マヴァ・ブレディア周辺…カールスラント地区の近く…ここに1隻のガンシップがマヴァ・ブレディアのカールスラント地区にあるストライクウィッチーズの基地へと向かっていた。
パイロット「総指揮官、間もなく境界線です。」
月夜「そのまま前進、突破しろ。」
改造して特別仕様になったガンシップでこちら側とマヴァ・ブレディアが側の境界線を突破し、そのまま近くにあるヘリポートへと着陸した。
着陸後、ドアが開いたガンシップを出た俺。空を見上げて元いた場所と見比べるが、見たところは普通の場所と変わってはいなかった。
月夜「別世界にいるみたいだ。空気と環境が丸っきり外の場所と違う。」
今回、アナキンがどうしても心配だと言って何人かのクローン・ショック・トルーパーを派遣させた。コマンダーソーンを含む先鋭のコルサントガードたちを連れ、俺は目の前にいる美緒ともう1人の友人のところへと向かう。
月夜「アナキンのヤツ、1人でいいって言ったのに…」
ソーン「それだけスカイウォーカー将軍が心配しているということですよ。彼とアナタは強い絆で結ばれているでしょう?」
月夜「ま、そうだけどな?」
そんなくだらない話をするなかで俺たちは美緒と赤毛の女性と対面する。
ミーナ「久しぶりね?月夜。」
月夜「ミーナ、変わらないな?」
かつてドイツ空軍で162もの撃墜数を持ったヴォルフ=ディートリッヒ・ヴィルケのひ孫であるミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ。
倒す物は違うが、曽祖父を超える200機以上の撃墜を誇るカールスラントのスーパーエース。第501統合戦闘航空団、ストライクウィッチーズの隊長だ。
ミーナ「久しぶりね?あの時は一葉ちゃんも一緒にいたのよね?」
月夜「あぁ、だけどアイツはレヴィシクル・エクスプレスに続いて起きたスフィア・トーナメントの事件の事後処理で異世界対応局が大変なことになったせいで、手が出せないんだよ。」
美緒「話には聞いてはいたが、そんなにも酷いものなのか?」
月夜「聞いたらきっと驚くぞ?」
ソーン「不正を行ったヤツらもいたので、随分と手を焼かれましたよ。」
ミーナ「詳しい話を色々としたいところだけど、まずはストライクウィッチーズの基地を案内するわね?」
月夜「宜しく頼む。ソーン、何人かにガンシップの護衛を。」
ソーン「分かりました。────スード、トラッファー、ガンシップを守れ。」
スード&トラッファー「イェッサー!」
帰還用のガンシップの見張りをトルーパーたちに任せた俺はミーナの案内でストライクウィッチーズの基地へと向かうのであった。
しかしこの時、影に隠れて連合軍とストライクウィッチーズの会合を見ていた者がいることを俺たちは知らなかった。
数時間後、俺はミーナと美緒に今までの戦いを伝えた。
ミーナ「なるほど、そんなことがあったのね…」
美緒「随分と大変だったんだな…」
月夜「あぁ…それじゃあ、本題にいくか?」
ミーナ「えぇ。まず今マヴァ・ブレディアで起こっている事件について説明するわね?」
そう言ったミーナがモニターにあるものを映す。その映像は俺が想像もつかない衝撃的な内容だった。
月夜「(あれは、仮面ライダーG4?どうしてあんなにいるんだ?)」
美緒「1週間前、スオムス周辺を巡回していた警備員がこの装備を纏った連中にと襲われた。幸い怪我はなかったが、かなり重傷を負ったみたいだ。」
ミーナ「月夜くん。転生者で知識が豊富なアナタなら、この連中のことを知っているはずよね?教えてくれる?」
美緒「私もだ。千冬といた時に聞いたあのG4とやらはなんなんだ?」
月夜「……あまりこの話は言いたくはなかったが、仕方ない。」
俺は仮面ライダーG4のことやその経緯について話した。前に伝えた通り、仮面ライダーG4は深海が封印されていたその設計図を盗んで自衛隊によって開発された戦闘服。
G3システムの後継機として設計されており、G3-Xシステムすら凌ぐ性能を備えながらも、その特性上装着員に極めて高い危険を及ぼすことが実験段階で判明している。
あのG3-Xシステムの完璧さを信じて疑わなかった小沢さんでさえも、G4システムについては「存在してはならないシステム」と断じて設計段階で封印に及ぶという選択をするほどの代物だ。
だが、その設計図はなぜかデータ自体が警視庁のデータバンクに残されていた。
そして以前に話があった深海がそれを警視庁から盗み、そのまま自衛隊で開発して製造するに至った。
深海が「テスト段階の些細な事故」という言葉をを受けて憤慨する小沢さんの様子から、警視庁でもG4システムの実機が作られていたことが窺える。この警視庁製のG4システムの行方に関しては破棄と語られるに留まり、詳細は明かされていないそうだ。
しかしどうしてそんなG4システムがこの世界に?
