因縁の相手は階段   作:さくらいJAN

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5話 いざ海軍へ

○月〇日

 

 

18歳になりました。

森の中に小屋を作ってからは大きな出来事は無かった。

 

唯一、ゾロがめっちゃ成長したというサプライズがある。

ただ本格的にゾロを鍛えちゃうと原作がーなので本気では打ち合えないけど。

 

ゾロが全力で、私が見聞色のみなら結構いい試合になる。

未だ拙い覇気だが、流石に武装硬化された刀は呼吸が分かるとはいえ斬れない。

模擬戦経験しか無かったので、割と本気で斬りかかってくるゾロとの試合は

良い経験になった。

 

ゾロの実力も良い感じだ。

これならルフィとそんなに開きもないはず。

原作通りいくでしょ、多分。

ダメならダメでまた後で考えよう。

 

そしてもう一つ。

お父さんからワノ国に行って写真撮ってきてほしいと言われた。

 

いいよー、と軽く答えておいた。

 

いつまでに、とは指定されてないしね。

今のワノ国なんか行ったら死んじゃうけど、

ルフィがワノ国を救った後にふらっとよれば問題ないでしょ。

 

そんなこんなで現在荷造り中。

とうとう島を出るのだ。

 

覇気は順調に成長したし、必殺技みたいなのも開発した。

剃と月歩も休まず反復練習してる。

剣術もゾロとの試合のおかげで実戦形式で身に付いた。

東の海、いや楽園なら無双できると思う。

 

海賊にはならないけどね。

航海術とか難しいし、信頼できる仲間探しとかハードモードすぎる。

ゾロについていくのもアリだけど、麦わらの一味はちょっと危険すぎる。

エネルとか大将とか。

 

私は悪魔の実を食べてウェイしたいだけなのだ。

気まぐれで助けたい人を助けて、倒したい奴を倒す。

それだけ。

 

というわけで海軍に入ることにした。

スモーカーとかを見る限り、本部の大佐クラスなら割と自由がきく感じだし。

海軍は人がいっぱいいるから自分の実力を計るのにもちょうどいい。

 

私の今の実力なら本部大佐はいけるでしょ。

試しに夜の海を斬ってみたら1kmくらいモーセの海割りみたいになったし。

まあその後ぶっ倒れたけど。

 

 

さて、荷造りも終わった。

あとはゾロに和道一文字を上げてお父さんお母さんとおじいちゃんに挨拶をしたら出発だ。

いくぞー!

 

 

 

 

 

○月〇日

 

 

性欲を持て余す。

 

 

体は18歳の女だが、心はくいなと前世の20代男性のミックスジュースだ。

最近人気のキャベンディッシュを新聞で見てイケメンだなぁ、って思う心と、

ハンコックの手配書を見て綺麗だなぁと思う心が渋滞してる。

もしかしてバイ?

 

いやー、困った。

困ったと言えばもう一つ。

 

海軍には無事入隊できたが、ちょっとやらかした。

スモーカーが見たくて入隊の為にローグタウンに行ったのだが、

なんか偶然ヤマカジ中将がいた。

ずっと葉巻吸ってるヒゲだ。

 

これはラッキーだと思い、

入隊試験の中の巻藁を斬る試験で、全力で武装色を纏った。

 

中将以上は覇気使えるし何をやったか理解してくれるはず。

これはスピード出世だなぁ、と思って振りぬいたら地面が割れた。

スナスナの実でも使ったの?ってくらい。

 

いや、分かってた。

本気で斬ればこうなる。

 

やらかしの内容は、私の覇気の知識が新世界の列強レベルということだ。

これくらい、覇気を真面目に鍛えれば普通だと思ってた。

 

私はワノ国の侍の血筋で、ここは東の海。

それを忘れていた。

いやー失敗失敗。

 

結果、私は刀鬼なんて物騒なあだ名を付けられてヒゲ中将監視のもと、

本部配属の少佐となった。

いきなり佐官だ。

 

この世界は力が全て。

筆記試験なんて無かった。

いいのかこれで?

 

 

ま、いっか。

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、あと試験会場で久しぶりに階段を使った。

ちょっと足が滑ったけど問題なし。

鍛えておいて良かった。

 

 

 

 

 

 

 




海ぶった斬りはちょっとやりすぎたので追記。
やった後はギア4みたいにぶっ倒れました。
しかも砂浜からなので浅瀬モーセです。

次は他者視点をやりたいです。





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