因縁の相手は階段   作:さくらいJAN

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39話 兎丼の乱

○月〇日

 

 

 

百獣海賊団の捜索から身をひそめつつ、

お玉の家でゆっくりしていたら九里ヶ浜に気配を感じた。

来たようだ。

 

私はお玉を連れて浜へ。

そこにはビッグマムが倒れていた。

原作通り気絶しているようだ。

 

よしよし、反乱の狼煙を上げる準備が整った。

原作の流れだと、このタイミングでチョッパーとお菊が来るはずだ。

原作とは多少離れているが、一応それを待って、到着したらビッグマムを起こす。

来る前に起きちゃったらそれはそれでいいや。

 

 

と、思っていたらチョッパーとお菊が登場。

お菊はゾロ達から情報を聞いているのか、斬りかかっては来ない。

 

良かった良かった。

まあ、警戒はしてるようだけど。

とりあえず無視。

小競り合いでもして、その余波でビッグマムの記憶が戻ったら仲良くジエンドだ。

 

私は前もって用意しておいた芋のお菓子をビッグマムに渡した。

案の定全部食べたので、お玉の分が無くなったと軽く責める。

ちょっと反省するビッグマムに、それならお汁粉を取りに行こうということで、

兎丼へ案内することに。

 

 

よしよし。

私単独じゃあ大暴れしか出来ないし、クイーンと多数の真打相手はしんどい。

ルフィと同じで攻撃力は高いがスタミナは微妙なのだ。

 

ビッグマムが居れば苦戦なんてするわけない。

お玉が居れば兎丼のギフターズを味方に取り込める。

チョッパーが居ればクイーンのウイルス兵器の対処もできる。

お菊の存在はヒョウ五郎や河松を味方に出来る。

 

よし行くぞ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兎丼に到着。

ビッグマムが塀をぶち破ってくれた。

 

 

 

 

うん?

なんでルフィ捕まってんの?

首輪つけてヒョウ五郎と一緒に戦ってる。

原作通りじゃん。

せっかく強化したのに、もう。

 

どうせギャグ展開のすえ捕まったんだろうな。

これが歴史の修正力ってやつか?

 

 

まあいいや。

流桜は既に習得してる。

勝手に出るだろ。

 

 

大暴れするビッグマム。

目玉を飛び出して驚くクイーン。

 

そしてビッグマムの上に立ってる私を見て更に驚く。

こんにちは。

死ね。

 

 

私がクイーンを斬ると同時にビッグマムのパンチがさく裂。

クイーンがひっくり返った。

割と全力で斬ったのに死ななかったな。

タフだねえ。

 

私たちの乱入にルフィもテンションが上がったのか、手錠を流桜で外して参戦。

 

ビッグマムはおしるこを探して大暴れ。

この流れでもおしるこはルフィが全部食べちゃったのかな?

まあ私には関係ない。

 

せっかく倒れてるし、この隙にクイーンを処してしまおう。

こいつは普通に強い上に細菌が厄介すぎる。技術力も脅威だ。

 

覇王色を込めて、更に覇気を鋭利にする。

さよならクイーン。

墓には小紫の写真を飾ってあげるよ。

 

 

と、何故かルフィに妨害された。

倒れている奴を追い打ちするな、とさ。

えー、この主人公め。

どうせ討ち入りまでには回復するよこいつ?

真っ向勝負で倒してないから心も折れてないだろうし。

 

 

ふう、まあ仕方ない。

振り上げた刀の下ろし先が無いので、監獄を一周してきたビッグマムに放った。

記憶を取り戻す前に気絶させよう。

 

無事気絶した。

普段は常時纏ってる暴力的なまでの覇気が消えているからか。

ちょっと心配になるような手ごたえが・・・。

いや、全然無事だな。

タフなババアめ。

 

暴れられても面倒だしビッグマムとクイーンに純度100%の海楼石の手錠を付ける。

んで、ルフィが囚人を味方につけて雷ぞうが河松を救出。

 

キッドがキラーと一緒に真打ちに連れられて来られたが、タイミング悪いねえ。

私はお玉がつくったきび団子をギフターズの口に突っ込む仕事のついでに、

連行してきた奴を斬った。

 

 

さてほぼ制圧したな。

マムとクイーンどうしようかな。

クイーンは処すつもりだったしなあ。

 

