Sword Art Masked Rider   作:通りすがりの幻想

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第8話です。

おらぁ!クリぼっちからの一日遅れのクリスマスプレゼントだ!
俺と同じボッチ仲間は構わないが、リア充ども!
わざわざプレゼントを贈ってやったんだ!
少しは俺に感謝するZOYwww



……すんません。ぼっちでやけくそだったとは言え、ふざけすぎました。
思いのほか早く書きあがったので、投稿しました。


…しばらくメインヒロインであるレンコの陰が薄くなります。
許してくれたまえ()

2話構成にすると言ったものの、分割した所で文字数がさして変わらなかった…(涙)






Ep.8 竜とカノジョの絆

(カイタside)

 

━━2024年2月22日。

 

現在の最前線は第52層。

 

…あのデスゲーム宣言と、ビーター騒動から、早くも1年と2か月が経過した。

 

聞いた話によれば、あのあと、ディアベルは自主的にリーダーを降板。

彼の意思を、キバオウと、ディアベルの仲間の2人が引き受けたらしい。

 

 

 

俺がゼロワンに変身する力を持っている事は、現時点でまだアルゴ、レンコ、キリト、アスナ、クラインしか知らない。

もっとも、第1層以降は、あまり使わなくなった事が原因だが。

というもの、本来の戦闘方法ではない(アタッシュカリバー等の武器を含む)ゼロワンシステムを使って、通常のフィールドモンスターはともかく、クエストやダンジョンのボスを倒したりすると、正常にクエストがクリアされない事が判明したからだ。いわゆる、ゲームの「改造行為」と同じようなものだ。

そんなわけで、マギアが現れた等、有事の時以外はゼロワンシステムを使わない事に決めた。

まあ、そのマギアも、25層を過ぎたあたりから、さっぱり現れなくなった。

現れないに越したことはないので、構わないが。

 

 

 

アルゴとの、「調査」と「依頼主」の関係はまだ続いている。

新しい層に来たら、大抵レンコと共にこの調査を始める。

昼情報はキリト、夜情報は俺というのも変わっていない。

 

 

 

クラインは、第1層で別れた後、しばらく顔を見なかったが、第10層の辺りで、ギルドを率いてレベリングしている所を再会した。

 

かつて他のゲームでギルドの頭を張っていたという彼は、初日にキリトから教わった事をしっかり活用していたようだった。

 

…レンコの紹介をした時に、なぜか「裏切者」とかなんとかいいながら、血の涙を流していたが。

 

今日もあの武士は、仲間を率いて(そしてモテない悔しさを乗せて)剣を振り回している事だろう。

 

 

 

キリトは現在、アスナとのパーティーを解消し、絶賛ソロで活動中だ。

 

というのも、アスナがアインクラッドで最大のギルドである「血盟騎士団」にスカウトされたからだ。

 

基本的にキリトも元気でやっており、狩場やフロアボス戦でよく見かける。

 

…まあ、去年の6月~12月あたりは一番荒れてはいたが。

 

クラインから伝え聞いたほどにしか知らないが、原因は彼が一時的に入った名も無き小さなギルドが、キリトを残して全員死亡した事に関係するらしい。

 

そのギルドは、サチ達「月夜の黒猫団」とも面識があったらしい。

 

ちなみに、サチ達は、最初こそ低層間で活動していたものの、サチが戦闘に慣れた等、諸々の理由で徐々に頭角を現し始め、第30層の迷宮区攻略の際に、念願の攻略組の仲間入りを果たした。

 

現在、月夜の黒猫団は、クライン率いる「風林火山」、第1層で共に戦いその後も顔を合わせる事が多い、エギル率いる「アニキ軍団」と並ぶ、中小ギルドでは指折りの実力を持つギルドになった。

 

 

話を戻すと、当時のキリトの状態は本当にひどい物だった。

 

特に去年の12月は、目も当てられないほどに憔悴しきっていた。

 

朝から晩まで、無茶なレベリングをするほどに。

 

というのも、彼はクリスマスの夜に行われる、「ボスが蘇生アイテムをドロップする」という眉唾物もいい所のクエストに挑むためだったらしい。

 

それもたった一人で。

 

クラインからこの事をメッセージで伝えられた俺は泡食って、レンコと共に風林火山と合流。

 

そして単身、クエストのボスに挑もうとするキリトを尾行し、彼に共闘を持ち掛けた。

 

だが、そんな俺たちの共闘要請を、キリトは「一人でやらなきゃ意味が無い」と言って拒絶。

 

あくまでも単身でのクリアにこだわっていた。

 

あの時のキリトの目は忘れられない。

 

まるで、失った何かを探し求めているかのようだった。

 

結局、そうこうする内に、こちらも尾行される(それも聖竜連合という大手ギルド。レアアイテムの為なら手段は選ばないという、物騒な連中だ。)というポカをやらかし、レンコ、風林火山と共に彼らを足止めする事で、キリトをボスの元へ送り込んだ。

 

数十分後、ジリ貧になりながらも、なんとか奴らを退け、一息ついていた俺たちのもとに、キリトが帰還した。

 

