トゥインクル・シリーズを勝ち抜いたグラスとそのトレーナー。
その後数々のレースを勝ち抜いていく二人だが、ある問題が発生していた。
____
「トレーナーさん♪あーん、ですよ?」
「い、いやグラス、さすがにそれはマズいのでは...?」
「いえいえ~♡これは別に”過度”なスキンシップではないですよ?ほら、体のどこにも触っていません♪」
「い、いやいやこれは...!?あむ!?」グイッ
「おいしいですか?」
「...ハイオイシイデス」
____
グラストレーナー(以後グラスT)「....という事例が非常に多いんだが、どうすればいいと思う?」
ネイチャトレーナー(以後ネイチャT)「...それは重度ですね...」
グラスT「だよねぇ。グラスってば頭いいからさ。あの手この手でギリギリ微妙なラインをついてくるのよ。この前なんて振り向きざまに耳に息吹きかけられたぞ。この間は尻尾めっちゃこすってくるし」
ネイチャT「耳に息を吹きかけられるのはともかく、尻尾に関してはアウトなのでは...?」
グラスT「僕もそう思ったんだけどね。そういうときに限って周りに誰もいないし。グラスの目は一体どこをみてるんだか....」
ネイチャT「...はぁ、成程。それでなぜ私にそれを?愚痴であるならばもう少し聞きますが」
グラスT「まぁ愚痴ってほどでもないんだけど。あのめちゃ家庭的&レースで結果を残した、かのナイスネイチャさんのトレーナー兼彼氏さんにアドバイスいただこうかと思ってねー」
グラスT「で、どうなのよ?同棲してるとか聞いたけど?いくとこまでいった感じ?もしかして挙式目前とか?」
ネイチャT「いくとこ?挙式?一体なんのことですか?確かに私とネイチャさんは同じアパートに暮らしていますが。」
グラスT「...ん?....まぁあまりそういうのほじくられたくないならいいか。それよりアドバイスくれよ。なんかない?」
ネイチャT「...そうですね...ではまず体臭をキツくするとか((いやそれはナイだろ))...そうですか」
ネイチャT「現実的なことを言えば、ダミーの指輪とかどうでしょう?かなり即効性があると思われます(テイオートレーナーのことは特殊であると仮定して)」
グラスT「おっ...それはかなりいいアイデアだな。さすが妻帯者、頼りになるねぇ!」
ネイチャT「(妻帯者?彼は一体何を言っているのでしょうか...)」
____
その後トレーナー室での昼食にて。
「トレーナーさん♪今日もお弁当もってきましたよ♡今日は重箱で作ってきたのでちょっと食べるのは大変かもしれませんが、お互いに頑張りましょうね♪」
「!?じゅ、重箱...!?うわすげえ美味そう....じゃなくて!!!グラス!お前に言いたいことがあるんだ」
「えっ...も、もしかして...こ、告白ですか...?」///
「こ、告白..!?い、いやそういうのじゃなくてその...」アワアワ
「...////」
「だ、ダメです...!そういうのは大和撫子ではありません!!!///」ピュー
ガチャッ!!(扉を閉じる音)
トレーナーは驚愕した。てっきり少しお茶目なところがあるがキッチリしている性格のグラスワンダーが、赤面して部屋を飛び出したことに。
「...嘘だろ...」アゼン
____
グラスT「....という事例が非常に多いんだが、どうすればいいと思う?」
ネイチャT「...それは重度ですね...」
グラスT「だよねえ。...ってこの前このくだりやらなかったか?んでどうすればいいかな?そもそもダミー指輪を見せる前にグラスが忍者のごとく去るんだけど」
ネイチャT「ウマ娘ならではの移動法ですね。本で読んだことがあります。ウマ娘は走りを極めるといずれ壁や天井すらターフになるのだと。グラスワンダーさんは素晴らしいシノビになれそうですね」
グラスT「あーうんうんそう思うー...じゃないよね。僕はグラスに忍者になってほしくないんですけど?君天然?」
ネイチャT「思うにグラスTさんは押しが足りないのではないでしょうか。グラスワンダーさんはとても優秀なウマ娘ですから、こちらの先行ぎみに行かなければ逃げられてしまいますよ?」
グラスT「いやグラスは差すほうだろ...まぁでも確かにそうか。次に会うときは即座に薬指を前に出そう。ありがとうネイチャT。」
ネイチャT「お力になれたのであれば幸いです。」
____
そして運命の日。
「グラス、今日だけは話を聞いてくれ。お前に見せたいものがあるんだ」
「....わかりました。トレーナーさんがそこまで言うのなら。グラスワンダー、不退転の元、お聞きしましょう」マガオ
「ありがとう。....グラス、この手を見てくれないか?」
「...!?これは...もしかして」
「ああ。指輪だ。もうわかっただろう?グラスほど頭が良ければ、これを見せる意味が分かるはずだ。」
「...そうですね...トレーナーさんがそこまで言うのなら、私...」
「わかってくれたか。ならさっそく僕と一緒n」
「結婚しましょうか」
「そうだな。....................ん?」
「私、嬉しいです。トレーナーさんからこんな告白をもらうなんて。早く式場を探しに行きましょうか。私、もう結婚できる年なんですよ。新しいマイライフ、楽しみですね。和室があるとよいのですが」
「い、いやいや!まままって!この指輪はダm」
「”ダミー”ですよね?その指輪。それくらい調べがついています。あなたがどこで買ったのかも、何時に買ったのかも。全て私がわかっていますよ。大和撫子として、ウマ娘として情報を収集するのは得意ですから」ハイライトオフ
「ば、バカな...買った時から気づいていた...?もしや今まで会っても逃げていたのは...!?」
「もちろん、トレーナーさんにつく羽虫を落としていました♡トレーナーさんは人気の方ですから、少し大変でしたよ♪」ハイライトオフ
「それにしても嬉しいです♡ダミーの指輪とはいえトレーナーさんに指輪を贈られるなんて♪是非次はホンモノの指輪を贈ってくださいね? トレーナーさん」ハイライトオフ
トレーナーは恐怖した。自らが先手を打っていると思っていたのに後手どころか最後尾に回っていたことに。
「グラスの脚質適正は...差しだった....」 ガバッ
____
桐生院T「それがグラスTが急激に電撃結婚なさったお話の顛末ですか...」
ネイチャT「ええ...彼は最初から詰んでいたのでしょう。既に彼は彼女の射程範囲に入っていたのでしょうね...」
桐生院T「やはりダミー指輪は効果がないのでは?むしろ関係を促進しているような気さえするのですが」
ネイチャT「ですが実際に私の周りには効果があって...」
桐生院T「....それ本人の前で言いますか?」
ネイチャT「...ええまぁ...すいません...」
桐生院T「まぁ大丈夫ですよ。私も前回で学びました。そして今回の件。グラスワンダーさんの情報収集の能力は目を見張るものがあります。私も彼女に協力を仰ぎたいと思います」
ネイチャT「えっそれは」
桐生院T「覚悟しておいてくださいね?トレーナーさん」ハイライトオフ
おわり