ミーナ「そんなシステムが存在していたのね…」
月夜「一応、仮面ライダー図鑑の情報によれば事実上はライダー扱いだ。」
美緒「それで…そのG4というのにはどんな機能があるんだ?」
月夜「……」
ミーナ「どうしたの?」
月夜「いや、これを伝えるか否かを考えていたんだが…」
するとそこへ…
トゥルーデ「すまない。少し邪魔が入って会議に参加できなかった。」
ミーナ「もしかしてまたシャーリーに邪魔をされたの?」
トゥルーデ「あぁ、今日くるアドバイザーのことを無理やり聞かされてな?」
ミーナ「紹介するわ。彼女はゲルトルート・バルクホルン。このストライクウィッチーズの現戦闘隊長よ?」
トゥルーデ「闇川月夜だな?よろしく頼む。私のことはトゥルーデと呼んでくれ。」
月夜「あぁ、よろしく頼むよトゥルーデ。」
トゥルーデ「それで、今は何の話を?」
ミーナ「彼からあの黒い装甲服のヤツらの話を聞いていたの。いざ聞いてみたら大変なことになっているみたいよ?」
俺は仮面ライダーG4の詳細が書かれたモニターをトゥルーデへ渡すと、彼女は信じられないような顔をして閉じた。
トゥルーデ「こんな兵器がこのマヴァ・ブレディアにいるとは…」
月夜「まだいるとは限らないけどな?」
トゥルーデ「ちなみにこのG4は何が危険なんだ?聞いただけだとどれほどの脅威なのかが…」
月夜「そうだな…このG4は簡単に言えば、装着者の命をガン無視して「戦闘において最善とされる動作」を取り続けて戦う化け物だよ。」
「「え!?」」
トゥルーデ「というと、人の命を利用しているということか?」
月夜「あぁ、胸糞悪いことにな?────とある警察官からは『呪われたシステム』とも呼ばれたそうだ。」
ミーナ「とにかくこのG4の情報はこちらで調査を進めるわ。」
月夜「お願いします。」
それから数時間後、ミーナさんに色々な場所へと案内された。
芳佳「あっ、ミーナさん!それと坂本さんも!」
美緒「久しぶりだな宮藤。それにみんなも。」
シャーリー「少佐!様子を見に来てくれたのか!」
美緒「まぁ、それも踏まえてだがな?」
ミーナ「みんな集まってくれてありがとう。今日きて貰ったのは色々と理由があるんだけど、今日から2週間、ここストライクウィッチーズの戦闘アドバイザーとして着任してくれる闇川月夜くんよ。外の世界でとある軍の指揮官をしているの。」
月夜「よろしく頼む。」
ペリーヌ「あれが噂の人ですか?マヴァ・ブレディアの外は最近、色々と物騒と聞きましたが…」
リネット「どうだろうね?私もあまり分からなくて…」
月夜「ん〜?」
どうしてみんなこんなに表情が固いんだ?見たこともないヤツがここにちるならか?それとも俺が男だから?