だが、彼は浮かない顔だった。

 

キリトはクラインにアイテムを放り投げ、「次にお前の目の前で死んだ奴に使ってやってくれ。」と、無感情に言った。

 

クラインと共に、アイテムの効果を見た俺は驚愕すると共に、なぜキリトが浮かない顔をしているのか、分かった。

 

そのアイテムの効果は、死亡したプレイヤーを一人蘇生させるという、まさかの噂通りの代物だった。ただし、「死亡後、10秒間に限る」という条件付きで。

 

真実は結局闇の中なので分からないが、おそらくキリトは、あのギルドの中の誰かを蘇生しようとしたのだろう。その一心でボスに立ち向かい、倒した。

 

だが、彼の希望は砕け散った。

 

キリト「…なんのために、ここまで来たんだろな。」

 

そう、キリトが薄ら笑いを浮かべながら言った。

 

少しイラっとした俺は、キリトに詰め寄ってこう言った。

 

カイタ「おいキリト、お前、冗談でもそんな事は言うな。」

 

だが、キリトの口は止まらない。

 

キリト「何でだよ。結局、俺がやってきた事は全部無意味だったんだ!…こんな事なら、俺も死んだ方が…」

 

(ぶちっ)

 

俺の中で、何かが切れた気がした。

 

クライン「キリの字、おめぇ、いいかげんに…」

 

カイタ「ふざけんじゃねえぞクソ野郎っっ!!!」

 

俺はキリトの胸倉をつかみ上げていた。

 

クラインやレンコが信じられない物を見るかの様に、俺を見つめる。

 

カイタ「自分も死んだ方がいい?次にそれを言ってみろや、たとえオレンジになろうともテメェをぶん殴るぞ!!」

 

キリト「……」

 

カイタ「…俺たちが生きているのは、「今」だ。過去や死んだ人間に縋った所で、何も変わらねえだろ。」

 

キリト「…」

 

カイタ「俺が第1層でお前に言った事、忘れた訳じゃねえだろうな…」

 

…俺は泣いていたが、そんなことは構わずに言い放つ。

 

カイタ「…俺は…俺はよぉ…お前に生きててほしいんだよ…!たしかにお前と行動を共にしたギルドの面子は死んじまってるよ…もう戻る事はねぇよ…」

 

キリト「………」

 

カイタ「でもよぉ…だからこそ、俺たちは生きなきゃいけねえんだよ!死んじまった奴らの想いや期待、無念を背負って、生き抜く責任があるんだよ…!自分から命を投げ出すのは、そいつらの想いを侮辱する事と同じだ…」

 

キリト「……」

 

俺は自虐気味にこう告げる。

 

カイタ「…ほんと、損な役回りだよな。俺たち攻略組ってのは。」

 

キリト「!?」

 

カイタ「どんなに辛くても…どんなに苦しくても…俺たちは戦い続けるしか無いんだからな…。」

 

そう言って俺はキリトから手を離す。そのままキリトは立ち去ろうとする。

 

その瞬間、黙っていたクラインが声を上げた。

 

クライン「キリト…キリトよぉ…おめぇは生きろよ!最後まで生きろよ!生きてくれ!」

 

クラインの顔も涙に濡れていた。

 

彼だけでなく、レンコや、他の風林火山のメンバーも同様だった。

 

当のキリトは、

 

キリト「…………すまない。」

 

それだけ言い、俺たちの元を去った。

 

結局あの後、何があったのか分からないが、キリトは死ぬ事を思いとどまったようだった。

 

そして、ここまで変わらず俺たちと戦ってくれている。

 

 

 

 

俺はどうしているかというと、今もレンコとパーティーを組んで冒険を続けている。

 

…だが、いつからか、初期の様に一緒に行動する時間が少なくなった。

 

無論、喧嘩をしたとか、そういう事ではない。

 

互いに必要な装備の素材や、受けるクエストが違っているため、別行動をすることが多くなったのだ。

 

そして今日も、俺はレンコと別行動をとり、35層へ向かっていた。

 

彼女はどうやら、アスナと共にあるクエストを行うらしい。

 

その為、一時的にパーティーも解除している。

 

カイタ「そ~れっと。」

 

俺は手早く雑魚モンスターを倒し、レンコと合流するため、帰ろうとした。

 

…と思ったら、

 

「ピナァァ!!」

 

カイタ「!?」

 

森の奥から、叫び声が聞こえた。

 

俺は嫌な予感が的中しないように祈りながら、その出どころへ向かった。

 

(???side)

 

???「ピナァ…ピナァァ!!」

 

今、私の目の前で、相棒のピナが死んだ。

 

…私を庇って。

 

「いやだ…いやだよ…私を一人にしないで…!」

 

遺されたのは、ピナの尾羽一枚のみ。

 

私の周りには、35層最強と言われる「ドランクエイプ」が、まだ3体もいた。

 

私は戦う気力も、生きる気力も失い、そのまま攻撃を受けようとした。

 

…その瞬間。

 

 

