The great Great GREAT Doctor is Me !   作:東京<アズマ キョウ>

47 / 86
◆難産というか、天ぷら衣を只管足すような添削作業ループに陥りました。
見苦しい文章になっているかと思いますが、どうかお付き合いいただけたら幸いです。
◆【鉱石病】に関する独自設定があります。
作者が調べて問題なしと思い採用した設定になりますがひょっとしたら大陸情報や見落としなどで説明があった所を見逃している可能性がありますのでご容赦お願いします。
◆ちょっとだけアーミヤがドクターにお熱な描写があります。
エッグマンランド(博士の陣営)だとそんな描写ができないから許して……。


RI-02.現状把握:レユニオンムーブメント

羽爪を捥がれた双頭の鷹

雌伏する朽ちた遺伝子

高笑いする侵略者

 

 

 ケルシーは次の分析に移った。

 

「チェルノボーグ内の最大版図を持つレユニオンムーブメントが危険度:高。最も攻撃的だが経済規模ないし兵站面においては不安がある」

「どういうことですか?」

 

 アーミヤが挙手して尋ねる。

 

「彼らは元々感染者が寄り添い集って生まれた互助組織だ。企業や国、営利団体とは異なり資金源やリソース自体がどうしても乏しくなる。収入のほぼ全てが生活の糧に費やされるためだ。資源の制約は組織の方針を拡張よりも維持を強制させる。故にコミュニティの構成員の飢えを満たしつつ組織規模の拡大を果たすにはたとえ危険であっても糧を得る機会に身を投じる必要があり、現在大規模勢力となったレユニオンはそうした努力の結果強大な力を得ることができたともいえる。資源についてはチェルノボーグ内から略奪することで対処しただろうが、組織並びに移動都市を維持するのに充分な量を得られたとは考えにくい。今しばらくレユニオンは資源不足の状態を強いられることになると私は見ている。レユニオンに支援組織、また彼らに協力する移動都市が存在するならば、それらの規模次第で彼らの国力の強弱は変化するだろう」

「レユニオンの直近の動きは?」

 

 ドクターがボードに貼り付けられたチェルノボーグ市内地図を見ながら尋ねる。

 

「現在南部ブロックの旧チェルノボーグへの攻略を開始している。武装警察側は対処に苦慮しているようだが、幹部と主力はエッグマンランドの干渉を警戒して東部戦線側で待機しているらしく南部戦線には存在を確認されていない。レユニオン側は優る兵力を交代させての作戦継続が可能であるため、主力は東部警戒という名の休養をさせている可能性は十分にある。他にも各地から集まり始めた難民を募兵、戦闘員としての訓練を施すことも考慮できる。ともあれ、帝国の劣勢は宮廷の貴族達を除いて誰の目でも明らかだ」

 

 かりかりと、ケルシーが地図にレユニオンの構成要素、対外侵攻ルートや予想プランを書き込んでいく。

 

「一方でレユニオン側が兵站以外では盤石、という訳でもない。確かに都市の半数、主要機関や施設の大多数を制圧こそした。都市部の被害も重要拠点制圧時の余波や構成員らによる破壊や放火等を除けば深刻なものではない。だが構成員の大多数が貧民ないし難民という下流階級であるため、移動都市の基部運用や都市経営に長けた人材が他の勢力に比べて極めて少ない。第一、彼らが【鉱石病】によって困窮し、社会から排斥されて零落した存在である事を鑑みれば、都市運用や源石機関等にまつわる専門知識を得られる機会が奪われていたのは想像に難くない。現在は少数ながら専門知識に心得があった者を中心に都市インフラ等を運用維持していると思われるが、蜂起時に捕虜にした人々の中には機関技師や行政関係者も居る筈だ。そうした者を吸収して運用させている事は予測できるが、それら人材の大抵は元々彼らが敵対していた階級側の人間だ。付け加えるなら帝国の都市機関を預かる管理者側は感染者を『効率化を阻害する不要分子』と見下していた者が多い。チェルノボーグ陥落後は逆に感染者が彼らを効率度外視で酷使している可能性はある」

