漆黒の鋼鉄   作:うづうづ

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ハチャウマでもスズカさんが走っていてかわいかったです


第五十七話 大阪杯

 

 

 阪神大賞典を終えた後、二回目の木曜日。私はたづなさんから大阪杯の出走表を受け取っていた。

 ちなみにトレーナーさんはまだ出勤停止中なので引き続き代理で奈瀬トレーナーが担当してくれているのだが、彼女は彼女でとても忙しい人なので自分でできることは自分でするようにしている。

 トレーナーさんの復帰日だが、年度が替わった後になりそうだ。というのも、トレーナーさんはもう治っているのだが、入れ替わるようにスズカさんがインフルエンザになってしまった。

 責任を感じたのかトレーナーさんは今スズカさんの看病をしている。インフルエンザがうつったらいけないからとスズカさんが寮の空き部屋に一時的に移動し、そこにトレーナーさんが通っている形だ。

 移動する際にスペさんと大分もめたようだが、スズカさんが押し通した形になる。スズカさんは結構頑固だから、まあ仕方ない。私もスペさんもスズカさんには甘いのだ。

 寮の規則、つまりトレーナー立入禁止はどうしたと言いたいのだが、今の寮長はフジキセキさん、そして代理はスーパークリークさんだ。つまり、なんだかんだ言いつつ通しそうなウマ娘しかいないのである。

 理事長すら黙認。樫本理事長代理とたづなさんが複雑そうな顔をしていたくらいである。理事長が黙認している間は口出ししないということだろう。

 

「……やっぱり、出てくるんだ」

 

 出走表の名前を見て、一息つく。去年の有記念やジャパンカップでご一緒したウマ娘たちの名前が結構並んでいるけど、特別目を引くのが一人。

 その名も、ナリタブライアン。予定していた高松宮記念の予定を蹴ってまで、この大阪杯にあわせてきた。

 まあ、3000mの後に1200mに出るわけないか。春の天皇賞もあるわけだし。いくらブライアンさんでもそれはきついだろう。春のシニア三冠に狙いを定めた、ということだろうか。

 でも、ブライアンさんメイクデビューは短距離で出てるんだよね……その時は2着で、次が1着。短距離から長距離までそつなくこなせるイメージ。下限に関しては私と似たような距離適性なのかもしれない。強いウマ娘はどんな距離でも強いということだろうか?

 

 出走表は受け取った。さて、この後どうするか。今日はトレーナーさんも、奈瀬トレーナーも手が空いていない。スズカさんのお見舞いに行っても良いが、トレーナーさんとの時間を邪魔するのも悪い。

 まあ、とりあえず走ってくるか。ジムの予約もしてないし、コースの予約もしてない。適当に外でも走ってくることにしようか。

 

「おやぁ? テウス君じゃなぁいか。今少し時間良いかな?」

「あれ、タキオンさん。お部屋の外で見かけるのは珍しいですね。ちょうど暇していたので全然大丈夫ですよ」

「私だって偶には散歩位するさ。丁度良い砂糖が手に入ったから紅茶でも飲まないかい?」

「喜んでご一緒します」

 

 タキオンさんとはよくお茶をする。データ取りのついでにだが、それでも結構な頻度。おかげで紅茶やコーヒーを淹れるのが随分上手になってしまった。

 タキオンさんが紅茶派、カフェさんがコーヒー派でよく喧嘩するので、最近は両方淹れてそれぞれに好きな方、私は両方飲んで波風立てないようにしている。もう慣れたものだが。

 

「着いた着いた。さあ、先にデータを取ってしまおうか。ここだと簡単なものしか取れないのが難点だねぇ」

「はい、わかりました。まあ、詳しいデータを取るならもっと専門設備が必要ですし、ここだと狭すぎますよ。全部使えたとしても収まりきらないでしょう」

「そうだねえ。まあ、この学園にはデータを取れるだけの設備もあるから問題はないのだけれど」

 