「無抵抗の女の子を襲うたぁ、紳士のするこっちゃねぇな…!」

 

【ブリザード!】

【(ガシュン) Progrise-key confirmed. Ready to utilize.】

【ポーラーベアーズ、アビリティ!】

【フリージング!カバンストラッシュ!】

 

3体のドランクエイプが氷に閉じ込められた。

 

その瞬間、横一直線に線が入り、氷が砕け散った。

 

そして、3体とも、ポリゴン状になってあっけなく消滅した。

 

オブジェクト片が蒸発する先に、一人のプレイヤーが立っていた。

 

黒いシャツに、ブラウンのズボンという地味な色合いの衣装。

 

そして、ひと際目を引くのは、鋭く輝く青い光彩の目と、彼の手に握られている、黄色と黒の見たことのない武器。

 

彼がその剣をストレージにしまうと同時に、目があった。

 

そのあまりの威圧感に、腰が抜けた私は怖くなって、後ずさりした。

 

その人の目は鋭い視線を放っていたが、同時にとても頼りがいのある眼差しだった。

 

「すまなかった…俺がもうちょい早けりゃ…君の友達、助けられたかもしれなかったのに…」

 

その人は、私に頭を下げてきた。

 

私は首を振って、返答した。

 

???「いいえ…私のせいなんです…ありがとうございます…助けてくれて…」

 

今にも泣きそうだったが、それをどうにか堪える。

 

その男性は、私にゆっくり近づくと、跪き、私と目線を合わせて、こう尋ねた。

 

「…その羽根なんだが、アイテム名、設定されてるか?」

 

私は戸惑いながら、羽根をクリックする。

 

そして出てきたアイテム名は

 

『ピナの心』。

 

???「っ…!!」

 

堪えていた涙が、あふれてきた。

 

「わ~っ!!タンマタンマ!!落ち着け!」

 

途端に、クールなイメージを放っていた彼が、思い切り慌てだした。

 

「…もしかしたら、まだ間に合うかもしれないぜ。」

 

???「え!?」

 

「まあ、最近判明したから、知ってるやつは少ないがな。47層の南に、『思い出の丘』っていうフィールドダンジョンがある。穏やかな名前のくせに、難易度は高いのが厄介な点だけど…ともかく、そこのてっぺんに咲く花が、使い魔の蘇生アイt」

 

???「ほんとですか!?」

 

「お、おう…」

 

私は少々食い込み気味に確認した。

 

だが、喜びもつかの間、すぐに絶望がおそいかかる。

 

???「47層…」

 

今いる35層から12層も上のフロアだ。安全とは言い難い。

 

「…うーん。ほんのちょっとの時給をもらうか、なんならタダ働きでもいいから、俺が行ってきてもいいんだがな…あいにく、使い魔を失ったテイマー本人が行かねぇと、肝心の花が咲かないみたいでなぁ…」

 

???(意外といい人なのかな…?)

 

そう思いながら、私は答える。

 

???「いえ、情報だけでも十分です。レベルを上げれば、いつか…」

 

途端に、彼の表情が言いにくそうに歪んだ。

 

「あー、それなんだが…使い魔を蘇生できるのは、死んでから3日。そのリミットを過ぎると、アイテム名の『心』が『形見』に変化するらしい…」

 

???「そんな…!」

 

私は今度こそ、絶望した。

 

今のレベルは44。47層に挑むには到底足りない。

 

そんな中、目の前の彼が立ち上がる気配がした。

 

もう一度お礼を言おうと顔を上げようとした瞬間。

 

私の目の前に、トレードウィンドウが表示された。

 

「これと…これと…あとは、これかな…」

 

慌てて顔を上げると、男性も何かつぶやきながら同じウィンドウを操作していた。

 

トレード欄に次々とアイテムが表示されるが、見たこともないアイテムばかりだ。

 

???「あ、あのぉ…これは…?」

 

「ん?ああ、こいつらでおそらくレベルを5、6ほど上乗せできる。俺も一緒に行くから、なんとかなるだろ。まあ、俺が持ってても宝の持ち腐れっていう理由もあるけどな…俺は片手剣が好きだし、それ一筋だから…」

 

???「えっ…?」

 

『甘い話には裏がある』。このアインクラッドでは、それが常識だ。

 

だから私は、この素性のしれない男性を警戒しつつ、尋ねた。

 

???「…なんで、そこまでしてくれるんですか?」

 

彼は困ったように頭を掻いていた。

 

「…笑わないって約束するなら、言うけど…」

 

???「笑いません。」

 

「…俺は昔から、困ってる人を見ると助けずにいられなくなるんだよ。『自分の手が届く範囲は絶対に救う』ってのが俺の矜持なんだ。」

 

???「ぷっ…あははは…!」

 

あまりに珍妙な答えに、思わず吹き出してしまった。慌てて口を押えても、堪え切れない。

 

「そ、そこまで笑うこたぁねえだろ…」

 

彼がガックリと肩を落として俯いた。

 

???「ご、ごめんなさい…あはは…!」

 

口をとがらせる彼を見ながら、私はこの人が悪い人ではない事を知った。

 