「その分析が事実を言い当てているとすれば皮肉だな……感染者を足蹴にしていた立場の人間が、一転して自身が足蹴に曝される境遇に陥るとは」

 

 ケルシーの分析を聞き、その蓋然性の高さを推察できたドクターは何とも言い難い歯痒さを感じた。

 

 チェルノボーグの状況や周辺環境に関する資料を借りたドクターの目についたのは、やはりチェルノボーグ、ひいてはウルサス帝国での階級対立……感染者か、そうでないかの差が絶望的に大きい点だった。

 

 確かにウルサス帝国に限らず、各国もまた感染者に対してはその特異性と【鉱石病】に対する恐怖心から隔離や追放などの非情な措置を採用している所は少なからず存在する。

しかしその措置を採った国々の政治家や貴族などの上層部達を以てしても眉を顰ませたのがウルサス帝国の感染者政策だった。

ウルサス帝国に繋がりのある移動都市の貴族や政治家の一部は、そうした帝国の現状を危惧し帝国に対して『感染者が暴発しない程度に措置を緩和すべき』と苦言を呈することもあったが、強大な国力と軍事力を誇るウルサス帝国の支配層が聞く耳を持つことはなく、逆に彼らの苦言を内政干渉と謗り、『内患に甘い考えをするのは穏健ではなく惰弱である』と非難した。

 

 こうした流れが、チェルノボーグ蜂起以降の周辺国における対ウルサス関係を方向付けた。

 

 チェルノボーグ暴動の後に発刊された各都市の新聞に当該都市に対する各国の対応が掲載されていたが、概して『内政干渉を避けるために静観する』というスタンスを取っている。

つまり他国はウルサス帝国に公的な支援は行わないと示しているのである。

一方、『民間の活動は妨げるものでない』と表明して各国は民間交流を規制しなかったが、民間経由でチェルノボーグの情報が周囲に流出していることから、民間交流を通じて他国政府の諜報活動(テコ入れ)が入っていることは見て取れた。

或いはウルサス帝国への妨害目的で各勢力に接触して何らかの支援を施し、チェルノボーグ地域の不安定化を試みている可能性もある。

 

 ウルサス帝国と国交の厚い都市では『情勢を鑑みて支援を行うか否かを見守る』と表明した所もあるにはあるが、先程の『穏健は惰弱である』とウルサス帝国の断じた一件が都市市民の内に広まっており、市井の目は厳しく都市の表明に反して態度は冷ややかなものになっている。

 

 こうしてウルサス帝国は自身の強硬な振る舞いによって生まれたツケを支払わされることになり、その負債は無辜の市民が負うことになった。

但し、負債はチェルノボーグの一般市民だけが払わされているものだけではなく、影響は世界に波及していた。

 

 今回のチェルノボーグ暴動を受けて一部の移動都市では感染者への法的規制が強化され、『感染者の治療と保護』を名目に移動都市外への移住や追放などの隔離政策を強行する都市があった。

 

 過激な思想を持つ勢力がレユニオンムーブメントに感化されて反社会的事件を起こした。

 

 穏健な勢力は暴発した感染者を批判して反感染者機運の封じ込めに当たろうとし、感染者間で対立が生まれた所があった。

 

 隔離に抵抗する感染者や集団が都市政府との間でトラブルを起こす事件が起きた。

 

 本来、感染者を治療し【鉱石病】から人々を救うのがドクター達の所属するロドスなのだが、救うどころか感染者を巡る衝突が巻き起こるのを阻止できない現状に対する無力感をドクターは強く感じ、その手を強く握り締めていた。

 

「ドクター?」

 

 ドクターのそんな様子に気がついたのか、アーミヤは隣に座るドクターの手をそっと触れる。

小さくも柔らかく優しい手が、ドクターの強張った拳に温もりを伝えるかのようだった。

 

「大丈夫だ、アーミヤ。問題ない」

 

 ドクターは拳の力をほぐしてアーミヤに礼を言った。

 

「話を続けよう」

 

 ケルシーがコーヒーを一口飲んで言った。

 

