因縁の相手は階段   作:さくらいJAN

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28話 ようこそ百獣海賊団

○月〇日

 

 

 

 

むっちゃ体痛い。

海楼石で捕縛された状態でキングにボコられてる。

でもキングの虐めよりカイドウの一撃の方が痛い。

骨はバキバキだ。

内臓もやられたかも。

口からめっちゃ血が出る。

 

ルフィはこれ食らったんか。

やばいな。

心折れそう。

土下座して助命懇願したい。

 

でも情けないやつとかカイドウは逆に嫌いだろうから精一杯虚勢を張る。

後ろの方で様子を見ているカイドウを睨む。

おらっ、こちとら13億の首だぞ!

 

 

 

 

答えは覇王色だった。

こわっ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから。

私の名前が霜月水雉(しもつきくいな)だと確かめられた。

 

海軍には隠したが、ここでは隠すと怖いので頷く。

すると、部下になるなら許してやる、と言われた。

速攻で頷きそうになったが、せめてマシな待遇が欲しいので一応睨む。

 

んで、10秒くらいしてから条件を伝える。

 

罪悪感の感じる暴力は振るいたくない。

敵の海賊や悪党のみを相手にするという条件なら構わない。

といった感じで。

 

 

okもらえるかな?

と、まるで告白した後みたいにドキドキしてると、

海軍相手はどうする、と言われた。

 

海兵は殺したくないが無力化するくらいなら構わない。

中将以上は殺しに来るだろうからこちらも相応に応える。

 

と答える。

本当は赤犬怖いから断りたかったが、断ったら殺されそうだったので日和った。

まあ赤犬とかガープ中将相手は逃げれば良いよね。

たぶん許してくれるだろ。

勝ち目無いし。

 

 

ドキドキ。

 

 

 

 

 

okだった。

ふー、よかった。

命拾いした。

カイドウ怖い。

もう敵対しないよ。

ルフィが来るまで大人しくしてよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【百獣のカイドウ視点】

 

 

 

 

 

 

 

 

最近人造悪魔の実の取引を開始したジョーカーから連絡があった。

例の戦争で赤犬を瀕死に追い込んだ刀鬼が島に滞在していて厄介だから金を払うので追い払って欲しいとのことだった。

てめえで片を付けろと伝えたが、工場に被害が出る可能性があると泣き言を言ってきた。

 

めんどくせえが仕方ねえ。

むかし飛び六胞が削られたこともある。

報復がてら潰すかと考え、クイーンに詳しく調べさせると、面白い経歴が分かった。

 

刀鬼くいな中将。

実力は大将クラス。

出身は東の海のシモツキ村。

 

霜月ときた。

もしかしたらと思いオロチに確認すると、

俺が来るかなり前に霜月コウ三郎という刀鍛冶がワノ国を飛び出したという。

 

なるほど、良い話を聞いた。

 

大将クラスの実力ということは、今のワノ国の侍の中ではトップだろう。

 

 

 

 

近い将来、ワンピースを取りに行く為には更なる戦力の増強が必要だ。

ワノ国の生産力もフルに活用する必要がある。

そうなればワノ国への復讐にこだわるオロチは邪魔だ。

 

オロチを処分した後にワノ国を任せる奴にはそれなりの理由が必要だ。

本来、使えそうな部下に食べさせる予定だった大口真神の実はヤマトが食べちまった。

 

仕方ないからあいつを将軍に据える方向で考えていたが、あいつは反抗的だ。

言うことを聞かせる前に殺しちまう可能性もある。

 

霜月の娘はその時の予備プランとしては申し分ない。

なんならリューマの生まれ変わりとか適当なことを言えばいい。

 

ワノ国の連中は救いを求めている。

新しい将軍が誕生し、ほんの少し待遇がマシになれば良い将軍だと信じるだろう。

すでに身も心も奴隷に落ちたことにも気付くまい。

 

 

これは追い払うだけじゃなく捕まえる必要があるな。

そう考えた俺はジャックとキング、ついでにササキにも声をかけた。

俺も出るというと驚いていたが、赤犬を仕留めた女だ。

殺さず捕えるには万全の準備が必要だろう。

 

 

 

そして案の定、ササキとジャックは海に落とされ、キングもやられた。

不意打ち気味の攻撃とはいえ見事だ。

キングはすぐに戻ってくるだろうが、その前に逃げられるだろう。

 

 

思ってた以上にやる、という事実に俺は喜びを隠せず、

つい本気でやっちまった。

 

危ねえ危ねえ。

殺しちまうとこだった。

 

だが、無事捕獲したぞ。

ウォロロロ、手間取らせやがって。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

賞金首のくせして悪人以外は相手にしたくないとはな。

随分と高尚なことだ。

 

だが、気付いているのか?

自分が暴力中心で物事を考えているということに。

 

民衆のヒーローなどと祭り上げられているが、根は俺たちと変わらない。

暴力信者だ。

ウチの海賊団にも思っていた以上に馴染むかもしれんな。

 

取り敢えず監視しつつ仕事を与えるか。

 

俺に怯えているのは明らかだ。

逃げだしたら始末されるという事くらい分かるだろう。

 

時が来るまでは大名としてワノ国内の統治を任せるか。

実力はあるから反抗的な海賊の討伐も任せてもいい。

強い手駒はいくらあっても困らないからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




カイドウって倒して吸収した海賊をどうやって忠誠誓わせるまで持って行ったんだろ。
マムもそうだけど、恐怖以外で従う理由が不明ですね。
強さへの尊敬なのかな?


【お知らせ】
仕事の忙しさが戻ってきたので更新を週一に変更します。
よろしくお願いします。
もしお時間があれば評価と感想を頂けると嬉しいです。


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