 

ひとしきり笑った後、私は彼に頭を下げた。

 

???「それじゃあ、よろしくお願いします。助けてもらった上に、こんな事まで…あの、お返しといってはなんですけど…これをどうぞ。まあ、こんなんじゃ、全然足りないと思うんですけど…」

 

私は、今所持しているコルの全額を入力した。何しろ、彼が提示してきたアイテムは、全てレアアイテムに等しい。

 

「ああ、お金はいらないよ。お礼は、君の使い魔の蘇生ってことで。」

 

しかし、彼はお金を受け取らずにOKボタンを押してしまった。

 

???「す、すみません、何から何まで…あ、自己紹介まだでしたね。あたしは、シリカっていいます。」

 

「シリカ、か。俺はカイタだ。しばらくの間、よろしく。」

 

彼が手を差し出してきたので、私も手を出して彼と握手した。

 

カイタ「ほんじゃ、歩くのもかったるいから、転移結晶で行くぞ。…え~っと、拠点はどこだ?」

 

シリカ「えっと、今は35層に居ます。」

 

カイタ「よしきた。掴まれ。」

 

シリカ「は、はい!」

 

彼が転移結晶を取り出し、手を出してきたので、その手を掴んだ。

 

 

 

35層に着いて、レストランへ向かう途中、いろいろな人に話しかけられた。

 

おそらく、私がフリーのプレイヤーになったという噂をかぎつけたのだろう。

 

次々と私をパーティーに誘ってくる。

 

私は、嫌みに聞こえないように、

 

シリカ「すいません…お話はありがたいんですが…しばらくこの人とパーティーを組む事になったので…」

 

そう言うしかなかった。

 

カイタ「…すげぇな。シリカって人気者なんだな。」

 

シリカ「…いえ、所詮マスコットかアイドルとして見られてるだけですよ。なのに、『竜使いシリカ』なんて言われて、いい気になってたから…」

 

カイタ「………」

 

「あ、シリカちゃん!」

 

…またか。

 

35層に着いてから、何度この掛け声を聞いたのだろう。

 

「良かった~帰ってこられたんだ!…って、あのフェザーリドラは?」

 

シリカ「…ピナは、死にました。でも…!」

 

「そ、そっか。死んじゃったんだね…だ、大丈夫!新しい使い魔探してあげるよ!」

 

「そ、そうだよ!大丈夫、きっとすぐに見つかるよ!」

 

シリカ「…え?そ、そんなの…!」

 

カイタ「おい、てめぇら…さっきからぴーちくぱーちく…雁首そろえて「新しい使い魔」だぁ?寝言は寝て言えや。今のシリカの心中分かって言ってんのか…?」

 

その時、黙って話を聞いていたカイタさんが、その人達に詰め寄った。

 

「な、なんだよ!部外者は黙ってろ!俺は今シリカちゃんと話して…」

 

(ブオンッ!)

 

片手剣が音を立てて振るわれた。

 

「ひいっ!」

 

カイタ「……質問してんのは俺だ…!」

 

シリカ「カ、カイタさん…」

 

カイタ「能天気なテメェらは知らないだろうがな、シリカにとって、ピナは心の支えだったんだ!…そして、死なせてしまった事に責任を感じて、前を向こうとしている!…そりゃ、二人がどれだけ一緒だったかなんて、俺ごときにはわかりゃしないさ。だがな…シリカはピナを大切に思っているからこそ、ピナが死んだ事に対してきちんと責任を取ろうとしてるんだよ!」

 

「!!!」

 

カイタ「彼女にとってピナは、死んだら終わりのこの世界で生きる希望そのものだったんだよ!そいつにまた会える方法があるんなら、それを叶えてやるべきだろ!」

 

「…ごめんね、シリカちゃん。無神経な事言って。…ピナちゃん、戻ってくるといいね。」

 

シリカ「は、はい!」

 

「じゃあ、俺たちは行くね。頑張ってね!」

 

 

カイタ「…すまんな、シリカ。急に怒鳴ったりして。…怖かっただろ?」

 

シリカ「い、いえ!確かにちょっと怖かったけど…それ以上にとてもうれしかったです!」

 

カイタ「…そうか。そう言ってくれるとありがたいよ。」

 

 

 

ようやくプレイヤーの山を抜け、宿屋に着いた所で、

 

「あらぁ?シリカちゃんじゃない。」

 

一番見たくない顔を見つけてしまった。

 

シリカ「……なんですか?ロザリアさん。」

 

つい数時間前までは一緒に行動をしていたパーティーの一人、ロザリアさんだ。

 

ロザリア「あら?あのトカゲ、どうしちゃったの?………もしかしてぇ?」

 

ロザリアさんが嫌な笑みを浮かべる。

 

シリカ「…死にました。でも、必ず生き返らせます!」

 

ロザリア「へぇ。…って事は、『思い出の丘』に行くつもり?あんた程度のレベルで攻略できるの?」

 

…悔しいが、私の素のレベルではその通りだ。

 

カイタ「出来るさ。彼女ならな。」

 

