「ただいまー」
虎杖は普通に学校の門から帰ってきた。いい度胸である。そしてボロボロである。
「悠仁、なんで逃げてったときよりボロボロなわけ?」
「ちょっと縄張り争いしてきた。皆は俺の餌だから!」
実際には、東京校と京都校のメンバーを食い殺さないようにするための直訴だったのだが、言う必要もないだろう。事実、数少ない呪術師を減らしてどうすると始祖である伊勢 鉄三も頷いてくれた。
「出来ると思う? もう僕に油断はないよ」
「人質沢山いるから大丈夫じゃない? しかも人数少ない呪術師だし。安心しろよ、始祖様は呪術師は食べないって決めたから。呪術規定も変更なし。監視はするけど、俺らさえそっとしておいてくれれば呪霊を祓うのも呪詛師を退治するのも邪魔しない。むしろやれることあるなら手伝うよ」
「っ! 何のために?」
最悪、立てこもって抵抗することも考えていたが、示された方針に五条は迷う。
呪霊の提案だったら絶対飲まないが、彼らは呪霊ではない。未だに扱いを決めかねているのだ。
「俺らは静かに暮らしたいの。呪霊とかが完全に表沙汰になると、俺らが隠れづらくなるかもしれない。だから、呪霊にはずっと日陰の存在でいてもらうし、呪術師も隠れてもらうし、呪術師には呪霊を排除し続けてもらう」
「人間を支配したいとか、人間に成り代わりたいとか、お前らにはないノカ?」
「ねーよ。そもそも、俺達は……いや、まあ、もう死んでるしな、俺達。それと、見境なく食いそうなやつがいたら申告してくれれば排除する」
全員が虎杖を指差した。
「俺はよく我慢してるだろ!?」
そして、しばらく後。
一時的に呪詛師が暴れたが、不死族によりゾンビにされるとそれも減っていった。
しかし、呪術師達も手をこまねいているわけではなかった。
大半のノスフェラトゥには、呪霊は見えないのである。生得領域にさえ入れなければ。
羂索は、慎重に調査を進めていき、逃げ延びた呪術師を説得・派閥に取り入れ、呪術師解放戦線を作り上げていった。
メロンパンこと羂索は人間の進化が見たい。
対して、不死族の『感染』の本質は劣化コピーだった。不死族の眷属は「親」より強くなることはない。羂索は決して不死族を認めない。
対して、不死族もまた、人間の真価を認めない。
人間が進化したら、食える確率が少なくなるからだ。
両者の溝は決定的なものとなった。
10月31日。
呪術師解放戦線による戦端が開かれる。
12月24日。
始祖 伊勢 鉄三が封印される。
また、封印手段が失われる。
12月25日。
羂索の討伐成功。ただし開放手段も失われる。
夏油の遺体は五条 悟の眷属となった。
翌年 9月。平行世界への転移方法を発見。
伊勢 鉄三の救出隊が平行世界へ出発。
後書き
呪術界と不死族の戦い大幅カットすみません。
原作軸トリップが書きたすぎた。
マシュマロありがとうございます!
感謝です!!
さらなるマシュマロお待ちしてます!