ。」
ヴィシュヌ「そうなんですね?」
マドカ「(言えない。私か亡国企業の人間で闇川月夜に誘われたからなんて絶対に言えない。)」
一方、月夜たちはキャノンボール・フィストの準備をしていた。一般生徒の種目は終わり、そろそろ専用機所有生徒の番になった。ちなみに、クルルシファーとセリスはこの前の戦いでファフニールとリンドヴルムを激しく使ったため、メンテナンス行きになった。
リコは専用気持ちとはいえ、他の面子のようにISスーツを着るタイプではないのと、彼女自身、キャノンボール・フィストに勝てる確率がないと思っていたからだ。
なので、この4人の中で俺が代表して行くことになった。
一夏「月夜のやつ、どーしていきなりキャノンボール・フィストなんかに参加してるんだ?」
箒「さぁな…」
セシリア「月夜さんは専用機を持っていませんでしたわよね?」
鈴音「そうね。ほとんどがライダーに変身して戦ったり、生身でライトセーバーを使って戦ったりすることが多いから…」
そもそもの話、俺がISスーツを着ること自体が珍しいんだ。みんなそんな会話をすることは確かに分かる。
シャル「月夜、みんなに色々と言われてるよ?」
ラウラ「そうだぞ?そもそも、お前はISを持ってるのか?」
月夜「まぁそんな焦るなよ。展開時のお楽しみってことで…」
ところで、今回の専用機持ちの種目には楯無と簪の2人も参加することになった。
楯無「簪ちゃん。頑張りましょうね?」
簪「うん。お姉ちゃん!」
係員「それでは皆さんISの展開をお願いします。」
係員の誘導し従い俺たちはそれぞれISを展開し始める。
一夏「こい!白式!」
箒「いくぞ紅椿!」
鈴音「来なさい!甲龍!」
セシリア「行きますわよ!ブルーティアーズ!」
楯無「いくわよ!ミステリアス・レディ!」
簪「いくよ。黒鉄弐式。」
シャル「おいで!ラファール・リヴァイヴ・カスタム!」
ラウラ「こい。シュヴォルツェア・レーゲン!」
月夜「さぁ、初のIS乗りだ。いくぞ、ヴァルドジャータ・エヴォリメク。」
全員「「えっ?」」」
突然、聞いた事があって聞いたことがないようなISの名前に全員が驚いていた。それもそうだ。あれは…
一夏「な、なぁ…ヴァルドジャータってあれだよな?」
箒「銀の福音の時に現れた或兎たちの……だよな?」
セシリア「月夜さん。あれを自分の倉庫へ厳重に保管してたと言ってましたが、まさか有人用にするために?」
鈴音「それになんか色々とパーツが追加されてるわよね?クルルシファーとセリスのとあとは…」
簪「月夜くんのメイドの夜架さんの…」
シャル「全く、月夜がまた自重してないよ。ライダーとライトセーバーの次はISでこんなことするなんて…」
ラウラ「お前というヤツは本当に予想ができんな。」
月夜「これでも徹夜して頑張ったんだよ。悪く思うなよ?」
シャル「でも、僕たちも容赦しないよ?」
月夜「悪いが、それはこちらのセリフだ。こちとら久しぶりのキャノンボール・フィストだ。楽しませてもらうよ?」
一夏「え?どういうことだ?」
月夜「お前ら聞いてないのか?俺の姉さんと母さんはキャノンボール・フィストじゃ無敗の人だぞ?」
「「(そういえばそうだった!)」」
そう、月夜の現世の母親と姉はキャノンボール・フィストで最強と言われた人物なのだ。そんな2人の弟である月夜が簡単と負けるわけがなかった。
『『レーススタート!』』
鈴音「先にいくわよ!」
先陣をきったのは鈴音。龍砲を使って周囲を吹き飛ばし、スタートダッシュを決める。だが、そこをセシリアがブルーティアーズに内蔵されたBT兵器で止めにかかるが、それを瞬時に戦局を変えたのは俺だった。
月夜「あまい。」
クルルシファーの神装機竜、ファフニールに装備されている財禍の叡智を使用して既に彼女たちの行動を呼んでいた俺はセリスが使う機竜リンドヴルムの神装
そして…
月夜「ちょいと借りるぞ?」
セシリア「え!?」
セシリアのブルーティアーズのBTが装備されている箇所に手で10秒間も触れた俺は彼女のBT兵器の制御を一時的に奪い、俺のものにした。
セシリア「わ、私のティアーズが!?」
月夜「悪いな。これは俺のとっておきなんでね!」
これは夜架のIS、
触れた時間が長いほど精密で強力な命令が可能で、10秒も触れていれば完全に操ることができるため、このヴァルドジャータにとっと強力な装備とも言える。
またこれはハッキングにも使おうとも思っている。彼女からBT兵器の権限を奪った俺はそれを使って一夏と箒の行動を阻止、さらにはシャルとラウラ、楯無や簪も追いつけないほどのスピードで1位の座に着く。
楯無「ちょっと月夜くん!そのISは反則よぉー!」
月夜「うるせぇ、お前の日頃の行いが悪いのがいけないだろ?」
楯無「イケズゥーー!!」
簪「インチキ。」
シャル「あれもう勝てないね?」
ラウラ「あぁ、たぶん一生勝てない。」
アソーカ「ねぇアナキン…月夜の改良したヴァルドジャータって…」
アナキン「あ、あぁ…クルルシファーとセリス、そして夜架の神装機竜を掛け合わせたヤツだ…怪物かあれは…」
その光景は中継を見ていたクローンたちも度肝を抜いていた。
コーディ「うわぁ…」
レックス「相変わらずえげつないことしてるな。」
ウォルフ「あぁ…」
一方…
かな「随分とまた恐ろしい兵器を…闇川月夜、ライトセーバーと仮面ライダーだけに留まらず、ISの腕も一流とはね?」
帝国主義勢力の尋問官、ツヴァイ・シスターこと有馬かなが静かにキャノンボール・フィストを静観していた。するとそこに…
楓牙「よう。帝国主義勢力の尋問官さんよ?」
かな「アナタは確か…IS学園5人目の…」
楓牙「天導楓牙だ。」
かな「私な何の用かしら?」
楓牙「招かれざる客がいるもんでな?他に戦うヤツがいないもんだから俺がみんなを代表してきたわけだ。」
かな「偵察し終わったらすぐに戻るように言われたけど…そうもいかないわね?」
そう言った彼女は赤いライトセーバーを起動。それを見た楓牙は不敵な笑みを見せ、誰も見たことがない剣を取り出した。
ブレイカムケイオス!
楓牙「いいねいいね!ダークジェダイとの一騎打ちだ。ワクワクしてきたよ…」
帝国主義勢力の尋問官と戦うのにワクワクしていた楓牙はブレイカムケイオスにケイオスカプセルを装填する。
ケイオス…!
フェイス!ユア!カオス!
フェイス!ユア!カオス!
楓牙「変身。」
薄紫の龍のようなエフェクトが出現し楓牙の周囲を飛び回り始め、彼の体を黒と紫が混ざったモヤが包む。
そして…
ショック!パニック!パニッシュ!
仮面ライダー!ケイオス!
楓牙「仮面ライダーケイオス…さぁ、始めようぜ!同じ悪同士の戦いをなっ!」
次回
・決着と篠ノ之束の救援