その時、黙っていたカイタさんが声を上げた。

 

カイタ「あのダンジョン、コツを掴めばそこまで難しくはないからな。」

 

ロザリア「…アンタもそいつに誑し込まれた口?そんなに強そうに見えないけど。」

 

カイタ「行こうぜシリカ。あんなのは、小鳥のさえずりと同じだ。無視するに限る。」

 

カイタさんが私の肩に手を置いて宿屋に導いた。

 

 

カイタ「すみません。迷惑かけて…」

 

宿のレストランに入って、真っ先に、カイタさんに謝った。

 

カイタ「ん?ああ、気にするな。それよか、まずは腹ごしらえだ。俺もう腹ペコだよ…」

 

そう言ってテーブルに突っ伏すのが面白くて笑ってしまった。

 

その後は運ばれてきた料理を、一緒に食べた。

 

…しばらくして。

 

シリカ「…なんであんな意地悪言うのかな。」

 

そう、ポツリとこぼした。

 

カイタさんは、真顔になり、私にこう聞いた。

 

カイタ「…シリカは、MMOはSAOが初めてってことか?」

 

シリカ「はい。」

 

カイタ「そっか…まあ、俺もそうなんだけどな。でも、MMOに限らず、どんなゲームでも、人格が変わる奴はいる。アナログのボードゲームだって同じだ。嬉々として相手を陥れたりする奴はぎょうさん居る。……だがSAOは別だ。」

 

そう言ってカイタさんは険しい顔をする。

 

カイタ「…皆が皆協力して、このゲームをクリアする、なんて事は土台無茶な話だってのは百も承知だ。でもそれにしたって、アイテムを強奪する奴や、挙句の果ては殺人までする奴らも居る。…多すぎるほどだ。」

 

シリカ「………」

 

カイタ「ここでそういう事をする奴らは、現実でもクズ同然の人間なんだと思う。……まあ、俺も人の事は言えんけどな。…人助けも「相手が困っていそう」っていう勝手な判断でやってる。…なにより、多数の人の事を考えた結果、ある一人のプレイヤーを、それもゲーム初日に孤独に追い込んだりしたかもしれないんだ…」

 

シリカ「カイタさんは、悪い人じゃありません。」

 

私は、俯くカイタさんの手を握った。

 

シリカ「だって、あたしを助けてくれたもん。」

 

カイタ「…参ったな。慰めるはずが、逆に俺が慰められるなんて。間抜けもいいとこだな…でも、ありがとうな。」

 

そう言って、カイタさんは微笑んだ。

 

その途端、

 

シリカ「~~~っ!!///」

 

あたしの心臓の鼓動がひと際大きく聞こえた気がした。

 

顔も熱くなる。

 

シリカ「あ~っ、熱いなぁ!で、デザートまだかなぁ!?///」

 

手を放して、慌てて誤魔化す。

 

デザートを待つ間、カイタさんは、ずっとぽかんとしていた。

 

 

 

その夜、眠れなかったあたしは、ベッドでゴロゴロしていた。

 

その時、

 

カイタ「シリカ、入っていいか?明日の段取りを一緒に話したいんだが…」

 

シリカ「あ、は~い!すぐに開けます。」

 

あたしはベッドから飛び降り、ドアを開けた。

 

…自分の装備を確認せずに。

 

カイタ「悪いな。こんな夜遅く…にぃぃぃぃい!?///」

 

シリカ「えっ!?ど、どうしたんですか?」

 

カイタ「…装備、見てみ。///」

 

言われて自分を見てみると、下着だけだった。

 

シリカ「………………え?」

 

一瞬何が起きているかわからなかったが、すぐに頭が理解に追いつき、

 

シリカ「……………いやぁぁぁぁぁ!!////」

 

カイタ「ほげぇぇぇぇぇ!!!!」

 

気が付くと、カイタさんをはたき倒していた。

 

 

シリカ「す、すみません。取り乱して…///」

 

カイタ「い、いや、こっちもすまん…///」

 

お互いに謝るも、気まずさが勝って、会話が続かなかった。

 

何より、生まれてこの方下着姿を他人に、それも男性にさらしたことはなかったので、ゲームの中とは言え余計に恥ずかしかった。

 

カイタ「そ、それより、説明始めてもいいかな…?」

 

シリカ「は、はい、お願いします…。」

 

すると、カイタさんは、見たことのないアイテムを取り出した。

 

それは小さな小箱で、中に小さな水晶球が入っていた。

 

シリカ「きれい…それ、なんですか?」

 

カイタ「ミラージュ・スフィアっていうんだ。訳あって俺の相棒からちょっと拝借してたんだ。…え~っと、確かここを…ぽちっとな。」

 

そう言って、カイタさんが水晶をクリックする。

 

すると、47層の全体図がホログラムで部屋に投影された。

 

普段見る簡素なマップとは大違いだ。

 

カイタ「転移門がここだ。件の丘へは、この道を通っていくんだ。それで…」

 

それからしばらくは、カイタさんによる47層の解説が続いた。

 

あたしにも分かりやすく伝わるように、時々嚙み砕いて丁寧に説明してくれた。

 

その声を聴くだけで、なんだか安心した。守られているという感じがした。

 

そして、説明が終盤に差し掛かったころ。

 

カイタ「それで、この道を進めば、丘に…っ!?」

 

カイタさんが突然、ドアへ顔を向けた。

 

シリカ「ど、どうしたんですk」

 

聞こうとしたら、手で制された。

 

カイタさんが自らの武器を実体化させ、忍び足でドアに近づく。

 

…そして。

 

(バンッッッ!!)

