因縁の相手は階段   作:さくらいJAN

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25話 枷の外れた鬼、タコの刺身を作る

○月〇日

 

 

あれから、ルフィとエースと共にルスカイナ島に到着した。

私はハンコックと一悶着ありながらも島に滞在。

早速仲間に会いに行こうとするルフィを引き留め、力不足を諭す。

白ひげが死んだことに凹むエースをなだめ、お前が海賊王になって意思を継げと励ました。

そこからはなんか兄弟喧嘩し始めたのでスルー。

 

ここからは大切な話。

新世界で暴れる為に航海の問題を何とかしなくてはならない。

原作とか知らなかったらシャンクスの元にでも行くんだが、あいつ何かきな臭いからパス。

 

せっかくだからドフラミンゴを潰してドレスローザを支配しようかな。

もう我慢しないって決めたし。

むかつく奴は撫で斬りじゃ!

 

というわけでジンベエにお願いして魚人島まで送ってもらうことに。

エースを助けたこともあり、快く受け入れてくれた。

新世界を一人で航海できるのか?と思われそうだが、新兵器が有るのだ。

ヒントはエース。

 

そんな感じで、私とジンベエはシャボンディ諸島で再会する約束をした。

なにげに魚人島は初めてだ。

楽しみ。

 

さーて、じゃあそろそろ行くかな。

レイリーに会っても話すこと無いし、さっさと行こう。

私はルフィとエースに別れを言って島を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

○月〇日。

 

 

 

 

月歩【爆】で空を飛びながら移動。

ルスカイナ島で木片を何個か拝借していたので、

それを海に落として足場にしつつ進む。

 

実は以前から訓練してたのだ。

それなりの距離を移動可能。

新世界ではちょっと怖いからやらないけど。

 

 

その足で向かうはウォーターセブン。

以前から考えていた船を造るのだ。

 

 

 

 

 

○月〇日

 

 

 

 

 

ガレーラカンパニーに依頼し、一人用の船、というかボートを建造。

民衆のヒーローとしての顔のおかげで交渉は簡単だった。

額が額なので賞金稼ぎも来ない。

めっちゃ平和。

 

 

さて、船はエースの船と自動車を参考に設計した。

エンジン部に足を突っ込んで爆発を起こし、その排気で進むのだ。

実現には爆発に耐えるエンジンと、繊細なコントロールが必要。

なので一番技術力の高そうなウォーターセブンに来たのだ。

コントロールは建造中に一緒に練習。

特に問題なさそうだ。

 

 

 

 

 

○月〇日

 

 

 

1ヵ月ほどで無事完成。

退職金として適当に海軍の船を襲い、海楼石を頂いた。

それを底部に取り付けたので凪の帯も渡れる。

試しに足を突っ込んで船を動かす。

おお、結構速いぞ。

良い感じだ。

 

さて、早速シャボンディ諸島に行くか。

 

 

 

○月〇日

 

 

 

 

 

 

シャボンディ諸島に着いたが、まだジンベエは来てない。

ちょうどいいので船のコーティングを頼んで麦わらの一味の船を守る戦いに加勢する。

爆発の威力を上げる練習だ。

 

クロコダイルもエースも格下ではあるが、能力者としてはあっちが上だ。

赤犬もボロボロのところにトドメを刺す形になったが、本来は格上。

覇気はともかく能力の格が違いすぎる。

 

今まで爆発を推進力としてのみ使用してきたが、

本来息すら爆発できる強い能力だ。

ガープ中将に通用しなかったから能力を磨いてこなかったが、いい機会だ。

新世界へ行くのを機に強化しよう。

 

爆発の威力は地道に訓練して上げるとして、どうやって活用しよう?

一番手っ取り早いのは覚醒だが、どうやれば良いか分かんない。

試しに地面を睨みつけてみるが、、、爆発はしない。

そんな簡単じゃないよね。

 

あ、あれはどうだろう?

自分の息や髪の毛をピンポン玉に入れて投げるとか。

いや、自分で突撃した方が速いか。

マッハ3で動けるし。

 

うーん、まあ取り合えず爆発の威力向上訓練から始めよう。

今までジェット噴射みたいに使ってきたから威力はあんまりないのだ。

それこそ原作Mr.5程度。

でも鍛えれば規模は上げれるはずだ。

 

あと、接近戦中に息を吐けば爆発するって強いよね。

当然威力次第だけど。

(唾を吐けばもっと良さそうだけど汚いのでやだ)

 

さーて覇気と同じ。

地道に練習だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○月〇日

 

 

 

 

 

あれから3日。

めっちゃ海軍に襲撃されて驚いた。

もう私は正義の敵なんだなあとしみじみ。

でもなんで大将は来ないんだろう?