「感染者の互助組織を起源に持つレユニオンの成立背景を考えると、所謂文官の層が薄いことが予想できる。文官とはしばしばエリート階級であると考えられがちだが厳密に言えば少し異なる。文官とは『素質』であり、極端に言えば『座って文字を読み続けられるか』ということだ。『座って文字を読む』素質に貧富の差はないが、『文字を読み続ける』環境を得られるかどうかが貧富の差だろう。その点において世界はまだ差を埋められておらず、帝国に至っては埋めるつもりがなかった」

 

 感染者における教育や就労環境の問題は世界に根深く存在している。

元々十分な生活基盤や自活能力があるような家の者なら兎も角、一般家庭に【鉱石病】感染者が発生すると家計に掛かる負担は極めて大きくなる。

大人なら失職することも珍しくない。

発病したのが子供であれば大人に比べ【鉱石病】の進行が早いとされているため、高い確率で周囲からの疎外や排斥を受ける場合が多かった。*1

 

 ロドスではそうして見捨てられた人々や子供達をスポンサーの協力を得て保護しており、比較的【天災】規模や頻度の低い地域にて療養やロドス拠点内で職業訓練などを行っているが、全てを救うには至っていない。

ロドスの手からこぼれた人々は細々と隠れて過ごすかマフィアなどの反社会的組織に組み込まれるか、己を虐げる現状への反抗を志してレユニオンに加わるのである。

 

 レユニオンが離散する感染者を一纏めにする、一種のセーフティネットとなっているのは皮肉であり、有る意味ではレユニオンの理念通りである。

 

「レユニオンは排斥され難民となった人々を吸収して人材を得ようとするだろうが、文官素質のある人材というのはそう手軽に流れて来るものではない。求める職能の持ち主が中々手に入らないという問題はどの組織にも言えることだがな。加えて文官職の持つイメージは先にも述べた通り世間では上流階級のそれであり、レユニオンの多数を構成する貧困層にとっては不倶戴天の敵の一角だ。レユニオンにとって満点の出る文官は砂漠で針を探すに等しい。恐らくレユニオン上層部も自身の組織の行政能力が低いことは自覚しているだろう。拠ってチェルノボーグ蜂起にて全土を占領し、チェルノボーグで人材を見繕う(奪う)ことで都市運用を計画していたものだと思われる」

「ケルシー先生は、あの暴動は突発的なものじゃないと仰るんですね?」

 

 アーミヤがケルシーの至った分析、チェルノボーグ暴動の経緯について尋ねた。

 

「そうだ。ウルサスの宮廷貴族が囀るような『喰い詰め者達の暴走』などではない。彼らはずっと待っていた筈だ。その胸に抱いた感情を白貌の下に潜ませ、チェルノボーグ全てを食い尽くす機会を。だからあれだけ強力なアーツ技術を持った主力部隊が速やかに軍事警察に攻撃を仕掛けることができた。事実として都市内の主要な行政機関の施設は彼らがほぼ総取りしている。もしも彼らが()()()()()チェルノボーグ全域を手中に収めていれば、略奪によって『資産』も『資源』も文官などの組織に不足しがちな『人材』も手に入れて更に恐ろしい勢力になっただろう」

 

 ドクターとアーミヤは脱出中にレユニオンかの追撃を受けた際、レユニオンの幹部が持っていた凶悪な性能を誇るアーツ技術に曝されたことを思い出し、更に構成員達の狂乱に満ちた破壊活動や、我が身を顧みない攻撃の暴風の熱波を思い返した。

 彼らの憎悪に満ちた情念の炎が、チェルノボーグにある財産や人材を燃料にして都市を焼き尽くす様が脳裏に浮かぶようだった。

 

「今後、旧チェルノボーグに残る人材をレユニオンが確保すれば彼らは更に躍進する可能性がある。レユニオンの侵攻度合いを(つぶさ)に把握しておかなければならない」

 

 ケルシーはそう言ってレユニオンムーブメントへの評価を締め括る。

 

「ドクター、ドクターはレユニオンが今後どのように動くと考えますか?」

 