 

カイタ「誰だっっっ!!!!」

 

刑事ドラマみたいに、足でドアを蹴破って、武器を前に振りかざした。

 

遠ざかる足音が聞こえたので、あたしも慌てて彼の体の下から顔を出した。

 

見ると、階段を駆け下りる人影が見えた。

 

シリカ「な、何ですか!?」

 

カイタ「ちっ、くそが…話を聞かれてやがった…それも下手するとかなり最初のほうから…」

 

シリカ「え!?で、でも、ドア越しじゃあ、声は聞こえないんじゃ…?」

 

カイタ「それがそうでもないんだ。盗聴スキルを上げてる奴はドア越しでも聞こえる。…もっとも、そんなスキル上げてる奴はそうそういないし、居たとしてもろくでもない奴だろうけどな。」

 

あたし達はドアを閉め、部屋に戻った。

 

カイタ「まさか、な…」

 

カイタさんは何かつぶやきながら考え込んでいる。

 

シリカ「な、なんで盗み聞きなんか…」

 

不安で震えるあたしにカイタさんは笑って言った。

 

カイタ「まあ、明日には分かるだろ。ほら、子どもはさっさと寝た寝た!明日は朝から出発するぞー!」

 

…子供扱いされるのは気に食わないが、彼の言う通りだ。

 

シリカ「分かりました。…カイタさん、明日はよろしくお願いします。」

 

カイタ「おう。」

 

でも、さっきの事もあり、あたしはなんだか不安だった。

 

シリカ「…あのぉ、カイタさん?」

 

カイタ「ん?どうした?」

 

シリカ「…一人で寝るの不安だから…あたしが寝るまで…そばに居て…くれますか…?」

 

…我ながらすごい事を頼んでしまった。

 

カイタ「…へっ?…ま、まあ、分かった…」

 

そう言って、カイタさんはベッドのそばに椅子を持ってきて座り、ストレージの整理を始めた。

 

シリカ「…ありがとう…ございます…」

 

あたしは安心感に包まれながら、意識を闇に飛ばした…。

 

 

 

(カイタside)

 

カイタ(…寝たか。)

 

シリカが寝たのを確認した俺は、メッセージを立ち上げた。

 

まずは、レンコへの連絡。

 

今日戻れなかった挙句、明日も遅くなりそうなので、メッセージを入れておく。

 

 

━ ━ ━ ━

 

カイタ「悪い。あしたまで用事が長引きそうだ。今は出先の宿に居る。明日中にはそっちに戻る。」

 

レンコ「分かった。私も、アスナと受けてるクエストに思いのほか手こずってるから。終わるのは明日になりそう。」

 

カイタ「了解。明日、用事が終わり次第、52層に戻る。」

 

━ ━ ━ ━ 

 

 

次に、キリトだ。

 

確認したい事があったからだ。

 

 

━ ━ ━ ━

 

カイタ「夜分にすまない。今大丈夫か?」

 

キリト「ああ、大丈夫だ。…それで、どうした?」

 

カイタ「…ちょっと気になる事があってな。多分、お前にも関係することだぜ。キリト。」

 

キリト「…どういう事だ?」

 

カイタ「……………」

 

キリト「……?」

 

カイタ「……………」

 

キリト「……………………!」

 

カイタ「…………………?」

 

キリト「……………………………」

 

カイタ「…じゃあ、そういう事で。頼むぜ?」

 

キリト「お前もな。」

 

━ ━ ━ ━

 

 

カイタ「…さて、用意は済んだな…。」

 

途端に眠気が襲ってきた。

 

カイタ「…眠みぃ。」

 

そして、そのまま椅子で寝落ちしてしまった。

 

 

(シリカside)

 

シリカ「…ふああぁぁあ…」

 

朝7時。あたしはアラームで目を覚ました。

 

…そして、すぐ横を見て、ぎょっとした。

 

ベッドの横には椅子が置いてあり、その椅子に寄り掛かるようにして、カイタさんが寝ていた。

 

カイタ「すぅ…すぅ…んうう…」

 

シリカ(寝顔…可愛い///)

 

彼の寝顔は、昨日までの頼りがいのある雰囲気と違い、別人のように感じられた。

 

カイタ「……んんう?」

 

シリカ(ひえぇぇっ、お、起きたっ!!///)

 

あやうく、寝顔をじっと見てたのがバレたかと思った。

 

カイタ「…おお、おはよう、ひぃ、ひぃ…シリカ…悪い、あくびが…」

 

シリカ「ふふっ…。大丈夫ですよ。」

 