 話しているうちにすぐタキオンさんとカフェさんの二人に特別に用意された旧理科準備室に辿り着き、中に入り、タキオンさんの椅子に座る。

 よくわからない器具を取り付けられているけど、まあこれも慣れ。普通の健康診断と変わらない程度のデータを取るだけだし、結構すぐに終わった。

 

「やっぱり素晴らしい数値だねえ。ウマ娘としてはこれ以上ないほどの数値だ。ただ、この数値からでは君の頑丈性の根拠が見つからないんだがねえ……」

「あはは……まあ、結構大きな病院で何十回も検査してもらってますけど結局何も得られてないみたいですからねえ」

「タキオンさん……またテウスさんの検査をしているんですか……あまり迷惑を掛けてはいけませんよ」

 

 検査が終わって適当に雑談をしていると、部屋の隅から声が掛かった。落ち着いた声、だが少し、いやかなり体調が悪そうな声だ。

 

「カフェさん。こんにちは。お身体は大丈夫ですか?」

「はい……今日は少し調子が良かったくらいですので……」

「カフェ、でも無理はしてはいけないよ。調子が悪いのに走りこんで来たのだろう? そうだ、私が特別に調合した滋養強壮剤があるのだが、どうだい?」

「要りません……」

 

 部屋の隅で調子悪そうに座っている、長い黒髪のウマ娘、マンハッタンカフェ。身体が弱いのか、調子が悪いところしか見たことがない。体重も謎に増減があったり、目の下に結構な隈があったりと結構ボロボロに見えるのだが、彼女的に今は調子がいいようだ。

 

「とりあえず、お飲み物淹れますね。カフェさんはコーヒー、タキオンさんは紅茶で良いですよね?」

「ああ、よろしく頼むよテウス君。君の淹れる紅茶は美味しいからねえ」

「ありがとうございます……」

 

 それぞれの希望を聞いてからそれぞれお湯を沸かす。紅茶とコーヒーでは美味しく淹れるための温度が少し違う。紅茶は沸騰直後、コーヒーはそれより低く94度くらい。温度の見極めは少し難しいが、まあ慣れで何とかなる。

 

「お待たせしました~」

 

 紅茶を二杯、コーヒーを三杯淹れてお盆にのせてテーブルに持っていく。コーヒーの一杯は誰も居ない席に置き、他はそれぞれの前に置く。

 

「ああ、ありがとう。いやあ、私が淹れるのと何が違うんだろうねえ」

「お友達の分までありがとうございます。タキオンさんは紅茶を淹れるのが下手すぎます……少しくらい覚えては?」

「うまく淹れてくれる人に淹れてもらった方が楽だからねえ……」

 

 それぞれ美味しそうに飲んでいる。タキオンさんは飲む前に大量の砂糖を入れているが……まあ、好みの問題だろう。カフェさんは今日はそういう気分なのか、ミルクと砂糖を少量入れて嗜んでいる。

 私は両方に砂糖を少し入れて片方ずつ飲むことにする。いい砂糖が入ったからと言われた以上、入れないのは少し気になる。まあ、砂糖の違いなんて私にはわからないのだが……

 

「それにしても、テウス君は毎回オトモダチ君の分も淹れるねえ。彼女が霊的な存在だと仮定すると、コーヒーは飲めないと思うんだけどねえ。私には見えないし、もしかしたら飲んでいるのかもしれないけれど」

「お友達さんは私にも見えないのでわかりませんけど、気分の問題ですよ。私たちだけ飲むのも悪いでしょう? それに、時々何かいるなあと思うときはありますし。気のせいかもしれませんけどね」

「ふふ、お友達も喜んでいますよ……貴女に見えないのが残念です。もし見えたらいい話し相手になってくれたでしょう」

 