 アーミヤがドクターにレユニオンの行動予測を尋ねた。

ドクターは地図を一瞥してからしばし瞑目すると、顎に手を当てて答えた。

 

「……恐らく、拡大策か浸透策。隣接する他勢力との問題を解決することが前提だと思うが、一つは他の移動都市への勢力拡張。この場合だと近辺の龍門が狙われるかもしれない。もう一つはウルサスが簡単に手出しできない地域にチェルノボーグを移動させる。仮に他の都市でも同様に感染者やレユニオンに連なる勢力が蜂起して都市部を制圧したのなら、彼らと合流して『感染者のための国家』を創ることもあり得るかもしれない」

「でしたら、龍門にも警告を発する必要があるかもしれませんね。龍門への攻撃はともかく干渉ならば何もチェルノボーグ統一を待たずに実行してくるかもしれません」

 

 アーミヤが上着のポケットからメモ帳を取り出してドクターの行動予測を記入した。

 

「さて……次は空からやってきた最後の勢力について触れようか。と言っても私が話すのはここまでだ」

「ケルシー以外の人が話してくれるのか?」

 

 ケルシーはボードの前から離れて椅子に座り、ドクターはケルシーのバトンタッチに疑問を呈した。

 

「ロボットや機械工学絡みの分析ならあいつのほうが適任者だ。今から呼ぶ……」

 

 ケルシーが端末で呼び出しをかけようとしたその時。

 

「私だ!」

 

 スライド式の自動ドアが異常な早さで開くと、そこには長い黒髪をしたサルカズ人女性が二体のロボットを引き連れてケルシーのラボに現れた。

 

「……『クロージャ』、扉を開けるのにわざわざシステムをハッキングして高速動作化させる必要があるか?」

「いやーほらやりたくない?ドアを

ピシャーッと開けてバンッ
て入ってくの」

「知らん」

「クロージャさん!」

 

 ケルシーとアーミヤからクロージャと呼ばれた女性はずかずかと入室すると、ドクターの前で立ち止まり彼に右手を差し出した。

 

「やっほードクター、クロージャだよ。改めてよろしくね」

「ああ、至らない所が多いがどうぞよろしく」

 

 ドクターはクロージャの手をとり握手した。

 

「堅いなー親しい仲だったんだから気楽にしていいよ?二体(ふたり)共ー資料ここに運んでー。あっドクター、そのクッキー一つちょうだい」

 

 クロージャはにへらっと笑うと、ドクターの手にある()()()()()クッキーを摘んで食べた。

 

「!!!」

「もう少し分けようか?」

()()()()で充分よー」

 

 アーミヤが耳を突き立てているのを尻目にクロージャは後方のロボットを室内に入らせた。

茶色く角張っている機体と白く丸まっている機体の二体が胴体部分に括りつけられた資料入りの箱のヒモを解きながらドクターに挨拶した。

 

[お久しぶりです。いえ、今のドクターにとっては初めまして、でしょうか。私は『Castle-3』と申します。どうぞよろしくお願いします]

[こんにちは、ドクター。再びお会いできて光栄です!『Lancet-2』です!]

「こちらこそ、会えて嬉しいよ。至らない所が多いと思うがどうぞよろしく」

[お気になさらず。不慮の記憶障害を咎めるモノはいませんよ。私達もドクター達を全力でサポートしますので]

「そう言って貰えると助かる。これから頼りにさせて貰うよ」

[はい、了解です!私達にも気をかけて下さるなんて、ドクター様はやっぱり素敵です!『かわいいクロージャお姉様』に【私の一番好きなモノ】を【ドクター様】で入力して貰わないと!]