カイタ「すまんな…それじゃ、準備が出来次第、出発するぞ。」

 

シリカ「はい。分かりました。」

 

 

カイタ「準備できたか?」

 

シリカ「はい。いつでも大丈夫です。」

 

カイタ「よーし。それじゃ、行くぞ、掴まれよ…転移!フローリア!」

 

そして、あたしたちの姿は、35層から消えた。

 

 

シリカ「わああぁぁぁぁ!!!すごいきれい!!」

 

47層についたあたしの目に飛び込んできたのは、辺り一面に咲き乱れる花だった。

 

カイタ「この層は通称、『フラワーガーデン』って呼ばれててな。街はおろか、フロア全体が花まみれなんだ。」

 

シリカ「へぇ~。そうなんですね。」

 

あたしは、さまざまな花を見て楽しんだ。

 

ふと周りを見ると、ある事に気づいた。

 

それは、周りの小道を歩いている人々は、ほとんどが男女の二人連れだ。

 

…つまり、それが意味するところは。

 

シリカ(ま、まさかここって…デートスポット!?///)

 

あたしは隣にたつカイタさんを見上げる。

 

シリカ(…あたし達も、そう見えてるのかな?)

 

そう思った途端、顔が熱くなる。それを誤魔化すために、

 

シリカ「さ、さあ!早くフィールドに行きましょう!///」

 

カイタ「お、おう…?」

 

 

 

しばらく歩き、安全圏から出る寸前で、

 

カイタ「…シリカ、転移結晶の用意しとけ。」

 

シリカ「えっ?」

 

カイタ「万が一予想外の事が起きて、俺が離脱しろと言ったら、その結晶で、どこでもいいから転移しろ。2人とも帰れないなんて、そんな事はバカげている。…これだけは約束してくれ。出来ないなら、俺はここで降りる。」

 

そこまでの彼からは考えられない剣幕に圧倒され、あたしは

 

シリカ「…はいっ」

 

そう答えるしかなかった。

 

カイタ「…まあ、そう怖がるな。万が一の話だ。俺がいる限り、お前に危害は加えさせない。」

 

そう言ってニヤッと笑いながら、あたしの頭をなでるカイタさん。

 

シリカ(わああああぁぁぁぁぁ!!!///)

 

カイタ「さ、行こうぜ!ピナが俺たちを待ってる!」

 

シリカ「は、はいぃぃ…///」

 

 

 

あたし達は意気揚々と出発した。

 

…ところが。

 

シリカ「きゃああああ!!!」

 

カイタ「シリカ、オチツケェ!!」

 

最初のモンスターと出遭ったが、あたしはパニックになっていた。

 

というのも、この層のモンスターは基本的に植物系のモンスターが多いが、それがさながら「歩く花」であり、気持ち悪いのだ。

 

カイタ「落ち着け、シリカ!そいつ自体は大して強くない!落ち着いて弱点を狙えば倒せるはずだ!」

 

シリカ「そ、そんな事言ったって…!」

 

(ひゅるるる…ガシッ!)

 

シリカ「へっ…!?きゃああああ!!!」

 

カイタ「な!?シリカっ!」

 

そうこうする内に、あたしはモンスターのつたに、足を絡まれてしまった。

 

シリカ「いやあああ!降ろしてぇぇぇ!!」

 

カイタ「ま、待ってろシリカ!今助け…」

 

(ぺらんっ)

 

シリカ「きゃあああ!!///」

 

カイタ「なあああぁぁぁぁ!?///」

 

あたしは今、モンスターに宙ぶらりんにされている。

 

という事は当然、重力は逆向きに働くという事で、あたしのスカートもそれに従ってめくれた。

 

シリカ「カ、カイタさ~ん!見てないで助けてくださ~い!!///」

 

カイタ「い、いやそんな無茶な…///」

 

カイタさんは目を隠してこちらを見ていないため、動く事が出来ない。

 

シリカ「このぉ…!いい加減に、しろぉ!!!」

 

あたしは、押えていたスカートから手を離し、足を絡めているつたを切断。落ち際にそいつの弱点にソードスキルを一発喰らわせた。

 

なんとか命中し、モンスターは消滅した。

 

着地した後、あたしは真っ先に確認した。

 

シリカ「……見ました?///」

 

カイタ「…そのようなことがあろうはずがございません///」

 

カイタさんが目元を手で覆ったまま答える。

 

良かった、見られてなk

 

カイタ「白いものを見たなどと、その気になっていたシリカの姿は…」

 

シリカ「」

 

カイタ「…あ」

 

シリカ「見てるじゃないですかああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!/////」

 

(ビターン!)