美緒「えぇと……闇川、少しいいか?」
そう言われた美緒に裏へと連れてこられた俺。すると彼女は衝撃的な発言を俺に言い放つ。
美緒「実はな…みんな外からきたお前に新鮮味を感じてるんだ。」
月夜「そ、そうなのか?」
美緒「マヴァ・ブレディアは外の世界で起きていることが共有されていないからな…とくに情勢やどんな勢力が脅かしているよさえもな?」
月夜「そこまで神経質にならなくても…マヴァ・ブレディアを開拓しにきたわけじゃないんだから。」
美緒「まぁそう身構えるな。少しずつ親交を深めていけばいい。」
月夜「その親交が上手くいけばいいんだけどな…」
それから数時間後、俺はミーナから今日から使う部屋を案内された。ある程度の物はガンシップに乗せて持ってきているため、とくに困ったことはなかった。
そうだったのだが…
月夜「ん?」
向こうから何か他の男性の声が聞こえた。その声には聞き覚えがあると思って向こうへと向かっていくと…
雄介「だから無茶していくなってあれほど言ったじゃないか!」
幸太郎「仕方ないだろ!俺だって任務のためにここへ来たんだからな!」
翔一「まぁまぁ2人とも!喧嘩はやめてくださいよ!」
月夜「……」
この3人には見覚えがあった。ハイスクールDxDの世界からきた敷紙雄介とシンフォギアの世界からやってきた氷川幸太郎と津上翔一だ。
月夜「お前らどこにでもいるな?」
幸太郎「悪かったな!……────って、月夜!?」
雄介「お前、どうしてここにいるんだよ!」
月夜「アイツらなんで喧嘩してるんだ?」
翔一「あぁ実はこっちもワケありでストライクウィッチーズの皆さんの基地に泊まらせてもらってるんですよ…」
月夜「ワケあり?」
雄介「お前の責任だからな?話せよ幸太郎。」
幸太郎「はぁ分かったよ…実は俺たちの世界の警察……そこの怪人対策班 G3ユニットから匿名の依頼がSONGに来たんだ。」
月夜「小沢さんのところか?それもまたどうして?」
幸太郎「実は俺たちの世界にあってはならないG4ユニットの量産型が未明に警視庁を襲ったんだ。G4のデータは封印したあとに悪用されないため、そのまま消したはずだとは言ってたけど…」
月夜「……────幸太郎、小沢さんの電話番号はあるか?」
幸太郎「え?あぁ、あるけど何をするんだ?」
月夜「まぁ黙って見てろ……───(ピッ!)ミーナ、電気属性の特殊電話機を借りてもいいか?」
ミーナ『構わないけど、何に使うの?』
月夜「ちょっとな…」
数分後、会議室のデバイスモニターには小沢澄子が映っていた。
澄子『驚いた!まさか月夜くんが幸太郎くんたちが向かった先にいるなんて…』
月夜「事情は幸太郎から聞きました。もしかしてとは思ったので、小沢さんに連絡したんです。ミーナ。」
ミーナ「初めまして。第501統合戦闘航空団、ストライクウィッチーズの隊長をしています。ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケです。」
澄子『警視庁、未確認生物体対策班 の実働部隊G3システム運用チーム、通称「G3ユニット」の班長を務めます。小沢澄子です。』
月夜「それで小沢さん。幸太郎が言っていたG4の量産型っていうのは?」
澄子『えぇ……これよ…』
小沢さんか送ってくれたのは前にIS学園へと襲ってきた物と同様のG4ユニットだった。
月夜「どうしてこれが幸太郎たちの世界にも…」
雄介「幸太郎だけじゃないぜ?俺の世界にもこのG4マイルドが駒王学園を襲ってきた。嫌な予感がしたから、幸太郎の世界に向かったんだけど、みたら警視庁が大変なことになってたんだ。」
月夜「大変なこと?」
澄子『実は、G4に備わっていたギガントをヤツらは警視庁に向けて発砲して爆破させたの。』
月夜&ミーナ「!?」
澄子『被害は甚大。警察官のほとんどが重傷、さらには特殊部隊やSWATまでもが壊滅したわ。』
月夜「幸太郎でも防ぎきれなかったか…」
澄子『それで、そっちでは何が起こったの?』
月夜「実はこっちでも話は長くなるんですが…」
俺は今までの戦いの経緯とマヴァ・ブレディアで起こっている事件について話した。
澄子『なるほど…そっちでも同様の被害が出ているのね?にしても、深海理沙ね…随分と懐かしいヤツだけど、まさか月夜くんの世界にいるだなんて…』
月夜「となると、深海のヤツは元々は幸太郎たちの世界に?」
澄子『えぇ、私たちG3ユニットへ研修にも来ていたわ……話は変わるけど、ウィッチの皆さんはこの状況をどう見てますか?』
ミーナ「正直、なんとも言えません。あれをこの世界の軍が作り出したとは思えませんし、もしそうならタカ派な連中が総力をあげてこれを作ったとしか…」
澄子『そうなんですね……幸太郎くん、翔一くん、雄介くん、警視庁はあのG4を正式にG4マイルドと命名したわ。』
翔一「G4マイルド……ですか。」
雄介「ただでさえ強くてアギトも圧倒するG4でもしんどいのに、量産型になるだなんて…」
月夜「だな…また何かあったらこちらから連絡します。」
澄子『こっちも何か分かったら連絡するわ。幸太郎くんが倒してくれたG4マイルドの解析を急いでいるから。』
月夜「はい。お願いします。」
俺たちは小沢さんとの連絡を終えた。
幸太郎「G4マイルド…厄介なことになったきたぞ?」
月夜「あぁ…」
次回
・第一幕:フォースと魔法と世界を。3 特訓と模擬戦と。