「そ、そんなに大層なものかな?」

[ご安心下さい、ドクター。Lancet-2のソレはドクター限定の定時連絡のようなモノです]

 

 一方アーミヤはクロージャに詰め寄っていた。

 

「クロージャさん、クロージャさん!今のなんですか?!あと写真!写真消して下さい!ケルシー先生に見せたっていう!」

「えーいーじゃんクッキーくらいー。それにあの時のアーミヤ可愛かったよー?」

「自分の居眠り姿なんて人に見られたくないのは当然じゃないですか!」

「じゃーアーミヤの端末の待ち受けにしてあげるよ」

「『じゃあ』って何ですか?!誰が好きこのんで自分の顔を待ち受けなんかにしますか?!」

「むー仕方ない。ならドクターの寝顔の待ち受けもおまけしてあげよう」

「……いつ撮ったんですか?私も持ってないような代物を。もしもドクターの就寝時に盗撮したのであれば要人保護の観点から事と場合によっては社内法規に沿って処理しなければなりませんよ?」

「私ってさ、バイタルチェックに使う機材の操作や調整の関係でドクターを検診する時はケルシーと一緒に参加するんだよね。検診の過程で被験者の様子を診るために写真を撮るんだけど、ドクターったらこの前横になってMRI受けてたらいつの間にか寝落ちしちゃって。その時に顔も観察用で連続撮影してたから寝顔も()()()()撮れちゃったのよねぇ。診察結果用の写真は各項目につき一枚あればいいから他は処分するんだけど、書類作成中だから『どの写真』を処分するかは未定なんだよ?」

「……クロージャさん、後で相談が」

「私、新しい実験機材の申請をしようと思ってたんだよね」

「就業時間後であれば時間が取れますので()()()()()()を集めておいて下さいね。因みに過去の分は……?」

「不要な分はあらかた処分済みだけど()()を考えて私の権限で()()()()保管しているものもあるわよ?」

「それらも込みで()()したいのですがよろしいですか?」

「まっかせてー」

 

 右手にドクターとはしゃぐロボット、左手に闇取引をする社員達と、クロージャの登場で一気に騒がしくなった自分のラボの惨状に呆れたケルシーだったが、ソレを収めねばならないのも自分だと自覚していたために気が抜けながらも指示をすることにした。

 

「Lancet-2、そろそろオペレーターの施設担当が交代する時間だ。寮舎に行って非番になった者のメディカルチェックをしに行くように。Castle-3、今回のチェルノボーグ騒動で外部に漏れた市内の戦闘についての撮影ファイルの整理をしたいとヴィグナから申請があったから行ってくれ。アーミヤとクロージャ、2人だけで姦しくするなら外に出ろ」

[Lancet-2、判りました。寮舎に向かいます]

[Castle-3、任務を受諾。オペレーター:ヴィグナの指示に従い活動します]

「……ケルシー先生、申し訳ございませんでした」

「ゴメンね、ケルシー」

「あ、すまないケルシー。彼らと話が弾んでいたよ」

 

 ロボット二体が積んでいた資料を降ろして新しい仕事に異動し、大人達は部屋の主に謝罪した。

 

「全く、私のラボは休憩室ではない。クロージャ、本題を」

「はーい。じゃあ始めようか。クロージャの【エッグマンランド】勉強会を」

 

*1
尚、子供と【鉱石病】の進行速度の関連性はロドスの調査では今の所確認できていない。関連を疑う者達の根拠は

『子供は大人に比べ体力がなく【鉱石病】に耐えきれない』

『子供は代謝が大人より高いため【鉱石病】の進行速度が高い』

『子供で【鉱石病】を長く患っているのを見たことがない』

といった物だがいずれも偏見である見通しが高い。進行度が重篤に至る前に【鉱石病】末期のような死亡後反応をする例はあまりないからだ。内臓の重要器官に源石が発生しして死亡するケースはあるが、厳密に言えば内臓の機能不全による衰弱死なので若干状況が異なる。年齢による進行度の早さも現状関連は見られず、あくまで源石との濃厚接触の度合いが重要である。子供の頃に感染して成人まで生き長らえている人間が居ない事については証拠が少ないことではあるが、残酷なことに子供の感染者は上述した偏見などにより捨て子や子を庇う親の死によって孤児になる例が多く、犯罪に走って命を捨てるか、後の劣悪な環境によって死亡することが多い




◆感想や改善点、質問などございましたら是非コメントお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。