トゥインクル・シリーズを勝ち抜いたオグリとそのトレーナー。
その後数々のレースを勝ち抜いていく二人だが、ある問題が発生していた。
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「トレーナー?すまない、また”アレ”....お願いできないだろうか...?」
「...また”アレ”か?”アレ”やるとオグリはいつも痙攣するから、見てる側としてはいつも困るんだけど...」
「頼む、トレーナー。トレーナーが”アレ”をやってくれなければ、私はもう生きていけない体になってしまったんだ...」///
「...しょうがないな、やってあげるから早くこっちに来t
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テイオートレーナー(以後テイオーT)「どっせええええええええええいいいいい!!!!!」
オグリトレーナー(オグリT)「うわあああ!!??いきなり叫ぶなあああ!!!!」
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テイオーT「いや叫ぶわ完全にアウトだろそれはァァ!!!」
オグリT「なんでだよぉぉぉ...まだなんも言ってないだろぉ...」
テイオーT「いやもうこの文面で分かるわァァァ!!うまぴょい、ダメ、ゼッタイ。理事長もそう仰られておられるわァァァ!!!!」
オグリT「はぁ?うまぴょい?何言ってんの?俺は耳掃除の話しようと思ってたんだけど...」
テイオーT「.................................................HA?」
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テイオーT「紛らわしいにもほどがあるわ...普通に勘違いしたわ....」
オグリT「そもそもうまぴょいを連想するお前の方がおかしいだろ...いいか?オグリはうまぴょいなんて知らない純粋な子だ!本当にうまぴょい伝説しか思い浮かばないような子なはずだ!!!」
テイオーT「(どうかな...。あの学園でうまぴょいを知らないのどこぞの委員長ぐらいじゃねえか?テイオーに聞いたが、中等部すらその隠語通用するらしいしな...最近の若者は恐ろしいわ)」
オグリT「何黙ってんだ?テイオーと結婚してキャッキャウフフして今人生再絶頂のテイオーTさん?」マガオ
テイオーT「何真顔でうらやましそうな声で言ってんだお前、結婚って大変なんだぞ?テイオーと俺はえらい年の差結婚だから、お互いの認識の度合とか違うし、学生と大人の違いもあるし、結婚生活を整えながらトレーナー業しないといけないから時間ねえし。それに子どもも生まれたらなんて考えたらな...」
※オグリTはテイオーTが結婚することを教えた数少ないT。
オグリT「あー。あー。うらーやまーしいー!俺もオグリと結婚したーい!!」
テイオーT「....お前今日相談してきたのはもしかして...」
オグリT「そう!噂を聞いてきたんだよ!『伝説のキューピッドネイチャTとそのお供のテイオーTに相談さえすれば、担当の方と結婚できる』ってな!」
テイオーT「うわでた....そのマジでイミフな噂...」
今トレセン学園では、その噂が多く流れていた。どういう方法を用いるかは知らないが、ネイチャT(テイオー編やブルボン編に登場)と、テイオーTに相談すれば、100%結婚できるということが大体の噂の状況である。ネイチャTは今、時の人なのである。
テイオーT「(つかお供ってなんやねん。いや別に噂になりたくはないんだけど、お供っつのがなんかムカつく...いや、何考えてんだ俺...)」
オグリT「んーーーで!どうなの!?ネイチャTは俺面識ないし、今めっちゃ相談されてるから予約必至だしさぁ!」
テイオーT「何?お前オグリキャップと結婚したいの?」
オグリT「あったりまえでしょ!!むしろあのオグリだよ?もうぬいぐるみなんてすんごい人気なんだから!是非嫁にきてもらって毎朝ご飯食べるところ見てみたいよぉ...」
テイオーT「(食費ヤバそう)...はぁ....しょうがなねえなァ、お前はそこそこ付き合い長いし、教えてやるよ。ただ俺が言ったってことは誰にもいうなよー理事長にしばかれたくないからな」
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「よし...指輪もきっちりつけた。これならオグリも嫉妬してくれるかも...」
トントン
「(お?オグリか)入ってどうぞー」
「失礼する、トレーナー」
「あぁ、おはようオグリ。今日はどうしたんだ?ごはんでも食べに来たのか?」
「あぁ...ッ!!!???」
「?どうしたオグリ...?(もしかして指輪を見たか...?)」
「...............................................いや、ご飯は食べない。トレーニングをしよう、トレーナー」ハイライトオフ
「(あれ...?)あ、あぁ分かった」
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オグリT「.....こういう事態が多発するんだけど、マジでどうすればいい?」
テイオーT「指輪失敗したのか?いやこの場合成功って言うのか...?指輪使い始めた本来の目的って...んごご...」
オグリT「違う。この際指輪なんかどうでもいい。一番の問題は......
