【ネフェルタリ・ビビ視点】
わたしの生まれた国は悪意に襲われている。
その元凶である組織への潜入を計画していた。
死なない覚悟はありますか?
そう問われた私は覚悟を決めて頷いた。
その時、
「面白そうな話ですね。
一枚かませてくださいよ」
柱の陰から海兵が現れた。
何時から聞いていたのか、警戒するわたしたち。
しかし彼女は一切気にせず話を続ける。
「イガラムさんは知ってますよね?
海軍本部大佐のくいなです。
私もこの国でダンスパウダーの使用疑惑があったので調べているんですよ。
調査した感じ、私もその組織怪しいなあって思うんですよね。
せっかく潜入するなら一緒に行きません?」
そんな軽い調子で、と怒りを覚えたのは確かだ。
しかし、海軍本部大佐というとかなりの実力者。
イガラムに目を向けると頷いていた。
嘘ではなさそうだ。
この問題が解決するなら、それはわたしの手によるものである必要はない。
借りれるなら猫の手でも借りるべきだ。
そう判断したわたしは彼女の提案に頷いた。
しかし、行動は共にしない。
海軍という組織は実はやっかいなのだ。
純粋に正義の為に動くこともあれば、世界貴族の命令で動くこともある。
あまり行動を共にしたくはない。
まずは下っ端から。
任務というていで何を言われるかと思ったが、
賞金首の捕獲という困難だが精神的負担は少ないもので助かった。
任務をこなしながら、目立たないように、ゆっくりと組織の情報を集める。
焦りは禁物だ。
と、思ったら例の海兵がジャヤの海賊を根絶やしにして億稼いだという
情報が流れてきた。
早速幹部に昇格するらしい。
目立ちすぎでは?
色んな意味で大丈夫なのかしら、彼女は。
何度か階段から転げ落ちてたし。
【ジャヤを拠点にしていた海賊の元構成員視点】
ああ、例の話かい?
いやー、びっくりしたよ。
俺だって元々西の海ではそれなりに有名な荒くれものでさ。
そんな俺が手も足も出ずボコボコにされたのが元船長だ。
船長と会った時は衝撃だったね。
悪魔の実の能力者でさ。
力も強いし体もでかかった。
こういう男がグランドラインで凄い海賊になるんだろうな、と思ってた。
案の定グランドラインで苦戦することはなかった。
天候はひどかったが、敵はそうでもなかった。
俺たちは順調にジャヤまできた。
シャボンディ諸島まであと半分。
楽勝だな、と思っていた。
あの女に会うまでは。
ある日、真昼間に町で悲鳴が上がった。
この町ではよくあることだ。
いつだって海賊同士がもめている。
しかし、今回はそんなもんじゃなかった。
まずはこの町のボス格だった。
船長だって手を出すのを控えたやつだ。
そいつが一瞬で斬られて倒れた。
次の瞬間には船長の目の前に現れて、斬られた。
船長はキロキロの実の能力者。
自分を軽くして素早く動いて、重い一撃を入れることができた。
そんな船長でも、まったく反応できていなかった。
え?
どれくらい早かったかって?
わかんねーよ。
少なくとも俺じゃあ目で追えなかった。
あれは多分悪魔の実の能力だな。
海軍大将にいるだろ?ピカピカの実とかいうやつ。
あれと似た能力だよ。
じゃないと説明できねー。
それからどうなったかって?
そりゃあ全滅よ。
賞金首は全員やられた。
船長がやられちまえば海賊はおしまいよ。
いや、唯一あの猿どもはいなかったから無事だったな。
運のいい奴らだ。
取り合えずジャヤは当分平和だと思うぜ。
俺も真面目に働くことにしたしな。
これだけ話を聞いたんだ。
もう一杯くらい飲んでけよ。
【Mr.0視点】
発足して間もない組織だが、有望な人材も集まってきた。
悪魔の実の能力者が数人。
特にスパスパの実の能力者は強い。
悪魔の子も古代文字にしか期待していなかったが、
戦力としても使えるという嬉しい誤算があった。
計画も順調に進んでいる。
古代兵器さえ手に入れば世界を取れる。
白ひげの野郎だけではなく赤髪も怪物ババアもカイドウも海軍さえも、
全員潰して俺の天下だ。
その為に、今は慎重に事を進める必要がある。
スパイにも気を付けなければならない。
そう思っていると、驚くべき報告が上がってきた。
新入りがジャヤの海賊を根絶やしにしたらしい。
バロックワークスでもそんな真似ができるのは俺くらいだ。
どんな奴か詳しく聞くと、
若い女で火傷跡が有ると言って顔を隠しており、刀を使うらしい。
あとよく階段から落ちるとのこと。
顔を隠している、か。
明らかに怪しいな。
階段がどうとかはよくわからんが。
そういえばアラバスタに来た新任の大佐も女だったか。
・・・いや、流石にそんなあからさまな事するわけないか。
一旦Mr.1と組ませて不審な点が無いか調べさせよう。
と、指示してから数日。
迷子になったと言って勝手な行動を起こしているらしい。
怪しすぎる。
疑わしいやつは罰するか。
そう考え、指示を出そうとした時、報告が上がってきた。
・・・馬鹿な。
そんな訳が無い。
そんなやつが、前半の海でふらふらしている訳が無い。
十中八九騙りだろう。
俺はそう判断して、オフィサー・エージェント全員での排除を命令した。
キロキロの実の船長はインペルダウンで亡くなりました。
あと、まだ悪魔の実は未入手です。
ただの剃ですが、雑魚海賊には未知の力です。
日間2位でした。_2021/9/7
ワンピース100巻効果半端ない。