舐めすぎでは?

 

ちなみに能力の急成長は無いが雑魚狩りには使えるようになった。

もう賞金は受け取れないし、これからは雑魚海賊に会った時はこの能力で船を沈めちゃおう。

その方が楽だし。

 

 

 

取り合えず修行中断。

ジンベエが来た。

 

私の船は小さいのでコーティングも終了済み。

早速ジンベエに引っ張ってもらって魚人島へ。

原作のアレは何なのかってくらい安全な航海だった。

 

 

魚人島に着いた私は用事があるというジンベエと一旦分かれて散歩。

2日だけ魚人島を楽しんでその後は新世界まで運んでもらうのだ。

 

というわけで早速魚人街へ。

ノアを見に行くのだ。

 

 

 

・・・いやでっか。

魚人島の人達全員乗れそうだな。

古代巨人族が作ったとか?

すごいなあ。

 

と、感心していたらチンピラに絡まれた。

ジンベエと一緒にきたお前は何者だーみたいな感じ。

 

そういえば私って今何者なんだろう?

海軍じゃないし、別に海賊でもない。

うーん、と悩んでいると襲い掛かってきた。

 

避けながら、ごめんごめん、勘弁してー。

と言ってみるも引く気は無さそう。

 

うーん、賞金首なら兎も角ただのチンピラをいじめるのもなあ。

・・・まあいっか。

今の私は賞金首の悪党だし。

売られた喧嘩は買っちゃおう。

 

せっかくだし刀を使わずに倒そう。

 

突き技[叫喚]を無刀で繰り出し、指向性を持たせた爆発を放つ。

見た目的にはイオの連鎖爆発って感じ。

爆破範囲は50mってとこかな?

爆発の威力もなかなかだ。

 

・・・死んでないよね?

この程度の爆発じゃあワンピース世界の人は死なないだろ。

たぶん。

でもこういう時の為に手加減も覚えなきゃ。

 

それに爆破範囲50mは心もとないな。

目標としては1kmくらい欲しい。

ローのぶった切りは研究所を両断してたし、それくらい修行次第でいける気がする。

 

 

 

色々考えてたらタコの魚人が現れた。

あ、ヒョウゾウだ。

駄目だよ?

酔ってるとはいえそんな簡単に格上の前に出ちゃ。

 

 

薬を飲んで襲い掛かってきた。

実力差が分かってないのか、未熟者め。

 

さっきのチンピラと違い、新魚人海賊団の構成員だ。

もう海軍じゃないし、インペルダウンに連れて行く義務もない。

んで、まあまあ強い。

これはもう、ご愁傷様。

 

 

せっかくだから爆発の威力が上がって速度も威力も上昇した居合を放った。

しかも3連撃だ。

名付けて【居合[等活・参層]】

 

私はゾロと違って相手の見せ場を作ってあげるつもりはない。

いつだって速攻だ。

 

八本の刀は全て粉々になり、腕が半分以下になってしまったヒョウゾウ。

まあ殺すつもりなら殺される覚悟もしなきゃね。

 

実力の差を見聞色で測って無理そうなら即逃げる。

それが長生きの秘訣だ。

もう遅いけど。

 

高額賞金首の顔くらい覚えておきなねー。

と他の魚人に伝えてその場を去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

めっちゃジンベエに怒られた。

迎撃するのは自由だが、ここまで格の違う相手の命までは取るな、とのこと。

そっか、ホーディ達の犯罪とか結末とか知ってるのは現時点で私だけか。

今のところちょっと強い一般市民扱いなのを忘れてた。

 

これは私が悪いな。

魚人島に対して貸し1つとして勘弁頂いた。

 

 

 

 

 

 

 

 




哀れ亡くなってしまったヒョウゾウ。
これまでの経験で一線を超えるのにためらいが無くなってしまいました。

ホーディ一味は今回の件で人間殲滅無理かも、と思いましたが、
今更止まれません。
原作イベントはちゃんと起きます。


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