オグリがご飯を(あんまり)食べないことだぁっっっっっ!!!!!!!!」
テイオーT「な、なんだってーーーーーー!!!!」
オグリT「いやマジで心配だ...オグリが米俵一杯しか米を食べないなんて...異常すぎる...!」
テイオーT「あのオグリが食べないなんて...一体なぜ....ハッ!!!!??」
オグリT「ん?もしかして心当たりがあるのか!!??」
テイオーT「....お前さっき指輪はどうでもいいって言ったが...もしかしてオグリは...お前が結婚していることに気付いて、それで心を病むあまりにご飯を食べなくなってしまったのでは....?(名推理)」
オグリT「!!!????ま、まさか...そんなことがあり得るのか...だとすれば指輪は効果を発動しなかったどころか、多大な効果を及ぼしている可能性が微粒子レベルで存在する...?」
テイオーT「...オグリT。これはマジメな話になるが、早いところオグリに会いに行ってこのことを謝った方がいい。もしこの状態を放っておけばもしかしたらオグリは...」
オグリT「...!わかった。すぐにオグリに会ってくる!ありがとうテイオーT!!!」
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ウマ娘寮内にて。
「オグリ!!?いるか!!」
「....ん?トレーナーか。こんな遅い時間にどうしたんだ....?」ハイライトオフ
「(...間違いない。あの元気なオグリがこんなに目が死んでることなんてありえない....)」
「....オグリ...すまない!!!!俺が気づいてやれなかったばっかりに、オグリをつらい目に合わせてしまった!!!不甲斐ない俺を許してくれ!!!!」
「....トレーナー?どうして謝るんだ?もしかして、あの事に気付いたのか?」ハイライトオフ
「俺が指輪をつけたばっかりn.....ん?あの事?」
「そうか、気づいてしまったか...すまない、トレーナーにも相談しておくべきかと思ったんだが、なかなか言いづらくてな...トレーナーはよく食べる私を嬉しそうに見てくれるから....」
「....食べる?嬉しい?....えっもしかして」
「あぁ、保健室の先生に米俵10食べてはいけないという勧告が出されたことを知ってしまったのだろう?」
「......................HA?」
「おかげで最近よく眠れてなくてな...タマにもいい加減食うのやめーや!って言われてしまって...しょうがないから挑戦してはみたんだが、やっぱりダメだったな。トレーナーにも気づかれるようじゃ、私にはご飯を我慢するなんてできない...」
「..........。」
「トレーナー?どうしたんだ?」
「........よく寝てねオグリ」ハイライトオフ
「???」
トレーナーの方が寝不足になったのは言うまでもない。
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テイオーT「指輪、初の黒星。今日の新聞はこれで決まりだな。さすがに葦毛の怪物には勝てなかったよ...」
テイオー「何椅子に座ってぼんやりしてるのトレーナー!早くご飯作るの手伝ってよー!」
テイオーT「あぁ分かったわかったすぐいくよー!ちょっとまってってー!」
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オグリ「(それにしてもどうしてトレーナーは指輪をつけていたんだ?調べてみるか...................
結婚指輪...?トレーナー...結婚した...?......................................トレーナー.........)」ハイライトオフ
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リターン編
「ん?.....ここは......どこだ....?」
「俺は確かオグリに指輪戦法がまったく効かず脈なしと分かってしまって寝不足ぎみになって、それから....家でふて寝してたような...ぐっ...頭が痛い....」
「少なくともここは家じゃない...真っ暗で何も見えないが、ここは家ではない。間取りが違いすぎる...ん...?」
男は気づいた。いや、気づいてしまった。自分が椅子に縛り上げられていることに。
「...おいおい嘘だろ?なんだこれは。寝不足で幻覚でも見ているのか...?」
男は混乱した。確かに家にいたはずであるのに、このような真っ暗な場所で椅子に一人で縛りつけられているのだから。
「とりあえずここから脱出しねーと...つか俺がいなくなったらトレセン学園側も気づくだろ...大丈夫だ。心を落ち着かせるんだ...」
「トレセン学園は来ないよ、トレーナー」
「!!!!????」
トレーナーはどこからともなく声が聞こえたと思ったら、いきなりまぶしい光を浴びせられて驚いた。
「驚かせたか?トレーナー」
「....この声はオグリか?オグリなんだな?」
「ああそうだ。私はオグリキャップ。
君を監禁した張本人だ」
「.......やっぱりか」
トレーナーは比較的落ち着いていた。この縛られている状況の中で。冷静に考えて、この場合オグリが自分を助けにきたのではないか、と考えるかもしれないが、トレーナーは一種のカンか、オグリキャップが自分を監禁していると分かった。