 カフェさんの言う、お友達さん。小さいころからずっとカフェさんの近くに居て、彼女の前をずっと走っているウマ娘らしい。

 私には全く見えないのだが、まあそういうこともあるだろう。私の方が余程ファンタジーな存在だし、守護霊とかその辺り位なら別に驚くほどでもない。

 フクキタルさんのところの神社にも何かいるような気配を感じることがあるし、それなりに霊感はあるのかも。まあ見えないから気のせいという可能性の方が高いけど。そこに居るよと言われて神経質になっているだけかもしれないしね。

 

「それじゃ、私はこれで。お邪魔しました。カフェさん、お大事にしてくださいね」

「はい……ありがとうございます」

「テウス君のデータがカフェに役立てばいいのだけれどねえ……同じステイヤータイプとしては何か参考に出来るとは思うのだけれど、体質が違いすぎるからねえ……」

「気にしないでください……彼女と私とでは事情が違いますので……」

 

 コーヒーと紅茶を飲み終わって一息ついてから、旧理科準備室を後にする。まあ、特に予定はないのだが、あまり長居するのも悪いだろう。

 さて、また暇になってしまった。これからどうしたものか。まあ、適当に走ってこよう。

 学園周りを左回りしてこようと準備を整えていると、ふとコースが目に入る。そこには一人、先ほど私が名前を見たウマ娘が走っていた。つい気になって、コースに出る。

 

 私と同じくらいの体格の、黒鹿毛のウマ娘。私と同じ、三冠ウマ娘、ナリタブライアン。その彼女の走りは――

 

「……やっぱり、全盛期には程遠いんですね」

 

 一言で言えば、酷い走りだった。彼女の特徴的な、沈むようなフォーム。それが今の彼女からは失われている。

 去年の阪神大賞典後に股関節炎を患ってから、彼女の走りは失われた。彼女の闘争心が失われたわけじゃない。きっと、彼女の身体が故障したことを覚えていて、身体に必要以上にブレーキをかけてしまっているんだと思う。

 よくある話だとは聞く。一度痛めてしまったのを覚えてしまい、力が出し切れなくなるという話は。

 全盛期の彼女と戦えなかったのは、悲しい。阪神大賞典で故障していなければ、きっと宝塚記念で戦えていたはずだ。やっぱり怪我は、故障は、ウマ娘にとって最悪の出来事だ。

 

「……そこで見ているくらいならこっちに来い。私も一人では張り合いがないからな」

「ブライアンさん……わかりました。ご一緒させてもらいます」

 

 コースで走るブライアンさんを見つめていたら、彼女自身から誘いを受けた。せっかくなので誘いに乗って併走する。

 右回り2000m。次走る大阪杯と同じ距離を併んで走る。私は逃げ、ブライアンさんは先行と差しの丁度中間位。必然、私が前に出て、彼女が追う形となった。

 

「そんなものじゃないだろう、本気で来いっ!」

「っ、ブライアンさんっ……!」

 

 本番に響いてもいけないし軽く流すように走るつもりだったが、本番さながらの威圧感を放つブライアンさんに釣られてかいつの間にか本気のペースで駆け抜けている。

 差は……付かず離れず。今まで走りこんでスタミナを消耗している彼女だが、まだ身体が温まり切っていない私では流石にぶっちぎり、というわけにはいかないようだ。

 それでも、私の身体が温まるにつれ、少しずつ差が開いていく。今までの消耗、そして調子の差。そして――今引き出せる力の差。

 その差が、今とブライアンさんの間に開いているバ身差に表れていく。2000m走り切るころには、3バ身ほどの差がついていた。

 

「はぁ、はぁ……ちっ、これが今の私とお前の差か」

「ブライアンさん……」

「……まあいい。大阪杯までには仕上げる。次はこうはいかない」

 

 そう言ってブライアンさんは走り込みを再開する。一瞬オーバーワークを心配してしまったが、左手に付けたスマートウォッチを確認していたので多分問題ないのだろう。それに、彼女のトレーニングを止めてしまうのは流石にマナー違反だ。

