因縁の相手は階段   作:さくらいJAN

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15話 再会&ゾロ視点

○月〇日

 

 

アラバスタに来て数カ月。

とうとう麦わらの一味が来た。

 

美味しいもの食べたり服を買ったり孤児院に行ったりファンと握手したり、

充実した毎日を過ごしていた。

ワニが居るせいで海賊が出ないのが不満だったけど。

 

結局大人しくしていた賞金首を5人捕縛できただけだった。

過去最低記録だ。

まあ原作イベントを見逃したくないので仕方ない。

 

 

ゾロに会いに行く前にたしぎちゃんに会ってきた。

サングラスとマスクで顔隠してた。

可哀想。

でも怒ってなかった。

良い子だなあ。

 

スモーカーはめっちゃ睨んできたので腹パンした。

ビビってた。

才能あるんだから本部もさっさと覇気を教えてあげればいいのに。

効率悪いなー。

 

 

 

あと、エースも見つけた。

白ひげ海賊団とは特に縁も無かったのでスルー。

 

エースがルフィと話しているのを双眼鏡で見る。

いやーすごいな。

実際に目にすると感動する。

 

そしてエースが船を降りバロックワークスの艦隊を蹴散らした。

ワニもそうだけど能力の研ぎ澄まし方が半端ないな。

能力者としては私より格上かも。

覇気使いとしては負ける気ないけどね。

 

まあいいや。

エースが去ったタイミングで剃を使う。

ボムボムの剃だ。

 

足元にクレータができ、爆速で飛び立つ。

途中で方角を定める為に月歩で調整。

速度を維持する為に途中で爆発を使用。

覇気で強化して衝撃波から体を守る。

 

およそ5kmの距離を5秒で移動する。

マッハ3だ。

凄いぞ私。

 

 

そしてその勢いのままゾロに居合を放つ。

 

おお、反応した。

やるじゃん。

もちろん本当に斬るつもりは無かったけど。

 

 

 

ゾロとの再会もそこそこにビビに謝る。

ごめんごめん。

私強いけど潜入捜査とか器用な真似は無理だったわ。

 

表立っては無理だけど、ワニ退治に協力するよ、と伝えた。

 

海賊と協力して大丈夫かって?

へーきへーき。

 

顔隠せばバレないでしょ。

バレたらあれだ。3000万の小物なんて知らないよー^^

って言えば大丈夫でしょ。

 

去年シャボンディ諸島近くでクラッカーの軍勢とやりあったおかげで

格が上がったことだし。

経歴を有効活用しよう。

 

あれ以来クッキーが嫌いになったけど。

焦げたクッキーの匂いはもう飽き飽きだ。

 

でもしっかりぶっ飛ばした。

あいつの兄弟のせいで逃げられたけど。

 

 

 

さて、原作ファンとしてアラバスタ編を楽しもう。

 

 

 

 

 

 

 

【ロロノア・ゾロ視点】

 

 

 

唐突に嫌な予感がした。

ガキの頃によく感じた直観だ。

俺は咄嗟に刀を構えた。

 

 

「どうしたゾロ?」

 

 

ウソップが怪訝な顔をする。

しかし答える余裕はない。その次の瞬間には目の前に刀が迫っていたからだ。

何とか防いだが、とんでもない衝撃を受けて思わず吹き飛ぶ。

遅れて爆音が聞こえてくる。

一体なにが起こった!?

 

 

「うぉっ!なんだ今の!?」

 

「誰だお前!!」

 

 

全員が戦闘態勢を取る。

俺も即座に立ち上がり刀を構えると、成長した幼馴染の姿があった。

 

 

「いやー、久しぶりだねゾロ。

今のを防ぐとは思わなかったよ。

感心感心。

海賊になったって聞いた時はどうしたものかって思ったけど、

その様子なら鍛錬は続けてるようね」

 

 

体は大きくなってたが、何も変わらない。

相変わらず強くて上から目線で、、、腹が立つ。

 

 

「なんだ、ゾロの知り合いか?」

 

「あなたは!」

 

 

そういえばルフィはこいつを知らないんだったな。

ビビは、知ってて当然か。

一緒にバロックワークスに潜入したって言ってたからな。

 

やりすぎてすぐバレたらしいが。

そういう雑なところもこいつらしい。

 

 

「久しぶりビビ王女。

ごめんねー、私だけ速攻バレちゃって。

お詫びってわけじゃないけどクロコダイル潰し、私も協力するよ」

 

「そんなこと言って、ルフィを捕まえに来たんじゃないでしょうね?

海賊であるわたしたちと手を組むなんてありえないでしょ」

 

 

ナミが明らかに警戒している。

当然だ。

こいつは俺たちの敵、海軍なんだから。

 

 

「大丈夫大丈夫。

賞金首だって知らないふりしておくから。

顔も隠すし」

 

 

相変わらず適当な奴だ。

村を出るときだってそうだった。

何も考えてない。

 

だが、その強さで障害をなぎ倒して進んでいく。

そういう在り方に、俺は・・・憧れたんだ。

 

 

「・・・久しぶりだなくいな。

相変わらず無茶苦茶なやつだ」

 

 

ずいぶん久しぶりにその名前を口にした気がした。

 

 

「じゃあやっぱりこいつは・・・」

 

「海軍本部中将くいな。

非公式だけど協力するよ麦わらのルフィくん。

ビビ王女には悪いことしたし、ゾロの成長も見たいしね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




クラッカーと戦ったくいな。
1対多なら原作最強クラスですが爆発しながら飛び回り斬りかかってくる
くいなは相性が悪いです。

たしぎは良い子。
髪を伸ばして染めようかなって思ってます。
ちなみにゾロとは会ってますが、サングラスとマスクは外さなかったので
くいなそっくりだという事実には気づいてません。


ちなみにくいなを監視してた雑魚は急に音速を超えてぶっ飛んだ
くいなを見失いました。
仕方ないね。



クロコダイルの覇気の知識に関して。
原作で尾田先生が明言してない為、
ここで今作における設定を書いておきます。
今作のクロコダイルは覇気を知りません。
そう考えた理由は覇気を鍛えてないからです。
能力はあれだけ研ぎ澄ましてるのに覇気を鍛えないのは変ですからね。
覇気だけサボる理由が思いつかないので知らないとしました。
知らなくてもスナスナは強いし、水という弱点があるのでそこまで油断しないから新世界でも戦えた、ということにします。
心が折れて使えなくなった説は原作で書かれてない&負けてばかりのたしぎや一度心が折れてるヒョウ五郎が使えているので採用しないことにしました。





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