「....理由を聞かせてくれないかな?」
「理由?それは君が私を裏切ったからだよ、トレーナー」
「裏切った?...何のことだ?」
「指輪。....何か聞き覚えはないか?」
「....!?気づいていたのか...」
「当然だろう?私は君をいつも見ているから」
「...オグリは勘違いしている。その指輪はホンモノじゃない。ニセモノなんだそれは」
「知っている」
「.....は?」
「知っていると言ったんだ。その指輪はもう既にいろいろと使われているからな」
「....なんで知ってるんだ?他のウマ娘にでも聞いたのか?」
「それは間違っていないが、正確じゃないな。正確に言えば、他のウマ娘からの依頼を受けて知った」
「...?どういうことだ...?」
「グラスワンダー。聞いたことはあるだろう?」
「...そりゃ知ってるさ。あの黄金世代でもかなり上位に位置するウマ娘だ。それがどうした?」
「私は彼女に協力したんだ。その指輪をめぐる関係で」
「....何をいってるのかさっぱりわからない。確かグラスワンダーは結婚したと聴いたが...」
「だからその結婚に協力したのが私なんだ。グラスのトレーナーに盗聴器を取り付け、尾行し、その情報をグラスに流した、それを行ったのは私なんだ」
「........つまり?グラスTとグラスが結婚したのは、オグリが手伝ったからってことか?」
「そういうことだ。手伝っている中で、そのダミー指輪が使われていることを知った」
「....なるほどな。得心したよ。オグリは俺がつけている指輪がダミーだってわかっていたわけか。
ならなおさら聞きたい。なんで俺を監禁してるんだ?」
「それは君が私を裏切ったからだ」
「だから!それは一体何を裏切ったんだ!?」
トレーナーは声を張り上げてしまった。オグリキャップの回りくどい言い方が、どうにも彼女の面影と合致せず、イライラしているのもあっただろう。
「..............私の、情緒だよ」
「え?」
「トレーナー。人間の三大欲求を知っているか?」
「いきなりなんだ...?確か『食欲』、『睡眠欲』、そして『性欲』...だったか?」
「そうだ。私はな、トレーナー。その中の性欲が、とてつもなく大きかったんだ」
「....は?どういうことだ...?」
「ウマ娘だけしか起こりえない病気らしい。何かの欲求が限りなく大きくなってしまう。これは今でも治す方法は見つかっていない。私はそれにかかっているんだ」
「嘘だろ...?俺はそんなこと知らなかったぞ...」
「難病で、不治の病だからな。履歴には残らないように過ごしてきたんだ。ただ、隠し通せるのも限界がある。ある年を超えたころから、性欲が抑えきれなくなっていたんだ」
「私は怖かった。見境なく男を襲うような怪物にはなりたくなかった。だから私は性欲の代わりに食欲で補うようにした。欲の変換。元から胃は大きかったから、最近まではうまくいっていた。レースでの高揚感も、性欲の代わりの欲になっていたし」
「....(あの異常ともいえる暴食には訳があったのか...)」
「だが...君と3年間を共に過ごし...もう限界が近づいてしまった。君に会ってから、性欲のタガがよく外れそうになるんだ。なぜなのかずっと考えたが、やはり答えは一つだった。君のことを狂おしいほど愛しているんだ、トレーナー」
その時、オグリが入ってきた扉の後ろの逆光から、オグリの表情が垣間見えた。その顔は、まるで獣のようで、かつ女の表情も混ざった、とても淫靡な、表情であった。
「オグリ...お前...何をしているのかわかっているのか?」
「わかっているよトレーナー。大丈夫だ。心配はいらない。グラスワンダーがこの部屋を用意してくれた。そして私にはもう一人協力者がいる」
「協力者...まだ存在するのか...!」
「シンボリルドルフ...会長、聞かなくてもわかるだろう?」
「...嘘だろ?あの会長までお前は味方につけているのか...!?」
「グラスワンダーに恩を売ったように、彼女にも恩は売っておいたんだ。なかなか大変だった、彼女のトレーナーは警戒心がかなり強かったから」
「.....(唖然)」
「おかげで会長にはトレセン学園全域の口止めも頼んでおくことができたからね。
トレーナー。君はもう逃げられないんだ」ハイライトオフ
「お...オグリ...まて。まだ俺たちはやり直せる。一緒にURAファイナルズを勝ち抜いただろう?こんな...こんな歪な関係じゃなかったはずだ...」
「...何度も言わせないでくれ、トレーナー。君は私の情緒を裏切ったんだ。あの指輪を使って、私と愛し合いたいという感情が露見した時点で、私の理性...つまり第一人格は吹き飛んだんだ。」
「第一人格...もしかしてお前は...」
「理性と情緒、本能。互いに共存は出来なかった。私にはいつの間にか人格は複数備わっていた。君と会話していたのは情緒の方だ。ただ...もう本能も情緒も同じ気持ちだが」
オグリキャップは、トレーナーに近づいた。そして拘束されている膝の上に自身のしなやかな肉体をのせた。
「君は.....本当に美味しそうだな。本当に。食べてしまいたい。いや、もう食べられるんだな、トレーナー。」
「.....................................」
トレーナーは、諦めた。オグリのその表情から、もう逃げられないことを悟ったのである。
「じゃあ....いただきます」
おわり