マムは協力してもらった手前、だまし討ちみたいなことをすると後が怖い。

ちょっと気絶してるからってあっさり殺せるような奴が四皇なんて成れないだろ。

兎丼の監獄から少し離れた所に移動して海楼石で岩に縛り付ける。

そんでもって起きても暴れないように食料を目の前に置いておこう。

 

んで、クイーンは流刑だ。

ローがベビー5とバッファローにやったやつ。

 

これは特に反対されなかった。

ワノ国の構造上沈没しても浜に流されそうだしね。

 

 

さて、これで遅かれ早かれ私の謀反が伝わるだろう。

この後はどうしようかな。

 

カン十郎は始末したから集合場所の詳細はバレてないだろ。

そうだ、せっかくだし丑三つ小僧を自称しようかな。

んでオロチを奇襲してやろう。

あいつには暗殺を仕掛けられた借りが有る。

それに、生かしておいても損しかない存在だ。

 

 

私はルフィとお菊に別れを告げてその場を去った。

あ、お玉はギフターズに指示をしてもらってから、ちゃんと家に届けた。

部下を増やすのは私に任せてお玉は安全な場所でゆっくりしてなね。

エースに会うんでしょ?

戦いはまだ苦手なんだから、苦手なことは避けて得意なことで売り込もう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○月〇日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花の都へ。

まだ私の裏切りはバレてないようだ。

普通に真打ち達に歓迎された。

 

よしよし、足に三日月の刺青を入れている侍が捕まったりはしてないな。

とはいえオロチの手の者が多い。

まあモモの助たちがワノ国に来たことは把握しているのにカン十郎から連絡無いからな。

裏切られたか殺されたかで疑心暗鬼だろう。

 

その不安は私が解消してやろう。

 

 

 

おらおら二度目の討ち入りじゃ!

城がちょっと壊れてるし日和は逃げた後かな。

邪魔するオロチの部下をかたっぱしから斬る。

オロチ以外は殺すまでも無いから多少手加減。

 

でも頭長いのと侍衆のボスだけは駄目。

組織のトップなら責任は果たそうね。

 

あ、狂死郎だけは腹パンで勘弁してやった。

大事な戦力だからね。

 

そして、ビビッて逃げようとするオロチに海楼石の釘を突き刺して能力を封じた上で斬首する。

弱すぎだろ。ギフターズ以下じゃないか?

 

見せしめにオロチの城を両断する。

わはは、ざまあみろ。

殺そうとしたのに脅しで済むなんて虫のいい話はない。

カイドウのバックがあったから見逃しただけだ。

 

私は【丑三つ小僧参上】と書かれた旗を真っ二つになった城に飾る。

旗のてっぺんにはオロチの首を添えて。

私が丑三つ小僧ですよー、ってアピールだ。

 

丑三つ小僧は私がワノ国に来る前から居たからちょっと考えれば違うと分かるだろうけど、

大騒ぎになるのは違いない。

 

騒ぎになれば私が敵を引き寄せられる。

私の実力を知っている百獣海賊団の面々はルフィ達より私を優先するだろう。

ルフィ達がカイドウと並び立つ強者になるとも知らずに。

 

私は討ち入りまでボムボムの実の力で逃亡生活を続ければいいだけ。

海軍時代にずっと一人で活動していたから、逃げるのには慣れてるのだ。

 

 

 

 

 

 

・・・ゾワっとした。

鬼ヶ島の方を探ると強者がぶつかる気配が。

あー、マムとカイドウがぶつかったかな?

早いな。

 

怖い怖い。

あれを相手にするのか。

ルフィ本当に勝てるよね?

君に賭けてるんだからね?

頼むよほんと。

 

 

・・・無理だったら船盗んで逃げよう。

百獣海賊団の航海士を1人誘拐すればなんとかなるだろ。

 

 

さて、火祭りの日は近い。

それまでは作戦通り私が囮になろう。

理由は簡単。

カイドウとサシでやるくらいなら他全員と戦った方がマシだからだ。

 

さーて頑張るぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




赤犬並みに物騒な主人公。
マムは無事百獣海賊団の手によって発見され、鬼ヶ島へ運ばれました。
そして同盟を組みました。

オロチとカン十郎は生かすことで今後のワノ国に大きな被害が出る可能性があるので処しました。まあ殺さないと止まらない2人ですからね。

ちなみに水雉敗北の報は百獣海賊団に広がってました。
捜索隊は出てますが水雉が隠れていたので発見はされませんでした。
そして今回の襲撃となります。

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