因縁の相手は階段   作:さくらいJAN

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7話 海軍で大暴れ

○月〇日

 

 

ヒゲ中将に拉致られてから3日。

凪の帯を通ってグランドラインに入り、そのまま海軍本部へ。

変な形の建物に案内され、上の階へ。

 

途中何人もの海兵とすれ違った。

みんな正義って書かれたコートを着ている。

 

あれかっこいいよね。

確か少尉以上は着れるはずだから、

ヒゲ中将に今日から少佐ね、と軽く伝えられた私も着れるはずだ。

楽しみだな。

 

そんなことを考えてると大きな扉の部屋へ案内された。

その部屋の奥にはアフロで眼鏡のおじいさんが。

センゴクだ。

 

実際に相対すると分かる。

というか、多分威圧されてる。

とんでもない覇気だ。

 

覇王色か、いいなあ。

私には才能が無いっぽいんだよね。

 

でも、まあ問題ない。

本気で威圧していると思うけど、あくまで威圧。

殺気が軽い。

 

なんかの試験かな?と思ってじっと待っていると、

ふと威圧感が消えた。

 

 

「物怖じせんか。

ヤマカジは良い逸材を見つけたな」

 

 

やっぱり試されてた。

いやーそれにしても海軍元帥、さすがだなあ。

もしやりあっても逃げるのが精一杯だろう。

 

でも良い経験だった。

初めて自分より強い人と相対して、その差を感じることができた。

正直修行もマンネリだったし、新しい目標ができたのは良いことだ。

 

それから、覇気はどこで覚えた?とか師匠はだれだ?とか聞かれた。

船の中でヒゲ中将にも聞かれたので同じ回答をしといた。

 

いつの間にかです。

いません。

刀で鉄斬るまで頑張ってました。

 

といった感じだ。

ワノ国出身、ましてやおでんの刀や和道一文字の鍛冶師の孫とか厄ネタな気がする。

だから黙っておいた。

 

特に犯罪の経歴も無いので、そうか、と一言で流された。

そして配属先は後日伝えると言われ、部屋を出た。

 

その後はモブっぽい海兵に宿舎へ案内された。

 

宿舎は男性と女性が分けられてた。

トップの世界貴族はゴミなのに意外としっかりしてる。

部屋は狭いが清潔だ。

 

取り合えず配属までどれくらいかかるか分からないけど、刀が欲しいな。

軽いやつが良い。

 

 

 

 

 

○月〇日

 

 

翌日。

武器屋を探したけど無かった。

まあそりゃそうか。

その代わり、刀が欲しいと言ったら普通に支給された。

やったぜ。

 

良業物 花州

 

別に無名の刀で良かったんだけど、思いの外良い刀だった。

和道一文字より小さくて軽い。

良いね。

でもなんかで聞いたことある気がするな。

原作で出てきたっけ?

覚えてないや。

 

 

それからヒゲ中将に連れられ、レッドラインを超えマリージョアを超え、G1支部へ。

モモンガ中将の元で研修しろとのことだった。

 

0と1は違うの人だ。

手を刺さなかったらハンコックにメロメロになってたむっつりさんである。

 

 

そういえば海軍に入ってから色々な人に会ってるけどいまいちピンとこないな。

かっこいい男も渋い男もきれいな女性も可愛い女の子も居た。

でも、うーん。

 

持て余した性欲の発散に困るな。

海賊をボコボコにしたい。

 

そんな私の心が伝わったのか、

モモンガ中将の部隊が海賊のアジトを掃討するから同行するようにと言われた。

いえーい、頑張るぞ!

 

 

喜び勇んでついて行ったら小さな島に着いた。

そこにはマンモスみたいな旗が。

あれは確か百獣海賊団だよね?

でもワノ国じゃないし、傘下か。

 

四皇の傘下ってどんな感じなんだろう?

確かドレークに壊滅させられたんだっけ?

うーん期待できなさそう。

 

出来ればボスクラスとやりたいなあと思っていたら、

モモンガ中将の部下の大佐(つまり私の上司)から、一人で殲滅してこい、と言われた。

若干ニヤつきながら。

 

なるほど、これが海軍なりの可愛がりか。

断っても良いが、見聞色で探った限り問題なさそうだし素直に言う事聞こう。

 

私は、はいっと軽く答えて船から飛び降りた。

おいっ!とモモンガ中将が叫んだのが聞こえた。

なるほど、大佐の独断か。

馬鹿め!始末書でも書かされてしまえ!

 

私は聞こえないふりをして海賊のアジトへ走る。

すでに警戒されていることも待ち伏せされていることも分かっている。

何人かいる覇気使いの中でも一番強いやつの元へ月歩と剃を使い、駆ける。

 

途中に何人か雑魚が居たので斬る。

ちゃんと縫えば治る範囲にしてあげた。

私って優しい。

 

そして、一番強い奴の正面に降り、居合で帽子を斬る。

これはフェイント。

相手は紙一重で避けたと思ったのか、覇気を込めて殴りかかってくる。

当然私は想定していたので剃で相手の背後に回り、全力で流桜を込めた刀を振る。

 

良い感じに吹っ飛んだ。

方向は海軍の船。

 

今頃海軍の船にはあいつが突き刺さってるだろう。

いやーすっきりした。

あとは適当に雑魚狩りだ。

 

四皇の傘下でもこんな感じか。

機会が有れば大看板とか将星とかとやりたいな。

そんなことを考えながら芝刈り気分で海賊を狩った。

 

 

船に戻るとモモンガ中将がさっきの大佐を叱りつけていた。

そして私は海軍本部に返品された。

そんで大佐に昇進した。

いえーい、スピード出世だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




海軍からの評価が期待の新人から戦闘狂に変化しました。

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