 

カイタ「アゲ━━━━ッ!!!」

 

 

 

その後、戦闘が5回程あったけど、あたしが慣れた事もあり、割とすぐに終わった。

 

そして、小川にかかった小さな橋を渡った所で、

 

カイタ「ほら。あれが『思い出の丘』だ。もう後は、登るだけだと思う。…ただ、こういうのは大抵、Mobモンスターが多くなってくるのがお約束だ。だから、気を引き締めて行こう。」

 

シリカ「はい、わかりました。」

 

カイタさんの言葉通り、そこからは、モンスターのポップが激しくなった。

 

しかし、あたしの短剣は(カイタさんがくれたというのもあるけど)その大群を難なく撃退した。

 

でも、カイタさんの強さも、別格だった。35層でドランクエイプをあっさり倒した時と同じように、余裕を感じさせる。あっという間に倒し、あたしの援護をしてくれる。

 

と、ここで一つの疑問が浮かんだ。

 

35層であたしをたすけてくれた時に、とてつもない攻撃をしていたが、あれはどういった類のソードスキルなのだろう。

 

もちろん、自分とあの人では使っている武器が違うので、もしかしたら、あたしが知らないだけでそういうスキルがあるのかも知れない。

 

だが、相手を斬るだけでなく、氷漬けにしてから斬るというのはかなり特殊だ。

 

シリカ(…無事にピナを蘇生出来たら、聞いてみよう。)

 

そう思った。

 

 

そして、

 

カイタ「ふい~。到着っと。…あのあたりに花が咲いてるはずだ。行ってきな。」

 

シリカ「はい。……わぁ。きれいな花。」

 

岩の間に咲いていた花『プネウマの花』。

 

シリカ「これがあれば、ピナを…」

 

カイタ「ああ。…とはいえ、ここでやって何かあったら大変だから、いったん町まで戻ろう。」

 

シリカ「はい。」

 

あたしは、花をストレージにしまって、カイタさんの後について丘を降り始めた。

 

 

 

そして、さっきの橋まで戻ってきた所で、前を歩いていたカイタさんが手を挙げた。

 

彼は橋の向こうを見つめていた。

 

カイタ「あんま下手に待ち伏せされてると、こっちも声かけにくいんだよなぁ…」

 

彼は苦笑いしてそう言った。

 

と思ったら、

 

カイタ「だからさっさと出てこいや。それともなんだ?こっちから名前呼んでやろうか?」

 

見たこともない険しい顔になった。

 

私はあわてて向こうに目を凝らす。でも、何も見えない。あるのは葉っぱが動いている木と草むr

 

 

 

シリカ(え?)

 

葉っぱが動いている?でも、今は風は吹いていない。変だ。

 

…少し経つと、グリーンのカーソルが現れた。

 

橋の向こうに現れたのは、私の知っている顔だった。

 

シリカ「ろ…ロザリアさん!?どうしてここに…!?」

 

ロザリア「アタシのハイディングを見破るなんて、そこの剣士さん、なかなか高い索敵スキルじゃない。」

 

カイタ「お褒めの言葉痛み入るぜ、ロザリアさん。」

 

カイタさんが、おどけたように返事をする。

 

…でも、なにかがおかしい。

 

ロザリアさんの視線が私に移る。

 

ロザリア「…その様子だと、『プネウマの花』をゲットしたみたいね。」

 

…そして、嫌な予感は的中した。

 

ロザリア「…じゃあ、それ渡してちょうだい。」

 

シリカ「…え?」

 

カイタ「ほざけ。苦労して手に入れたもんを、はいそうですかって簡単に渡すと思ってんのかよ。ロザリアさん。……いや、」

 

 

 

 

 

「オレンジギルド、『タイタンズハンド』のリーダーさん、と言った方がいいかな?」

 

 

 

 

 

シリカ「…え!?」

 

さまざまな情報が多すぎて、理解が追いつかなくなった。

 

 

 

 

━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━

Sword Art Masked Rider

 

「それがレベル制MMOの理不尽さというものなんだ…!」

 

襲い掛かかる闇の住人

 

(なんであれをあいつらが…!?)

 

闇を打ち消すべく

 

【シャイニングホッパー!】

 

輝きのバッタが跳躍する!

 

次回、『ソノ男、仮面の戦士につき』

 

 

(まさかとは思うが…茅場のバックに絡んでるのか…?ZAIAが…)

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか。

…おかしい、シリカがメインの話のはずなのに、今回キリトの話が大半を占めてるぞ?

次回、ようやくアレが登場します。

お気に入り登録していただいた、流星皇さん、ライトニングブラストさん、kazuakiさん、ありがとうございます!

また、(名前を明かしていいのか分からないので明かしませんが)ルビ振りのやり方を親切に教えてくださった方もいました!
早速前回の一部に取り入れ、修正しました!
ありがとうございます!
今後の参考にさせていただきます!

年内の投稿はこれが最後です。

皆さん、よいお年を。

来年も、この小説をよろしくお願いいたします。

それでは、また。

…前書きでふざけたので、課題という名の処刑をされに行ってきます。



追伸
この第8話を書き始めた12月18日に、劇場版ソードアート・オンラインで、ARアイドル「ユナ」の声を演じられた、神田沙也加さんが急逝されました。この話を投稿するころには、あの出来事からもう一週間ほど経過していると思われ、「お前今頃になって何言ってんだ?」と言われかねない事も重々承知しておりますが、一人のSAOファンとして、彼女のご冥福をお祈りいたします。


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