虎杖の履歴を徹底的に調べ、虎杖の通っていた高校に行く。
虎杖、いや、オカルト研究部は、人気者だったらしい。
見つかる前に、証拠を掴みたい。そう思ったメカ丸は、オカルト研究部に行った。
非術師だし、期待してはいないが、どんな小さな情報でも欲しかった。
作戦は単純だ。
呪霊に襲わせて、メカ丸に助けさせる。
夕暮れ時に、偽夏油が呪霊を井口と佐々木に差し向ける。
そして、助けた。
「貴方がメカ丸? 虎杖から聞いているわ」
「流石にこんな陳腐な罠には掛からないカ。一緒に来てもらうゾ」
「それは、困るかも」
「お前に選択肢はナイ」
何せ、メカ丸は必死なのだ。三輪を助けるためなら何でもする。
「うーん。仕方ないか」
佐々木の下半身が肥大化する。
大蜘蛛……いや、アラクネがそこにいた。
「!???? 馬鹿な!! 呪力は感じない!!」
「貴方の辞書には呪霊か人間かしかないの? 呪霊なんて物を扱っているのに、信じないの? 幽霊、エイリアン、妖怪、超能力者。そんな存在を。世界は不思議で満ちているわ」
「貴様はナンダ!」
「教えるわけないでしょ?」
佐々木の放つ糸を避ける。避けた先に井口がいた。
「ばあ」
二足歩行の獣の姿に変じた井口は、その大きな口でメカ丸の腕を食らう。
「グッ」
「まず」
「そりゃ鉄だしね」
幸い、呪霊は見えないようだったので、偽夏油の呪霊の援護で、メカ丸はその場を逃げ出した。
「くっ なんなんだあれは!!」
「あっはっは! いやはや、本当に興味深い!! エイリアン? 妖怪? とにかく、非術師で化け物がいたわけだ!! 乗っ取られたか成り代わられたか、オカルト研究部の活動でまずいものを突き止めたか、パワースポットがまずかったか……! そしてその化け物が、呪力を手に入れた!! いやー困ったね。ワクワクが止まらない」
「呪霊以外の化け物? エイリアン? 馬鹿な……!」
「とりあえず、写真を撮って呪術界に送ってみようか? なんとか血液データも手に入れられないかな。是非解剖してみたい」
「……お前、怖くはないのか?」
「面白いじゃないか!! ああ、真人。君も魂を触ってみてくれないかな。なにかわかるかもしれない」
「わかった。あれなら、僕でも大丈夫そうだ。好きって気持ちが湧き上がらなかった」
そうして、二度目の襲撃を仕掛ける。
目的は、血を得ること。
真人、漏瑚で攻撃を仕掛ける。メカ丸は記録係である。
真人が触れることは簡単だった。彼らは呪霊を見ることが出来ない。
首尾よく、変身した姿も撮れた。
「……? 魂がない……? 違う、細かい、のかな……? 何これ。知覚が難しいほど、魂が細かくて多い。群体……?」
真人は妙な顔をする。そして、血を採取した。
「くっ」
「もう一度聞ク。お前らは何で、何が目的ダ」
「私達は、人間に紛れて静かに暮らすのが目的なの。だから、間違っても呪霊なんて存在が公になるのは困るのよ。人間が警戒するでしょ? 紛れて搾取をするのが一番楽よ。貴方達もそうしない?」
「くだらん。それは臆病者の考え方だ。わしは表舞台に出たい」
漏瑚が燃やす。
燃やされた二人は、真っ黒な塊になりながらも動き続けたので拘束して埋めた。
呪霊に食べさせる方法もあったが、何があるかわからないので拘束した。
血液には、特異な病原菌がいた。これで虎杖の血液検査をさせれば一発アウトだ。
そして、資料を呪術界に送る。彼らの反応は。