 

 コースを出て、私も外を走りこむことにした。確かに彼女の調子は悪い、最悪と言っていい。

 けれど、多分大阪杯は激戦になるだろう。今のブライアンさんには、彼女のクラシックの時に見たような怖さが少しある。油断していたら噛み殺されそうだ。

 気合を入れなおして、レースに向けた走り込みに入るのだった。

 

 

 

 

『早春の阪神に、最強を自負するウマ娘たちが集う! 春の中長距離三冠第一弾、大阪杯! 天候は晴れ、バ場状態は稍重。今回は14人のウマ娘たちが競います』

 

 そして三月末。春の三冠の一冠目、大阪杯。それが行われる阪神レース場のファンファーレが鳴り響くターフの上に、久しぶりに勝負服に袖を通した私たちは立っていた。

 

 顔ぶれは流石の陣容だ。宝塚記念や菊花賞、ジャパンカップや有記念などで戦ったウマ娘たちが勢揃いしている。

 

 それでも尚、一際輝きを放つウマ娘がいた。

 

『今日の一番人気にはこのウマ娘、3枠3番ナリタブライアンが推されました! それだけ彼女の復活を心待ちにしているファンたちが多いということでしょう!』

 

 僅差ではある。だが確かに、今日の一番人気はブライアンさん。今日の私は二番人気だ。

 多分、金鯱賞での惜敗が響いている。長距離ならともかく、中距離での私の力に疑問を持たれているか、中距離ならブライアンさんの方が強いと思われているか。

 どちらにしろ、今日の私は王者ではない。前と同じ、ただの挑戦者に過ぎない。

 

『二番人気はこの娘、4枠6番ブラックプロテウス。金鯱賞での惜敗が響いたか、メイクデビュー以来初めて一番人気から人気が落ちました。ですが実力が落ちたわけではありません!』

 

 空を見る。良い天気だ。とても走りやすそうで、心地よい。深呼吸をして、肩に力を入れてからゆっくり抜いていく。ゲートの中で一人、私は少し楽しくなってきていた。

 

『各ウマ娘、ゲートイン完了。GⅠ大阪杯――今スタートしました!』

 

 ゲートが開いた。スタートを切る。今日のスタートは……可もなく、不可もなく。出遅れではないけど、抜群のスタートというわけでもない。

 

 それでも、私は先頭に立った。逃げウマ娘が私以外にブリッジコンプさん一人しかいなかったということもあるけれど、スタートがそれなりにうまくいったのが功を奏した。

 

『各ウマ娘一斉にスタート、出遅れはありません。先頭はやっぱりこの娘、ブラックプロテウス。それを追うようにブリッジコンプ。それに続いてスノウインハザード。3バ身ほど離れてここにナリタブライアンがいます!』

 

 阪神レース場の2000mはスタート直後に上り坂がある。普通、これの影響でスローペースになりやすいのがこの阪神レース場の2000mの常識だ。それならば……

 

『ブラックプロテウス、上り坂でもお構いなし! ぐんぐんとペースを上げていき、ブリッジコンプやスノウインハザードを引き離していきます! 常識なんて知ったことかと言わんばかりだ!』

 

 後ろから息を呑むような音が聞こえるけど、特に気にしない。というか、私がこうすることくらいすでに分かり切っていると思うのだが。

 多分、私がまだ出遅れるとでも思っているのだろう。マンボさんに負けてから、何となくだが身体が軽くなったような感じがして、今までのように致命的な出遅れはなくなった感じがする。

 まあ、どれも感覚的な問題なので言葉には言い表し辛いのだが、だんだん調子が良くなっているのは確かだと思う。天皇賞秋の時を絶好調とするなら今は普通くらいだろうか?

 

『さあ向こう正面に入って先頭は変わらずブラックプロテウス。逃げに逃げて後続とはすでに5バ身以上離れています。二番手の位置にスノウインハザード、差がなくブリッジコンプ。そのすぐ後ろ、ナリタブライアンと続きます。今先頭が1000mを通過。通過タイム、57.5。やはりかなりのハイペースだ! 果たして後ろのウマ娘たちはこのペースに付いていけるのか!』

 

 結構ハイペースで飛ばしている意識があるのだが、それでも後ろからの圧は収まらない。流石はGⅠ。長距離ならともかく、中距離ならこのペースでもまだついてこれるみたい。もう少し速度を上げた方が良いかもしれないけど、普通にマイル戦位のペースは出ていると思う。これ以上は短距離戦並みのスピードになってしまう。まあそれでもいいと思うけど、短距離戦のスピードで2000m走れるかはちょっとわからないし。

 

『第4コーナーを回って、ここからスパート! 最終直線、仁川の舞台はここから坂がある! 先頭はブラックプロテウス、だが、だが後ろからナリタブライアン! ブライアンが来た! 影を恐れぬ怪物が、影を踏ませぬ逃亡者に襲い掛かる!』

 

 そして、最後の直線、やはり彼女が来た。ちらりと後ろを見れば、全盛期の気迫とは程遠い、それでも十分こちらを噛み砕きそうな勢いでこちらに迫ってきている。

 

『ぐんぐん差を縮めていきますブライアン! さあ最後の直線、一騎討ち!』

 

 影を砕くかのように力強く駆け抜けてくる。本調子でなくても、彼女は強い。でも、私だって――!

 

『だがプロテウスも譲らない! ここからさらに加速! 逃げウマ娘とは思えない末脚! ここから坂。リードは後2バ身もない!』

 

 姿勢を低く、低く。それこそ、全盛期のブライアンさんのように。それでいて、すべての力を前に進むためだけに使う。

 周りの景色から色と音が消えて、私だけの世界に入っていく。身体にさらに力が籠っていく感覚。この時だけは、何でも出来るような万能感に包まれる。

 

『ブライアン、届くか、届くか!? とど……かない! 届かない! 差が縮まらない! 2バ身のリードを保ったまま、今プロテウスがゴール板を駆け抜けた! ブラックプロテウス! 春の中距離最強ウマ娘の称号を今手にしました!』

 

 リードを守り切り、先頭で駆け抜けた。すぐ後ろにブライアンさんが迫っていた。彼女が本調子であったなら、この差はもっと縮んでいたか、逆に私がそれだけの差をつけられていただろう。

 

『二着ナリタブライアン、三着にスノウインハザードが入りました。勝ち時計、1:56.7。阪神レース場芝2000m、コースレコードを記録しました!』

 

 駆け抜けて、タイムを確認する。秋の天皇賞の時と比べれば、随分遅い。まああの時に比べて消耗していないし、力を出し切れていないのが原因だろう。

 やはりまだ調子は戻ってきていないようだ。それでも、だんだん良くなってきている。これなら今後も問題なく、楽しく走り切れるだろう。

 

「ちっ……次は負けん。天皇賞で待っていろ」

「ブライアンさん。勿論、天皇賞でまたやりましょう。でも、かなりのハードスケジュールで出走していますけど、大丈夫ですか?」

「長距離のお前と戦えるんだ。逃す手はない。ローレルもマヤノも来るだろうしな。調整はしてみせるさ」

 

 軽く言葉を交わしてから、離れる。今回は、何とか私が勝った。次は私が得意の超長距離、天皇賞(春)で戦うことになるだろう。

 それでも、油断はできない。相手は名だたる名ウマ娘たち。油断なんて、出来るわけがないのだから。

 楽しみだ。3200m、体力の底の底まで使い果たすような、極限のレース。きっと、とても楽しいレースになるだろう。

 

 早くも次の戦いに胸躍らせながら、ファンの人たちの声に応えるため、ウイナーズサークルへ向かうのだった。

 




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